お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

『東大現代文で思考力を鍛える』 (出口汪著)

2023年09月09日 | 人生の知恵
少子化により、年々大学受験競争は緩和されつつある。そのため、東大合格者は二分されているという。論理的な頭を持ち、軽やかに受験を乗り越えていく人と、青春時代の大半を受験に費やして、才能をすり減らしてしまったガリ勉とにである。(中略)東大が求める「柔軟な思考力」と「論理力」の二つの能力が重要なのは、むろん東大生に限った話ではない。これからの時代を生きるすべての人に、要求される能力なのだ。(中略)つまり、ものを深く考えたり、鋭い感性でものを捉えたりするときは、私たちは英語ではなく日本語でそれを行うということである。日本語でものを考えることができない人間が、いくら英語が喋れても、それで国際人だとはとても言えない。(中略)まずは母国語である日本語の現代文を自在に扱えることが肝心であり、東大が真に求めているのは、そのよな人材なのだ。

東大の出題者が求めるのは、固定観点にとらわれない柔軟な思考力と、それを他者に正確に伝えるための論理的な思考力である。(中略)考えてみれば、私たちはずっと答え探しの教育を受けてきた。大切なことはあらかじめ決まっていて、それを有無を言わさずに詰め込まれてきた。だが、人生において、さらには、これからの時代において、誰かが決めた正解などどこにもない。政治家や宗教者、あるいはお金儲けが得意な人が答えを出してくれると、心のどこかで信じている。ずっとそのような教育を受け続けてきたのだから。その結果、思考停止状態に置かれてしまったのだ。
現代文というのは不思議な教科で、あらかじめ決められたものをこたえるのではなく、文章のな中からその答えを自分の頭で探し出して来なければならない。現代文の問題を解くというのは答え探しの教育から脱却するための、処方箋となるのかもしれない。

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『とにかく妻を社長にしなさい 超実践編』坂下仁著

2023年04月09日 | 人生の知恵
お金とは感謝の気持ちをわかりやすく数字で見える化したもの
お金=価値と勘違いすると
投資=「値段より高い価値」のものを手に入れる
消費=「値段と同じ価値」のものを手に入れる
浪費=「値段未満の価値」のものを手に入れる
と間違って理解する。
正しくは以下:
投資=人様に役立つことにお金を使う
消費=自分と家族のためにお金を使う
浪費=誰の役にも立たないことにお金を使う。


消費と浪費は違う。そのためには次を心がける
欲しいものではなく、必要なものを買うこと
価値のない「幻」を買わないこと
固定費を削減し、変動費をコントロールすること

いずれ経費へと姿を変えて社会に貢献し収益を生み出すもののことを資産と呼んでいる。事業を始めるときには、資本金(自己資本)や借入金に頼ってお金を集め、経費や資産に換えて新たな価値を生み出して社会に貢献して、お金を増やしていく。

プライベートカンパニーは合同会社にする
合同会社は株式会社の優位性をすべて備えている一方、個人事業のように小回りが利く。

合同会社の設立方法
・市役所や区役所に行って、住民基本台帳カードを電子証明書として登録する(手数料1000円)
・住民基本台帳カードをPCに読み込ませるためのICカードリーダライタを購入する
・インターネットで「電子定款」のひな型を検索して、プライベートカンパニーの電子定款を作成してPDF化する
・PDFを電子署名するためのPDF署名プラグインソフトと登記申請用の申請総合ソフトを法務省のウェッブサイト「登記ねっと」からダウンロードして登記を申請する
※「会社設立ひとりでできるもん(https://www.hitodeki.com)も利用可能
・5種類の書類を提出する(法人設立届出書、青色申告の承認申請書、減価償却資産の償却方法の届出書、給与支払い事務所等の開設・移転・廃止届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書)

注意点
・出資者は社員として合同会社の共同経営者になってしまう。一人を「業務執行社員」とし、出資者兼経営者とすることで、もう一人は自動的にただの出資者に格下げされて経営者から外される。相続税対策として子供を出資者に連ねる場合には、親を業務執行社員にする。
・社長は使用人ではないため、社会保険を支払う必要がない。日本年金機構から社会保険料支払いの催促があっても、法的には支払う必要なし。
※厚生年金保険法第1条「この法律は、労働者の老齢、障害または死亡について保険給付を行い、労働者およびその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする」
・給料を100万円以下にしておけば、所得税も住民税もかからないため源泉徴収されない
・小規模企業共済(経営者のための退職金制度)を活用する。退職金の積立金は所得から全額控除可能。
・経営セーフティ共済も検討。取引先の予期せぬ洋さんによる連鎖倒産から抽象記号を守る制度。月額20万円まで掛金をかけられ、税法上損金(個人の場合は必要経費)になるので節税可能。しかも40か月以上経てばいつでも任意解約して全額返してもらえる。
※参考:中小企業庁が作ったポータルサイト「ミラサポ」https://www.mirasapo.jp

プライベートビジネスの王道を歩むために
1. 小さな金額から始める
2. 利他的なビジネスであること
3. 簡単に学べて再現性があり、片手間で手軽にできること
4. 家事の合間にできて、無理なく続けられること
5. 他人任せにしないで、家族でコントロールできること

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『投資家みたいに生きろ』(藤野英人著)

2023年04月07日 | 人生の知恵
2種類のグループが世の中に存在する:
① 失望を最小化する人たち 動かない人は嫉妬の感情が強く、相手を自分の水準まで引きずりおろそうとする
②希望を最大化する人たち 動く人

「市場をある程度予測し、市場のゆがみを発見し、本質的に成長する企業にとうしていく」という基本的な動作をすることによって、市場と向き合う。根本的に投資家は「淡々とやる」ことが大事

投資とは、エネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為
エネルギー=主体性×時間×お金×決断×運
主体性:「もし10億円あったらやりたいこと」で自分の人生の目標や目的を掴む
時間:目先で損をしているように思われても、回り廻ってリターンが得られる可能性が信じられる場合は、堂々と時間を割くべき。
時間をかけることで価値が増していく行為は人間の営みすべてにも当てはまる
お金:「何を考えて、どんな気持ちでお金を使ったのか」が重要。消費=応援と考えてみると、あなたがお金を使う行為は力を持ち始める。
決断:リスクが怖いから投資しないという決断はリターンを得居る機会を捨てることと同じ。
新しいものにチャレンジしないという決断は、成長を諦めることとと同じ。
「何を捨てるのか」「何を手放すことになるのか」をセットで考える必要がある。
決断の」4つの軸:損得、善悪。美醜、好き嫌い ハッキリと「好きだ」という思いが紐付いた決断には、公開のようなネガティブな気持ちは少ないのではないだろうか
:良いことがあってもしょせん運だとおもって驕らない、悪いことがあっても所詮運だからと思って腐らずにいる

未来からのお返し
目に見える資産(お金・プロダクト) 
目に見えない資産(スキル・健康・人脈) 
明るい未来(利他の気持ち)

私たち人間には、孤独を埋めるた目に商品やサービスに思わずお金や時間を使ってしまう弱さがある。何となくお金を使ってしまいそうなとき、「これは孤独を埋めようとしているだけなのかな」と思い返してみる

思考のクセ(バイアス)は言語化して1つ1つアップデートすることで取り除く
①「リスクはゼロになるという」思い込み:変化に対応できるためには、常に動き続けていること、学び続けることが必要
②「貯金は善、投資は悪」という思い込み:
③「給料は我慢料である」という思い込み:「何のために働いているのか」という大義名分を意識できているかどうかで人生は変わってくる 投資する時は、企業の「経営理念」を重視する

今日の過ごし方が未来へとつながる
すべての行為の前に、「これって投資?それとも浪費?」という自問自答する

自己投資を実践する際の3つのルール
①お金をかけなくてもいい(ベンチャー精神)
②三日坊主上等(脱サンクコスト) サンクコストにとらわれてしまうと、現在の価値が見えなくなり賢く判断する感覚が鈍ってしまう
③プロセスを愉しむ(手段を目的に)

投資家の視点と行動
①アンテナを立てて日常生活を送る
人間は関心がないことは見てないようにできている。
流行しているものをいち早く自分で試すことによって、世の中の価値観に対しての自分なりの身体的感覚を得られる=日常生活において変化おw見つける「敏感さ」を持てる
これからの時代は、情報よりも「体験」の価値が上がってくる=情報が多すぎる時代だからこそ、コピーではない体験を多く身に着ける
「これって何だろう」「誰が作っているのだろう」「どういう仕組みなんだろう」と掘り下げて考えるクセがあると、あらゆるところにチャンスが転がっている。
そのために有益な方法=家電量販店歩きと新しいアプリを使ってみる
②旗を立てる 人の前に出る
発信する人にヒト・モノ・カネが集まってくる
アウトプットをセットにすることで、あらゆる行為は「投資」に変わる。

見えない資産を増やそう
個人においてもブランド力を高めることが求められる。
●誰でも簡単に、今すぐ評判を得られる方法:
①元気に挨拶をする
②「ありがとう」という一言が相手のやる気につながり、経済の輪として広がっていき、やがて自分に返ってくる
③「褒める」ことはタダ(相手の持っている小物についてコメント、相手に関心を持つ)
●付き合い方のポートフォリオを組む
「同世代」ではなく「同時代」を生きている仲間で集う、業界や属性を超えて共通点を見つけ桁り共感することで対話する
人的資産はメンテナンスしなければ、勝ちを失っていく
●印象に残るひと工夫をする
簡単な自己紹介(自分の価値を相手に伝えるためのプレゼン)と数十分の会話だけで、「なにかこの人、いいな」「また会いたいな」と思わせる力があるかどうかが大事
30秒の自己紹介で自分の「好き」を伝える
3分の「鉄板ネタ」を持つ

「人生は生ある限り、これすべて、工場への過程でなくてはならない。社会奉仕への努力でなくてはならない。もし老人のゆえをもって、安穏怠惰な生活を送ろうとするならば、それはとりもなおさず人生の退歩を意味する」(本多静六)


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暮らしを美しくするコツ 暮らしの手帖

2019年09月16日 | 人生の知恵
「掃除は科学」とこの本は言い切る。掃除の前には、汚れの性質を考え、酸性かアルカリ性かを見極める。適した洗剤がそれによって異なるから。例えば、トイレや水まわりの白っぽい汚れはカルキなどのアルカリ性だからクエン酸で、台所の油汚れなどは酸性だから重層や石鹸で落とすのが基本なのだそうだ。

トイレのにおいの大元は男の小便なので、クエン酸を便器の回りにスプレーすると飛び散った匂いの元を中和してくれる。また、クエン酸を染み込ませたトイレットペーパーを湿布のように便器の内側に1時間程度貼り付けた後にトイレブラシでこすれば、黄色や黒い汚れはきれいに落ちる。

逆に、重層が役立つのが浴室。壁や床は、重層を降りかけたスポンジで洗う。カビは弱酸性の環境を好むから、弱アルカリ性の重層を苦手とする。市販のカビとり剤なしでも簡単にカビ対策ができる。鏡のくもりやくすみは石鹸かすやカルキがこびりついたものだから、これはクエン酸で対処。

台所のシンクも、クエン酸水200mlに塩大匙半分を溶かした溶液を全体にスプレーしておくと雑菌が繁殖しにくくなる上にニオイも減る。

なによりも、掃除や収納は、部屋をきれいにするだけでなく、心もち一つで心を清めて自分の輝かせてくれる魔法になる。掃除とは、毎日欠かさず、自分をぴかぴかにきれいに磨く手入れだと。掃除をしようと決めたら、始める前にその日の計画をたて、長くても2時間として、どこをどの程度やるかを決めるのが長続きするコツなのだそうだ。

役立つコツと心構えの両方が学べる本でした。
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なぜあなたは株・投信で失敗するのか

2018年01月04日 | 人生の知恵
●分散投資の罠
銘柄分散しても避けられないリスクが存在する。株式相場からすべてのマネーが引き上げられるようなシステマティックリスクがそれ。
時間を分散することも必要。格言曰く「売り買いを一度に「するは無分別。二度に買うべし、二度に売るべし」

●長期保有と長期放置は異なる
金融資産の運用は、マイカーの寿命のようなもの。定期点検とメンテナンスが必要。新旧銘柄交換や資産額の過不足を調整する必要がある。

●高PER=割高株とは限らない
PERが割高という判断は、今後も利益が一定、1株利益が同じという前提で考えた結果。業績拡大が中長期にわかって継続する成長株であれば、高PER株の中に埋もれていることがある。

●高いROE株=優良株とは限らない
ROEが高い企業は、財務面での不安がないかを分析すること。

●PBR1倍割れの銘柄からババを引かないためのコツ
PBR=ROE×PER。ROEは会社がコントロールできるがPERはコントロール不可能。PBR1倍割れ銘柄の中から、、比較的ROEの低い銘柄をあぶりだす。極端に低いものは避ける。

●コングロマリット・メリットとコングロマリット・ディスカウント
一つの企業の中で、性格が異なる事業同士のβ値が低いと、分散投資と同じロジックで特定事業の不振を他事業が埋める分散効果がある

●高配当が必ずしも良いとは限らない
新しい儲け口が見つからず、もうけの使い道がないということも考えられる。カネを貯えてもROAが低下するなど碌なことがないので株主への配分を増やしていいるだけかもしれない。サイステナブル成長率=ROE×(1-配当性向) ROEが高い企業は、配当を減らして内部留保に回した方が利益成長を促す。ROEが低い会社には配当を求めた方がよい。

●特定銘柄の信用売買が増えてきたら株価変動リスクが高まるサイン
信用買いは半年後に反対売買が強制されるため決済売りが増える可能性がある。信用売りは逆日歩の発生がポイント。逆日歩の発生は売り方の買戻しを誘う要因になる。日経会社情報で毎日更新される。

●QUICKコンセンサスは機関投資家に対する情報。大口の取引を行う機関投資家に対して銘柄情報を発信する=投資資金流入の機会提供と考えたれる。そのため、QUICKコンセンサス更新日における社数の増減に焦点があたる。「投資判断の中止、停止」は事実上の売り宣言。ポートフォリオの処分売りを警戒するべき。

●ローソク足の見方








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ヴォーグで見たヴォーグ グレース・ミラベル著

2017年12月29日 | 人生の知恵
「ヴォーグ」と言えば、男であっても知っている著名なファッション雑誌。映画『プラダを着た悪魔』のモデルとなった編集長のアナ・ウィンターが有名だが、この『ヴォーグで見たヴォーグ』の著者であるグレース・ミラベルは、アナ・ウィンターの前の編集長だった人。ファッション・ジャーナリストがどんなことをするお仕事なのか、そしてどんな素質が必要なのかを上手く表現してくれている。

生地の「触感」を、ストッキングの「色調」を、ドレスの「輝き」を、また外観の「質感」を語ることができるジャーナリストは、ファッションジャーナリスト以外いない。素材が「つや消し」かどうかに多大な関心をよせ、「ナチュラルな鈍い光沢」のジュエリーとはどんなものか、それを写真に撮るにはどうすれば良いかについて長々と話し合うのもファッションジャーナリストだけだ。ファッションジャーナリストは、ゴールドの縁取りがついたスエードをねじって造ったベルトを、ツイードのジャケットウェストで結ぶと、ツイード地に高級感が出て、「質感を作る」ことを知っている。脚の色とコートの裾との色調をどう融けこませるか、また透けないストッキングが靴の光沢をどれだけ引き立てるかも知っている。(中略)ファッションジャーナリストはファッションに論理を見出し、ファッションに歴史を見つけることができる。

それだけではなく、この人の仕事に対する意識や、女性の社会進出についてもしっかりとした意見を持っているのが分かる。

どんな仕事をするにせよ、何かを売ることには変わりはない。そして究極ではあなた自身を売っているのである。

自分の名前以外何の影響力も持たない、陳列台に並べられたような女性にわたしは興味は無かった。そんなのは一昔前の上流社会の感覚だ。現代アメリカで上流社会に入るには才能がものをいう。

私は現実を生きる生身の女性の感覚を「ヴォーグ」に取り戻そうとした。(中略)女性たちは働き、遊び、行動し、踊るー世界の中で重要な何かを成し遂げ、楽しんで着ることができる服を着る。読んで楽しく、何かしら啓発されるところのある雑誌にしたかった。ああ、そうだったのかとぱっと目を見開からされるような思いで「ヴォーグ」のページをめくってもらいたい。


そんな意識の高い人であっても、ヴォーグ誌の編集長を解任された人事には納得がいかないらしく、後半部分では、その時代からのファッションの流れやファッション・ジャーナリストの仕事の仕方、そして何よりもアナ・ウィンターに対する皮肉と批判が、軽い調子ではあるがしっかりと書かれている。

そのころからファッションがしだいに服の本当の良し悪しではなく、デザイナーの個性を反映したイメージで売れるようになってきた。有名デザイナーをめぐる夢のような逸話を作り出せれば、それがライセンス。ビジネスの直結してくる。デザイナーの名前で服が売れることが重要だった。(中略)ファッションは大声でわめき立てなくては、ファッションにならなかった。ファッションは富!ファッションは力!

アナ・ウィンターが編集長の椅子を得るために、オーナーに「枕営業したという噂」があるとも書いている。これは上手い書き方だね。単なる「噂」でしかないから、本人が名誉毀損として訴えられる可能性をなくしつつ、「何かあったのかもね!」という裏事情をしっかりと読者に印象付けている。それでも、アナ・ウィンターはしっかりと地位を固めて、映画のモデルにもなることで、著者のグレース・ミラベルよりも有名になってしまったのは事実だけどね。

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説得とは自分の思いを押し付けるものではなく、相手の利益や幸福を一緒に考える先に成り立つもの

2017年11月18日 | 人生の知恵
一瞬で心をつかむ話し方(野口敏著作)
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30点でも、できている部分はある。そこに焦点をあてて認め、褒めてあげる。

「絶対に無理」と諦めている人には、固定概念を打ち崩す質問をする。
 500円で売っている商品を値上げさせるための問いかけ
 × それ、安すぎない?
 ○ それを1500円で売るにはどうしたら良いんだろう?

説得するには最初の15秒が勝負。15秒で相手の心を掴め。なぜなら、相手があなたに注目してくれる時間は、話始めてから15秒程度だから。

一文は短くして分かりやすく話す。そして間をとることで、相手の脳裏にはっきりとしたイメージが浮かび理解が得られる。

抽象的な言葉では人を説得できない。明るい未来を想像させる言葉を使うと人の心を動かすことができる。
 × この車の性能はいいですよ。
 ○ この車に乗っているのは、成功している人というイメージがありますね。
 × あなたなら大丈夫。会話上手になりましょう。
 ○ あなたなら、今年のクリスマスを素敵な相手を2人ですごせるようになりますよ。
対立関係になるな。相手がNOと言ったら別の判断基準を示すことでYESをもらえ。

相手が受けてくれたという前提で質問を組み立てる。
 あなたが入社してくれたらどんな事務所レイアウトに変えたいですか?



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NY流魅せる「外見」のルール (日野江都子著)

2017年08月26日 | 人生の知恵
●イメージ・アナライズの3要素
 1) パーソナル・カラー:肌の色から似合う色を探す
   金色と銀色で肌に乗せて、より映えるのが
   ◆金色ならウォーム系
     頬にピーチ系の赤みがあるスプリング⇒ブライトカラーと相性がよい
     頬に赤みが少ないオータム⇒ディープカラーと相性がよい
   ◆銀色ならクール系
     肌が全体的にピンキーなサマー⇒パステルカラーと相性がよい
     頬に赤みが少ないウィンター⇒ビビッドカラーと相性がよい
 2) パーソナル・フィギュア:顔型と体型から似合う服を判断する
    フェイスラインが直線的か曲線的か
 3) 職業イメージ:仕事上必要なイメージからスタイルの味付け方針を決める


試してみたが、どうやら私はウォーム系らしい。これが分かっただけでもこの本には読む価値があった。

●ウォーム系の人が身に着けると良いもの
【スーツ】
温かみのある紺か黄色を強く感じるグレー。
ストライプ柄の生地の場合は、ストライプにグリーンやベージュ、茶などのウォームトーンの糸が使われたものが良い。

【ネクタイ】
柄にアイボリーホワイトや黄色、グリーン、茶等の暖色系の色が取り入れられたもの。

【ワイシャツ】
 白
 薄いブルー 爽やかさ
 薄いピンク やさしい甘いイメージ
 薄いイエロー 楽しいイメージ

【ビジネスカジュアル用のズボン】
ジャケットよりも濃い目の色
ベーシックカラー(グレー、ベージュ、黒、カーキ等)
ジャケットがツイードのようなものであれば、織り糸の中の濃い色をズボンに。


加えてこの本のすばらしさは、単に装いだけではなく、姿勢や仕草についても教えてくれている。

●自信に満ち溢れた表情と姿勢の造り方
 1) 表情
  【アイコンタクト】
    眉間の中央辺りにグッと力を入れる感じを意識すると「眼力」が生まれる
  【ポジティブ志向を生む口角上げ法】
    話終わった時に軽く口を閉じ、「ん」と発音する気持ちで口角を少し上げる
    両奥歯を噛み締めその上に唇をフワッと乗せるように軽く閉じる
 2) ポスチャー(姿勢)
  【美しい立ち姿】
    ①丹田(下腹部)に力を入れて同時に尾てい骨を前に押し出す
    ②背骨をまっすぐに伸ばす
    ③肩を持ち上げ少し後ろに半円を描くように落とす
    ④顎を少し引く
  【正しい座り方】
    ①いすに深く座る丹田(下腹部)に力を入れて同時に尾てい骨を前に押し出す
    ②丹田(下腹部)に力を入れる
    ③尾てい骨から二つ~三つ丈夫の骨を前にグッと押し出すようにする
    ④腰の上に背骨をスッと伸ばす
 3) ジェスチャー(しぐさ)
    腕組みと脚組みは威嚇と拒絶のメッセージ
    髪を触ると自信のなさの現われ


単に綺麗な装いができるだけでは服に「着られてしまう」だけだが、そうならないためにも姿勢と仕草にも気をつけることとしよう。
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『老後は銀座で』 山崎武也著

2017年08月17日 | 人生の知恵
60を超える年となった割りには、人生に豊かさとゆとりを感じない日々が続いている中、これからの老後人生の参考となるかと思って『老後は銀座で』を手にとって見た。何せ、20代前半で会社勤めを始めてから費やし総労働時間と同じだけの時間が、天寿を全うするまでに残されているのだから。

これはいいなぁ、と思ったのは以下の3点:

1.よりよりみどりの買い食い
この食べ物をここで買い、あの料理はあそこで選ぶといった調子で食の調達減を使い分ける。(中略)限られた時間内に一つのことをするのではなく、一つのことをするために最も楽しめる方式を考えるのだ。

2.ライブを見る
本物を目の前で見るというのは、とんでもない感動を経験する機会である。大都会の住んでいればいつでも好きなときに本物に触れる機会がある。

3.時間を2倍かける
スピードを半分に落として見る。すなわち同じことをするのみ、これまでの二倍の時間をかけるのである。(中略)
座っているときであれ歩いているときであれ、また乗り物で移動しているときであれ、自分の周りを詳細に見回してみるのだ。これまでは無意識のうちに香味がないとして気にも留めなかったことでも、よく見れば面白くなってくる。


確かに、迅速化や効率化だけでは人生愉しめないだろう。効率化はあくまでも仕事をする際に、少ないインプットで大きなアウトプットを産むために必要な働き方ではあるが、一日一日を愉しく暮らすための方程式ではないことに改めて気付かせてくれた。自由に使える時間がある分、それを活用して愉しむ方法を見つけることにしよう。

そして、これもよい:

余生を豊かに生きていくヒントは、幼児期の子供を育てたときの方針の中にある。おいしくて身体によいものを適量食べさせ、常にきれいなものばかり見せるようにした。こんどは自分に「適用」するのである。


貧乏性のためか、ついつい食べ物を大盛り、そしてバイキングがお得に思い勝ちだったが、バイキングはそれなりのモノしかないことは多々試して実感済み。それに、最近はお腹が張ることもあるので、量より質を重視することにする。

場所に相応しい身なり、廃物利用はほどほどに

これまた、貧乏性の私には耳が痛い。ついつい、古いものが捨てられずに使いまわしてしまっているが、見た目は如何だったのだろうか、と反省。それでなくても、年をとることでカジュアルが似合わなくなってきている、少なくともある程度は装わないとみすぼらしい外見になってしまうのが、他のお年寄りを見て感じていること。自分はどのように見えているのかがとても気になってしまった。



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スタイルとファッションの違い

2017年08月14日 | 人生の知恵
このところ、落合正勝さんが著す服に関する本を続けて読んでいる。『男の服装 お洒落の定番』の中にこんな記述があった。

服が本当に好きなら、ブランドなどどうでもよくなる。そこにスタイルとファッションの大きな相違がある。本当に好きで、好きだから自分だけのスタイルが成立するのと、他人の視線を意識するために何かに頼り、ファッションを完結させるという違いだ。(中略)スタイルの目的は、自分の視線によるその人らしさで、ファッションの目的は他人の視線を意識した流行の領域に属する。

ファッションとは流行を追いかけた一種の借り物でしかなく、スタイルとは自分らしさを表に現したものということなのだと理解した。だから、スタイルとは単に何を着るかのみに止まらず、その人の目指す生き様の現れということなのだろう。そして、こうとも言っている。

カジュアル・ウェアとカジュアル・フライデイは全くの別物である。前者は衣類という具象、後者は思想そのものだからだ。(中略)僕たちが常に考えなければならないのは、「服」ではなく「服装」で、服を身に着けたときの状態である。「服」は単なる具象としての服であり、人が服のなかに収まった「服装」の「装」は思想だと考えるべきなのだ。

その人が目指す生き様であるならば、確かにそれは思想の領域だ。服に「着られる」のではなく、どう「装う」かを志向した上で服を選ぶことで、服と人格が一体化した「スタイル」に昇華する。

そして、トドメとして氏はこう言っている。

「どう」着るかこそ、まさに服装の基本なのだ。(中略)「どう」着るか分からず、さらに「何を」着るべきなのかも分からず、挙句の果てにブランドに走る。それを着ていれば、本人にとって間違いなく楽だからだ。お洒落を目指す人にとって、これは一種の怠慢である。

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『誤解されない話し方』梅田悟司著

2017年08月06日 | 人生の知恵
講師という仕事をしているために、発言に信憑性を与える立ち振る舞いには気をつけているし、興味がある。この本で述べられている方法の、

① 言動にムダがないか=シャープな印章は相手に話し聞く姿勢を取らせる
   身だしなみ、フラフラしない歩き方、キョロキョロしない目線、えーと・・・などの余計な言葉、等々。
② 確信を持って話しているか
   どれだけ考えたか、どれだけ熱意があるかといった話している際に現れる姿勢
③ 話が整理されているか
   頭の中の考えをいかに正確に言い表すか。5W1Hで整理する


は、自分なりに理解していた講師としてお3要素、「心・技・体」に通じていて、しかも具体的な行動として整理されているから有難い。そして、何気ないことだが、以下も参考になる:

●伝える力
相手の意見に対しての感想を述べたり質問をする。その中に自分の言いたいことを織り交ぜていくことで、質問しながら自分の考えてきた意見を述べるようにする。相手にとっても、自分の意見に対しての質問なので「意見を押し付けられるのではないか」と言う心理的なハードルが下がる。

●「だからこそ」の力
「だからこそ」を上手く使うことであいてが述べた理由をそのまま自分の意見が正しい理由に置き換えることができる。
例)
A:ありきたりな提案に思えます。
B:だからこそ、提案をしています。今一度基本に立ち返ることで戦略を練り直すことを再認識していただくために、あえてお話ししております。

●説得と交渉の三層構造
 感情 相手の感情=自尊心をなおざりにしてはならない
 理論 提示したものが理に「かなっていることと、相手の理論にも沿うものであること
 利害 納得の上での後押し

●笑声を使いこなす
張りが合って口を大きく開けて母音をしっかりと発音する。この声が誰の耳にも心地よく、相手の関心を惹き付ける魅力的な声であるとされている。

●相手の本音を引き出すためのコミュニケーションスキル
相手の意見を反論としてとらえず、何を考えているかを冷静に判断するために相手の意見に耳を傾ける。相手何を話しているかも重要だが、本来は何を思っているかを探ることが最重要。行間を読んだり言葉になっていない気持ちを察する必要がある

マネジメントに通じるものとしては、以下が参考になった:

●エンパワーメント(=人を前向きにさせる力)が成立するための要素
① ビジョン・目的の共有
② 正当な評価と報酬
③ 能力の把握と資源の提供

●フォロワーシップの構成要素
① 貢献力: リーダーの指示に対して自主的に動く力
② 批判力: リーダーの指示に対して意見を述べる力


「だからこそ」が持つ力を見極めていることには驚くとともに、この言葉の力は是非使ってみよう。又、エンパワーメントとかフォロワーシップといったワードは研修でよく出すものの、受講者に正しく届いているのだろうか、人それぞれ独自の定義に置き換えられてはいないだろうかと気になっていた。言葉の定義もさることながら、それらを実践するために必要な要素や行動内容をしっかりと伝える方法が役に立つことを教えられた。

加えて、著者の以下の見方も興味深い:

●環境には外部環境(自分と直接接点がない)と内部環境(自分と直接接点がある)の2種類がある。企業という組織の中ならば「社風は変えられないが部風くらいなら変えられそうだ」「市場を活性化するのは大変だが、自社商品を改良することならできそうだ」といった具合に、より小さなユニットを見ていけば、おのずと自分の占める割合は高くなり、自分の影響力は増していく。

●「キレる」人間の増加の背景
① 我慢力の低下
オンデマンドの時代ゆえに、我慢力が低下している。コンビ24時間化から生まれた「やりたいことを、やりたいときに」という考え方は、ネットの常時接続で爆発することとなる。(中略)それは「習慣」の恐ろしさである。知らず知らずのうちに誰かに合わせる機会が減り、その連続の中で無意識に我慢する力が低下していく。最終的に自分の都合を優先して動くことや、誰かの都合を合わせてもらうことに罪悪感すらなくなっていく。
②修正力の低下
自分が正しいと思っている意外の意見を許容し、お互いに納得できる考えを捜していく力が低下している。多メディア化が進む中で「情報は与えられるものである」という意識が進んだことに起因している。(中略)現代ではポータルサイトで調べたいトピックスを検索すれば、何千、何万件の記事を瞬時に見使えることができる。そこには事実だけではなく、個々人の意見が付随されていることも多く、ピンとくる解釈があればあたかも自分が考えたかのような気分を味わうことができてしまう。答えを導くまでの思考までもが簡略化されてしまっている。(中略)ネットでの『取捨選択は、消去法をもって情報を選択しているにすぎず、結果自分の頭の中に感じている正解のイメージから離れた意見が出てきたときに、代替案を提示したり正しい方向性を示唆することができなくなる。

●周囲半径5メートル以内にいる人たちへの接し方
感謝の念をもって接する。そして彼らの良いところを見つける。そうすると今まで気付かなかった「何か」に出会う。身近に「いる人の尊敬できるポイントを発見できるようになると、自分がどう変わればいいかがおのずと見えてくる。

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