お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

Berry cafe

2006年11月26日 | My Diary


所用で南青山を歩いていたら、とっても派手で美味しそうなケーキをディスプレイしている店が目に入りました。ふらふらを引き寄せられるように店に入り、出てくる時にはしっかりと4種類のケーキを買っていました。しかも1ピースが700円から850円する高いケーキを。

2階にはお買い上げしたケーキを食べられるエリアもあります。イチゴやブルーベリー、ピーチなどをてんこ盛りした見た目もリッチかつ愉しめるケーキで甘さも上品です。台のタルト生地もサクサクしつつもしっかり噛み応えがあって、4つで3300円でも惜しくはないケーキでした。
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東洋陶磁美術館

2006年11月25日 | My Diary
旧安宅財閥が蒐集した東洋陶磁器の名品が寄贈されて、一般人にも見られるようになっている大阪市立の美術館です。500円という手頃な入場料にも係らず、入場者数は多くなくゆったりと見学することができました。

統一新羅王朝から高麗、李氏朝鮮時代の陶磁器を中心に、漢時代から明時代の中国、そして日本の陶磁器が展示され、中には国宝もチラホラ。ちょっと前になりますが、本当の金持ちはスケールの大きさと上流階級の趣味の良さを併せ持っていたのですね。それに比べてホリエモンに代表される昨今のネットバブルリッチたちは...などと思ったりしたものです。

私としては、高麗時代の青磁が好きだったな。派手さはないが、簡素な中に上品さがあって、見ていて見飽きない。2対の小さな青磁彫刻は可愛らしく、日常品にも遊び感覚や上質を求める真の上流人の贅沢さがこんな名品を生むんですね。

童女形水滴童子形水滴という作品らしいです。快楽や贅沢が富を生み出す、というヴェルナー・ゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」が思い出されました。

青磁瓶という何とない非常にシンプルな青磁の瓶の肌の美しかったこと。真の金持ちはこんなものを夜な夜な眺めたり磨いたりして、時間を過ごしていたんでしょうか。

一番気に入った作品は「油滴天目茶碗」という茶碗。何と国宝です。茶碗の内外に金・銀に輝く斑文がびっしりと現れていてとっても瀟洒かつ豪華ですが、決して派手で悪趣味ではない。ボランティアの説明員によると、中国ではこの手の偶然のなせる業は尊ばれないのだとのこと。人間が計算して生み出した結果の美が珍重され、偶然という事故から生まれて再発不可能な美は美と看做されなかったが、日本は逆に偶然という自然が生み出す美を珍重したのだそうです。斑文もさることながら茶碗全体の濃緑色に見える黒っぽい色が深みがあって格別に綺麗だった。

皆が中流の社会も悪くはないが、後世に美を残すという点では桁外れの超金持ちが必要なのですね。ここで又、「第三の男」でオーソン・ウェルズが吐いた名台詞が思い出されましたね。

大阪市立東洋陶磁美術館 > http://www.moco.or.jp
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「下着もロンドンに洗濯に出しているに違いない!」

2006年11月19日 | パルプ小説を愉しむ
『死にいたる芳香』(ユベール・モンティエ)の主人公であるスイス人保険調査員が、著名なコニャックに毒物が混入していたことから、製造元であるコニャック地方の名家にやっかいになりながら調査を進めていく。調査員のペーターが入院中の妻であるシルヴィア宛てに実にマメに手紙を書くのだが、この手紙を介して物語が語られていくという形になっている。

ペーターがコニャック地方の名家の主人であるサー・ジョンを評するコメントが上のもの。夕食に招かれた際に主人の仕草やスタイルを見てこう言った。

夕食にスモーキングを着る習慣はロンドンで身に着けたのだろう。下着もロンドンに洗濯に出しているに違いない!

聞きようによっては厭味だが、主人公ペーターは仕事熱心ではあるが、どちらかと言うと世間ずれしていない方だから、こんな表現も厭味に聞こえない。ちょっとしたユーモアにとれてしまう。

元テニスプレーヤーであり、今や高級コニャック製造主として優雅かつ裕福に生活しているサー・ジョンが持つ貴重な原酒が危機にさらされている。サー・ジョンの妻は非常に知能指数が高いのだが欝病に陥っている。欝病になった原因はサー・ジョンの浮気のようだ。頭の切れる欝病持ちの女は何をして亭主の浮気に復習するだろうか?そして、それはいつ?

妻に書く手紙を通して物語が語られるのでゆったりとしたテンポで進むが、中々どうして物語りに惹きつけらたね。途中までは、あまりに欝病の妻にとって不具合な状況が続くので、これは他に犯人がいるのだろうな、と思ったのだが、その予感は半分当たったというべきか。

冒頭部分で、美食評論家が毒入りコニャックを飲んで死ぬのだが、この美食評論家の美食度合いが凄い。メニューを見て、焼き加減や調理法が説明されていないことからレストランが大した店でないことを見抜くこと、生ハムは何という血統の豚を何ヶ月乾燥させたのか、スモークサーモンはどこから買い入れたものか、牛肉は廃棄された牝牛か若い牝牛か?ホルモン抑圧剤を使用しているのか?傷みやすいフォアグラはどのくらいの期間貯蔵されているのか?チーズの仕入先はどこか?これら以外にも次から次へとメニューに関する質問を給仕長にぶつける。こんなことを気にしながらフレンチを食べたことなどありませんぜ。挙句に、スクランブルエッグという料理は、かき混ぜた卵をフライパンの上でフォークを使って掻き合せたものではないことも知らされた。かき混ぜた卵を目の細かい漉し器にかけてなめらかにした上で、湯煎鍋を使って9分間ゆっくりとかき混ぜて作るものだという。その間ダマにならないようにクリームを加えながら。

こんな感じで食に入れ込んでいる気違いがフランスには本当にいるんだろうか?彼らは「食は芸術」と考えているのは知っているが、それでもこれほどの入れ込みようは度を過ぎている。ただ舌のみで美味しいものが判別できればよかろうに。何かと薀蓄を語らないといけない人種は不幸だね。
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岩盤浴

2006年11月11日 | My Diary
デトックス効果オープニング記念割引 につられて岩盤浴を体験してきました。加齢臭が気になるこの頃、体内毒素の排出に関心があって、週末には自分で作ったニンジンジュースとヨーグルトを朝食とし、10月は一ヶ月間大好きなコーヒーを止め、野菜は多めに摂って、その上ビタミン・ミネラルのサプリメントも手放さない、そんな生活を数ヶ月間やっています。

そんな時に通勤電車内広告で自宅から3駅離れたところにある岩盤浴施設があることを知り、出張帰りの疲労回復のためにも好かろう、と昨日の帰り道に決心しました。

作務衣に着替えて薄暗い浴室に入ると、温度の低いサウナに檜の香りを付けたようなモヤッとした空気。4つある岩盤ベッドのひとつに大きめのバスタオルを敷き、枕部分にフェイスタオルを敷いて5分うつ伏せ、10分仰向きに寝転び、汗が出てくるのを待ちました。この5分うつ伏せ、10分仰向きを5分の休憩を挟んで2・3セットするのだそうだ。

サウナのような大量の汗がすぐに出てくることを想像していたのですが、最初の15分では体が温まってじっとりと汗ばんでくる程度。5分の休憩中に水分を補給してから、もう一度5分のうつ伏せと10分の仰向き。今度はジワッと汗が出てくる。サウナと違って耐えられない熱さではないから、そのままもっと寝転んでいられたが、入浴前の使用説明を思い出して、15分に一回は5分の水分補給休憩。3セット目にはだいぶ汗が出るようになってきた。

ゆっくりと汗をかくことで血漿中の必要養分を残すために、汗の質がサラサラしているのが特徴と解説にはあったが、そのとおりでべたべたした汗ではない。入浴後には、分泌した皮脂とサラサラ汗が混じり合って天然のクリームとなるからシャワーを薦めないという張り紙がシャワー室の前にあったので、シャワーを使うことなしにタオルで汗を拭きつつ着替え。体の芯から温まったようで、着替えてから休憩室で休んでいる間も額から汗が出てくる。決して不快な汗ではなく、確かに宣伝どおり。

マイナスイオン効果もあるとのことで、願わくば80分より長く入浴できるようにして欲しかったな。そしてサウナのようにマッサージのサービスも付いた休憩施設をもっと充実させて入浴後もゆったりと過ごせるようにして欲しいな。大半の岩盤浴施設は女性専用となっており、男性が使える施設はサウナより遥かに少ないが、私が出る頃には残りの3つの岩盤ベッドは埋まっており、それなりに男性利用者も出てきているようだ。

追加:岩盤浴に関してネット検索すると有益な情報が見つかった。
岩盤浴情報
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百十の王

2006年11月10日 | My Diary
今日は10年ぶりのゴルフ。ひょっとすると12年ぶりかもしれないが、それほど長くプレイから遠ざかっていたということです。

場所は日本海ゴルフ倶楽部。鳥取県にあって日本海新聞社がオーナーだというコース。鳥取駅前から車で30分くらいでしょうか。山をどんどん登っていった場所にあります。冬場は雪が2mも積もるとのことで営業期間は限られているらしい。メンバーも多くは取らない方針らしく、プレーは私たちのコンペ一行様だけでした。

コースは全体的に狭めでしょうか。左右の白杭がやけに目に付いた他、池があちこにに配置されています。ほとんどのショートホールといくつかのロングホールでもグリーン前に小さいながらも池がありました。

が、このコースを特に難しくしているのは高麗グリーン。曲がりそうで曲がらない、真直ぐ行きそうで行かない、ブレーキが極端にかかる。プレー仲間全員が難儀してました。

私の感覚から言うと、左右に大きく曲げずに攻めればグリーン以外はそんな難しいコースではないと思う。フェアウェイ半ばのバンカーもそんなに多くはなく、狙った通りに攻めていけば、そんなに難しいコースではないと見ました。とは言うものの、どこへ飛んでいくか全く予測不明のヘボゴルファーの私は、池ポチャ1回、OB3回、スコアは3桁と惨澹たる状況。10年ぶりの初プレイにしてはまあまあかな、と自分で自分を慰めています。
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RiSuPia(リスーピア)

2006年11月04日 | My Diary
長女とお台場にあるRiSuPiaに行ってきました。理科と算数に興味を持ってもらえるように、

  「理数の魅力、体感ミュージアム」

というのがコンセプトの子供と遊べる無料施設です。



東京ビックサイトの近くにあって、とても大きな建物ですが、そもそもこれは松下電器のショールームの一部なのです。プラズマTV、DVDレコーダーやナビ、その他家電製品が近未来の生活を描きつつ上手に見世物として置いてあります。

建物の真中くらいに「RiSuPia」エリアがあり、今日のイベントはミニハングライダー作りでした。発泡スチロールの翼にアンパンマンのミニチュアを糸で取り付けて出来上がり。鳥取の工業高校の先生が講師としていたのですが、教え方は上手くなかったな。アンパンマンのミニチュアに色を塗ることから始めるのですが、こんなことはハングライダー作りとは関係ないです。なぜ飛ぶのか?の解説があったのですが、子供たちには分からなかっただろうな。大人が聞いても下手くそな説明でしたから。

ハングライダー作りはとっても簡単で、ものの5分もあれが完成して、皆がその辺で飛ばし始めました。そんなに遠くまでは飛びませんが、ゆったりのんびりと飛ぶ姿は優雅です。

施設の3Fは「ディスカバリーフロア」という名前で、ここだけは有料。縦長のZaurusのような端末を首から下げて、色の3原則、確率、音を作る周波数、レンズの働きといった理科や数学の基礎知識を学べるようになっています。が、小4の子供にはちょっと難しいな。素数って聞いても理解できないし、確率もちんぷんかんぷん。色の3原色も理解ができたかどうか。それぞれのコーナーが終わるごとに、首から提げた端末をかざすと端末内のエージェントが進化するという設定自体が一番面白かったようだ。当然親子連れが多かったが、女子高校生のグループもいて、彼女たちには簡単すぎただろうな。中学生くらいが丁度良さそうなレベルだ。

長女はそれなりに愉しんでいたが、一番愉しかったのは入り口近辺にあるNintendoコーナーだったとのこと。ここではDSやゲームボーイが自由に使えて、家にはないソフトで遊び放題。決して勉強になるエリアとは限りません。

全体的な印象としては、意欲は買うけれども力不足と言ったところ。先輩格の施設としては、みなとみらいにある三菱科学館の方が遊びながら学習できる施設として上等だと思います。こちらは1時間半から2時間程度の時間を掛けての工作をしながら初歩的は科学の勉強ができるようになっています。5分対2時間では、中身が違うね。なぜ物体が飛ぶのかをもっと分かりやすく解説しながらハングライダー工作ができたら、基本コンセプトにあったイベントになっただろうにと思います。
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まるで人生が髪をすりへらしてきたかのようだ

2006年11月03日 | My Diary
『アバウト・ア・ボーイ』(ニック・ホーンビィ)の主人公ウィルは、亡父の印税で働くことなくヌクヌクと暮らす36歳お気楽独身男で、後腐れない関係を求めてシングルマザーに狙いをさだめるという不埒な奴。シングルマザーの集会でイカした女性と知り合いピクニックに行くことになったが、それは勿論コブ付ピクニック。彼女の子供に加えて12歳になる友人の子供、マーカスまで一緒のピクニックは散々な初デート。マーカスを送って家まで行くと、母親は自殺未遂を図っていた。そんな出会いから、マーカスはウィルの家に毎日出入りするようになる。風変わりな母親に育てられたマーカスは、学校では虐められっ子だが、珍しい程純粋な心を持った子供。最初なウザク感じていたが、次第にマーカスがウィルの生活の一部になってくる...

読みながら、ウィルがマーカスの母親と恋に落ちて3人で暮らすようになる物語だろうと予想してしまっていたのだが、なかなかその兆候がない。終りまで30ページ程という段になっても、恋が進展する兆候が何も起こらない。予想は見事に裏切られ、これはあることを切っ掛けにマーカスが大人に成長していく姿を描いた物語りだった。さっぱりとしていて後味すっきり、それでいてホノボノとした余韻が残る終りでした。

12歳に振り回されるウィルが、マーカスと一緒にいる時の自分の姿を鏡で見て、髪が少ないことを発見して愕然となった時の台詞が上のものです。

洒落た台詞でないが、ウィルとマーカスが交互に語り部をしながら物語が進展する中愉しい台詞がいくつかあった。思わずニコリとしてしまう子供らしい奇抜な形容の仕方です。

神様が突然、数千億年前に世界を創造したころの自分にもどりたくなり、いきなり天国から降りてきて「ここにエンパイアステートビルを作っちゃダメだ」とか「アフリカの人におカネが廻らないようなシステムを作っちゃダメだ」とか「核兵器を作らせちゃダメだ」なんて言い始めるようなものだ。そんな神様には「もう遅すぎません?」と答えてやるしかない。そういう問題が起きようとしていたとき、あなたはどこにいたのですか?

ニッキーもマークも、ピラニアとコアラのように、リー・ハートリーとその仲間とは遠い関係でいられたはずだ。なのに彼のせいで、コアラは海に落ちてブラジルまで流され、ピラニアに興味を持たれてしまった。


一方お気楽オヤジ(本人はイケテルと思っている)のウィルもちょっとは気の利いた台詞を吐きます。
若い世代が犯罪や売春に走るのは、ただ単にそういった一連のことが今のオプションメニューに載っていて、エキサイティングで色鮮やかでいかにも楽しそうな輝きを放っているからだ。

映画はオリジナルとは異なり、ウィルがマーカス親子とマーカスのガールフレンド、そしてウィルが好きになった女性とその子供と一緒に、ウィルの家で仲良くクリスマスパーティをひらくところで終わります。こちらは遊び人ウィルがやっと落ち着ける恋相手を見つけて変身しそうな予感を見せるところで終りです。真の主人公がオリジナルと違っているのだが、こっちはこっちで味な終わり方をしています。どっちもOKな結末でした。
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