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好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

コーヒーの「味わい」分析

2023年05月29日 | My Diary
■4つの味わい

① キレ:濃度(高)×酸味
② コク:濃度(高)×苦味
③ スッキリ:濃度(低)×酸味
④ まろやか:濃度(低)×苦味

■エリアごとの味わいの特徴


■エリアごとの味の違い

●アフリカ(エチオピア・ケニアなど)
特徴:【キレ】「芳醇で濃厚な香りと際立つ酸味」
エレガントでフルーティーな香りと酸味を楽しみたいときにおすすめです。
●東南アジア(インドネシアなど)
特徴:【コク】「ボディと苦味の重厚な風味」
深煎りにも適しており、ガツンとした苦味とコク、エキゾチックな香りを楽しみたいときにおすすめです。
●中米(パナマ・グアテマラなど)
特徴:【キレ・スッキリ】「軽やかで爽やかな酸味とフルーティー感」
軽やかな味わいや柑橘系の爽やかな酸味は中米の大きな特徴。酸味に伴うフルーティーさを味わう絶好の栽培エリアです。
●南米(ブラジル・コロンビアなど)
特徴:【バランス】「甘さと酸味のバランス」
ブラジルのコーヒーはバランスの良い味わい、酸味は穏やかで丸みのある味わいが特徴的。コロンビアは、軽やかな酸味と甘味のバランスが絶妙な味わいです。

2023年5月29日 ダイヤモンドオンライン 井崎英典



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「あの人はなぜか話しやすい」と言われる人が絶対にやらないこと

2023年05月29日 | My Diary
バラエティ番組に出演する芸人さんは、全員が「おしゃべりで笑いのゴールを決める人」ではない。中には、ネタは得意だが話すこと自体を苦手とする人もいる。
そんな彼らでもバラエティ番組に呼ばれるのは、
(オチのある話を無理にしようとせずに)人の話に反応することだけに徹することでスムーズなコミュニケーションを取っているから。

コミュ力と聞くと、「おしゃべりで笑いのゴールを決める人」と、つい考えがちですが、実はそうではありません。これはバラエティ番組を見ているとわかりますが、「笑いをとる点取り屋」もいれば「番組をまわす中継役」や「話を上手にまとめる役」「人の話を聞く役割」などコミュ力にもさまざまな型があります。
ビジネスにも通じることとして、仕事ができる人ほど人の話をよく聞けます。相手が話していることに対して相槌などで反応をし、考え、そのことに対して返答する、これはシンプルですが、話している側も気持ちが良くなりますし、会話もスムーズに進みます。
相手の話にしっかりと反応することだけを心がければ自然とコミュニケーション能力が上がっていく

2023年5月29日 ダイやモンドオンライン 本多正識
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「ファッションとは時代を先取りして勇敢にそれをビジュアル化すること」

2019年09月22日 | My Diary
何年か前に亡くなられた著名人の中で、石津謙介さんの逝去が私にとって最大の区切りであったと思う。そんな石津さんが著書の中で書いていた文章が上です。

石津さんの事業は破綻して会社は倒産。VAN・JUNは決して世界的なブランドではなかったと思う。コム・デ・ギャルソンやイッセイ・ミヤケ、その他世界で通用するような日本人デザーナーが数多誕生した中で、それでも憧憬と身近さとデザーナー本人に対する信頼が存在したのは石津さんだけです。海外デザイナーも含めて他のブランドは、単に身に纏う洒落た服を提供してくれるだけ。石津さんは、ファッションを通して生き方を語り続けてくれたんだと思うな。
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『知的ストレッチ入門』 日垣隆著

2017年01月09日 | My Diary
三連休の最終日の読書。図書館で『知的ストレッチ入門』を手にして、ぱらぱらめくって気に入ったので借りてきて家で読破。

◆知的ストレッチの三原則
1. インプットはアウトプットを前提とする
2. うまくいった諸先輩の方法を採り入れる(つまり、パクる)
3. 己の強みと弱みを知る


◆黄金の5分間
いったん本を読み終えてから、5分程度かけて付箋を貼ったり角を折ったり書き込みをした部分だけをまとめて再読する。この「まとめて再読」があるのとないのとでは、その後の読書力は30倍くらい違ってくるでしょう。

最近これをやるようにしている。私の場合は、黄色と赤色のラインマーカーを引いた部分を読み返して、必要があれば書き出し、時々思い出した時にこれを読み返すことで記憶力の衰えを補っている。

◆説得のためのプレゼンテーション
自分が何を言いたいのではなく、相手の頭の中で何が起きるのかということを考えながら話すこと。(中略)相手側の頭の中で考えられている利害関係や、立場上どのいう思考回路で判断しているのか、どう受け止めていて、納得したのか又は納得していないのか、それらをどこまで正確に読み取っていくか、それをつかめる人間だけがプレゼンテーションで勝ち残っていくはずです。

そのとおりだと思うのだが、難しい。どうすれば相手の頭の中を覗けるようになるのだろう?

◆創る
企業が生き残る道としては、より安く大量に生産するという今までのパラダイムでいくか、自分のところでしか生産できない技術や商品で勝負していくかのどちらかを選ばなければなりません。

と企業のことを言った後に、個人の仕事の遣り方にも指摘がある。

仕事には、すでにマニュアル化された仕事、マニュアル化しうる仕事、当面マニュアル化しえない仕事の3パターンあります。
マニュアル化されていない部分に関して、オリジナルの工夫をすることによりその工夫をマニュアル化して誰でもできる仕事に変えていく、という働き方が本当の意味での付加価値高い仕事なのです。


この2つは同じことだ。今までのパターン(他の皆もやっている)を継続するか、自分ならでは技を磨いて武器にするかだ。
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男にも通じる『美人は「習慣」で作られる』 (ワタナベ薫 著)

2016年10月10日 | My Diary
女性向けの「美しくなる」ための参考書だが、男にもいろいろと当て嵌まることが多かった。気に入った部分をチョイスさせていただく。

美しくなるための十戒
(本では「美人の十戒」だったのだが、男にも当てはまるものだけ残した)
1. 自分を否定しないで褒めてあげる
2. 肌触りのよい素材は柔らかな肌をつくる
3. 笑顔は七難を隠す
4. 怠惰と贅肉を手放す 
5. 最上級の美しさは、優しい心根と大きな器
6. すべてのものを大切な人のように扱う
7. 花を愛でる・・・それだけで2割は綺麗になる
8. 知性と感性と品性 それは大人の美しさ


自分の愛せる人は他の人も愛せる。他の人を愛している人は、結果的に他の人から愛される。
自分を愛するためには、
1. 「ありがとう」の声がけを自分にたくさんする
2. 定期的に美味しいものを食べる
3. 自己投資を惜しまないで勉強や体験をする
4. 「がんばったね」「エラいね、自分!」と毎日褒める
5. 自分が心地よいと思うこと、喜ぶことをする
6. 自己否定を決してしない


美しいということは正しいこと。美しくなるためには、健康を土台とした規則正しい生活習慣や美容習慣が必要。あなたが美しいだけで、その美しさは視覚情報として多くの人を刺激し、周りの人々も健康的な生活を送るように促す。

若さと美しさの基本は免疫力。
免疫力をあげるには、
1. バランスのよい食生活
2. 運動
3. しっかりと睡眠をとる
4. ストレスをためない
5. よく笑うこと


自分磨きよりも自分の長所を探す。あなたが持つ良いところ(自分の奥底に眠るダイヤモンドの原石のようなもの)を見つけて、あなたの人柄をいちばん良い形で表現すること。

品性があるということは、自分から発するエネルギー(力、音、空気、波動など)を上手にその場に合わせてコントロールする術を知っていること。

鏡を見る回数と美しさは比例する。鏡を見るたびに自分の良いかをがインプットされていくから。人は無意識に鏡を見たときに「良い顔」を作っている。

10年後のあなたは、今のあなたによって作られている。美容と健康、そして内面の美しさがなければ本当の意味での美しさは外に反映されない。

人が本当の美しさを感じるのは、一時的には目に入ってくる情報でありながら、やはり最終的には内面に人を惹きつける魅力がその人にあるかどうか。根底に、何かに対する愛があるかどうかが大きく影響する。

本当に美しくなるために3か条

1. 自分を愛していること
2. 自信を持つこと
3. 満たされ感を持つこと



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エディー・ジョーンズが露呈させた日本企業戦略の脆さ

2016年01月24日 | My Diary
歴史に残ると言われたラグビー・ワールドカップでのオールジャパンの活躍からすでに3ヶ月以上経ちました。お陰でトップリーグは人気が高まったままのようですが、でも一番の立役者であるエディー・ヘッドコーチにあたるスポットライトは弱くなっているように思うのは私だけでしょうか?ワールドカップ直後の本屋では、エディー・ジョーンズ氏に関する書籍が何種類も平積みで並んでいたのに!!そして、私が経営の一端を担っている会社の親会社の役員の方々も、「エディージャパンに学べ」というコメントをワールドカップの余韻覚めやらぬ頃に発したのみであって、今では誰も何も言いません!!

その理由は、私が常々感じていた日本企業の経営戦略の曖昧さに経営者自身が気づいたためなんだろうと思っています。これは、昔の日本軍の兵士と下士官は勇敢だが将官は無能だと喝破した米軍関係者のコメントとも通じます。つまりは、上に立つ者が下位者の能力や勇敢さに依存することに甘んじ、有効な戦略を立案するという上位者の本来の仕事を怠ってきたことが白日の下にさらされた結果、「やばい、これでは俺たちが仕事をしていなかったことがバレバレになってしまう!」 と判ってしまったために、エディー氏の業績にワザと目を向けなくなったせいなのだろうと思えてなりません。

体力で劣る日本チームがゲームで優位となるためには、数で相手を圧倒することが必要というエディー戦略がオールジャパンの活躍の引き出した根源だと言われます。この戦略のすばらしさは、実行する選手たちにとってやることが明確で具体的なことです。「日本らしい戦い方」だとか「オールジャパンならではの展開力」といったような、言葉は綺麗だけれども何を意味しているのか不明な戦略とは全く異なります。

日本企業の戦略には、誰もが反対できない尤もらしい美しい言葉が並んだだけのキャッチコピー化した戦略が多く見受けられます。例えば、「現場力を活かした経営」といったような...

自らが具体的かつ明確な戦略を構築できないことに経営者たちが気付いたために、本来であれば名将として長く称えられ名言集が座右の書となるべきエディー氏のプロ仕事が、かくも早くに忘れ去られようとしているのではないかと思うのです。

これってとても残念なことではないでしょうか?7!
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世界中の女性の首を真珠で締め上げてやる

2014年07月13日 | My Diary
『真珠の世界史』(山田篤美著 中公新書)は、古代メソポタミアのシュメール人や縄文式時代の我が国から初め、中世、近代、そして現代に至るまでの五千年に渡って、真珠がどのように崇めら珍重されてきたかを著しているだけではなく、真珠をめぐる一代産業史としても愉しめる作品でした。しかも、ファッションや映画とも絡めてくるところなぞは、読み手のツボをしっかりと押さえております。

真珠はダイヤモンド等の他の宝石類と大いに異なる点がある。一つは、研磨が必要なダイヤモンド等の宝石とは異なり、真珠は自然が生み出した時点から完璧な形の宝石であること。二つ目は、鉱物の宝石は資源収奪型型の産物でしかないが、真珠はバイオ・ジェミゼーション(生物による宝石形成)として貝が生み出すために再生可能なものであること。

ジパングは「黄金の国」としてマルコポーロにより伝えられたが、同時に「真珠の国」としても伝えられていたと言う。大航海時代は、日本という「黄金と真珠の国」を探し出すために始まったが、中米ベネズエラ辺りで真珠が発見されたことでヨーロッパに大量に流入し、ネックレスやティアラ、チョーカー等々に使われ、上流階級の女性たちの身の回りを飾るのに不可欠は装飾品となりました。

20世紀初頭にココ・シャネルが女性解放のために発表したリトル・ブラックドレスに適した唯一のジュエリーである真珠は、エメラルド等の色つき宝石と金で作られていた従来型のジュエリーを「クラシック」なものに置き去りにすることでジュエリーの最高峰に上り詰めた。NYに進出したカルティエが二連の真珠のネックレスと交換で五番街にあった六階建てのルネサンス風大邸宅を手に入れたことは、真珠がどの位貴重で価値があったかを物語るエピソードとして紹介されています。

そんな真珠も、御木本幸吉が養殖真珠ビジネスに成功して欧米に輸出しだすことによって、価値が下落しジュエリーとしての座を無くしそうになる。これを救ったは、クリスチャン・ディオールの登場とハリウッド映画だったのですね。

確かに、ディオールが発表した新しいモードを見ると、絞ったウェストにフワッとしたスカートを組み合わせたことで戦争中の耐久生活に嫌気がさしていた女性たちの心を虜にしたであろうことが容易に想像できます。このファッションがハリウッド映画に取り入れられたことで世界中に広がっていくのですが、その優美さはグレイス・ケリーが着ていたファッションを思い起こすのが一番手っ取り早いです。



復権した真珠のネックレスを宣伝するために、ティファニーはエリザベス・テーラーをCMモデルに起用している。真をネットで検索したのですが残念ながら見つかりませんでした。<悔しい...>

映画「ティファニーで朝食を」ではオードリー・ヘップバーンが同じように真珠のネックレスを背中に垂らしたブラックドレスを着て、ティファニー本店の前でパンを齧るようになる。<こちらは画像が見つかりました>


ほぼ同時期に復活したシャネルが発表したシャネルスーツも、社会進出したアメリカの女性に受け入れられ、これに合ったジュエリーとして真珠の価値も見直されて日本の真珠ビジネスもめでたしメデタシの黄金時代となるのでありました。

そんな中、真珠ビジネスに打撃を与えたのは、1960年代半ばに沸き起こったミニスカートのブームだった。確かに、今までのファッションの正反対を行くミニスカートは、活動的・前衛的といった雰囲気があり、色とりどりのプラスチックの宝飾品の方が似合うよね。ジュエリーと言えども世の流れには抗しきれずに価値が上下落するんだね、本来の価値とは別のところで。

ミニスカートのブームも去り、スカートの丈が長くなると真珠の価値も復権していく。このあたりになると、私としても実感がある。ミニ、ミディ、ミモレといってスカートの丈がだんだんと長くなってくる時代を中・高校生として実体験していましたから。

しかしながら、日本オリジナルのビジネスモデルとして「世界中の女性の首を締め上げた」日本の真珠事業にも、長年の養殖による海の疲弊と養殖技術の海外流出、特に中国における淡水真珠の大量生産による安い真珠製品の流入による曲がり角が訪れたことを著者は紹介しています。

たった300ページにも満たない新書であるにも拘わらず、真珠の生態、宝飾品としての価値と歴史、産業としての変遷を見事に紹介してくれた読みどころ満載の一冊でした。





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『十皿の料理』(斉須政雄著)はビジネス書だ

2014年06月01日 | My Diary
著者の斉須政雄氏は、フランスで修行した後に東京のコート・ドールのオーナーシェフとして活躍されているフランス料理人。そんな人が著した本だから、さぞかし読んでいるだけで涎が止まらず腹がキュウキュウ鳴ってくるような料理が10種類、これでもかこれでもかと迫ってくることを期待して読み始めると....

期待は裏切られなかった。季節野菜のエチュベの紹介など、野菜ではありながらメインにしてもよいかなぁと思ってしまうほどの妄想が頭の中で膨らみ、「トリュフのかき卵」は今までトリュフになど興味をそそられることが全くなかったにも拘わらず「嗚呼、食べてみたい!」と思わせてくれ、魚料理だったら和食だよねとフレンチレストランの魚料理は常にパスしてきた私に「フレンチの魚料理も悪くなさそう」と思わせた「おこぜのポワレ」等々、料理の腕も確か(だろう)な上に文才にも恵まれている稀有な料理人とお見受けした。いやぁ、参りました、本当に。

でも、本当に参ったのは10種類の料理ではなく、それぞれの料理の紹介の前にある文章なのです。料理の関する思い出だったり、素材の持つ力の日仏の差の比較であったり、そして何よりも料理というお仕事に対する一種の「技術者」としての心構えが、この本を単なる料理本ではなくビジネス書の域にまで達しめている。

ロスチャイルド家やパーレビ国王の料理長をしていた見掛けはただの爺さんの作る何の変哲もない普通の料理の旨さに驚きつつ、淡々と事を進める裏にひそむエネルギーと強靭な精神力に裏打ちされたしなやかさを持ってきちんと手順を誤またなければ、品格と伴った料理に仕上がることを看過する。

良い料理人を「いい技術者」と著者は呼んでいる。「いい技術者」である腕の立つ料理人なら、ものの格や値打ちを理解した起居振舞を見せる。そんな料理人しかトリュフという高貴さと下品さの両方を持つ素材を使いこなせない。いい加減な気持ちで相対すると負けてしまう。一刀両断する覚悟と力を持っていないと、却ってせせら笑われてしまうだけという。これって、人と人との関係にも言えますよね。「マウンティング」などという言葉が巷に出回っていますが、そんな上っ面なテクニックではなく真剣を手にした立会いのように、こちらが腹を据えてないと勝負には勝てない。料理本で記されるような話ではないですよね。だからこそ、これはビジネス書なんだと思うのです。

今は世の中がだいぶ学芸会化して、摂理が摂理、道理が道理として通っていないから、ものの格も値打ちも曖昧模糊でなにもかもがぐちゃぐちゃ。

知識だけではなにもできない。バックボーン抜きでものごとはなしえない。

技術とかテクニックとか切ったり煮詰めたりは枝葉末節で、料理をやっているんですからそんなことは当たり前なんで、もっとその裾野にあるものの処理がクリアーであるかどうか。そ言うことがきちんと出来ているから仕事の内容もきちんとできてくるんじゃないか。


これって料理人の言葉でしょうか?普通の料理本にはこんな人生を生きるための哲学は期待していませんよね。なのに、こんな奥儀ともいえる台詞があちらこちらに散りばめられていて、それはそれはとっても疎かには読めませんでした。

これでコート・ドールの料理が美味くなかったら許さないからな、斉須シェフ。
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デフレの正体

2014年01月19日 | My Diary
とある投資セミナーに初めて行ってみたら、三橋貴明さんというエコノミストが誰にでも分かるようにマクロ経済を説明してくれ、目から鱗が落ちました。

三橋さん曰く、

1. 「デフレーション」とは、単なる価格の下落のみを言うのではなく、価格の下落と所得の減少が連鎖的に起きるために、国民全体が貧困化すること。1996年以降のCPI変動率と平均給与の変動を見ると、CPI(要は物価)の下落以上に所得の減少が大きく、日本はデフレによって貧困化している(とのこと)。

2. デフレは滅多に発生しないが、発生する時はバブル崩壊が引き金になる。「バブル」とは、借金してキャピタルゲインを狙う(投機)ことであり、投機は需要を生まない。

3. デフレは本来の供給能力よりも総需要(名目GDPのこと)が小さいので、この差(デフレギャップ)を埋めてあげることで解消できる(理論では)。

4. デフレギャップを埋めるの方策は、① 民間消費を増やす ② 政府支出を増やす ③ 民間住宅投資を増やす ④ 民間企業設備投資を増やす ⑤ 公的固定資本形成を増やす ⑥ 輸出を増やす だが、民間や企業が消費を減らしている以上、①③④は望めない。そこで②と⑤の政府の出番となる。

5. 政府の出番となるためには原資が必要で、そのために中央銀行は国債を発行しているのだが、問題は中央銀行は発行されたお金の行き先を管理できないこと。増えたお金が実体経済(消費は住宅投資、設備投資や公共投資のようなフローの世界)に廻るとデフレ対策になるが、株式や土地への投資などの金融経済の世界(ストック)に廻るとデフレ対策にはならない。

6. 日本の国債発行残高を大きく、『日本借金○○兆円、国民一人あたり△△万円の借金』という新聞記事が出るが(これは財務省がメディアに書かせているとのこと)、これは正確ではない。このような言い方は、聞いた方に『日本や国民が外国に対してお金を返さなければならない』ように誤解させ、『大変だ、だから増税はしかたがない』と誘導することを狙っている。正しくは、『政府の借金○○兆円、国民一人あたり△△万円の債権を保有』と理解すべきだ(と言う)。

7. そもそも、「財政破綻」とは国が借金を返せなくなることであり、ギリシャやブラジルの例を見ると財政破綻する国も国債利率はとんでもなく高くなったいたにも拘わらず、日本国債の利率は1%を割っている。有史以来、国債利率が1%を下回ったのは日本とスイスしか例がない特例中の特例。ものには限度というものがあるが、それでも日本が「財政破綻する」というのは現時点では正しくない。

8. 政府は企業や家計とは違って、国民を守り豊かにすることを目的とするのであって、財政バランスを守る/崩す、安全保障を強化する/軍縮する、等々は手段でしかない。「財政バランス云々」は手段を目的化する議論でしかない。

狭い会場に合わないくらいの大きな声で喋る声は多少耳障りだが、それを差し引いても説得力がある内容でしたね。

今年の経済のウィーポイントとしてユーロを挙げていました。日米英での金融緩和によって資金が欧州(と新興国)に流れ込み、その結果デフレであるにも拘わらずユーロ高と株高が起こっている現状では、金融緩和が止んだ途端に資金の逆流がドル高/ユーロ安、欧州株安を引き起こしかねない、と言うのです。確かに、一時期は崩壊するかのように言われていたユーロについて何も悪い材料が出なくなり、ユーロ危機は無くなったかのように見受けられますが、こんな時が一番怖いのかもしれない。
 
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「恋するフォーチュンクッキー」が世界を元気にする

2014年01月02日 | My Diary
年が明けましたが、この年末年始のマイブームはAKB48「恋するフォーチュンクッキー」です。

AKB48メンバーのオリジナルPVも繰り返し見ましたが、それ以上の回数で見たものは企業や自治体等、各種の組織が歌に合わせた踊りをプロモーションビデオ化したものがYoutube上にそれこそゴマンとあります。これらを見ていくとあっという間に時間が経ってしまっているというのが実情です。

それにしても面白い。神奈川県知事を始めとして何人もの県知事が率先して踊りを披露しているし、そのPVの中で県の観光地や産業の紹介までしていることはこの取り組みにPR価値を早くから見出している証拠。そして、何よりもこんな一見馬鹿げたことを真面目にやり遂げる、しかも大勢の人たちに参加してもらってできるということに、組織の末端の元気さとそれを認める上の人たちの理解が垣間見られて、その組織は元気で健全な良い組織なんだろうなと思います。

サイバーエージェントグループの会社を挙げての踊り、ジャパネットたかたの名物社長の踊り日本IBMなぞは自分の社員だけではなくクライアント企業のスタッフまで登場させる見事なPR媒体として利用している。各地の旅館や学校、企業や個人まで、そして日本を飛び出してアメリカのテキサスイギリスロンドンアジアの国々の人たちまで、この底抜けにハッピーで心浮き浮きさせてくれる曲に合わせて踊りと心の底から湧き出てくる笑顔を見せてくれるのは、ネット時代の象徴なんだろうと実感しました。

何度も聞くにつれて、「殻をうちやぶろうよ」、「未来はそんな悪いもんじゃないよ」、「人生捨てたもんじゃない」という歌詞が心にしみこんできて、AKB嫌いであったはずの私も練習バージョンで踊りを習ってしまっちゃぞ。

個人的には、NBL(日本バスケットボールリーグ)バージョンに出てくるチアガールのお姉さんたちの見事な踊りが一押しですが。


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K-POP超新星とプロ野球パリーグとのコラボ??

2013年11月20日 | My Diary
宣伝会議が主催するデジタルマーケティング・フォーラム2013に行ってきた。私の仕事上でのライフワークであるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)に役立つと思ったからだ。

そのCRMとは関係なかったが、時間が余ったので「(新しいファンを獲得するための)パ・リーグのマーケティング戦略」というコースに出てみたところ、予想外(講師の方、御免なさい)に知識が得られて面白かった。

まず、パ・リーグ球団の一球団平均売り上げが年100億円でしかなく、主たる収入源は
  スクール
  スタジアムでの飲食収入
  放映権
  グッズ販売(ライセンス収入含む)
  広告・スポンサー
  チケット収入
で、広告スポンサーとチケット収入で2/3を占めるのだそうだ。

片や、セ・リーグのビジネスモデルはこれとは大きくことなり、スタジアムを自前で運営することはなく(確かに、東京ドームは巨人の持ち物ではないよね)、放映権収入に依存していたと言う。往年の巨人戦の放映権は1試合1億円程度であったとのことで、例えばヤクルト・スワローズ主催の巨人戦が年に12試合あったとすると、これだけで12億円の収入があったことになる。濡れ手に粟とまでは言わないけれども、これでは巨人オーナーの言いなりになるはずだと納得。

プロ野球のファン数は年々減少してきており、現時点でのファン数は約5500万人。うち、パ・リーグのファンは増加傾向にあり1800万人ほどだと言う。増加した理由は、福岡や札幌、仙台といった地方都市を拠点にするチームが増えたことと、各チーム並びにチームが出資して作ったマーケティング会社の地道な活動の成果のお蔭だろう。

1800万人のファンを3分類し、球団ファンクラブ会員というコアファン(42万人)、今季球場に来場したファン層(200~300万人)、ファンだが非来場者(1500万人)とセグメントした上で、
  ・球場来場者の来場回数を増やす
  ・非来場者ファンを来場させる
  ・興味ない人をファンにする
という戦略目標を立てた上で、色々な施策を打っているのだと言う。

このところ、プロ野球からめっきり遠ざかってしまった私に驚くような施策が紹介されました。例えば、

1. 女子高校生のファン化施策(ホークス)
我が家の娘を見るまでもなく、女子高校生とプロ野球とは決して親和性があるとは思えないのだが、「かわいい、楽しそう」を訴求ポイントとして、ユニホームをピンク色にしたり、化粧品をサンプリングとしてプレゼントすることで、ホークスは女子高校生を球場に呼び込むことに成功したのだとか。

2. K-POPとのコラボによるおばさん層のファン化(これまたホークス)
K-POPグループの超新星を招くことで、40・50代のおば様たちを球場に来させるという一種の反則技。来場者は試合前に超新星メンバーとハイタッチが出来るという特典があった上に、超新星メンバーを球場内の席に座らせて球場カメラで抜いてオーロラビジョンで写すことで、試合途中でもダレさせないという工夫までしたというのには脱帽です。

この他に、先着で人気選手フィギュアのプレゼントをしたり、親子層の開拓のために昔のユニフォームを着用にたレジェンドシリーズを開催したり、思いも寄らない色々なマーケティング施策をしていることを知りました。

日本のプロスポーツの世界が、顧客層をセグメントした上でターゲットを設定し、真っ当な(またまた御免なさい)マーケティングを行っているなんて予想だにせず、一種の感動すら覚えたセミナーでした。

それでも辛口コメントを言わせていただけるとするならば、このような立派なマーケティング活動をしているにも拘わらず、私が知らなかったということ自体がマーケティングの成果の広がりが不十分だと言わざるを得ないですね。昔は野球ファンであったのに、いつも間にか球場に行くことはおろか、テレビ放送でもプロ野球を視聴しなくなっているこの私をファンとして呼び戻せていないという厳然たる事実を見ると、彼らのマーケティングはまだまだ発展途上にある、と言ってしまうのは酷だろうか。でも、このような顧客を見据えたマーケティングが行われてきていること自体は、大変に嬉しいことでありました。
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贅沢な宿 オーベルジュ・セラヴィ

2013年11月19日 | My Diary
一泊旅行で長野の車山高原に家族旅行に行ってきました。宿はオーベルジュ・セラヴィ。(正式サイトはこちら)

到着して実物を見てみるまでは、「何を気取ってオーベルジュと言っているんだか」と思っていましたが、普通のプチペンションとは確かに違って素晴らし宿です。ぱっと見は分からないのですが、中を探索してみると敷地面積が広い。地形の傾斜を上手く利用して4階建ての施設が建てられており、宿泊する部屋は2階建てエリア。そこから坂を上がるように階段を上がったエリアが3階で2つの風呂があります。さらにその上階(4階部分に当たります)にはスイートルームがあり、そこの見晴らしは抜群です。30年以上前に開業したのでそうですが、その後に次第に拡張して今の形になっています。敷地を存分に使っているのですが、それを感じさせない奥ゆかしい作りの建物で、使い勝手も決して悪くない。高級かつ上品で、しかも贅沢な宿です。



家具類もオーベルジュの名に恥じないものが多く、アンティークな趣のあるソファーやチェストがロビーに置いて他、階段エリアにはリトグラフが飾ってある。それも洒落たものが多い。それらが坂を上がるように設計されている階段の片側に、まるで小美術館であるかのように何気なくだが趣味よく飾られている。





2点のホアキン・トレンツ・リャド作品も何気なく飾ってあるところが凄い。





こちらは私のお気に入りの作品。



ダイニングルームは別棟。正多面体の形状でサーブエリア以外はガラス張りとなっており、長野の見事な山々を観賞できる。屋根は尖り帽子のよう。ここで夕食と朝食がサーブされる。特に朝食時は、明るい朝日を浴びながら、風光明媚な自然を愉しめることは、誠に気持ちが良い。こんな朝食で一日が始まることは何という幸せだろうと思ってしまうほどの眺望を活かした見事なダイニングエリアです。



料理は正直、ずば抜けて美味しいという訳ではなかったが、でも決して不出来なものではない。ダイニングの建物自体の素晴らしさにちょっと負けてしまっていたのが残念という程度で、普通ならが問題なく合格点がつくレベルです。


風呂は全部で4つあるのだが、この時期に使えるメインの風呂は3階にある2つ。これらは、ガラス戸を全部開け放てるので露天風呂の感覚で愉しめる。夜は夜で月を眺めながら湯船につかり、朝は見事な山々を眺めながら湯につかる。暑くなったら、開け放った窓際に立ってほてったカラダを今の時期の寒い外気にさらすとあっという間に冷めてくる。そして又湯船に使って温泉を愉しむ。これを2・3度繰り返すとあっという間に時間が過ぎる。





そして何よりも驚いたのは、陽が燦々と差し込むマッサージ専用の部屋があることです。サンルームと言っても良いくらいに明るくて見晴らしのよい専用部屋が設けられている贅沢さは、ここがペンションではなくオーベルジュであることを物語っています。
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ミケランジェロ展

2013年10月19日 | My Diary
国立西洋美術館で開催されている「システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡」を見てきた。はっきり言って幻滅。


展示品の多くは、ミケランジェロが書いた手紙や彼に宛てて出された手紙、そして礼拝堂の壁画を描くための事前の習作。習作って準備稿みたいなものじゃない。それを「ほら、みろ!」てな具合に大事そうに展示しているのは客を馬鹿にしているのか?!金返せ!と言ってやりたいくらいだった。

一番見ごたえがあったんがTBS制作の4K映像。これの前が一番の人だかりだったのは当然だろう。他がしょぼいのだから。
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ディアネイラを略奪するネッソス

2013年09月23日 | My Diary
東京都美術館で開催されているルーブル展に行ってきました。最終日の午後だったこともあって大変な賑わいでした。

テーマは「地中海 4000年の物語」。ギリシャやローマの時代から中世十字軍の時代を経てルネッサンス。そしてナポレオンによるエジプト遠征と主として英国上流社会子弟によるグランドツーリズムに至るまでの絵画や彫刻、装飾品がこれでもかという位に展示されていました。

古代のギリシャやローマ時代は美しい肉体美を誇る彫刻が見ものですが、ローマ帝国が滅亡してキリスト教が中心の中世になると、美術のレベルがグッと下がるのが衝撃的なくらいに顕著に現れていました。ギリシャやローマ時代の彫刻は躍動美がありつつも美しいのみ対して、十字軍時代のヨーロッパの彫り物は小学生の作品並のレベルでがっかり。でも時代が経て、ルネッサンスを過ぎた頃からの絵画の美しさは何が理由で出来の悪い子が天才になっちゃたんだろうか!と思うくらいに変貌しています。

一番目を惹いた作品はこれ。「ディアネイラを略奪するネッソス」という題で1755年の作品。


何と言っても色彩の美しさが抜群でした。連れ去られようとしているディアネイラのピンクと金色の衣服、そして色白の肌が興奮でピンク色に染まっている色彩が何と美しいことか。他は暗い絵画が多い中、展示場のライトを浴びで浮かび上がったこの絵に目が離せませんでした。

ギリシャ、ローマ時代のオリンポスの神々を描いた彫刻が持つ力強さと躍動感は何時間見ていても見飽きない。でもその時代の絵画はほとんど目にすることが無く、絵画が素晴らしくなっていくのは中世以降。想像の世界を題材にしながら写実的に創造することが発展してきた作品の一つなのでしょう。

この作品の持つ色彩美や、前に書いた人物が着る衣服の質感といったものに私は大いに反応しますね。
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「ダンナ様はFBI」 田中ミエ著

2013年07月24日 | My Diary
タイトルを見た時に、「『ダーリンは外国人』という本があったなぁ」と思い、きっと文化や風習の違い、そしてFBIというからには、お頭の中まで筋肉といったガタイのデカイ元捜査官の異文化生活におけるとんでも体験などなど、ドタバタ騒動劇を披露してくるお愉しみエッセイだと思った。あにはからんや、むしろ『ユダヤ人大富豪の教え』(タイトルはうろ覚え)や『金持ち父さんの投資ガイド』に近い。生活、いやむしろビジネスにおいて成功するために必要なルールのノウハウ本といったところか。

例えば、「FBI直伝・自分の魅力をアップさせる10の掟」の章はこんな具合だ。
1. 初対面の人には時間差で2度微笑みかけろ
人間誰でも初対面の相手には緊張する。それを一瞬にして和らげるには会った瞬間に最初の笑顔(相撲の張り手に喩えている)、そして着席して瞬間に時間差で微笑むと好意が定着するという。そして著者はダーリンから笑顔の練習までさせられた。
2. 出会って最初の1分間は相手に尊敬を伝える時間
あなたに会えてうれしい、あなたのこと一つでも知りたいということを態度と言葉で知らせる。そのためには世間話ではなくその人でなければ答えられない質問を投げかけるのだとう言う。例えば、
 「きれいに日焼けしていらっしゃいますね。スポーツがお好きですか?」
 「お手持ちの手帳は今評判のものですね。お忙しい時間管理がしやすいですか?」
3. 軽くスピーディなスキンシップはポイントが高い
ベタッとやるとセクハラだけど、瞬時に、すばやく、短く、さっと触る、軽く叩くというのがコツ。
4. 目が合った瞬間、0.5秒でハローを言え
たとえまだ少し距離があったとして、目が合った瞬間にハローを言って、距離は笑顔でつめていく。仕事での挨拶は早いほうが、出来る印象をもたれやすい。
5. 家族の話をアピールして相手の信頼を勝ち取れ
アメリカでは、犯罪者でも独身は家族持ちかで裁判の結果が違ってくるのだとか。相手にプライベートなことを聞くのはご法度だが、自分から話すことで親しさを増したり信頼を勝ち取ったりするのだとか。(そう言えば、アメリカ人のオフィスには必ず家族の写真がこれ見よがしに飾ってあるよね)
6. 相手への最初の質問で自分を効果的に印象づけろ
仕事の相手は、最初のいくつかの質問と印象にチューニングしてくる。(要は、幼稚なことを言っていると、相手に最初から舐められる、ということか)
7. 成長のための投資は自分に7割、子供に3割
8. 不得意なことを無理して引き受けるな
9. 贈り物に頼らなくても心は伝えられる
10.「生活最低年収」を決めて自分の力をテストせよ
本来の仕事で稼げる最低ラインを予め決めておき、これを下回ったら、自分の力が落ちてきたことを自覚する。

なんともシビアな掟だ。でも使える!!

これらの他にも、
●服装はメッセージを発する
●瞬間で人のタイプを見分けるトレーニングをしろ
●話しかける相手は心の中で抱きしめるようにすれば相手も心を開く
●一流ブランドショップでどう対応されるかで自分の値踏みをしろ
なんてのがあった。最後のブランドショップでの値踏みはすごいね。一流ショップだから店員も相手を値踏みするプロ。そんな店員がどのような態度をとるかは自分がどう見えるかの手っ取り早いリトマス試験紙だと。なるほどね、言われてみるとそうだ。でも、普通は店員がどのような目つきで見たとか、どんな態度をとったかまで気が廻らないよね。今度試してみよう。カジュアルではなく、それなりのスーツ姿でどう対応されるのだろうか?

などなどと、いろいろな役立つノウハウが詰められている一種のビジネス本だな。内容とタイトルがアンバランスだが、失敗と見るか、軽い気持ちで読み始めた後に「おっ!?」と思わせるかのどっちだろうか。私は後者だったが。

下手をすれば説教くさくなる内容だが、著者の一人漫才風なスタイルに救われている。ダーリンに笑顔の練習しろ言われたときに、

私、こう言っては何だけれど笑顔にはちょっと自信があるの、父親から器量が残念なところは笑顔で補えって言われて育ったから。

ツッコミとボケを一人でやっている漫才でんな。微笑ましい光景が目に浮かぶ。でも、「父親から云々」は10の掟のNo.5ではないか。恐るべしFBIの掟。

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