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映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

コージーミステリーを読み耽る愉しみ その11 アート・ラヴァーズ・ミステリ(ヘイリー・リンド著)

2019年11月30日 | パルプ小説を愉しむ
第二作が面白かったので第一作目『贋作と共に去りぬ』にも挑戦。世界的な贋作師である主人公のおじいちゃんが贋作師としてのこれまでやってきたことと自らの哲学をぶちまける自叙伝の出版を計画しているとあって、今ではしっかりと堅気の画家兼擬似塗装師の生活をサンフランシスコで営んでいる主人公のアニーは困っている。でもおじいちゃんはヨーロッパのどこかにいてつかまらない。そんな中、アニーの贋作を見る目の確かさを知っている元恋人であり地元有名美術館のキュレーターから、曰くつきのカラバッジョの絵の鑑定を真夜中に頼まれる。贋作と見破ったものの、その直後にその美術館で殺人事件が起こり、依頼したキュレーターは行方不明になってしまう中、好むと好まざるとに関わらず、アニーは事件の真っ只中に入り込んでいく。

相も変わらず、真っ当な生活を送ろうとするアニーの空回り気味の生活、贋作を見抜く目はずば抜けて確かなのに生活には役立たず、日常生活では何か抜けているダメダメぶり。完全無欠ではない、ちょっと抜けているくらいの女性だからこそ、コージーミステリーの主人公として活躍ができる。これって、ダイバーシティが叫ばれている時代にしては問題じゃないかな??

アニーの絵を見る目が確か(らしい)と思わせる台詞が前半部分に幾つか出てくる。例えば、

ピカソはティーンエージャーの頃からレンブラントを彷彿させる素晴らしい才能を発揮していた画家だったのだ。それなのに結局その名を知らしめたのが、やたらとのたくった線とど派手な色彩の作品だっとは。あれが芸術と言える?

ここは(サンフランシスコ)はニューヨークやパリと違って、街区を挙げて芸術に寄与しているわけではなく、真に芸術を愛する街とは言いかねた。この街の人たちは、真の芸術よりも、芸術的な生活を求めていたからだ。

カラバッジョ独自の、ドラマチックな光と影の対比や、まばゆいばかりの豊かな色合い、それらを的確に捉えた贋作士の素晴らしい腕前。


こんな感じ。そして、彼女の性格を形作る手伝いをしているのが、一人称で語られる物語の中の出来事。アシスタントとして雇っている20代が新しい大家のことを
「ヤなやつっぽい」

と言うと、そのコメントを狂信者と正真正銘の若者に特有の断言口調と切って捨てる。この言い切り方こを、アニーの直情的な性格を読者の無意識の中に形作っていく手法だ。

そして、おじいちゃんが出版を計画しているという自叙伝の中で使われる予定であるらしい未推敲原稿の一部が各章の冒頭に出されることで、贋作の世界の奥深さや贋作師として一流のおじいちゃん独自の哲学が見事に語られる。盗人にも三分の理というが、なかなか素晴らしいレトリックがゆえに、思わず贋作というのは実は芸術の一形態なのではないかと洗脳されてしまいそうな言葉が披露されている。

辛辣な批評を吐く専門家とは何者か。人々の涙を誘う素晴らしい作品を生み出すために、骨身を削ってきたのは彼らなのか。キャンバスに絵の具を重ねることで、無神論者に神を信じさせ、冷え切った心に熱い思いが取り戻させ、希望を打ちなった人に夢を見させてきたのは彼らなのか。神のごとく振舞う者たちよ、無から美を創造できないのなら、その口を塞いておくがいい。

芸術は嘘をつかない。画商、収集家、芸術家、そして研究者は嘘をつく。

画家のサインは文字の連なりとしてではなく、キャンバスに描かれた一続きの抽象的な線や形としてとあえるべきである。なぜならこの線こそが競売人に入札開始額を教え、芸術愛好家にその作品を評価すべきか否かを教示し、美術専門家にその作品を賞賛に値するものとして求めるか否か告げるものだからだ。



   ■□■□■□■□■□■□■□■□■□


世界的な贋作師の孫娘にして、真っ当に生きようと四苦八苦しているアニー・キンケエイドには、厄介ごとが向こうから訪れてくる。祖父から贋作の手ほどきを受けているから、有名絵画の真作と贋作は簡単に見分けられるし、何よりも祖父の友人たち、つまりは絵画泥棒や贋作者たちが身の回りにうようよしている。それでも、運命に負けないようにアニーはフォーフィニッシャーとして塗装師としての仕事を全うしようとするのだが、それでは物語にならない。魅力的な泥棒や贋作を使って犯罪行為を企む悪人たちとの腐れ縁が切っても切れないからこそ、面白い物語が始まる。

『贋作に明日はない』はシリーズの二作目。画廊のパーティで、主賓となっているべきはずの彫刻家の死体を見つけてしまったことから、麻薬取引、殺人、贋作作りが絡んだ事件に巻き込まれていく。推理も何もなし、やたら猪突猛進型で厄介ごとに頭から突っ込んでいくアニーと周りの面々たちの活躍に腹を抱えて笑いながらあっという間に読み終えてしまった。ちょっとイヴァノビッチ描くステファニー・プラムっぽいところのあるお元気姐さんのスラップスティックなミステリ。 

贋作師のワシは、腕のいい芸術家であるばかりでなく、芸術という世に広く普及した概念に闘いを挑む哲学者でもある。
このような台詞は好きです。と言うよりも、口にしてみたい。世の中がどう思おうとも自分の生き様を正当化できる屁理屈を。

最初は気付かなかったんですが、今わかりました。目が似てらっしゃる。笑顔もだ。お嬢さんの笑顔は最高に素敵ですね、キンケイド夫人。
このような歯の浮くような台詞も言ってみたい。でも、30歳を過ぎた娘を持つ魅力的な母親って日本では見たことないぞ。

はっきり言ってわたしは魅力的だと思う。少し努力すれば、かなり素敵に見れるのも知っていた。でも、わたしをめぐって戦いが起こったり、わたしのために国王が王冠をすてたりしないのも知っていた。

 登場人物の魅力度 ★★★
 ストーリー度   ★★★
 設定の魅力度   ★★★
 台詞の魅力度   ★★★
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コージーミステリを読み耽る愉しみ その3 おばあちゃん姉妹探偵(アン・ジョージ著)

2019年11月30日 | パルプ小説を愉しむ
凹凸老姉妹が再び殺人事件に巻き込まれた。巻き込まれたというよりも、妹のパトリシア・アンが自らの好奇心で巻き込まれにいっただけ。そうでないと、この手のコージーミステリーは生まれないからね。

『さわらぬ先祖にたたりなし』はシリーズ第三作。今回の事件は、姉メアリー・アンの二番目の夫の間に生まれた娘の結婚式から始まった。結婚相手の親戚の一人である家系譜調査員メグと仲良くなり、後日一緒にランチを食べたのだが、その直後に彼女が飛び降り自殺をしてしまった。腑に落ちないパトリシア・アンが好奇心を抑えきれずに、色々と調べだす。メグの昔の夫の判事も殺されて、隣の家のプールから判事を撃った銃が発見されると、それはメグの仕事仲間である地元の家系譜調査員ジョージアナのものだった。そのジョージアナは生きるか死ぬかの重態で病院のICUに。一体、だれが犯人か??

このシリーズが良くできているなと思う点は、事件が最後までお話の中心であること。これは、決して謎解きミステリ小説だと言っているのではない。他のコージーミステリだと、事件は単なるお話が始まるきっかけでしかなく、途中は主人公とその友人たちの珍道中ならぬ面白おかしな会話や行動で愉しませてくれた挙句、物語の最後に突然事件解決となるものがある。犯人はその人物である必然性がなく、誰であったとしても通るような設定でしかないが、このおばあちゃん姉妹探偵シリーズは事件がお話にずっとついて回ってきながら、正反対の姉妹二人の掛け合いがこの上なく愉しい。互いに相手を大事に思い一日たりとも放れてすごせないのみ、小さなことで言い合いがおこる。まるで幼稚園児のつまらないぶつかり合いなのだが、これが微笑ましくも愉しく、物語のメインテーマはこれではないかと思ってしまうほど。派手な立ち回りはない(なにせ主人公が老人なもので)、辛らつな会話もない。でも、通常の生活らしい(殺人がしょっちゅうあっては通常とは言えないが)状況の中での登場人物たちの会話や行動の中に、二ヤっと笑えるものが随所に散らばっていて安心して物語に入り込んでいける魅力がある。


     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


片や身長178センチで体重113キロ、髪はブルネットの65歳。片や身長154センチで体重54キロ、髪はブロンドの60歳。誰が見ても血が繋がっているようには見えないこの2人は、同じ両親から生まれ出た正真正銘の姉妹(自宅出産だったので産院での取り違えの可能性はゼロだと両人が物語りの中で断言している)。妹は、細かいことにも気配りができて40年来連れ添った夫と現在も仲睦まじく暮らしているごく当たり前の良識派であるのに対して、姉は細かいことは全く気にせずに大胆な行動で周りを平気で振り回すぶっ飛んだ性格で、その上3度の結婚(そのすべてが富豪相手の結婚)の結果お金持ちとなり現在4回目の結婚相手候補と交際中の超行動派。小さいころの出来事(キャンディーを取っただの、バービー人形を隠しただの)や、来週のパーティに来ていく服だったり、クリスマスのプレゼントだったり、この凸凹姉妹は寄ると触ると言いたい放題。なまじ血がつながっているだけに互いに遠慮がない。相手のことを深く思いやっていることを互いに知っているからこそ、二人のおしゃべりはどこに飛んでいくか分からない。見た目だけではなく、性格も大違いなアラバマ在住のこの姉妹が、殺人事件に巻き込まれてと言うか勝手に首を突っ込んでいってお話が進んでいく。決して、二人が犯人を見つけて殺人事件を解決する訳ではなく、一見筋が通っているような推理もするが結果として的外れだったりする。一人よりも性格が異なる二人が行動する分、周りに対する影響は大きく、しかもこの手のお話に欠かせないお喋りが派手に、そしてどんどんぶっ飛んでいく。

実は、このシリーズ、第1話を読んだ時にはそれほど面白いとは感じずに、お話の途中で読むのを断念した記憶がある。にも拘わらず、この第2話『作者不明にはご用心』はちゃんと最後まで愉しく読み終えることができた。なんでだろう?今度第1話を読み返してみよう。


   ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

こんなにも見た目が違う二人を前にして、ある男がこんな台詞を口にする。
「いや、いや。ひとつの家族にこんなに美しい娘さんがふたりも生まれたことにびっくりしただけさ。」
南部の昔の男たちの言い寄り方だと書いてあったが、こんな物言い好きだな。


「マーシーが死んだわ。」
「シェイクスピアの引用か?それとも他の話か?」

イギリス人相手のお話に挟めば受けそうな受け答えだな。シェイクスピアを他の作家に変えるとどの国相手の会話に転用できそうだ。

ベジタリアン向け高級レストランで、3人分の料金もあれば店に野菜を納入している農場が買えそうなほどだった。(中略)一口いくらかを考えなければ、とても気持ちのいい店なのだ。
なんと皮肉な誉め方。美味しい店であることは十分に伝わるが、それ以上に法外な料金をぶんどるお高い店であることがしっかりと伝わって来るよね。上品な物言いだと評される言い方なのだろうか。

わたしも遠近両用眼鏡を下げて睨み返した。二人の間に、「真昼の決闘」の主題歌が流れる。
これも情景が目に浮かぶような洒落た物言いだね。勇ましい時の物言いには「スターウォーズのテーマソング」でもいいし、ラブラブなお話だったら「ある愛の詩」(ちっと古いかな)と挟んでもいいよね。こんな表現が何気なく出てくるようだと、会話していても愉しいに違いない。



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ホテルを愉しむ 福岡編

2019年11月21日 | ホテルを愉しむ
■ グレートモーニング
地下鉄の中洲川端にある冷泉公園近くにある小じんまりしたホテル。気を付けて探さないと、マンションと見間違えてしまいそうな規模のホテルだが、一歩中に入ると心地よい空間が開けてきます。

基本コンセプトは公式HPにあるように「これからはじまる朝を最高にするため。」そのための一環として、エアコンを使わずに「HIKARI FIRST」という次世代冷暖システムを導入していたり、PROBODYというミネラルウォーターをふんだんに用意してくれています。寝具にもこだわってくれており、睡眠時間は少なかったにも拘わらず翌日は爽快です。

加えて、冷蔵庫には缶ビールや缶ハイボール、コーラなどが自由に飲めるように置いてある。朝は、クロワッサン2個+ヨーグルトの洋食か玄米おにぎりのチョイスとなります。出張時の朝ごはんはバイキングでがっつり食べる派の私としては物足りない量ではありましたが、それでも部屋に置いてあるフルーツ(バナナ、キウイ、みかん、りんご)があったので腹は満足でした。でも、やっぱり明太子をたっぷりと乗せたあったかご飯が食べたかったなぁ...

今回は奮発してスイートにしたので、60平米の広さと140センチのベッド、洗い場が別になったバスルーム、もちろんトイレは別部屋という豪華さ。圧巻は、ミストサウナまで付いていること。42度までした上がらない超小型のミストサウナですが、それでも充分。温泉なしでも充実したバスタイムが愉しめました。

中洲川端のホテル周辺は、観光客目当てではなく地元民相手のお店と思しき店が多く、お店選びも愉しめることも好感度が上がります。久しぶりに次も泊まってみたいホテルでした。
 部屋:☆☆☆☆☆ (スイート部屋なので特別です)
 朝食:☆☆☆
 風呂:☆☆☆☆
 ロケーション:☆☆☆
 サービス全般:☆☆☆☆


■ソラリア西鉄ホテル福岡
天神駅から歩いて5分程度。ソラリアプラザという商業ビルの6階から上にあるのがこのホテル。
特色は、とにかく内装が凝っている。凝り過ぎと思うぐらい。

エレベーターから降りるとこんな装飾がお出迎え。


そして、部屋の一角にはこんな装飾。


置いてある湯飲みは伊万里の品。


私が最も気にするバスルームは、トイレとバスエリアが分離されており、しかもシャワーが通常タイプと天井近くから降り注ぐタイプの2種類。湯船はしっかりと浸かれるタイプで、その上、乳液や化粧水が用意されており、得した気分になります。
朝食バイキングは、卵料理だけで5品。ゆで卵、明太子入りオムレツ、卵焼き、スクランブルエッグ、そしてピカタ風。ソーセージも普通のホテルが用意するような指のような細いものではなく、直径3センチくらいの太いものを手頃に切って出してある。パンは軽くトーストしたものが出されておる。そして蜂蜜は、なんと蜂の巣から取り出した形のものがデンと置いてあって、そこから蜜が管をゆっくり伝わって受け皿に溜まるのを使うという見せ方も上手。品数は決して多くはないが、かといって少なくもない。一つひとつがそれなりの品質を保ってサーブされているのが分かる。
今回利用部屋はダブルベッドの部屋で22平米の広さ。もう少し広いといいな、と思ってしまう広さ。
 部屋:☆☆☆
 朝食:☆☆☆
 風呂:☆☆☆
 ロケーション:☆☆☆
 サービス全般:☆☆☆☆

■ザ・ロイヤルパーク福岡
博多駅から徒歩5分。大通りから一本入ったところに立地するハイクラスのホテル。今回は最上階プレミアムフロアにあるプレミアムルームであったこともあり、好感度は抜群だった。
ツインルームの広さは24平米と充分な広さがありながら、広すぎないちょうど良い。そして、バスルームは、トイレとバスルームとが仕切られており、しかも洗い場があるバスルーム。その上、シャワーヘッドに加えて天井からにもレインシャワーが備え付けられている。日本式に湯をためてしっかりとつかれるような嬉しい湯船となっており、バスタイムが室内でしっかりと愉しめる設計に感激。
ミネラルウォーター2本に加えて、UCCドリップポッドが完備されており美味しいコーヒーが部屋で愉しめる。普通のホテルでは、インスタントコーヒーがせいぜいなのに比べ、宿泊が心地よいように配慮してある上に、バスローブまで付いて言うこと無し。
朝食バイキングの品数がもう少しあってもいいかな、とは思うが、それでも充分な品数。
大きすぎず、小さすぎず、何よりも心地よく宿泊できるように配慮なされているホテルだと思いました。
 部屋:☆☆☆☆
 朝食:☆☆☆
 風呂:☆☆☆☆
 ロケーション:☆☆☆☆
 サービス全般:☆☆☆☆

■ ホテルモントレ ラ・スール福岡
全国に展開するモントレ・グループのホテルだけに安心できる。このグループは、部屋作りやホテル設備に趣きが感じられて、旅行気分が高まる。
今回の宿泊はツインルーム利用のため部屋の広さはまずます。バスルームも手頃な広さで過ごしやすい。
ロケーションも天神駅から歩いて5分程度と便利。
バイキング式朝食が供される部屋は、エレベーターからグルっと歩き、その間にこのホテル独特の内装・雰囲気が愉しめる。メニューも豊富。サラダにスモークサーモンがあり、ご飯コーナーには明太子が盛り放題に置いてある。がめ煮を始め和食メニューもそこそこにあり、卵料理だけでも複数用意されている。
 部屋:☆☆☆
 朝食:☆☆☆☆
 風呂:☆☆☆
 ロケーション:☆☆☆☆
 サービス全般:☆☆☆☆

■ ハイアット リージェンシー 福岡
博多駅筑紫口から徒歩7分と書いてあったが、実際にはもっとかかる。10分以上覚悟する必要あり。道の途中で所在を訊いたほどでロケーションは分かりにくい。
1階ロビーの天井は高く内装が凝っており、ホテル入り口の外観と併せてとても高級感が感じられる。
ロビーの高級感がある分、宿泊エリアの廊下や各部屋のドアが見劣りする。決してクオリティが低いというのではないが、ビジネスっぽい佇まいであるだけに、アートを感じるロビーとの違いを感じてしまう。
部屋は普通。バスルームも手頃は大きさで安らげる。
バイキング式朝食は豪華。オムレツは目の前で作ってくれるし、デザート類も豊富。朝からデザートを3種類も愉しんでしまった。
ロケーションと駅からの遠ささえ気にならなければ、次もあったのだが...
 部屋:☆☆☆
 朝食:☆☆☆☆
 風呂:☆☆☆
 ロケーション:☆☆
 サービス全般:☆☆☆☆
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弐ノ弐(博多)で出張飯を愉しむ

2019年11月20日 | 美味しいを愉しむ
■ 弐ノ弐
中洲川端のアーケード街の中にあるお店。餃子が安くて美味しいと聞いていたので行ってみました。


来店時刻が7時半頃だったので半分ほどしか埋まっていませんでした。案内されるままにカウンターに座って、まずは焼き餃子とニラもやし炒め、そしてお酒。お酒はあっさり味の九州の地酒にしました。


追加でヨダレ鶏。いくつか迷ったのですが、店員にお奨めを訊くとヨダレ鶏を薦めたのでこれにしました。


〆は坦々麺。メニューで見るからに頼まないと損のような紹介だったのでオーダーしたのですが、大して辛くもない期待はずれの坦々麺でした。

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家で愉しむスイーツ

2019年11月17日 | スウィーツを愉しむ
■ アーモンドキャラメルタルト
山崎製パンが製造販売している商品です。


アーモンドが乗っていて、カリカリとした食感を愉しめそうな見た目は食前の期待を高めてくれます。


ナイフで割ろうとすると、これが固い。力を入れて割ってみるとこんな感じです。


甘すぎことなくカリっとした食感が愉しめますが、何となく物足りなさがあります。アーモンドの味が少ないなぁ。そして硬すぎる。タルトなんだから、カリっではなくサクッにしてほしい。これではタルトではなくクッキーになってしまう。値段が値段なのでしょうがないのかもしれないが、ちょっと残念。

(2019/11/17)


  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


■ Pasco マロンタルト
秋と言えば栗が愉しめる季節。マロンタルトをスーパー店頭で見つけて衝動買い。


あんまり栗の味がしない。それにタルト生地が分厚く、しかもモッサリとしている。タルトというよりもドーナツだな。これじゃ、季節の愉しみにはならない。残念。


■ ベルジャン ココアトリュフオリジナル
チョコレート王国のベルギーからの輸入チョコレート。形がトリュフなので、チョコの美味しさがしっかりとあじわえるはず、と期待して衝動買い。


外見は合格。


中までしっかりとチョコレート。


食した印象は、濃厚な味が口の中に広がるのだが、それは乳脂肪の味が乗ったチョコ味。その味は、食後も味が上あごにこびりつくほどの濃厚さ。容量は200gあるので、しっかりと量も愉しめる。パッケージを見ると「準チョコレート」と書いてある。グリコによるチョコレートと準チョコレートは違いはこちら。でも、私が知っているチョコレートの味だからOK。今夜と明日はチョコレート三昧になりそうだ。

2019/11/09
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西新宿 およよ亭でお値打ちステーキを愉しむ

2019年11月16日 | 美味しいを愉しむ
所要があり西新宿に行った帰り道、ぶらぶらと歩いていたら目を引く看板が出ていました。


なんと、牛肉のステーキが150gで620円。早速試してみようと店内へ行くと、すでに人が並んでおりました。店は立ち食いで、入って右側の調理場でカウンター越しに料理が受け渡しされます。代金の620円を払ってしばし待つと、スパゲティ(パスタではない)の上にカットされたステーキが載せられて出てきます。サラダも付きます。ご飯とお汁はセルフサービスでお替り自由。こんな感じです。


ステーキにかかっているソースは、すりおろした玉ねぎと醬油をベースにしたもの。ご飯にかけてもイケましたね。これで620円はお値打ちランチです。

夜は飲み屋になっているようで、壁にはメニューがベタベタと貼ってあります。そして圧巻なのがトイレ。入ってしばらくすると、トイレ内に派手は照明とディスコミュージックが鳴り響きます。80年代を彷彿させるミラーボールが天井にあって、これがド派手な照明を作り出している。主たる利用者の年代に合わせているのか、オーナーの趣味なのか不明ではありますが、ちょっと度肝を抜かれるとともに、なんとも懐かしい思いにさせてくれるトイレでした。

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正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―

2019年11月08日 | 街歩き
東京上野の東京国立博物館で、正倉院宝物が見られる機会があったので行ってきました。令和元年となった今年、天皇陛下の御即位を記念して正倉院宝物を広く国民に開陳する特別展でした。




混んでいることを想定して平日の午後に出かけたのですが、それでも入場するまで40分待ちという状態。中に入っても、展示物の前は満員電車のような有様の中で、皇室が守り抜いてきた宝物を見てまいりました。それにしてて年配者の比率が高かったこと。半分以上は年金生活者とお見受けいたしました。(私も、もうすぐ年金生活に入りますが...)

場内はもちろん撮影禁止。螺鈿で装飾された平螺鈿背八角鏡や螺鈿紫檀五絃琵琶、白瑠璃椀などが有名ですが、本物を目にすることができました。特に白瑠璃椀ですが、類似の品は土中から発掘されたものが多いために変色してるのに対して、倉の中でしっかりと保存されてきたものはいまだにガラスが透明で、現代の作品といっても通りそうな透明感です。

また、螺鈿という技法の細かいこと。作り上げるのにどれほどの時間と労力が要ったのだろうかと思うと、権力者の力をまざまざと感じましたね。そうそう、展示品の中に香木がありましたが、香木の一部が切り取られた後が明白に残っており、しかも切り取ったのが織田信長だったり足利義政だったりしているのです。これまた権力者ならでは行為が目の前に突き付けられた展示でもありました。

面白かったのは、塵芥すらも保存されており、展示の対象になっていました。塵芥といっても、1300年前のものの一部なので、そこには宝物の欠けた部分だったり、失われた宝物の断片だったりするわけで、それらを分類して調査する方々の苦労たるや、どんなものなのでしょうか。

展示の最後に琵琶2種のレプリカがあり、こちらは撮影自由でした。




裏側の装飾が見物だったのですが、配置の関係で背面は撮影できず。こんな感じの装飾です

もう一つの琵琶はバンジョーのような形態。背面の螺鈿の装飾が見事な美しさでした。






1300年前の宝物が今だに原型をとどめて残っているのは、中国などの陸続きの国と違って異民族の征服による破壊がなかったという幸せを身に染みて感じた時間でした。
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コージーミステリーを読み耽る愉しみ その10 カップケーキ探偵 (ジェン・マキンリー著) 

2019年11月04日 | パルプ小説を愉しむ
コーヒーやクッキーなど、女性が主人公のコージーミステリーに欠かせない職業として飲食業があるが、今回の主人公の職業はカップケーキ屋だ。アリゾナ州スコッツデールで人気のカップケーキを経営しているメルとアンジーは小学校時代から大の仲良し。ここにこれまた学校時代からの仲良しの男、テイトが一人加わるのだが、決して恋が発展するわけではない。三人揃って懐かしの名画を観ることが彼らが大好きな週末の夜の過ごし方。だが、テイトの婚約者が殺され、現場にはメルが作ったカップケーキが落ちていた。死因は毒殺だった。自分が逮捕される前に真相を突き止めようとメルは事件究明の乗り出す。女性二人もいれば恋愛話が出来ない訳がなく、それぞれに心に想う人を抱えながら、ライバルのカップケーキ屋の嫌がらせに対応しつつ、早く結婚させようとやきもきする母親のお節介を上手くかわしながら、いろいろなところに顔を突っ込みだす。

男女の仲良し三人組のみならず、母親や刑事をしている叔父、妹に必要以上の干渉をすることが義務と考えいる共同経営者アンジーの兄たち、それぞれがキャラクター豊かに物語を紡いでくれている。が、肝心のミステリーは置いてきぼりぎみ。最後になって犯人が判明するのだが、普通は感じるはずの解決時の安心感ややれやれ感がまったくないままに小説が終わってしまった。殺された被害者の性格の悪さも十分に読者には刷り込まれ、犯人の動機も十分ではあるにも拘わらず、あっけなく終わってしまっている。読んでいるうちに、気づいたら終わっていた、そんな読後感がある消化不良のミステリーでした。

メルは彼女をハグすべきなのか首を絞めるべきなのか分からなかった。

わたしはどう見てもグラスの中身は半分しかないどころか、だれかが床に落として割ったと思っちゃうような立場だけど。
グラスに半分あると見るか、半分しかないと見るか、というのが定番の心理分析だが、普通の悲観主義者の先を行っている究極の悲観論者のものの見方がこれなのでしょう。

コーヒーにお砂糖は?きみみたいなすてきな(スイート)な人には必要ないかな?
ちょっとキザで歯が浮きそうなセリフです。
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ソフトクリーム@札幌

2019年11月04日 | スウィーツを愉しむ
チョコレート専門店Saturdaysのチョコレートアイスクリーム。専門店だけあってチョコの味が半端ない濃厚さです。


そして、私が大好きなKINOTOYAのソフトクリーム。高さがあって、しかもクリームの味わいが半端なしです。新千歳空港にあるお店で、出張のたびに愉しんでいます。

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そうだ、北海道に行こう ~その7 虎杖浜温泉~

2019年11月02日 | 小旅行を愉しむ
札幌からJRで1時間ちょっと、登別の近くにある虎杖浜温泉に行ってきました。いつくは旅館があるようですが、離れて建っているので温泉街という賑やかな雰囲気はありません。それでもかけ流しの温泉が愉しめました。

夕食は、温泉旅館らしいメニューです。左奥は名物「白老牛」の陶板焼。


お品書きです。


肝心のお風呂ですが、露天風呂やサウナ・水風呂・気泡風呂があり、内湯には熱い湯、中くらいの湯、ぬるい湯の3種類の湯舟が用意してあるという豪華さ。私は、もっぱら露店でしたが。温泉、水風呂、休憩を3回繰り返すと、部屋に戻ってからも体がぽっかぽかです。「ぬめりのある褐色湯」と旅館紹介HPには記載がありましたが、ぬめりも色も普通でしたね。お湯は柔らかく、入浴後にローションを塗らなくても平気でした。
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そうだ、北海道に行こう ~その6~

2019年11月02日 | 街歩き
10月末、札幌の木々はすでに色づいています。アカレンガ前の通りに並ぶ銀杏並木は、葉をすでに黄色に染めていました。


そして夜


サッポロビールファクトリーの壁は秋色満開です。


そんな過ぎ行く秋の夜には、お酒が恋しい。今回のお泊りはサッポロクラビーホテルでしたので、目の前にあるサッポロファクトリー内の札幌開拓使麦酒賣捌所で2種類の地ビールを愉しみました。札幌市内で唯一、今なおビールの製造を続けている施設とのこと。秋の夜に相応しい飲み物ではありませんか。
クリスタルバイツェン


アルト


そして、気の早いサンタクローズが煙突を登っていましたので、2方向から撮影しました。


サッポロファクトリーをホテルの部屋から臨む。


道を歩いていると、こんな自販機が置いてありました。これは飲めませんよ。



日が変わり、翌日はサッポロビール工場見学です。


試飲の部屋の外の木々もすっかり秋色です。
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札幌出張の愉しみ フルーツケーキファクトリ3

2019年11月01日 | スウィーツを愉しむ
今回も寄らずには済みませんでした、フルーツケーキファクトリー本店。訪問時間が遅かったためにイートインが出来ず、ホテルの部屋で愉しみました。今回選んだのは季節のタルトセゾン。


梨が先端に載っていますね。葡萄に林檎もあります。秋の季節ものかどうかはわからないグレープフルーツがあるのはオマケですかね。相変わらずの濃厚な甘さが札幌の夜を愉しませてくれました。

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