お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

ダ・ヴィンチ・コード

2007年02月26日 | My Diary
金曜の夜から読み出したダ・ヴィンチ・コードを4日で読了。読み出したら止められない面白さがあった。ローマ教会が絶対の力を築き上げるために、キリストの教えを捻じ曲げて自分の都合のよいように聖書を書き換えたことに対して、テンプル騎士団の流れをくむシオン修道士会は何かを秘密裏に代々伝承してきた。レオナルド・ダ・ヴィンチ、アイザック・ニュ-トン、ジャン・コクトーといった西洋の英知たちが修道会のトップとして連綿と守り伝えてきた秘密。これがゾクゾクせずに読み進めましょうか。

読み出したら止まらない。単なる謎解きに葬られた裏の歴史、しかもキリスト教という絶大な影響力を持つ文化の裏側と来たら、好奇心をそそられること。上下2冊が読み通すのに週末を使ってしまいました。

ベストセラーになるほどの物語なので面白さは抜群だが、エンディングが良くないね。尻切れトンボとはこのことだね。折角歴史の裏側に隠されてきた秘密が明らかになるのかと思いきや、修道会は秘密を公にしないために秘密を守ってきたなんてなんてことだ!キリスト教社会で作られた小説だけに、教会の権威を打ち砕き、今までのキリストの教えに反するような秘密をぶちまけるようなことはできなかったのだろうね。これがもし仏教やイスラム教など、他の宗教だったらダン・ブラウンさんは何の気兼ねもなくその宗教の教えをぶち壊すようなエンディングを作ることを躊躇わなかったはずだよ。自らが育った世界を崩しえなかったんだね、良識人として。
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卵焼き餃子

2007年02月25日 | My Diary
9歳の長女と晩御飯を作る。昨日の晩御飯も手作り餃子だったので二日連続の餃子作りとなったが、今日の餃子はは小ぶりの薄皮卵焼きを皮に使った変わりモノ。薄皮の卵焼きを作る道具は玉杓子。

溶いた卵を玉杓子に流し込み、コンロの火にかざしながら薄皮の卵焼きを作る。半熟の状態で具を入れて、半分を折り返して餃子の形に整える。数ができたら、すべてを大ぶりの鍋にいれて、水と日本酒を加えて蒸し焼きにして完成。ご飯の上に載せ、醤油・黒酢・ごま油の合わせダレを掛けまわして出来上がり。具は、鶏肉とえび、みじん切りしたねぎと椎茸だけだったが、なかなか味がよろしかったです。特に、蒸し焼きにしたことで薄皮卵焼きがふっくらフワフワになって、中のえびのプリプリぶりとの対比がすばらしい食感となっておりました。

玉杓子で一つ一つづつ作る分、時間が余計にかかって大変ではあるが、子供と一緒に愉しみながら作るには大きな失敗もなく、とってもお手頃な料理でありました。
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「愛にもいろんな種類がある。この種類のやつには指輪はついてない」

2007年02月18日 | パルプ小説を愉しむ
ジャネット・イヴァノヴィッチのプラムシリーズは、腹の底から笑って愉しめるスラップスティック・ノベルだと思う。

9作目の『九死に一生ハンター稼業』で笑かしてくれるのは、相棒のルーラ。失踪人を追ってラスベガスへ飛んだステファニーだが、ついてきたルーラの勝手な行動に振り回される。トム・ジョーンズのコンサート会場で、大大大ファンを自称して常軌を逸っしてしまった状態のルーラが舞台上のトムにTバックのパンツを投げつける、しかも特大の。見事に顔で受け止めたモノを見て度肝を抜かれたトム・ジョーンズは、頭の中が真っ白になって歌詞を忘れてしまうほど。そのコンサートがそっくりさんのコンサートと知ったルーラは逆ギレして、舞台に上がってパンツを返せと喚き出す。見物客や警備員とが入り乱れた乱闘騒ぎの中、やっとの思いで抜け出すことができるのだが、この場面は本当に笑わせてくれましたよ。

いつもはブッ飛んだ発言と行動で愉しませてくれるステファニーのおばあちゃんは今回は活躍の場がないのが残念だが、スフフのボディガードを見て、

「「あの男は年上の女を好きになると思うかい」

それに対するステフの心の中の台詞が、年齢差どころか種別をも乗り越えてしまう。
「若い女だろうが、年取った女だろうが、庭で飼っている動物だろうが」

読んでいていつも思うのだが、このプラムシリーズが映画化された時の主演女優のイメージが湧かない。小悪魔的セクシーさと可愛らしさを持ちつつもお転婆で、気が強いけれども小心で、ニュージャージの片田舎が世界のほとんどだと思っているような田舎娘で、家族と離れたいと思いつつも離れられない家族主義者、明日のことは全く気にせずに今日を生きるのが精一杯、そんな彼女のイメージは誰だ?メグ・ライアンの可愛らしさに、アンジェリーナ・ジョリーの強さと小悪魔的な容貌を足した感じかな?
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卵の炒め料理

2007年02月17日 | My Diary
料理研究家の山本麗子のビデオテープを昨夜見る機会があり、そこで紹介されていたレシピがあまりに美味しそうだったので、今夜の夕食は自前の手料理となった。

【茹で豚】
生姜焼きに丁度良さそうなちょっと厚めの豚肉とエノキダケを熱湯で茹でて、醤油大匙3、日本酒大匙3に砂糖少々(本当は紹興酒のはず)、梅肉とガラスープ少々で作ったタレに絡めて、乱切りしたキャベツの上によそう。豚肉はゆでる前に片栗粉をまぶしておくということ、タレにはみじん切りニンニクを入れるというのがレシピだったのだが、片栗粉が手元になかったので割愛したのと小学生の子供にも食せるようにニンニクを梅肉に切り替えました。

【卵と木耳とトマトの炒め物】
水に十分に戻した木耳とトマトを炒め、予め炒めておいた3個分の卵と一緒に炒める。味付けは醤油大匙1、日本酒大匙1に砂糖少々(本当は紹興酒)、オイスターソース大匙1。十分に熱した大目の油で炒めると卵がふんわりと出来上がる。これは新しい発見だった。

熱を加えたトマトから甘みが出て木耳の食感ととってもマッチしていて、メインであったはずの茹で豚よりも上等な料理になっていた。
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志楽の湯

2007年02月12日 | My Diary
南武線の矢向という駅に『縄文天然温泉』と銘うった温泉があるので家族で行ってきました。矢向という駅は川崎駅から何と2駅という場所にあり、私とって「川崎」とは小学校時代に習った京浜工業地帯の代名詞でもある地名であるので、そんなところに健康に宜しい温泉があるなんて意外でした。

泉質はナトリウム塩化物強塩温泉で、超・高張性 というのが売りであるらしい。パンフレットによると

温泉は溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって人体への浸透圧が違ってきます。(中略)志楽の湯は27750mg/kgの超・高張性です。濃度が高ければ高いほど、成分が体内に入り込みやすくなり、体内のミネラルなどの成分が濃縮されます。そして水分(汗など)が体内から出て行き、便や尿で排出されなかった老廃物や有害成分などの毒素も排出される、デトックス効果も期待できます。

湯船に浸かって顔をお湯でぬぐうと、塩っぱいのが判る。舐める気がなくても、唇についた湯でそうと判るほど。しばらく湯に入っていると皮膚がピリピリとしてくる。これも塩のせいだろう。私の顔は、おでこと鼻が脂性で口周りは乾燥肌なのですが、一日経っても顔の皮膚がしっとりしており、おでこと鼻に脂が浮いてこない。それほど超・高張性の湯は効果がありました。

内風呂と露天風呂の他に、味噌樽を風呂桶にした味噌樽風呂、ドライサウナと水風呂があって、休憩所も広々としている。何よりも良いのは、休憩所で休んだ後でも風呂に入っていけること。休憩所は2箇所で奥エリアは混み具合によって開放されるらしい。手前にある通常の休憩所は食べ物や飲み物が取れて子連れの湯上り客が休んでいるのでそれなりの騒々しさはあるが、広くて静か。カーペットの上で数人が寝転んで休んでいた。寝ていた人もいるかもしれないほど静かな休憩所でした。マッサージもあり、女性向けだけのサービスとしてリンパセラぴーなるものもあります。

次は、昼前から行って風呂を愉しんだ後に好きな本を読みながら休憩し、また風呂に入る、ということを繰り返して一日リラックスして過すことにしようと決めました。岩盤浴も良かったけれども、コストパフォーマンスと気分を考えると、とってもお値打ちなスポットでした。
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「たとえこちらがなにをもらたしたところで腹を立てる能力を持つ人間がいる」

2007年02月11日 | パルプ小説を愉しむ
『天使と罪の街』(マイクル・コナリー)はとってもハードボイルドな読み物だった。「天使」というからにはロス・アンジェルスだろうと想像は付くが、4年間住んだことのあって多少は知っているこの街の知らない側面が描かれていた。

元LAPDの私立探偵のハリー・ボッシュ、過去の出来ことで冷や飯を食わされているFBIの女性プロファイラーのレイチェル・ウォリング。この2人に加えて、レイチェルの元上司にして元FBIの天才プロファイラーで今や詩人(ポエット)と呼ばれて追われている連続殺人魔。物語はこの3人が語り合いつつ、時々三人称でストーリーが進む面白い形になっている。

昔一緒に働いたことのある元FBI捜査官の妻から死因調査を頼まれたボッシュ。調査していく内に不審人物に行き当たる。一方GPSで指示したラスベガス近郊の場所に10人ほどの死体が埋められているのが発見され、犯人はその地点を"ハローー、レイチェル"と名づけて挑戦してくる。左遷された身であるために、正規の捜査メンバーからは厄介がられているレイチェルとハリーが協力して、ポエットを追い詰めていくのだが、さすがに元プロファイラーであるだけあって一歩先を行く後を二人は必死に追い続ける。行き着いた先は、数年前にポエットが殺し損ねた元LAPD警官を今度こそ殺害しようとするポエットの執念。大雨で洪水一歩手前となったLAリバー岸での二人の対決と川の中での決着。

マイクル・コナリーはチャンドラーがお好きなようです。マーロウばりのハードボイルドの役割をハリー・ボッシュに与えたのだが、ちょっと遣りすぎ。事件解決後、依頼主が子供に絵本を読んでやるところで、調査の発端となった元FBI捜査官はポエットに殺されたのではなく自殺だったことに気付き、レイチェルもそのことに気付いていたと責める。「俺はただ、嘘をつかれるのが嫌いなんだ」といって、折角の二人の関係を冷えたものにしてしまう。自分の流儀をあくまでも負い続けされることはハードボイルドには不可欠だが、ここまでする必要はないだろう。実世界では、こんな人間はハードボイルドを通り越して単なる堅物と言われるだけです。

不遇をかこっているレイチェルが冷たいFBIメンバーに対して漏らす愚痴っぽい台詞に実生活で使えそうなものがありました。

「あなたは批判をしたいだけで、解決策はいっさい提供しないのね」

「たとえこちらがなにをもらたしたところで腹を立てる能力を持つ人間がいる」


どちらも、会社にいる嫌な奴や上司をやりこめてやる時に使いたい台詞だが、直接言うには問題を起こしかねないほど刺激が強すぎるかもしれない。

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「契約するのはあなた。わたしはそう仕向けるの」

2007年02月04日 | パルプ小説を愉しむ
こんな台詞を言われたら、しかも途轍もない美人に言われたら、脈がありそうと思うと同時にこのままなるようになれ!って思っちゃいます。実世界で出くわす可能性はほとんどゼロだけれども。

『仕事くれ』(ダグラス・ケネディ)の主人公ネッド・アレンは遣り手セールスマンだが、会社が買収される時にあっさりとクビ。高校時代の友人ジェリーに拾ってもらったものの、気がつけば仕事はマネーロンダリングの片棒担ぎで、不要になればいつ消されるかわからない裏金の運び屋。しかもセールス時代の天敵を殺す場面に出くわすように仕組まれ、容疑者最有力者にされて首根っこをつかまれてします。抜けるに抜けられず、消耗品のようにいずれはポイされる運命が明らか。そこでネッドが
仕組んだのは、自分を嵌めたジェリーが裏金をくすねたように見せかけるように細工すること。その細工はばれて身が危なくなる最後の対決シーンでは、運良く組織のトップにジェリーが勝手にやっているサイドビジネスとくすねている裏金を直訴することができる。これまたやばいことを平気でやるトップはジェリーからネッドに鞍替えして、ネドの命はジェリーの命と引き換えに助かった。

本筋は単純だがその廻りに色々な事件が加わる。そしてそれらがものすごい速さで展開し、如何にもニューヨーカーらしいエキサイティングかつスピード感たっぷりの物語。読んでいてついついスピードが速くなってしまいました。
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『ローブリュー』の豚肉料理

2007年02月03日 | 美味しいを愉しむ
豚肉が大好きです。20年ちょっと前に盲腸で入院して数日何も食べられなかった時、「あれも食べたい!これも食べたい!!」 といろいろな食い物のことばかりを考えていたのだが、そのうちにむしょうに食べたいものが2つに絞り込まれてしまったのです。ラーメンとトンカツがその2つで、その時に私の大好物を自覚するようになりました。

そんな豚肉大好きな私が、親しい仲間との新年会で選んだ場所が、南青山のレストラン『ローブリュー』。バスク地方の料理を供するお店で、何種類かの例外はあるもののほとんどは豚肉を使った料理ばかりです。

いかにもヨーロッパの田舎の気取らないビストロをイメージしそうな柱ゴツゴツにして堅固、男性的で自信に満ち溢れている内装のお店。置いてあったりかけてあるオブジェは豚関連のものばかり。女性人は豚の置物(しかもいっぱいある)を気にいっていましたね。

お品書きは持ち運べる黒板にチョークでビッシリと書いてあって、その中から前菜とメインをチョイスしました。女性陣二人は内臓肉に怯むこともなく美味しいものをチョイスしてくれました。

<前菜>
生ハム
生のマッシュルームのサラダ
トーストした薄切りパンと山羊のチーズ

<メイン>
ブーダン・ノワール(血のソーセージ)
腸と胃を細切りジャガイモで包んだギャレット
3種類の豚肉とキャベツの煮込み

<デザート>
ローズマリーのアイスクリーム
クレームデュプレ
ショコラ風味アイスクリームの暖めたチョコレート掛け

<飲み物>
ハウスワイン白
ペリエ
食後のコーヒーと紅茶

生ハムは、スーパーで売っているような薄っぺらなハムではなく、例えるとしゃぶしゃぶ肉のような薄さではなく、すき焼き肉なみの厚さがあって、しっかりとした噛み応えとたっぷりの塩気で「生ハムを食っているぞ」という気にさせてくれた。山羊のチーズは匂いも味も濃厚で後をひく。2切れだからこそ、もうちょっと!と思うのだろうが、あれを山盛り出されると、オエッとくるだろう濃厚な味です。

ブーダン・ノワール(血のソーセージ)は食べ頃サイズが2本(頼べば3本でもOKなようですが)。食べた直後から貧血がみるみる改善されるのではないか、と思わずにいられない独特な濃い味。これが付け合せの甘めのマッシュトポテトに味が中和されて、食べられるんだな。煮込みは3種類の豚肉が一見ザワークラウトのようなキャベツとともに供される。1種類の肉はコリコリとした歯ざわりで美味し。ギャレットは、皮とも言うべき外側のジャガイモを切ると中からチョップした内臓肉が出てきて、如何にも内臓肉といった匂いが立ち込めるが、お味は匂いほど強烈ではない。

お隣のテーブルの男性が食していたのは、脛肉と思われる大きな肉のコンフィ。真中が太い骨だからあれ全部が肉ではありませんよ、と坊主頭のギャルソンが教えてくれたが、次はあれに齧り付いてみたい、そう思わせるほどの強烈な見た目を持つ料理でしたね。

デザートのクリームデュプレが美味しかったこと。程よく焦げた表面の下にあるむっちりこってり味であるにもかかわらず上品は甘さを持ったプリン。これだけでも感激ものでしたね。

3名で2時間半ほどお喋りしながら料理を愉しんで21,000円ちょっと。値段も手頃、味も上の部類。豚肉だからそんなに高い値段も付けられないだろうが、駅から距離がちょっとあり、表通りに面しておらず見つけにくい場所にあっても、ほぼ満席であるところをみると、固定客がついているようです。
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蓬平温泉

2007年02月02日 | My Diary
業界の会合があったので新潟県長岡の蓬平温泉に行ってきました。震災で有名になった山古志村の近隣の温泉地です。会合は和泉屋という旅館で開催されたのですが、勉強会と懇親会の間の自由時間を利用して温泉を愉しませてもらいました

いくつか湯殿がある中で旅館の人が薦めてくれたのが奥にある露天風呂。前日に降って積もった雪を見ながら、露天風呂でのびのびと体を伸ばす。十分に温まったら、積もった雪を手に取って体に押し付けて雪の冷たさを愉しむ。そして再度風呂に体を浸す。逆上せる寸前までこれを何度か繰り返す。久しぶりの冬の温泉を、短時間ではありましたが堪能できました。

こんな感じの露天風呂でした

他の人たちは泊まりだったのですが、私と会社の人間は日帰り。やはり、もっと温泉をゆっくりと愉しめるように泊まるべきだった。
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