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好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

エディー・ジョーンズが露呈させた日本企業戦略の脆さ

2016年01月24日 | My Diary
歴史に残ると言われたラグビー・ワールドカップでのオールジャパンの活躍からすでに3ヶ月以上経ちました。お陰でトップリーグは人気が高まったままのようですが、でも一番の立役者であるエディー・ヘッドコーチにあたるスポットライトは弱くなっているように思うのは私だけでしょうか?ワールドカップ直後の本屋では、エディー・ジョーンズ氏に関する書籍が何種類も平積みで並んでいたのに!!そして、私が経営の一端を担っている会社の親会社の役員の方々も、「エディージャパンに学べ」というコメントをワールドカップの余韻覚めやらぬ頃に発したのみであって、今では誰も何も言いません!!

その理由は、私が常々感じていた日本企業の経営戦略の曖昧さに経営者自身が気づいたためなんだろうと思っています。これは、昔の日本軍の兵士と下士官は勇敢だが将官は無能だと喝破した米軍関係者のコメントとも通じます。つまりは、上に立つ者が下位者の能力や勇敢さに依存することに甘んじ、有効な戦略を立案するという上位者の本来の仕事を怠ってきたことが白日の下にさらされた結果、「やばい、これでは俺たちが仕事をしていなかったことがバレバレになってしまう!」 と判ってしまったために、エディー氏の業績にワザと目を向けなくなったせいなのだろうと思えてなりません。

体力で劣る日本チームがゲームで優位となるためには、数で相手を圧倒することが必要というエディー戦略がオールジャパンの活躍の引き出した根源だと言われます。この戦略のすばらしさは、実行する選手たちにとってやることが明確で具体的なことです。「日本らしい戦い方」だとか「オールジャパンならではの展開力」といったような、言葉は綺麗だけれども何を意味しているのか不明な戦略とは全く異なります。

日本企業の戦略には、誰もが反対できない尤もらしい美しい言葉が並んだだけのキャッチコピー化した戦略が多く見受けられます。例えば、「現場力を活かした経営」といったような...

自らが具体的かつ明確な戦略を構築できないことに経営者たちが気付いたために、本来であれば名将として長く称えられ名言集が座右の書となるべきエディー氏のプロ仕事が、かくも早くに忘れ去られようとしているのではないかと思うのです。

これってとても残念なことではないでしょうか?7!
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2016年01月07日 | Cinemaを愉しむ
確かに面白い。このシリーズならではスリリングかつダイナミックな映像とストーリーが存分に愉しめる。さすがにJ・J・エイブラムス。大のSWファンを自称するだけのことはある。だけど、愉しんではいるものの存分には満たされていない自分に気づく。なぜ???

かつての主人公たちは勢ぞろいする。ハン・ソロとチューバッカ、レイア姫、C-3POとR2-D2、そして最後にちょっとだけではあるがルーク、そして古びて破損したダース・ベイダーの仮面までも。これって同窓会か? 主要な登場人物を上手く登場させるようにストーリーを作った結果、いまや偉大な存在となってしまった前シリーズの「同窓会」になってしまったのではないだろか? そんな感覚が「満たされていない」感につながっているに気付く。

かつての主人公たちに代わって物語を進めていくのは新しい世代。女性ながらも勇気溢れるレイと悪から善へと心を入れ替えた元ストームトルーパーのフィン。そしてお約束事として、この2人の前に立ちはだかる、悪の帝国を象徴するダークサイドのフォースの遣い手、レン。レイも実はフォースを使う能力を秘めていることが分かり、善と悪のフォースの闘いになっていく。強大な武器と勢力を持つ悪の帝国に対して正義の闘いを挑んでいく善の抵抗組織。SWらしい善対悪の闘いの図式がしっかりと継承され、見事な映像と重厚な音楽は観ている我々を ”血沸き肉躍る” 状態にしていく。

今回のダークサイドのフォースの遣い手は、ルークにフォースを仕込まれた後にダークサイドに転落しているのだが、なんとハン・ソロとレイア姫の間に生まれた子供という設定になっている。なんてことだ。JJの奴、ダース・ベイダーとルークとの関係を逆にしてハン・ソロ&レイア姫と子供のレンに当てはめ、新しい隠れテーマを入れ込みやがった!! 「親と子の確執」というか「親の因果が子に報い」 っていうやつだ。

次回からは、レイの出生に秘密が物語の展開上大きなカギになってくるに違いないと見た。何せ、フォースの潜在能力を持っているという只者ではない存在である上に、幼いころに親に捨てられたという伏線がしっかりと張られているのだ。

新しい主人公が女性と黒人となっていることに世の移り変わりを見る人たちのいるようだ。確かにそうかもしれない。でも、我々東洋人がヒーローとして銀幕に登場することは相変わらずない。これには大いに不満だね。21世紀はアジアの時代と言われているのに、ハリウッドは人種的偏見をいまだに克服できていない!!!!

不満とがっかりはあるものの、このSW最新作は面白い映画であることには変わりがない。


コメント (1)
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