毎夏、一家で旅行することを習慣にしている我が家が今年行ったのは裏磐梯。宿泊はカントリー・イン「森のゴリラ」。オーナー曰く、カントリー・インとは、ペンションよりも一級上のサービスを提供する施設のジャンル名称なのだそうだ。こだわりを持つオーナー達は、情報交換するとともに年に一回サービス向上を目指して研修もするというのです。ご立派です。
桧原湖、五色沼、小野川湖のほぼ中間地点にある施設で、外環は「カントリー・イン」という名称がぴったりの瀟洒な宿。聞けば19年目だそうだが、決して古びていない。喩えると、長年に渡って丁寧に使い込んだ結果しっかりと手に馴染だ道具のような上質な時間が過ごせる宿。お風呂が広くて温泉だったら、文句のつけどころがないんだけれどもね。
朝食は、ジュースか牛乳(これが濃くて美味い)にパン、卵を基調にしたおかずに野菜が一皿。コーヒーも濃すぎず薄すぎず、香りがとってもよろしい。夕食は当然日替わりで、オーナーの奥さんが作り、オーナーがサーブしてくれる。オードブルから始まって、スープ、魚、肉、デザートと続くフルコースでした。4泊目に出されたマッシュルームのスープが見事でしたね。新鮮なマッシュルームの味と香りが堪能できた。日によって洋風、アジア風と料理も替わり飽きない。洋風であってもバターこってりの濃厚な味付けではなく、醤油を使った和風テイストな洋風料理が愉しめました。難は、オーナー一人でサーブしているため、間が開くことと、夕食の量がちょっと少なめなこと。我が家の長男は、暫く経つとお腹が減ってスナックを食べだしたくらい。夕食を多めにする分朝食の量を減らしてもよいです。
裏磐梯の愉しみは、何と言っても自然と温泉。五色沼散策と磐梯山登頂を愉しみました。(登山はこの年には辛くなっていることに実感。登頂途中にひざ関節が痛くなり、下りは死にそうな目に会いました)
逆に見逃したのが、夜空の見事さ。あれだけ自然がある地域だと、満天の夜空が見られただろうに。その昔、米国のヨセミテ国立公園に行った折、周りに明かりがない世界だとあれほどの数の星が見られることに感動した経験があります。「満天の星」というのが謙虚な表現に思える程、これでもかという位に星が夜空に散りばめられていて、「星の数ほど」という形容が本当はとんでも無いくらいの数なんだ、と感心した思いがあります。それと同じ経験ができただろうに...というのが心残りでした。
最終日は、かの有名なラーメンの街、喜多方市に寄りました。この話はあらためて。