お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

結婚式

2005年03月27日 | My Diary
20歳ほど年下の部下の結婚式に出てきました。8年ぶりの結婚式でしたが、今までに出た式と異なっていたので驚きました。

一つは、新郎のお色直しの方が注目されたことです。お色直しから戻った二人のうち我々が思わず注目してしまったのはピンクのカクテルドレスを着た新婦ではなく、警察官の礼装姿に身を包んだ新郎の方でした。そうです、新郎は警察官だったのです。制服姿の男はカッコ良いですね。もちろんそれまで来ていたモーニング姿よりも格段に見栄えがするんです。映画の葬式シーンなどで軍人が礼服をパリッと着こなすシーンがありますよね。そんなシーンを思い浮かべて下さい。

警察官は皆礼装を持っているのかと同席した新郎の上司に聞いたところ、会社(警察の人は自分の組織を「会社」と呼ぶんですね)の衣装係から借りるのだそうです。そりゃそうですよね、ランクが上がると肩につけるマークの入った肩章も変わる訳で、その度ごとに新しく出来るわけでもないですもんね。何よりも、めったに着るものではないし。

二つ目の驚きは媒酌人というのが存在していなかったこと。昔の結婚式(自分の式も含めて)では、新郎新婦の両側に媒酌人という両家とは関係のない人間が鎮座していたものですが、この媒酌人がいないだけでも式の印象はがらりと肩のこらない気安いものになっていました。

スピーチや友人が贈る歌等といった出物は昔と変わらないのですが、雰囲気は確かに違っている。新郎新婦が自分達のイベントとして楽しんでいるんですよ。式自体も両親始め両家のものといった感じがしていたものですが、親族は後ろの方にいて、時折挨拶に廻る程度。若い二人が友人達と作り上げた式といった感じでした。来ている友人・知人も同年代が多く、40代後半から50歳以上というのは私のような会社関係の人間で、最上席ではありましたが、一画に隔離されていたようなもの。

でも、若い二人が主役の結婚式はよかったな。今までの式(自分の時も含めて)は、どちらかというと自分達というよりもそれぞれの家族のため、といった性格が入っていたような気がしましたね。自己主張ができるようになってきたということでしょうか。
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日本銀行が広告を出した!

2005年03月26日 | My Diary
今日の朝刊に、ナントに日本銀行の広告が出ていましたね。『一枚の偽札、一生の重罪』というキャッチコピーの偽札製造・使用を戒める広告でした。

日銀は良い広告を出してくれました。それは、マーケティングに関わる身として、この広告から学ぶものがあったからです。

この広告を通して日銀は、誰に対して何をどうしたいのか、またはどうして欲しいのか?

そのスジの危ない人たちなら、こんな広告を読んでも何の効果も期待できないでしょう。そもそも読むかな?では、軽い気持ちでPCを使って偽札を作ってしまう愉快犯はどうでしょうか?偽札作りが違法なことは誰でも知っている事。それでもやってしまう愉快犯がいるのはなぜか?ここに踏み込まないと、この広告が本来目指すことは達成できないはずです。

頭では知っていてもついついやってしまう事って誰にでもありますよね。出来心って奴です。犯罪から縁遠い分だけ犯罪行為に対する意識が薄いのが一般庶民です。本当は悪いことなんですが(もちろん当人も知っている)、犯罪を犯しているという意識が薄い分、単なるお遊び心が勝ってしまってついついやってしまう、そんなところではないでしょうか。

とするなら、対策は何か?『抑止力』が解決策だと私は考えます。つまり、犯罪であることを思い知らしめることです。この広告がやっているように、単に理解させるのでは足りません、思い知らしめることです。そのためには、刑罰を科された自分を想像させることが手法として最適です。似たようなことをした人間が警察につかまり、刑務所送りになるといった事実を見せつけ、その結果自分も同じように刑務所入りするんだという実感こそが、犯罪に走る行為への抑止力になると思うのです。そのためには厳罰が科された実例を見せつけることが、この広告がやるべきことだったと思うのです。

以前メディア会社の広告営業をしていた経験から言うのですが、メディアは広告の効果に責任を持ちません。「買うか買わないかは(広告される)商品の力次第です」という尤もらしい口上で、広告を垂れ流すのみです。広告主も、広告の効果を厳密に測定・チェックすることは少なく、広告を出した事で満足しているケースが多々あります。この日銀の広告のように、売上というチェック項目がない公的機関の広告は、納税者としては要注意です。誰に対して、何を言うのか、そして何よりも重要なことは広告を通して何を求めるのか、をしっかりと定義すしてかからないと、メディアの利益に貢献しただけで終わってしまいます。
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わたし ピンクのサウスポー~♪

2005年03月26日 | パルプ小説を愉しむ
『赤毛のサウスポー』(ポール・ロスワイラー)を読み出して最初に頭に浮かんだのはこの歌詞だった。都倉俊一はこの原作を読んでピンクレディーの曲を作ったのかな。なにせ大リーグに始めて女性の左腕投手が登場し、頑張れベアーズそこのけに球団お荷物の弱小チームを優勝へと導くというストーリーなのだから。憂いも人生の裏側の悲哀も関係なし、ただただ筋の展開で引きずりこむアメリカならでは能天気な娯楽小説。

レッドの父親は往年の大投手。小さい頃からみっちり野球を仕込まれたレッドは、高校で野球部にはいることもなかったために、ドラフト外でまんまと目指す球団へ入団。最初は敵意ばかりの仲間たちが徐々に胸を開く中、悪役コミッショナーは策を弄してレッドを追放しようとするが球団オーナーとファンの熱烈な支持の前に敗れ去る。全米中の女性ファンがこぞって球場に押しかけ、連日満員御礼の中、チームは優勝に向かって連勝中。そこに恋と見せかけた汚い罠にはまり、苦労するレッド。しかしお約束どおりに無事に解決して、球場中が大歓喜の声をあげる中に優勝決定シリーズに突如リリーフとして登場するところでお仕舞い。

なんともオメデタイお話ではあるものの、それにまんまとはまってしまった。
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「高級なセーブル磁器の皿にのせたビッグマック」

2005年03月20日 | パルプ小説を愉しむ
昨日に続いて今や全人類食にまでになったマクドナルドを材料に使った台詞です。

『ロック・ビート・マンチェスター』で主人公の女性探偵ケイト・ブラナガンが、容疑者の金のかかったオフィスを見て吐いた台詞。大枚はたいて高い家具を揃えたのだろうが、その趣味たるやチープで月並みなものでしかないことが「ビッグマック」という単語からピンピン伝わってきます。

大学時代のアルバイトが嵩じて私立探偵事務所のパートナーとなったケイトがロック歌手から殺人事件の調査を依頼される。この姐ちゃん探偵が一人称で話が進めるのだが、しゃべりっぷりはとても頼りない。アルバイトに毛が生えた程度にしか見えないのだ。とは言っても、そこは物語、警察よりも早く無事に犯人を見つけることに成功。めでたし、めでたし。

【その他のお薦め台詞】
ケイトの恋人の音楽ライターが、ライバルのライターを評して言う台詞 -
「あいつに食い物にされた人間は、ぼくが食った春巻きの数より多いくらいだ」
「彼は自分の出した大便を肥料に使わせたら、見返りにバラを要求するような男だって」

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デジタル時代にこそアナログを

2005年03月19日 | My Diary
郵便局からお届けモノがあった時に留守にしていました。電話で再配達を依頼したのですが、今回は自動受付ではなく、職員による受付を選んでみました。今までは機械の音声に従ってプッシュフォンで色々と入力させられた上で機械が読み上げる内容確認をさせられ、なんともじれったい思いをしていたのですが、人間さまの受付のなんと素早いことか。いつものイライラがありませんでした。

デジタル時代になって便利になったことは事実。でも一方で人間が行う処理の優秀性もよく判るようになりました。私は仕事柄テキスト・マイニングにもちょこっと関わっているのですが、統計的な処理(例えば、どんな単語を頻度が高く使われているか)は人間さまはPCに逆立ちしても適わない。が、文章の中から新しい発見をしたり、気付きを得たりすることは機械にはできません。一時ほどではありませんが、マイニング・ツールが根強い注目を浴びていますが、機械の限界は確かにありますね。改善・改良ならば、顧客の声をマイニングして要望を頻度の高い順に把握して対応することで可能となりますが、イノベイティブな製品となると人間さまのアナログな頭脳の出番となります。そんなところを理解しないと、「顧客の声を吸い上げる」という美辞麗句につられて、使えない高額なソフトを買わされる事になってしまいます。買ってしまったら今度は、ソフトを使うことが目的になる、そんな主客転倒がおきていませんか。

再配達の依頼も、人間なら阿吽の機微で省略する物は省略し、重要なコトはしっかりと押さえるという臨機応変な対応ができるから、素早い対応になるんでしょうね。だから間違いもおきやすいのでしょうが、少々の間違いには目をつぶり、人間の感性を信じたい今日この頃です、はい。
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「きみは、マクドナルドのプラスティックのスプーンをくわえて生まれてきた」

2005年03月19日 | パルプ小説を愉しむ
『完璧な殺人』(ジャック・ヒット編)の中で、殺人の仕方を依頼した男が、殺したい親友と比較されて言われた台詞 - 「きみの親友プレイセズは銀のスプーンをくわえて良家に生まれてきた。ところがきみは、マクドナルドのプラスティックのスプーンをくわえて生まれてきた。」

金持ちの女と結婚した男が、親友と妻の浮気を見つけ、妻と殺すとともに罪を親友になすりつけようと計画。その計画案を5名の著名なミステリー作家に依頼して、より完璧な殺人にすることにしたというお話。依頼された作家は、ローレンス・ブロック、ピーター・ラヴゼイ、トニイ・ヒラーマン、サラ・コードウェル、ドラルド・ウェストレイクといった食指をそそられる面々ばかり。しかも5名の作家が出した殺人方法案すべてを全員に見せて、互いの批評をさせるというおまけもあり。それぞれの作家らしい殺人案もおもしろいが、互いに他案をけなしあうのも楽しい。だが、実際に事件が起こるわけではなく、畳上の水練よろしく案を練っているだけだから、場面に感情移入が起こるわけでもなく、今ひとつ盛り上がりに欠けたな。これだけの作家がいるのにもったいない。

"born with a silver spoon in one's mouth"という英語表現は知っていましたが、それをもじってマクドナルドのスプーンとは、よくも分かりやすい身近な喩えに消化(昇華?)したものです。恐れ入りました。
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「あなたを目の前にして、飯ばかり食っていた男がいましたか?」

2005年03月13日 | パルプ小説を愉しむ
「あなたを目の前にして、飯ばかり食っていた男がいましたか?中には三日間くらい胸がいっぱいで飯を食えなくなった男もいたでしょう。」

三日連続の気になった口説き文句ですが、石田純一ならいざ知れず、こんな台詞が吐けますか?いつか使ってみたくて、ノートの片隅にメモっておいたのですが...
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朝日新聞社説が変ですね

2005年03月12日 | My Diary
最近の社説のつまらないこと。昨日(3月11日)の『安全委の正念場だ』はありゃ何ですか?

要旨は3ポイント。
①米国産牛肉輸入問題が日米間の政治問題化してきた
②日本側は説明を怠ってきたし、米国での検査のやり方には問題がありそうだ
③国民の食の安全のために食品安全委員会は最善を尽くせ

わざわざ言われなくっても、そんなこと判っていますよ。大朝日新聞たるものがその社説の中で、皆が知っている状況説明とありきたりの正義を振りかざす決め台詞しか読めないとは。せめて食品安全委員会の主張を深堀するとか、米国での検査方法のずさんさを突っ込むとか、問題に新たな焦点を当てるような見方をして読者に気付きや視点を与えて欲しいですね。一人正義の味方を気取っていても、外野から飛ばすヤジと何ら変わりがなくなってきているのが最近の朝日新聞社説です。

前週の『納税の実態も洗い出せ』(2005年3月4日)もすごかった。堤義明氏逮捕をきっかけとして納税の実態も調査すべきとの根拠として、所得税が「それほどでもない」とか法人税を「ほとんど払わない」といったあいまいな表現しかしていません。法人税は利益に対して課せられるものであって、事業が大きかろうが小さいの問題ではない。利益がどのくらい発生しているか調査できるはずですし、堤氏の個人所得とて大新聞社の力をもってすれば調べる事ができるはずです。事実を積み上げずに、「それほど」とか「ほとんど」といったあいまいな表現で、自分の感じている疑義を強調するようではいけませんな。

報道をつまらなくしているもう一つの理由に常套文句があります。「これからが真価が問われる時です」とか「無念の表情を浮かべていた」といった台詞を良く見かけますが、安易な結論付けに走っているようで見苦しいです。こういった決まり文句を使うのを止めたらどうですかね? ちっとは読み応えのある報道になると思いますが。
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「きみをそれ以上美しくできるのは神さまだけだ」

2005年03月12日 | パルプ小説を愉しむ
昨日に引き続き、口説き文句をもうひとつ。こんな歯の浮くような口説き文句が言える機会がある奴が羨ましい。

ウォーレン・マーフィー&モリー・コクランが描く保険調査員トーレスが、機関銃のようにくっちゃべる合間に放った口説き文句でした。
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ミズノが漫画の主人公に野球用具を独占提供

2005年03月12日 | My Diary
漫画「MAJOR」の主人公が使う野球用具の独占提供権をミズノが契約。そんな記事がありました。

あらゆるスポーツにおいて、選手は契約会社のロゴを身に纏っています。映画の中で自社製品を出したければ、それなりの権利金を払う必要がありますし、TV番組の中でも協力という名前で製品提供したりしています。人の目に触れるものすべてが『メディア』として、広告価値があるのが資本主義の進化形なのです。

アニメの主人公そんなメディア価値が漫画の主人公に及んだ日本で初めてのケースだそうです。漫画と言えば日本を代表するソフト産業ですが、これまでの読んで楽しむコンテンツとしての価値やキャラクターとしての価値に加えて、新たな広告価値が発掘されたということですかね。今回の独占提供権も、今まで存在していなかったのが不思議に思えるほどです。

競技場の名称が「ネーミングライツ」として売りに出され、駅の改札口を出た地べたにも広告が印刷され、街中の至る所に設置されたテレビ画面が宣伝を垂れ流す。世の流行に遅れまいと情報を必死に集める側の人間と、提供することで売上拡大を図る側と、その仲を取り持つ広告業との三位一体で推進している資本主義の進化形なんでしょう。人間が名前や個性のある個人としてではなく『消費者』という名の物体として扱われているような気になりませんか。

日本の国技、相撲にまでこの波が及ぶのは何時ですかね。マワシに黒々と「痔にはひさや大黒堂」とか「エステのTBC」といった広告が入るようになったら愉しんだがな。

記事はこちらから
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ユーハイムの『マロンカスターパイ』

2005年03月12日 | スウィーツを愉しむ

真ん中に入ったマロンのまわりにカスタード。外はパイ生地でアーモンドをまぶしてあります。マロンが入ると上品な味になりますが、これも上品な味のケーキです。見た目もなかなかおいしそうでサイズのわりには見栄えがします。

カスタードクリームがもっと入っていてパイ生地がサクサクっとしていたら、とってもいいんですが。1個 1,050円(税込)。東急東横店にて購入。
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医療費控除

2005年03月11日 | My Diary
医療費控除を受けに税務署に行ってきました。15日が最終日のため、雨降る中申請に来ていた多くの人に混じって私も久し振りの医療費控除申請してきました。7年頃前に初めてこの手続きをした頃は、税務署の2階が記入&相談スペースになっていたが、今ではプレハブを建てて70人位入れるようにしてある。そこに事務員がおり、各種の相談を受けていた。

手続き書類が前回(3年くらい前)のものと違っていて、思わず「これ違います」と言いそうになりました。だって昔は縦長の書式だったのに今年使用した書式はA4の大きさです。事前に家で家族別の医療費負担を計算していったので、比較的スムースに行きましたが、計算すると戻ってくる税金が20万円以上に! そんな訳がない、年間の総医療費負担がそれくらいですから。書式と一緒に渡された書類をもう一回読み直すと、課税される所得金額に税率を掛けたまではあっていたが、そこから控除額を引くのを忘れていました。お陰で申請書に訂正印を何箇所も押すことに。やはり税金関係の計算は分かりにくい。

書式を記入していた時に私の前に座ったおばちゃんは、事務員に喰ってかかっていた。どうも、医療費控除とは支払った医療費が全額そのまま戻ってくる制度と勘違いしていたようです。私も最初の年はそう勘違いしていて、戻ってくることになった金額が期待(支払った金額すべて)と大いに違ったのでがっかりした覚えがあります。そんなことを思い出したのですが、おばちゃんに同情するどころか、「そんなこと家を勉強して来いよ」と心の中で毒づいていました。計算間違いに苛ついていたためです。

こんなご時世だからインターネットでの申請はできないかと帰り際にパンフレットを取ったところ、個人も法人もネットで税金が支払える時代になっているんですね。でも、医療費控除は見つかりませんでした。家から申請できるとラクなんだが。プレハブ建てて備える必要もなくなるだろうし。
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「そうだな、一目惚れしつつあるよ。」

2005年03月11日 | パルプ小説を愉しむ
女に職業を訊かれた探偵が、放った一言 - 
 「おなたはいったい何をなさっているの?」
 「そうだな、一目惚れしつつあるよ。」

以前も紹介した『スティック』(エルモア・レナード)で見つけたごく軽い口説き文句です。
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What's A SONY

2005年03月09日 | My Diary
SONYの株価が上がっています。昨年の4月末から5月にかけて、4500円前後だった株価が一気に4000円以下になって以来の上昇です。

株価が急落した時に「チャンス」とSONY株を買ったは良いものの、その後は思うように株価が伸びずいらいらして私でしたが、やっと手持ちの半分を売却することができました。一年で8%弱の利益でしたので、物足りないです。残りの半分はもうちょっと様子を見て利喰います。

SONYの低迷の理由は、エレクトロニクス製品の無茶な値付けにあったと私は見ています。一昨年に『スゴ録』を出してあっという間に市場を制覇しましたが、やったことはHDDの大容量化と低価格化。これで一気に市場シェアを伸ばしたのはよかったが、DVDレコーダー市場は低価格競争に突入。タイミングは普及率が15%程度で、マニア層が引っ張っていた市場から一般層にまで浸透していく拡大の時期でしたので、SONYの戦略は見事に的中しましたが、低価格が他メーカーの反撃を呼び起こした結果、どのメーカーも儲からない構造になってしまい、SONYは自分で自分の首を絞めたのでした。

クールなブランド造りをする割には、やることがベタな会社ですよね。一時前までは、SONY製品は壊れ易いという評判でした。決してモノ作りが上手な会社ではなく、イメージで作り上げた会社です。

一年前くらいの株価にまで戻ってくれると嬉しいなと、毎日期待感と幸福感を持たせてくれる銘柄にやっとなってくれました。
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「この国じゃ、現金は事実上違法になりつつある」

2005年03月07日 | パルプ小説を愉しむ
「この国じゃ、現金は事実上違法になりつつある。麻薬が現金を汚れたものにして、インフレが価値を低下させた。百ドル札は今では15年前の十ドル札3枚の価値しかない。その上誰も百ドル札を受け取りたがらない。なぜなら、その90%には、コカインの残滓がごく微量ついてるからだ。もちろんそんなことはでたらめかもしれない。しかし本当かもしれない。世界の総人口のたった5%しか占めていないアメリカ人は、世界中の麻薬の80%を鼻から吸い込んだり、火をつけて吸ったり、注射しているんだからね。」

言っている内容はハチャメチャだが、やたらと説得力がありませんか。ロス・トーマス(大好きな作家です)の『黄昏にマックの店で』で、遣り手弁護士が捲くし立てる台詞です。

こんなレトリックで相手を煙に巻けるようになりたいな、と思いつつパルプ小説を愉しんでおります。
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