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007 スペクター

2015年12月20日 | Cinemaを愉しむ
シリーズ何作目になるのか数えることすら難しくなってくるほど続いている最強スパイのジェームス・ボンド シリーズの最新作。さすがにこのシリーズは外すことなく面白く愉しめました。

右から左に動く銃口の中を歩くジェームス・ボンドがこちらに向かって発砲すると画面が上から下へ血を流したようになるお決まりの冒頭シーン。ここから続くのがメキシコのカーニバルでのド派手な大立ち回り。すべてCGなしで広場を埋め尽くすあれだけの人数を集めて収録したのだとすれば今までに無い程のスケールにまずは度肝を抜かれる。今までの中で一番のお気に入りは10作目の「私を愛したスパイ」の雪道をスキーで滑り降りながら迫ってくる敵を倒した瞬間に崖から飛び降り、「どうなる???」と思った瞬間に開くパラシュートがユニオンジャック柄。こんな粋な導入部に負けないくらいに気に入った。これから先が期待できる!?

この映画を一言で表すとすると、迫力がハンパない大爆発。でも今までに無い程の規模の爆発に頼りすぎているのでは?

アフリカの砂漠の中のスペクターの秘密基地があの程度の銃撃で全滅するの?最後のスペクターの親玉がヘリで逃げようとするのを、モーターボートから銃で(ライフルでもなく)撃ち落せるというのもあり得ない。折角の対決シーンを安易に終わらせててしまうところが残念、星一つ減点。

付け加えると、ボンドガールがちょっといただけない。年増でももっと魅力ある女がいるだろう。それにヒロイン役のレラ・セドゥが私にはヒットしなかったな。過去のダニエラ・ビアンキやクローディーヌ・オージェのような目の覚めるような美女にして欲しかったな...星半分減点。

不満点もいくつかあるものの、全体としては十分に愉しめること間違いのない映画ではある。それに、ボンド役のダニネル・クレイグのスーツ姿はイカしていた。チャコールグレーやカーキ色など、どれも見た目がすばらしく美しいスーツばっかり。一番のお気に入りは、ローマでの葬式シーンにクレイグが着ていた黒のチェスターフィ-ルドのコート。このコートは普通は貫禄が醸し出される(下手をするともっさりしている)コートなのだが、ウェストに少しばかりの絞込みがあるこのチェスターフィールドは気品があってしかも艶っぽい。ボンドのイメージにぴったり。

スーツやコートの美しさを書きながら、ネクタイは全く記憶に残っていないことに気づいた。これは一体何なのだろうか?自己主張を抑えたネクタイばかりだったのか、それとも地味タイばかりだったせいだろうか?普通はスーツとネクタイのセットで目に焼きつくものなんだけれど...

なんやかんや書き連ねましたが、日ごろの憂さを忘れて映画に没入するには、ボンド映画はうってつけ、そんなシリーズ最新作でありました。

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1 コメント

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ボンドガール (バカボンのパパ)
2015-12-22 16:07:46
10作目に出ていたボンドガールはバーバラバックでしたね。野性味あふれる顔立ちがそれなりに男心をそそる女優だったと記憶しています。
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