べんりや日記

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床下換気口 シャッター閉め作業 ~深沢W邸

2008-06-26 20:39:13 | 長岡市深沢町 山の木


入梅しているのですが、曇ベースで日中の気温も上がらず、過ごしやすい日が続いています。このまま、梅雨明けしてくれればいいのですが、本番は7月半ばといったところでしょう。

去年、竣工した深沢町W邸へ挨拶に行った際、基礎換気口のシャッターを閉めてもらいました。
まだ、暖かく湿った空気が大量に入り込む天気ではないのですが、外気の湿度は上がっているので、今のうちにシャッターを閉める・・

春のうちに基礎内部はカラカラに乾いていると思いますが、これから梅雨本番ともなれば、次々と湿気が入ってきてしまう。

ベタ基礎のウィークポイントです。

床下の温度は外気よりも低いため、梅雨時期の暖かい湿った空気が入り込むと、飽和状態となり、基礎内にどんどん湿気が溜まる。
基礎断熱をしていても、床下の温度が外気よりも低い限り、同じ現象が起こると思われます。

床下に溜まった湿気は、基礎コンクリートに水滴をもたらし、更に床断熱や床下地にまで水滴がつく・・
木部にカビが発生し、やがてシロアリがやってくる。
シロアリはカビの匂いに敏感です。

床下に防蟻処理を施しても、最近の防蟻剤は昔よりも弱くなっているので(人間にやさしくなっている)5年も経つとその効果が薄まります。
また、土台等に注入してあっても、芯までは届かず、内部を食い荒らされる場合もある。


我が社の家の対策としては、梅雨時期に換気口のシャッターを閉めて、外気が入り込まないようにすることにしています。
冬も同様に閉める。春と夏、秋に乾いた風を入れてやる・・

快適な家の住まい方と同じです。
春や秋は窓を開け、新鮮な自然の風を取り入れる・・

シャッター付の床下換気口は、こんな利点があったのです。

「土台パッキン」を使いたくない理由がここにあります。
土台パッキンは、基礎の開口部を設けなくても換気ができ、基礎の強度も上がります。左官屋さんも、換気口を取り付けなくてもいいし、建てる施工も楽で一石二鳥の工法なのですが、通気の遮断ができない。
梅雨と冬の時期に外部のパッキン部分を全て塞ぐのも大変です。


最近は、暖かく湿った空気が大量に日本に入り込み、集中豪雨を降らせる傾向が強いようです。
「ゲリラ豪雨」なんて現象も出てきました。

「温暖化」が進む中、今までの常識が通用しない事態が、家づくり、住まい方にも影響をおよぼしつつあります。
如何に工夫をして乗り切るか、対策ができるか・・
自然との知恵比べが永遠に続きます。
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