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今年の雪の特徴は、一時期に降り積もる雪ではなく、少し積もっては気温が下がって凍りつき、それが圧雪となって徐々に積もって見た目は少なくても、重量は1.5倍以上あります。おそらくトータルで2mは降っているでしょう。
また、屋根の軒先に溜まる雪庇(せっぴ)の成長が著しいのも今回の雪の特徴です。屋根の先端からスコップ1本分の長さ(90センチ以上)も飛び出している所もあり、これを下ろすのに時間がかかり、危険な作業となりました。
先々週の週末に冬型が強まり、積雪が一晩で30センチを超え、これ以上降ったら危ないということで、雪下ろしの依頼が殺到しました。
1日に平均2件、多くて3件の屋根の雪を下ろすことになりました。
我々に依頼の来る屋根は、難しい場所しか来ません。(簡単に下ろせる所は自分で下ろしていますから・・)
私も、連日の雪下ろしにて、右腕の神経がしびれるくらいになりました。腱鞘炎まではいかなくても手の血行が悪くなり、冷えてさめてしまうのです。
写真は、深沢W邸ですが、積雪が2mを軽く超えています。引渡しの時に、2mくらいは大丈夫と言っていたのですが、それ以上となると危険であろうということで、雪を下ろす事になりました。
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雪庇(せっぴ)が屋根からせりださいています。
ここを昇ることから苦労がはじまります。
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雪庇をようやくよじ登り、軒先の部分から雪を落としていきます。
人間の頭と同じくらいの高さまで雪が積もっていますが、
足元にはまだ50センチ以上の雪が積もっているので、
2m以上は雪が積もっています。
雪庇の下は屋根は無いので、下手をすると雪庇と一緒に落下する危険もあります。
和瓦の場合は特に雪が滑り易いので注意が必要です。足がかりを確かめながら雪を掘り進めなければなりません。
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スノーダンプの置いてある部分が屋根の先端です。
そこよりも更に外側は雪庇です。
この雪庇を落とすのが大変危険で時間のかかる作業なのです。
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屋根の中央部分は、「スベリ」を用いて雪を滑らせて落としていきます。
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スノーダンプを使うと楽なのですが、雪の量はハンパではありません。
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ようやく半分以上を落としました。
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家の脇には雪の山が出来てしまいました。
これだけの量の雪が屋根に載っていたのです。
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本屋の雪下ろし作業が終了しました。
深沢町W邸は「伝統構法」の住宅です。
中越沖地震の直前に上棟し、瓦を載せて耐力壁や2階の床が全く施工されていない面材の要素が不完全だった時に地震に合いました。この地域は長岡でも柏崎に近く、震度は6弱以上だったと思います。
「木組み」の骨だけで、地震に耐えることを証明した建物です。
地震後に耐力壁や床も施工したので、更に強度を増しています。
小屋組みやタルキも雪国仕様なので、2mを超える積雪でも十分に耐えます。
「越後杉は弱い」
と言われていますが、その弱い材料を巧みに組み合わせて地震にも大雪にも耐える建物に仕上がるのです。
雪国住宅の技の結晶です。
雪国に伝わる家造りは地域に起こってきた災害を経験しているので、その技術をそのまま活かせば耐震・耐雪・耐久性に優れた家になります。
当社の造る家は、これが標準で、オプションではありません。
如何に強い建物を作り、長持ちさせるか・・それがお客様の家族の命と財産を守ることになるのです。
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