上棟式に使うヘイソク。
棒の部分には上棟日が書かれています。
式の終了後に棟束にくくられ、この家を見守り続けます。
(ワンタッチ3分と説明書に書かれていますが、3分で作れた試しは無い!)
寒冷前線の通過と共に、冬型の気圧配置となり、寒い一日となりました。
昨日の午前中は前線の通過前で、晴れ間が広がり、穏やかな晴天で上棟式を行うには最適でした。「大安」でもあったし・・・
差し鴨居に込み栓を打って固定しています。
建て方の後半は、雨に濡れましたが、その後は良い天気に恵まれ、
材料も乾きました。
昇り梁と中引きの交差する部分。
上から大栓を打って固定しています。
大黒柱に昇り梁が掛かっています。
この柱がこの建物の中心となっている重要な部分。
一回り大きい柱(18センチ角。通常の通し柱は15センチ。)
を使用し、小屋裏まで伸びています。
お供え物を上げた祭壇。
お供え餅や酒、水、塩、米。
山の幸、海の幸。
撒く餅やおひねり(賽銭)等・・
上棟式の様子。
四隅に「隅餅」を置き、塩、米、酒、水を撒いて結界を造り、祭事を行います。
工事の安全と家内安全を祈ります。
上棟式は即ち、家の「誕生日」であります。
上棟・・「ムネあげ」は建物の屋根の一番高い部分の構造材を揚げたときに、建物の構造全てが組みあがり、その姿を現します。
そこに住む人を永年、守り続ける構造です。
生まれたばかりの家は、壁もなく床も無く、住宅として機能するには、まだ何ヶ月もかかって一人前の「家」になりますが、その材料は、私と同じかそれ以上の年齢を重ねた山の木が、その命を絶たれることで成り立っています。
だから、大切にしたい。
家として、新たな「命」を吹き込むのが、上棟式です。
これから、ここに住むお客さんが安全に暮らせることを祈りつつ、新しい家の誕生を祝う。
昔から受け継がれてきた大切な儀式であります。
そして、完成まで全力を尽くさねばならない・・そういう決意を新たにする瞬間でもあります。
美沢町N邸
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