外張り工法の場合の窓廻りの雨仕舞いを考慮した見切りの工法です
外張り工法(既存の外壁を撤去せずに、その上に新たな外壁を張る工法)を行った場合、既存のサッシよりも外壁面の方が外側に出てしまう事が想定されます。
つまり、
のです。
主に取られている方法は、外壁専用の見切り(軒天見切り等)を窓の周りに回して、コーキングで収めるという方法が取られていますが、この場合、コーキングの寿命と共に雨仕舞いの能力が劣ってしまう欠点があります。
当社では、雨仕舞いを考慮した見切りの設置しています。今回は、その解説です。
1.MMRー3の概要 |
MMRシステムは当社で提唱している
M(窓の)M(水仕舞を考慮した)R(リフォーム)システム
であり、1~3の3種類があります(数字が多きい程効果が上がる)。今回は外張り工法で採用できるMMRー3です。
窓廻りの雨仕舞いを考慮して、既存のサッシの周りに見切りを取り付けて雨水の侵入を防止しようという考え方となります。
サッシ廻りの雨の流れを考慮した見切りを設置します
既存の外壁をそのままにして、窓周りのリフォームを行った例です
2.設置手順 |
既存の外壁に窓周りの見切りを取り付けてから、外張りの外壁工事を行います。
既存の窓の上下にアルミ見切りを取り付けます
この状態がMMR-2です。(上の見切りのみの場合はMMR-1となります)
両脇の板金の下地を取り付ける
外張りの外壁を張る(コーキング処理)
3.設置状況 |
MMR-3の完成状態です。
既存サッシの周りに、もう一重サッシ枠があるような状態になります。
完成 全体
サッシ上部の収まり
サッシ下部の収まり
既存の窓が外壁よりも引っ込んでいる場合でも、窓廻りの見切りの工夫をすることで、外壁内への雨水の侵入を抑え、外壁の耐久性を高める事ができます。
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