先週の金曜日の3時前に太平洋三陸沖でマグニチュード9.0という巨大地震が発生し、東北の各地で震度7、6強、6弱の揺れが襲い、更に関東・東北地方の太平洋沿岸で巨大津波が街を飲み込み、壊滅的な被害をうけました。
今回の地震、津波で被害に合われた方々の無事と1日でも早く普段の生活に戻られることを心からお祈りしております。
テレビ局の報道した津波の映像は日本中を恐怖に震え上がらせました。
太平洋沿岸に点在した街や村が一瞬のうちに黒い波に飲み込まれ、船や自動車、瓦礫が押し寄せ、次々と家屋をなぎ倒し、内陸の奥の方まで力が衰えることなく、人々の生活の場を奪っていく・・そんな光景を我々人間は息を飲んで見ているだけ・・波が引いて残されたものは、瓦礫の山、重なる自動車や船。これからどうしていいか分らない絶望すら感じます。
海岸線の映像や情報が多く、内陸部、特に震度7を記録した宮城県北部の被害も懸念されます。
首都圏の震災時のもろさも浮き彫りになりました。帰宅難民、通信・交通の麻痺、大停電。都市機能が低下しています。
そして、原子力発電所の安全性の問題と放射能の脅威。
想定以上の地震・津波に見舞われた場合の原子力発電所がどうなるのかが分った時には既に遅く、これから被災した原発本体の炉心や建屋の復旧と被ばくした人的、地理的被害への対処に膨大な時間と費用がかかってしまうことが懸念されます。
原子力政策の方向を日本国のみならず、世界的に大きく変える事件でもあり、世界が息を凝らして見守っている状況です。
まだ、地震発生から3日しか経っていないのに、長い時間だったように感じます。
大自然の驚異を目の当たりにして、人間って何てちっぽけな存在なのだろう、人間の作ったものも自然の力の前にはなすすべも無いものだと気づかされます。
TVの前の映像でもネット上のバーチャル世界でもなく、リセットの効かない現実であり、それが何時、自分の身に迫るのか分らない・・何が起こってもおかしくないことであるということを認識し、これからの生活に活かして貰いたいと思います。
被災した方々、罹災した東北地方の、復興の道は長く、険しいけれども、挫けることなく未来を見据えながら一歩一歩前進していただきたい。
我々、新潟県中越地域でも水害、震災、雪害から立ち直り普通の生活に戻れた、震災復興の日々の経験を活かし、少しでも力となれればと切に願っております。
新潟県中越地震の傾向(まとめ)
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