ここ数日間、晴れ間が続いています。
今週の初めは週末、雨の予報だったのですが、明日、明後日も晴れるとのこと・・
気圧配置も、大陸に低気圧、太平洋側に高気圧が張り出し、梅雨前線は本州より太平洋側に南下中。太平洋高気圧の勢力がやや弱い感じがします。
それでも陽は夏至を過ぎ、一番盛りの日差しとなっています。
日中は30度を越す真夏日となり、夜は涼しく、湿度も40%と意外と過ごしやすい気候です。
こんな天気が続けばいいのでしょうが、来週は雨の予報で、久しぶりに前線が北上するのでしょうか?
「から梅雨」といった感じですが、こういう場合は、集中豪雨が懸念されます。
7・13水害の記憶も新しい方で、概ね7月の中旬あたりが危ない感じがします。
それにしても、雨が少ないと、心配されるのが農作物への影響で、特に畑の作物に害が出てきます。
宮本町M邸の現場のすぐ側に、畑があり、ここに数種類の作物が植えられています。
ジャガイモやナス等、この強い日差しの中、すくすくと成長していますが、日照りの影響が懸念されます。
こうした「畑」を見ていると、「ニンジンから宇宙へ」の赤峰さんの話が思い出されます。
畑の周りには、無数の種類の雑草が生えてきています。
ハコベやスギナ等、色々な草が生えていますが、そこに足りない塩分(ミネラル)を補うために自然と生えてきて、その体に珪酸カルシウムを蓄えていき、次の種の栄養素を作り出している・・
荒地にまず生えてくるのは、笹や竹といった根で増えていく植物。崖地などの土が露出した場所や荒れ野をまんべんなく耕していき、5~6年で枯れる。、
そして次の植物が生え始めていく・・
無駄な植物(雑草)は一つも無く、ミネラルは循環して最後は豊かな森となる。
雑草が生えている種類を見ると、そこに無いミネラルがどんなものかがわかってくると言います。
土壌の栄養を消耗する畑の作物の消費した分のミネラルを雑草が補っている・・
そういった姿を見ると、自然に守られているのだな・・と思います。
どんなに環境を破壊している人類であろうと、森や自然はちゃんと逃げ道を用意しているという健気さが何とも言いがたい。
杉の羽目板張りが終了しました。
現在は、杉の羽目板張りが終了し、腰上の3×10版(窯業系サイディング)張りも終了しています。
あとはコーキング処理後、塗装をするだけとなりました。
来月はいよいよ内部が本格的にはじまります。
雲間から差し込む日差しを撮影
「日本の夜明け」はいつの日やら・・
今週の初めあたりに、関東方面から「円形の屋根」をつくってほしいという依頼がありました。円形の屋根に地元の大工は難色を示し、頼みの綱がネットで調べて我が社にたどり着いたとのことです。
最終的に7月に工事とのことなので、お断りしましたが、ネットで色々な人が見ているものだと感心しました。
特に、お客さんのサイドよりも、プロのほうが見ているように思われます。
同業者や専門家から見られるだけのサイトやブログになってきたのも、日頃からの気づいた点や工夫した点を上げていった成果だと思います。
ちなみに、円形屋根の上に「茅葺」をしたいとのことでしたが、「茅葺」に関しても、新潟県では、もう高柳方面くらいしか施工する人が残っていないのが実情です。
屋根下地までは組んだとしても、その先ができない現状があるし、値段も貴重なものなので高価なものになるでしょう。
基本事項なのですが、茅葺屋根の下地と、瓦や鉄板屋根の下地は構造がまるっきり異なります。
これはそのうち、詳しく解説しますが、日本の家屋の屋根は「和小屋」と「差叉(サス)小屋」の2種類があります。前者は通常の屋根ですが、後者の古民家に見られる「サス」は茅葺屋根に用いられ、その延長が「合掌づくり」で、日本版のトラス構造です。
また、新潟の木を関東に持っていっては、気候がまるっきり違うので、干割れだらけになるでしょう。その「地」に根ざした材料、技術が必要です。
そういったものは、その地域の古民家や地元の大工が一番良く知っているものです。