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べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

薪小屋 端材の無人販売

2009-09-03 20:47:42 | CO2を25%削減
我が社の高寺工場に無人販売所を設置しています。
工場での加工で出た端材や工事現場で出た端材を、30kgの米袋に詰めて1袋100円で販売しています。

冬の時期は、薪ストーブ用に購入される方が多いようですが、夏の時期でも売れています。
木工工作やバーベキューにもうってつけです。
材木屋さん等の材料と違い、乾燥しているので加工もしやすいし、火も付け易いのが特徴です。



木工工作の作品例も展示


中身は当然、越後杉です。
たまに、土台の桧の余りとかも入っているので、入浴時に浮かべたりしてヒノキチーオール入浴材としても楽しめます。

工事中に出た端材も、最後の最後まで利用して、焼却の時間を延ばしてやれば、温暖化防止に貢献できます。
地元で育てた木なので、間伐による育林と合わせれば、CO2の固定化にも役立ちます。



長岡市高寺町乙35-1
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森のコーナー 木工教室 わんぱくおまつり広場にて

2009-08-04 18:56:05 | CO2を25%削減
毎年恒例になった、長岡祭りの歩行者天国で開催する木工教室の模様です。
大手通りで開かれる「わんぱくおまつり広場」に出店するのも、これで7年目。
もう常連のお客さんも居て、

「来年は中学生だから、来れないね」
とお母さんが行ったら、娘さんは
「中学生でもいいでしょ?」
・・という、
毎年楽しみに参加されているようで、継続は力也。続けることに意義があります。
だいぶ、浸透してきたような感じがあります。




用意した端材をブルーシート上に撒いています



「何にしようかな?」材料を手に悩んでいる様子


このコーナーの特徴は、子供が自分で考え、自分で作る楽しみがあることです。
設計図など無く、そこにある材料を自由に組み合わせて作っていく・・

「のこぎり」や「かなづち」を初めて使う子供達に、道具の使い方をある程度教えたら、あとは好きにやってもらい、あくまでも子供が主体である。

時には、おじいちゃん、おばあちゃんが手伝ったり、教えたり・・
お父さん・お母さんが熱心にやってみたり・・
家族で力を合わせて作っていくのも、想い出になっていいのではないかと思います。



形の出来たところで、色を塗っていきます


130組を越す参加者がありました。
今までで最高の人数?


こうした端材が何処からくるのか・・
そこにも「地産地消」の理念があり、地元の山の木の製材クズを採用しているのです。



よつば森林組合
今年の春に4つの森林組合が合併しました。
(長岡地域森林組合、小国森林組合、三島森林組合、刈谷田森林組合の4森林組合)



長岡の雲出町にあり、
地元の山の整備や育林が仕事で、間伐材を製品にしています。


製材や円柱加工による端材がたくさん出ます


燃焼して、乾燥窯の燃料にしています


燃料にする前に、もう一回使えれば、CO2になる時間がそれだけ稼げます。
地元の木を極力長く使うことで温暖化防止に貢献できます。
伐採した分を植林すれば・・また、間伐を行って育林すれば、燃焼した二酸化炭素を吸収してくれます。
家作りの他にも、地元の材料を使うことで、二酸化炭素を出さない方法はいくらでもあるのです。

参加費500円。それでも、温暖化防止に貢献したことになるなんて、夢にも思わないでしょう。
本当は、そういったことをアピールする必要があるのですが・・当の本人達は工作の手伝いで手一杯・・

また、来年も開催するので、是非参加してみてください。



終わり頃には端材の残りも少なくなりました



ただし、これだけの集客があっても、宣伝等はいっさい行っていないのも、何とももったいないところで、来年当たりはパンフレットくらい作ろうかなというところ・・
県産材のPRとか、環境問題とか、いろいろなPRに使えそうなのですが・・
(自分とこのパンフレットを置こうなどという発想が出ないのも、問題があるのだろうが・・)
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最近・・・

2009-07-01 19:50:01 | CO2を25%削減


いよいよ、本格的な梅雨でしょうか?
昨日からようやく雨が降ってきました。
本州に停滞中の梅雨前線により、激しい雨の降る地方があるそうです。
九州地方では、大雨の予報だそうで、土砂災害が懸念されます。

前線が南下すれば、比較的涼しく、北上すれば、蒸し暑くなります。
今年は、どうなるか・・?
全体に2週間以上は、ずれているようですが・・

写真は、雨の降る前なのですが、最近やたらと目に付くひょろっと伸びる草です。

少し前に「セイタカアワダチソウ」が目に付いたのですが、今年は、この草がいたる所に生えています。
植えているわけではなく、自然に広がっていると思われます。

外来種?

「ニンジンから宇宙へ」の赤峰さん曰く、「自然界に無駄なものはない、全て必然に発生する」ということですが、外来種による在来種駆逐に関してはどうなのであろう?
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木炭とマイナスイオンによる健康住宅造り

2009-05-07 19:56:37 | CO2を25%削減
もう10年以上も前のメモなので、常識と思ってはいるのですが、「木炭」という言葉は初めてという方やこれから「炭」に関して知識を深めたいという方への情報として提供します。



~菅原明子講演会を受講して~


木炭がマイナスイオンを発生させるメカニズム


木炭は遠赤外線(6.27波長)を発生する特性を持っていて、 これが水分子に当たると細かいマイナスイオンの粒と大きいプラスイオンの 分子に分けられ、この細かいマイナスイオン分子が飛散して様々な効能を 生じます。「多孔質な木炭に吸収」されるのではなく、「木炭の発する赤外線」 により、マイナスイオンが作られるので半永久的に効果が得られるのです。
室内側の壁に「炭シート」等を貼って適度な湿度があれば常にマイナスイオンを 作ることができます。
 
マイナスイオンの効果
 
抗酸化物質である
マイナスイオンはそのものが抗酸化物質で、皮膚や呼吸により、体内に吸収されると 活性酸素を中和する働きがあり、病気を予防することができます。
睡眠中にマイナスイオンを浴びれば脳や体の酸化を還元し良く眠れて、疲れもとれて スッキリと目覚めることが出来、快適な生活がおくれます。
 
汚れを固定化する
マイナスイオンは小さい粒でマイナスに帯電しているのでプラスに帯電した汚れの 粒子を取り囲むことで流れやすくなり、廻りの環境に悪影響が出なくなります。
浄水に利用すれば、水道の中の悪性の物質を固定化して、体内に入っても スムーズに排泄できます。
また、室内に「炭シート」などの形で貼っておけば、室内環境の汚染物質である ホルムアルデヒド等も除去できます。



 
消臭効果
マイナスイオンには臭いの物質の振動を中和する働きがあるので、空気中に 臭いの粒子が存在していても人間が感知しにくくなり、臭いが消えた様になります。
木炭の多孔質の穴に臭い成分が吸着されるだけではなく木炭が発する赤外線によって マイナスイオンが発生し、それが作用することで消臭効果が得られるわけです。
 
有用な微生物を繁殖させ、有害な虫や細菌を抑える
全ての生物はマイナスイオンを好む人間に有用な生物群(甦生型)とプラスイオンを 好む有害な生物群(崩壊型)、日和見的な生物群(優勢な方に加わる)に分けられ、 マイナスイオンの多い環境では人間に有用な生物が良く育ち、有害な生物は繁殖 が抑えられます。
病院でMRSA(抗生物質の効かない細菌)に感染した患者にマイナスイオンを浴びせ たところ、症状が回復に向かったそうです。
縁の下に木炭を敷き詰めれば、マイナスイオンが充満して有害なシロアリやカビも 繁殖が抑えられ、家が長持ちします。
 
縄文人の炭による土地の浄化



縄文時代に書かれたという「カタカムナ文献」の解析によると地面に1mほどの穴を 掘り、そこに木炭を5~6俵ほど埋めると半径15mの範囲がイヤシロ地(浄化 された土地)になるとされ、この作業をすれば農作物は程良く育ち、その上で 暮らす人は健康になるそうです。
縄文人は木炭がマイナスイオンを発生させるということを直感的に知っていて、 これを土地の浄化に積極的に使っていたようです。
これを利用して、住宅を建てるときに家の中心に穴を掘り、埋炭をすることで健康な 土地に改善することが出来そうです。

 
菅原明子(すがわらあきこ)氏プロフィール


1976年、東京大学医学部疫学教室にて博士課程修了。保健学博士。
マハシリ国際大学社会心理学科客員教授。アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカなど、世界各国を訪問し、食生態学の調査研究を続けてきた。
1983年、エッソ女性科学者奨励賞受賞。1984年、「菅原食生態学研究所」を設立。
人間のための食環境づくりを西洋医学、東洋医学の両面から調査研究している。日本健康医学会評議委員、日本アーユルヴェーダー医学会顧問、(財)日本ファミリー協会理事、農林水産省「消費者の部屋運営懇談会」委員、環境保全型農業推進委員会委員、女性科学者健康会議代表。食育・健康教育の分野の第一人者として、執筆、TV、講演活動などに精力的な活動を繰り広げている。主な著書に「三大成人病を食べて治す」日東書院・「世界の食卓」法研・「油のとり方であなたの人生・寿命が決まる」「波動の食品学」高論出版社・「ダイエットカロリーチェックダイアリー」池田書店・「マイナスイオンの秘密」PHP研究所・「もう赤ちゃんは生まれない」第二海援隊、など多数。NHK番組審査委員。3児の母。

資料提供 (株)共進興業 (025)271-0088


炭焼き特集はこちらへ・・・
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ニンジンから宇宙へ

2009-04-06 14:23:51 | CO2を25%削減
家内の友人から頂いた「ニンジンから宇宙へ」という本が私のバイブルになっています。(もう10年以上も前のもので、現在は「Ⅱ」になっているらしい・・)

有機農法に適した土作りをしていくうちに、雑草や害虫は全て無駄なものは無く、大自然の循環にたどり着き、「食」から「健康」や「医療」へと応用が効く事に気づき、実践によってアトピーや難病を解き明かしていったという内容です。

その著者であり、自然農法「なずなの会」を結成した「赤峰勝人(あかみね・かつと)」さんが長岡の中央図書館にて講演されました。
普段は閑散とした中央図書館の研修室に所狭しと人が詰め寄って、熱心に赤峰さんの話しを聞いていました。
ほとんどの人が、自然食品や健康に興味がある人たちばかりです。



講演の模様
PM2:00~4:00の予定が1時間オーバーしてしまった・・
それでも足りないくらいの濃い内容です。
部屋を出て行く人は一人も居ない。





サイン会にて・・・
講師のサインを貰おうなんて、私もミーハーになったものだ




赤峰さんからのメッセージ
(ちなみに、この日付は私の40歳の誕生日でもある)


「土のいのち・人のいのち」

そして、前回の宮脇先生の講演会タイトル・・・

「森はいのち」

何とも偶然とも言いがたい。
大自然からの「いのち」の共通メッセージが今の私にとってのキーワードのようで、それを噛み砕き、伝えていく使命がありそうです。

EM技術(比嘉照夫教授「地球を救う大変革」を参照されたい)も含めて、この3大技術が日本から世界へと医療、農業、林業の革命を起そうとしています。
その共通項は

「共存」

多種多様のものが、同じ場に共存することで大きな力となる。
そして、その場が

「塑性型、崩壊型」

の塑性型で陰と陽、プラスイオンとマイナスイオンが多く存在することで想像を絶する力の源を得ると言うことです。
畑も人体も微生物の世界も全て同じ原理をもって循環している。

実は、陰陽、五行は古来からの自然現象を解き明かす手段であり、昔の人が長い経験を束ねた自然科学の粋である。
現代科学は数学を元に全てのものを数値化することで自然現象を解き明かしてきたのに対し、それ以前に古来からの経験や知恵の蓄積によって確立されてきた古代科学ともいうべき体系があった。

数こそ万物の基であるとした現代科学で、色々な問題が出始め、ようやく古代からの知恵が見直されてきた・・そういった感じがします。

それは、農業や医療、教育に顕著に現れてきています。
食の問題、健康、説明の付かない病気や心の病など・・・
そして、講師の皆さんが口をそろえて言うのは、「自然の方法に見習え」ということです。

建築でも同じことが言えます。個々の部品の寄せ集めということで成り立って壁や基礎に頼った計算法に固執するがゆえに、その解決法は含水率や金物や地盤の強化に注目してしまっているのは、農業で化学肥料や農薬等の対処両方と全く同じです。
伝統構法では、「全体」として柔であったり強度を確保したりしている。
自然に育った木だから一本一本個性があるのは当たり前で、それをどう組み合わせるか、耐久性や強度をもたせるにはどうやったらいいのか、工夫をする。
工夫や努力をしないで、楽な方にいってしまい、能率や儲けに走っているから本質が見えなくなってしまっている。

どの業界も、問題の根源は同じところにあるように思えます。
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森はいのち ~越後の森と木をいかすセミナー 講演会内容

2009-04-02 14:42:52 | CO2を25%削減
去る3月21日(土)、新潟ユニゾンプラザにて宮脇昭先生をお招きし、「森はいのち」講演会を開催しました。
今回は、講師料にて予算がほとんど無くなってしまうため、残りの飾り部分は殆どが自前の手作りです。
企画段階から、ちらし作成、配布、ステージの飾り等に自分達で考え、つくりあげてきました。
まさに、「越後にいきる会」らしい手法です。



新潟ユニゾンプラザにて開催しました




入り口部分に立看板を設置(木昌さん作)




スタッフ・ミーティング




ステージの準備
花瓶は村尾会長のもの、山の木を集めてきました




パワーポイントを使った「越後にいきる家をつくる会」の説明のリハーサル




各社のパネル展示も行いました




受付け




プレゼントの椿苗




来場者は250人!300名の席を埋め尽くします。






講演会風景


第1部は宮脇先生の講演です。
前半は地球環境問題への取り組みや、植林のやり方等の説明で、どちらかというと退屈な話なのですが、後半の植林の話になると、身を乗り出して聴き入ります。
「植林」というと、単に野山へ行って自分の背丈くらいの苗を2~3本植える程度だったり、本職としても伐採の終了した杉林に杉苗を植えるくらいで、1haあたりせいぜい2000本から3000本です。
宮脇先生の植林の仕方は、1万本以上。かなり密に植え、しかも単種類ではなく多種類です。
その地域に生える天然植生に基づいて、本来生えているべき樹種を探し出し、それをポット苗から育てていき、植林していく・・植えられた木々は、お互いが競争して伸びていき、殆ど手入れが要らず、5年、10年と上へ上へと黙々と延びて林が形成されていきます。
そういった面で、従来の「植林」の概念から見ると一種のカルチャーショックを覚えます。
不可能と言われた荒れ野に植林したり、万里の長城や熱帯雨林を永年にわたり、再生した実績は脱帽で、地元の住民や子供達が必死になって1人10本以上植えていく姿には感動します。

こうした技術。森を再生する技術が日本から発信されています。
地球温暖化防止に向けて、たくさんの人が日夜努力している。
そういった世界が家作りや山の木の利用と違った場面で展開されていて、各々が認め合っていけば、必ず目的は達成されると思います。





いままで家を建てたお客さんと村尾会長とのトークショー


第2部では「越後にいきる会」の年中行事の紹介、家づくりの理念の紹介をした後、第3部にて、実際に家を建てたお客さんの感想をお聞きする機会を、村尾会長の進行、理念を交えてのトークショーにて実現しました。
事前の打ち合わせは全くなく、その場その場で出た意見をまとめあげるという初の試みです。
我が社で建設した「旧吉田町T邸」「旧栄町T邸」のお客さんと村尾会長の設計物件のお二方、さくら住宅設計のお一人の計5名の施主さんがステージに上がって、建てた家の感想や、建てるまでの苦労話を語り、大成功に終わりました。

特に「旧吉田町」Tさんにおいては、車椅子にてステージ上に上がっていただいたのは恐縮です。
数人で車椅子ごと担ぎこまれ「怖かった」ということでした。

第一部の宮脇先生と同様、地元材で建てた家の特徴や使い勝手、居心地の良さがアピールでき、自然と共存した家造りによって温暖化防止に役立っていることが来場者の方々に伝わったと思いますが・・
それは個々の受け方、感想をお聞きすることとしましょう。
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森はいのち ~越後の森と木をいかすセミナー

2009-03-03 11:53:57 | CO2を25%削減

  ●日時 平成21年3月21日(土)
      13:00~16:00(受付・開場 午後12:30から)
  ●場所 新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール
  ●講演 「将来の森づくり ~森をつくること・いかすこと」 参加無料
  ●講師 宮脇 昭氏

  先着200名様に椿の苗木をプレゼント




宮脇 昭(みやわき あきら)
1928年(昭和3年)1月29日生まれ

岡山県出身の生態学者。理学博士。ドイツ国立植生図研究所で着在自然植生理論を学び、横浜国立大学教授、国際生態学会会長などを経て、2007年より財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター長に就任。横浜国立大学名誉教授。熱帯雨林の再生、万里の長城植樹プロジェクト等、日本各地と世界の森再生に活躍中。

お問い合わせ&参加申し込み
越後にいきる家をつくる会 TEL025-262-2320(担当:小田)

後援者
新潟県/新潟市/新潟県林業改良協会/(社)にいがた緑の百年物語緑化推進委員会/中越及び下越流域森林・林業活性センター/(社)新潟県建築組合連合会/新潟県森林組合連合会
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工場の整理

2009-01-09 15:41:23 | CO2を25%削減


蓮潟町T邸は、外壁の下地工事も終了し、現在は板金屋さんが外壁を貼っています。

昨日まで3日続いた晴れ間を利用して、工場に貯まったゴミをかたずけました。
年末までに工場の掃除を完了しようと思っていたのですが、蓮潟町T邸の外部工事を優先したため、年明けのこの時期になってしまいました。

昨年のリフォームの際に出た廃棄物が主なゴミで、モルタル、コンクリート、タイルや鉄クズ、プラスチックくずがあります。
大体は分別して置いておいたのですが、処理施設によって更に分別していないと搬入できないので、よりわけるのが仕事です。
忙しかった反面、こういったゴミが貯まってしまうのが難点です。

写真は、トラックに積んで、コンクリート、モルタル、タイルを選り分けている様子です。フルイ等を使っても、なかなか簡単には作業は進みません。
モルタルに、下地ボードや紙、鉄筋等が混じっていることもあるので、大変です。



残土をフルイにかける


石膏まじりの土壁もフルイにかけます。
土塗り壁の下地のコマイを取り去るのも大変な作業です。




ためていた金属クズ


金属に関しては、昨年の夏までの中国需要により高騰していたので、高額で引き取っていたのが、北京オリンピック終了後は鉄の価格が急激に下がり、お金を出さないと引き取ってもらえないくらいになっています。
夏場は、鉄くず、ステンレス、アルミを混合していたので、これをより分ける必要があります。





分別した鉄くず




トラックに積んだステンレス


これらの金属屑は、市内の銅鉄業者へ持ち込み、まとめられて北越メタルへ運搬され、溶鉱炉にて鉄製品にされます。
主に、鉄筋(異形鉄筋)に加工されて、基礎鉄筋として再使用されます。

では、鉄筋は値段が下がっているかというと、そうでもなく、未だ中国需要の最高値のままです。
これは、夏の間に高額で引き取った鉄くずが、まだ在庫にあるため、それらが無くならないと安くならないとのこと・・

う~ん・・一度上がってしまったものはなかなか元に戻らない。
こういう時は、他の業者と競争させれば安くなるのでしょうが、何せ独占企業みたいなものなので・・企業間の合併・吸収が進むと、こういった競争原理が働きずらくなってしまう欠点があります。

石油製品についても同様で、原油は下がっても、樹脂製品は下がらない。
それは手間が高いから・・
という理由なのでしょうが、各工場は派遣社員等を使って、経費がかからないように工面しているはず・・この年末に大量に解雇された派遣社員の問題がありますが、残った正社員にボーナスが出ているわけでもなく、どうみても、手間が増えているとも思えない。

背景には、業績悪化というよりも、資産計上に株や金融商品を使って見かけ上、資産があるように見せていたのが、この株価で資産が落ち、その穴埋めで手一杯・・
さらに、大手メーカーの業績不振により、価格競争が激しさを増し、そこへの穴埋めを小さな会社へ向ける・・という構図があるのでは無いかと・・

本来、大手メーカーの売り上げ全体に対する割合は2割にも満たないと言います。
(これ以上、依存すると、大手の売り上げが下がった場合に、影響が大きくなる)
残りは、無数の中小の会社なのですが、大手メーカーは数を売ることを前提に納入額を大幅にカットすることを強要します。
売り手側は、全体の売り上げとして、損をするわけにはいかないので、コストダウン、賃金カットを行いますが、最終的には中小の会社への納入掛け率を割高にします。
2割しか売り上げに貢献しない会社のために、大半の会社が負担をする。
売り手メーカーとして、「地元業者のために・・」と、うたっていても、最後は大きい所が勝つ。
では、大きい会社が倒産するような状況が起きたら??
地元業者が、そこから買わなくなったら?大手だけの売り上げで食べていけるのか?

値を下げるということ、徹底的に下げるのもいいかも知れない。競争が進むことで技術やコストダウンにつながるかも知れない。
でも、最後に淘汰された所だけでは、続いていかないものです。
一度、金融危機が起これば、連鎖倒産ということもありうる。

これは、建設業だけでなく、あらゆる業種に共通します。

自然界では、一つの種が繁栄すると、必ずその主は絶滅します。
繁栄することで、生態系のバランスが崩れ、病気や食糧難を起してしまうからです。
ある種が繁栄すると、他の種を徹底的に攻撃して滅ぼすことはせず、必ず少しずつ残していく。多種で共存することで、病気が発生しても絶滅することを防ぐ。
お互いに切磋琢磨でき、発展して伸びることが出来るのはこの状態です。

農林についても同じで、単一の樹種を植えているために、瞬く間に害虫や病気が広がっていく。
多種の混合林のほうが生育が盛んになり、生態系の形成も豊かになっていき、病気や害虫により攻撃され、生育が止まることも無くなる。手入れも少なくて済む。

多種共栄。

これが、持続社会のキーワードだと思います。
ひとつのことにこだわらず、あらゆる方面を残しておく・・
そういった、方向性でしょうか??
(う~ん・そうすると、伝統とか地元産にこだわらないほうがいいのか??ポリシーは残したいな・・でも、他の所もいいところは見たほうがいいかも)




ゴミ整理の最中に「もったいない」と思うことがしばしあります。
単に、埋め立ててしまうのは簡単ですが、もう一回使うとか、資源として使おうとか・・そういう気持ちが生まれます。

複数の素材を合わせた製品は、それを解体するときに大変です。
素材が分離しやすい形状で製品を作る工夫をすれば、分別も楽になる。

そういった末端の現場へ開発や製造企画の人たちが赴く、意見を聞く場があれば、もっとゴミ問題も解決するような気がします。
いや、ゴミ問題だけではなく、製品開発そのものに現場の声を活かすシステムがあれば、いい物ができる。

最近、各メーカーへの注文が増えてきた。
こちらから、使いやすいように企画・提案することが増えました。

流しメーカーに関しては、
「流しのここは使い勝手が悪い」とか「こういう形状にしてくれ」とか・・
「コンロの使い勝手が悪い」「本当に開発は料理をしているのか?」

ユニットバスにしても、「入り口の水はけが悪い」「何で、このモデルが無くなるんだ?」「何で、手摺がこんな使いずらい場所に設置するのか?」

などなど・・
アイディアがどんどん出てくる。


こういった要望に対応するのは、大手では難しく、地元に近い会社が応えてくれます。
そういう地元の会社とも連携を取る時期に来ているのかもしれない。
まさに「地産地消」。


「良いものを提供したい」という願望だけが先走ってしまう。
儲けも考えろと人々に言われますが・・
こんな社長で不況が乗り切れるんだろうか??
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森のコーナー 長岡まつりイベント

2008-08-05 20:39:23 | CO2を25%削減



8月に入って、熱帯夜が続かない毎日。真夏なのに夕方を過ぎると清々しく過ごしやすい。う~ん。天気が変だぞ!

熱いと思ったら、局所的な豪雨、雷雨。昨日は、山梨にて雷による大停電も起こった。「温暖化」が原因とも言われているが・・
局部的な天候の集中が起こってしまう。

日照不足と低温による農作物の不作も心配だ。

石油も高騰し、ガソリンは180円を超えているし・・・

物価が上昇しても、給料は上がらず、中小企業による価格上昇に踏み切れず、更に銀行の貸し渋りが行われ、日本経済はどうなってしまうのか・・?


写真はこの3日の「長岡祭り」の歩行者天国で毎年恒例で行っている「森のコーナー」にて木工工作教室を開催しました。
NPO法人(あ、法人格はお金と労力がかかるから辞めたんだった)グリニッシュが6年も前から主催しているイベントで、

「毎年来てます」

というリピーターまでいるから驚き。やっぱり続けることなのね。

主体は子供たちなんですが、大人もはりきって参加。作品作りに没頭していました。
材料は我が社の建築端材が主で、ほぼ「県産材100%」!ということは来場している人たちは分らないだろうな・・
本当はパンフレットとかつくって山のことにもっと興味をもってほしいところですが、準備と当日のごったがえしで、それどころではないのである・・
毎年、やっとやっとで行っているのだが、今年は土日にかかって例年よりも多数の参加があり、もう大変!!
来年は、パンフレット作るかな・・

この木工工作、色々な形の端材や、山の実、枝(三川村の明石さんが持ってきています)を自由に使って、自分の発想でつくるもの。キットとかではなく、想像力を働かせる楽しみがある。
こちらは、色々な注文・・

丸くきってくれとか、狭いところに釘を打ってくれとか・・

考えられないような作業を強いられることもあります。
でも、それが形になるのは楽しみでもあります。


端材が山と積んである・・これで自由につくってね!


「家を作って」  屋根の合掌部分の取り付けは困難でした・・
釘は、途中まで打って、あとはまかせます。


出来た作品に、色を塗るのも、このイベントの特徴
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マルユー 

2008-06-14 01:55:01 | CO2を25%削減


乾燥した日が続きます。
6月半ばなのに、入梅した実感がない・・
昨年は、今頃、雨が続き、一度乾燥した材料に湿気が戻ってしまったくらいなのに・・
今年は、天然乾燥の当たり年なのかも・・

中島H邸は内部工事も中盤に入っています。

見附市K邸は乾燥中・・

山田町S邸の大規模改装工事も始まりだした・・
そして、その他もろもろの細かい仕事・・

写真は、五泉市(旧村松町)にあるマルユー。
製材機に丸太を送り込んで、これから挽くところであります。
前にいる専務さんと比べると丸太の大きさがよく分かります。

この製材所は、県産杉の天然乾燥を主流としている材木屋さんで、
広大な土場を持ち、天然乾燥の丸太が所狭しと並べられています。
中越地区の天然乾燥材の大半は、ここから流れていると言っても過言ではない。

殆どの材木屋さんは、在庫を持ちたがらないので、直ぐに出来あがる「人工乾燥」に走るか、天然乾燥材を横流しするかです。
昔は、何処の材木屋さんにも製材機があって、丸太を割っていたのに、最近は製材機すらない材木屋さんも多々あります。

問屋や商社から「外材が上がった」と言われればそのまま鵜呑みにして、直ぐに値上げをしてしまう・・
原油が上がり、輸送コストが上がったり、円安、品薄(中国に圧されて)等の諸条件がからみ、米松も上がっているとのこと・・
国産材の産地と言われる四国、九州産の材料が安いので、そちらの勢力も強い中、新潟県産杉の需要拡大がなかなか進まない。
大工が気嫌いしているのが一番の要因ですが・・・


8年前と何が変わったのだろうか。

そう・・あれから8年が経った。
「地球村」の環境講演会を聞いたのが2000年夏。
知り合いの人から誘われて、Sさん(乙吉S邸の施主さんです)と長岡リリックホールにて高木さんの講演に参加した。
内容は、温暖化、オゾン層破壊、森林破壊、環境ホルモン、食料問題・・
により人類の将来が危ないとのことでした。
地球が危機的状況にあり、人類の存続が危ぶまれる。
「美しい地球を子供たちに」
その願いを叶えるには、並大抵の努力では実現できない。

講演が終了し、会場を出たとき、そこは猛暑の真っ只中で、まさに地球温暖化深刻という感じだった。Sさんとの帰路、絶望に似た感じを強烈に味わったのを思い出す。

それから、県内のボランティア団体めぐりがはじまった。
「地球村」も顔を出したが、環境問題への積極的な取り組みはしていないようだった。
長岡市内では他に、「循環ネットワーク」「山野草の会」「エコファーム」。
三条の「良環」。そして、新潟の「山林ボラン広場」の尾形さんとの出会い。

家内から、「こんなのがある」と新聞の切抜きを渡されたのがきっかけだ。

「蛇口をひねって水が出るのは、川上の人たちの山の手入れのおかげ。
そしてその上流の山の木が外材に圧され流通せず、困っている。」

その恩恵に報いるための、下刈りボランティアや山を借りて広葉樹の植林をしている。町側から山へ行動を起こしている姿に感銘を覚えた。

丁度その頃、新潟大学にて中村昇助教授(当時)の「木ってどんな材料?」
という講座が開かれていた。
その中で、

木は育つ間に光合成により空気中の二酸化炭素を取り入れて酸素と自分の体を形成していく。
植林と伐採、利用を繰り返すことで、二酸化炭素を固定して半永久的にエネルギーを得ることが可能。

という言葉が、耳に残った。
地元の山の木を利用し、そこに植林をすることで、二酸化炭素の吸収ができる。
温暖化防止、循環経済、水環境の保全、循環社会の形成ができるのだ。



山林ボラン広場のイベントに参加をしているうちに色々な人たちとの出会いがあった。
三川村の中ノ沢渓谷森林公園の側道の草刈のボランティアで、公園管理の明石さんとも出会っている。
加茂ウッドシステムの乾燥施設の見学の折に番場さんの説明を聞いた。
そして天然乾燥の「マルユー」
国上山の行田さんの裏山での炭焼きも教わったのもこの時期。
山の木を使うことで、自然と共存してきた日本の伝統を守っている人たちがいた。


そして、私も、一歩を踏み出す決意をした。


地元の山の木を使う。

それは外材慣れをしている工務店にとっては高いハードルだった。
市内のN材木店の社長さんにその話をしたら・・

「それは無理だ」

と言われた覚えがある(その材木店も最近は長岡地域森林組合とのつながりが出来たようで・・結局地域材使ってるんじゃん)

色々な悪条件が考えられる中、地元の山の木を使うことを決心した。
温暖化防止への貢献。循環社会の形成のために・・

自社の物件に外材の使用を極力控え、県産材へのシフトが始まる。
手刻みの復活。

その頃、同じ考えを持った工務店や材木屋、団体の話が持ち上がる。

長岡市の公共建築物の木造、木質化を検討する「長岡木造振興研究会」。
長岡の森の木を使おうと志す「NPO法人グリニッシュ」。
そして、新潟に生きたの木を100年活かそうという「越後に生きる家をつくる会
県も「にいがた杉ブランド材」を企画し、県産材をアピールしようという動きを出す。(新潟大学の中村昇教授の監修)

人とのつながりの中から、立ち上がった各団体は、多大な成果を上げている。
気がつけば、その中心に居たのだった。(ナルシストか?)


あれから8年。


色々なことがあった。
伝統構法の取り入れ、7・13水害、新潟県中越地震。
乙吉町S邸が地震に会ったとき、伝統構法の耐震性を確信した。
周りは崖崩れ、道路が崩れ、家が傾く中で、ぽつんと整然と建っていたS邸は、今の林業を象徴するかのごとく、「がけっぷち。でもがんばっている」という姿だった。
いや、今の日本の伝統、文化そのものを代表しているのかも知れない。

大量生産、大量消費、儲け、偽装が横行する中、基本に忠実に自然のサイクルに沿った日本古来からの伝統は排除の一途である。
そして、世界情勢はめまぐるしく変わり、地球環境は最悪の事態となっている。
大型台風や竜巻の多発。温暖化、食料危機。

まさに「がけっぷち」

今の環境問題セミナーなんて聞くと絶望的になるかも知れませんが、
この8年の間に、県産材の流通経路は徐々に確立してきた。
その木を利用した建物も建築可能。
8年前は皆無の状態だった。それは決定的に変わった。いや、変えた。


たったひとつの「山の木を使いたい」という願いを抱いただけで、夢は叶う・・

絶望的な状況になっても、あきらめるのは、まだ早い。

何かひとつ決めて、やってみる。

そういった一人ひとりの行動が積み重なることで、環境問題も解決していくような気もするのですが・・・




この間、山林ボランの尾形さんから手紙が届きました。
「最近、進むべき方向が定まらず、迷っています」
とのこと・・
とは言え、新潟市に積極的に県産材使用を薦める姿が見受けられます。

皆、それぞれの道でがんばっている。

私も、いつの間にか県産材使用の目的は全うし、伝統構法を守る道へと前進しています。
地元の木を巧みに利用してきた伝統技術の継承。それが今の私の大きな課題で、その先端を担う人たちとの出会いがありました。
気がつくと、また中心になってるかも知れません。

コメント (4)
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薪小屋

2007-01-17 11:56:06 | CO2を25%削減


わが社の工場の入り口に設置してある無人薪販売小屋です。
杉の端材が30キロ米袋に入って100円で売っています。

材料は、工場や現場で出た県産杉の端材で、最後の最後まで利用してやれば、木材の利用率は100%に近くなります。
通常は、処理場へ運搬して単に焼却するのですから、もう一度このようにして使えば環境にもやさしいわけです。
用途は、薪や工作の材料等が考えられます。

年末に満タンにしておいた小屋の中も、ほとんど空の状態になっていました。
各地の神社で年末年始の薪に使われたようです。
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薪ストーブのある居間

2006-10-20 20:54:16 | CO2を25%削減


久しぶりの雨となりました。
五泉、三条地域では集中豪雨による洪水警報が出たようです。

先週の土曜日に伝統木組みの構造見学会が行われ、多数の来場がありました。
K邸の玄関を入ると丸太の大黒柱がそびえ立っているので、皆驚いていたようです。
見学された方の中に、中越地震の前からわが社の建物を見ていた方がおり、乙吉S邸が地震の被害がなかったことから、この見学会で構造を確かめたいとのことで来場された方がおられました。

「薪ストーブを中心に置いて暖かな家をつくりたい」

との要望があったので、このような暖かい居間はどうかとイメージ図をつくってみました。
居間から吹き抜けを貫いて伸びる煙突が家の中心に位置し、建物全体をあたためる構造となっています。
吹き抜けも煙突小屋からの窓からの明かりも加わり、明るく暖かい居間を実現しています。(まだつくってないけど)

見学会の様子もアップしたかったのですが、今週はいろいろあってバタバタしていたました・・
見学会はそのうちに・・
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太陽光発電

2006-03-07 18:39:28 | CO2を25%削減
太陽光発電システムをご家庭に国がバックアップします。
(財団法人 新エネルギー財団)

1.価格が安くなることが期待されます。
2.出力9.99kWまでをサポート。
3.ほかの公共団体の助成も受けられます。

希望者を募集して、抽選で助成が受けられます。

太陽電池はかなり普及してきましたが、効率はどんどん上がっているようで、
小型、大容量の電池が出てきました。
価格もだいぶ下がっているようです。
1家庭、3KWあれば足りるのでは?
原油価格が上がっている現在、ハイブリット、省エネ、脱化石燃料が進むのでしょう。それは、いい傾向にあると思います。
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