何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう!(1)

2009-04-20 22:09:40 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃ 2009.4.5 通巻4号
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 薬剤師のsukeです。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 先月末に京都で開かれた日本薬学会で、厚生労働省保険局のお役人が、
ジェネリック医薬品を推し進めていくためのキーパーソンは薬剤師で
あると述べられていました。

 医療従事者の中で、薬剤師をおいて「薬の専門家」はいません。

 それだけに薬剤師が果たす役割は大きいのですが、調剤にあたり
薬剤師の判断だけで先発品をジェネリックに変更してよいかというと
そうはいきません。

 患者さんである国民の納得が不可欠です。
(処方医の了解は不要です)

 ジェネリックに変更するにあたり、インフォームド・コンセントが
求められるのです。説明をし、疑問があれば応え、納得を得る必要が
あります。

 だからこそ患者さん中心の医療ともいえるのでしょう。

 患者さんに接する医療従事者は薬剤師とはいえ、
ジェネリック医薬品を通じて医療費抑制を進めるには、
患者さんの同意なくしては進められず、
国の施策に一緒になって取り組むという意味では、
もうひとりのキーパーソンは患者さんである国民にほかならないと
思われます。


◆さて今回のテーマは、
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 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに?
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 いま、みなさんがカゼを引いて受診し、院外処方せんにより
薬をもらうことになったときのことを考えてみましょう。

 薬局に行くと、
「ジェネリック医薬品ってご存知ですか?
 今日のお薬はジェネリックでご用意してもよろしいですか?」
と尋ねられることと思います。

 体はだるいし、熱っぽく、家に帰って休もうと思っていましたが、
この段になって忘れていたことを思い出させるのです。

 “そうか、この段階がジェネリック医薬品を用いるかどうか
決める場面なのかぁ・・・”
 さて、何と返答されるのでしょうか。

 これまでは薬局に行って処方せんを提出をすると、
「お薬がご用意できるまでの間、そちらのほうでおかけになって
お待ちいただけますか」と、イスのほうへ案内されただけでした。

 で、薬はといえば、先発品、後発品といった区別もなく、
渡されるままにもらってきたのです。
薬局は、処方せんに書いてある通りに調剤して、渡してきたのです。

 患者さんは、言われるがまま、受け入れるだけです。

 でも、今は違うのです!

 処方せんに薬名がどのように書かれていようとも、
主治医が「変更不可」としていない限り、
先発品か後発品かについて、選択できるようになったのです。

 「カゼを治す」という目的で薬物療法をするうえで、
「先発品コース」と「後発品コース」を選べるのです。

 厳密に言うと、後発品においてもメーカーによって価格差があり、
後発品から他の後発品に変えることもOKです。

 つまり、「処方せんに書いてある薬通りで服薬する」コースと、
ジェネリックに変更して「多少なりとも安価な薬を服薬する」コース
とが選べるのです。

 少しでも支払いが少なくて済むこと自体は歓迎するけど、

●後発品に薬を替えるとしても、どこまで替えることができるのか?
 ジェネリックを使うのであれば、例えば、咳止めが処方されていた
として、例えば痰を出しやすくする薬であるとか、
違う薬効の薬に置き換えることができるのか?

●同じ薬効の後発品あれば、自由に選択できるのか?
 咳止め「A錠」が処方されていたものを、同じ咳止めであれば、
違う成分の「B錠」という薬に替えることができるのか?

●咳止め「A錠」という薬が処方されていたことで、
成分は同じだが剤形の異なる「A細粒」に替えることができるのか?

 このようなことをきちんと理解していることで
 薬剤師から「ジェネリックに変更しませんか」と言われたときに
答えることができるようになります。


 自由度が増えることはいいけど、どこまで自由なのかわからない。

 レストランなら、メニューの中から自分の好きなものを選ぶことが
できます。それって「楽しみ」ですよね。

 ジェネリックに変更する時って、「メニュー」は示されていないので
しょうか。


 このようなことについてわからないと、せっかくの「楽しみ」を
味わうことができない・・・。
 わからないから、いろいろ相談することが手間だと思えば、薬局の
「言われるがまま」「勧められた通り」になってしまいかねません。

 それでは「楽しみ」ばかりでなく、「安さ」も得られません。

 ・
 ・
 ・

 ジェネリックに変更することは「自由」であり、「楽しみ」であるはず。
なのに苦痛であったり、複雑なことであるのは何か違うように思います。

 ジェネリックに変更するといっても、何はできて、何ができないのか。
薬剤師にとっては「当たり前」すぎることを、まず伝えていく必要が
あるのではないでしょうか。

 次回も「不安」について、考えてみたいと思います。

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