何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

調剤の意味を理解させよう

2009-02-23 14:25:43 | 心に残ること
(薬事日報 2009.2.23 より)
 実務実習受け入れ側を代表して、堀内龍也日本病院薬剤師会会長は「処方せんが患者にとって妥当か否かを評価するのが調剤で、薬剤を間違いなく揃えることは後からでもできる。調剤の意味を理解させることが大事」とし、大学側事情と現場側で温度差があることが露呈された。
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 薬局におけるリスクマネジメントとは、患者の安全を確保することであり、そのためには患者データ、情報を考慮したうえでの服薬管理が必要であると、研修の場で言い続けてきた。安全管理とは、その患者に照らし合わせて処方せんで計画された薬物療法を進めてもよいかどうか、薬の専門家として評価することだと。

 薬が棚にある状態では、まだその薬が患者にとって安全なものかどうかわからない状態である。それが薬剤師の手を経て交付されるということは、暗黙のうちに薬剤師があなたにとってこの薬を使って薬物療法を進めることについて妥当であると認めたことなのだとも説明している。

 処方せんの妥当性とは、有効性と安全性の両面から検討されるものだが、薬剤師が主に係わるのは後者だ。前者に言及するのも、後者の観点から検討された結果であることが少なくない。

 自分たちは薬剤師だ、薬の専門家だと言われながら、患者とのかかわりが希薄なまま、薬を正確に取り揃えることを調剤の主眼にしてきたのではないか、“名ばかり専門家”ではなかったか、という反省に基づくものだ。

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