何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人を残すのが一番

2009-10-29 22:58:46 | 心に残ること
両軍胴上げ!ノムさん「野球屋冥利に尽きる」 10月25日7時0分配信 スポニチアネックス

 【楽天4―9日本ハム】さらば、名将――。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第4戦が24日に行われ、今季限りで退任する野村克也監督(74)率いる楽天は4―9で日本ハムに敗れ、同シリーズ敗退が決定。同監督は球団史上初の日本シリーズ進出で有終の美を飾ることはできなかった。1954年の南海入団から半世紀余り。弱者を育て、強者を倒す。その生きざまを体現し続け、野球人生集大成の晩秋が今、終わった。

 吹っ切れた笑顔で札幌ドームの天井を見ていた。4万2328人。敵地の大観衆からノムラコールを受けながら5度、宙に舞った。山崎武、田中ら楽天ナインとかつての教え子である稲葉、吉井投手コーチら日本ハムのメンバーも加わった胴上げ。涙はなかった。55年のプロ野球生活との別れの儀式に、照れ隠しばかりが口をついた。

 「嫌だなと思った。照れくさいやろ。こんな胴上げ初めてだからさ。山崎がヤイヤイと音頭を取っていたな。“重いぞ”って言ったら“分かってます”ってさ。でも、これだけねぎらってもらって、野球屋冥利(みょうり)に尽きる。胸にグッときた」。静かに笑みをたたえ、喜びをかみしめた。

 「わがまま言わせてもらえば、もう1年やらせてもらいたかった。石の上にも3年、風雪5年。中途半端に辞めていくのが心残り。晴れ晴れしい気持ちはない」。近年はミーティングでも同じ内容の発言の繰り返しが目立ち、自軍の選手の細かな情報の把握もおぼつかなかったと指摘される74歳の老将が再びユニホームを着る可能性は限りなく少ない。それでも太く長い野球人生を全うした自負は残った。「人間は何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番。そういう意味では少しは野球界に貢献できたのかなと思う」。野球人として恵まれた時間を送れたことを、誰より自身が分かっていた。

 ONを超えたのかもしれない。

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