「オシムの言葉」 木村元彦・著、集英社文庫、2008年5月25日
本質を追求する原動力を湧き起こさせる指導者、ミスをミスで終わらせない指導者。
ミスがただちに悪いわけではない。ミスしたことがない人はいない。ミスはどこでも誰でも起こりうる。準備を怠っていなかったか。日頃の取り組みを行い、十分活かしていたか。ミスから何かを学んでいるか。
ミスを繰り返さず、成長できることが重要だ。
p.27 本当に強いチームというのは、夢を見るのではなく、できることをやるものだ
p.32 例えば5勝したとしよう。でも、全部1-0で内容も悪ければ、サポーターは決して競技場に来ないだろう。だからこそ、しっかりとしたチームを作りたい。
p.35 「ジュビロはJの中でナンバーワンのチーム。だから、そこに負けても恥ずかしいことではない。まずは、自分たちのサッカーを思い切ってやろう。負けてもいいから」
p.39-40 ―○○がミスをしましたが。
「あなたは今までミスをしたことがありませんか?」「人間は誰しもミスをしますよ。選手もミスをします。私だってミスを犯します」
p.49-50 サッカーにおいて最も大切なものはアイデアだ。アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。でもアイデアは練習だけでは身に付かない。鍛えられない。バルカン半島からテクニックに優れた選手が多く出たのは、生活の中でアイデアを見つける、答えを出していくという環境に鍛えこまれたからだろう。
p.139 システムは、もっとできるはずの選手から自由を奪う。システムが選手を作るんじゃなくて、選手がシステムを作っていくべきだと考えている。チームが一番効率よく力が発揮できるシステムを選手が探していくべきだ。
システムは人の上に君臨するものではない。
p.144 ただ、それより重要なのは、ミスをしても叱っても使い続けるということだ。選手というのは試合に出続けていかないと成長しない。どんなに悪いプレーをした時でも、叱ったうえでそれでも使う。ミスをした選手を、それだけで使わなくなったら、どうなる? その選手はもうミスを恐れてリスクを冒さなくなってしまうだろう。いつまでも殻を破ることができない。
p.223 私としては、いる選手がやれる最大限のことをして、魅力的なサッカーを展開したいと考えている。そういうサッカーを目指すには、リスクが付きものです。しかし、現代サッカーがビジネス化し大きなお金が動くからといって、そのリスクのほうを狭め、大きなお金のためにサッカーをしていたら、そのサッカーは面白いものになるのだろうか。
観客が満足するようなことに挑戦することこそが、大切なことだと私は思っている。
p.289 私には、日本人の選手やコーチたちがよく使う言葉で嫌いなものが二つあります。『しょうがない』と『切り換え、切り換え』です。それで全部を誤魔化すことができてしまう。(ドイツ語には)『どうにもできない』はあっても、『しょうがない』はありません。これは諦めるべきではない何かを諦めてしまう、非常に嫌な語感だと思います。
p.307 プライオリティをプレーの質に置き、・・・
p.327 大金が稼げるからプロ、ではない。ファンが満足する魅力的なサッカーを、どこまでも追及する、それこそがプロだ、とオシムは言うのである。
本質を追求する原動力を湧き起こさせる指導者、ミスをミスで終わらせない指導者。
ミスがただちに悪いわけではない。ミスしたことがない人はいない。ミスはどこでも誰でも起こりうる。準備を怠っていなかったか。日頃の取り組みを行い、十分活かしていたか。ミスから何かを学んでいるか。
ミスを繰り返さず、成長できることが重要だ。
p.27 本当に強いチームというのは、夢を見るのではなく、できることをやるものだ
p.32 例えば5勝したとしよう。でも、全部1-0で内容も悪ければ、サポーターは決して競技場に来ないだろう。だからこそ、しっかりとしたチームを作りたい。
p.35 「ジュビロはJの中でナンバーワンのチーム。だから、そこに負けても恥ずかしいことではない。まずは、自分たちのサッカーを思い切ってやろう。負けてもいいから」
p.39-40 ―○○がミスをしましたが。
「あなたは今までミスをしたことがありませんか?」「人間は誰しもミスをしますよ。選手もミスをします。私だってミスを犯します」
p.49-50 サッカーにおいて最も大切なものはアイデアだ。アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。でもアイデアは練習だけでは身に付かない。鍛えられない。バルカン半島からテクニックに優れた選手が多く出たのは、生活の中でアイデアを見つける、答えを出していくという環境に鍛えこまれたからだろう。
p.139 システムは、もっとできるはずの選手から自由を奪う。システムが選手を作るんじゃなくて、選手がシステムを作っていくべきだと考えている。チームが一番効率よく力が発揮できるシステムを選手が探していくべきだ。
システムは人の上に君臨するものではない。
p.144 ただ、それより重要なのは、ミスをしても叱っても使い続けるということだ。選手というのは試合に出続けていかないと成長しない。どんなに悪いプレーをした時でも、叱ったうえでそれでも使う。ミスをした選手を、それだけで使わなくなったら、どうなる? その選手はもうミスを恐れてリスクを冒さなくなってしまうだろう。いつまでも殻を破ることができない。
p.223 私としては、いる選手がやれる最大限のことをして、魅力的なサッカーを展開したいと考えている。そういうサッカーを目指すには、リスクが付きものです。しかし、現代サッカーがビジネス化し大きなお金が動くからといって、そのリスクのほうを狭め、大きなお金のためにサッカーをしていたら、そのサッカーは面白いものになるのだろうか。
観客が満足するようなことに挑戦することこそが、大切なことだと私は思っている。
p.289 私には、日本人の選手やコーチたちがよく使う言葉で嫌いなものが二つあります。『しょうがない』と『切り換え、切り換え』です。それで全部を誤魔化すことができてしまう。(ドイツ語には)『どうにもできない』はあっても、『しょうがない』はありません。これは諦めるべきではない何かを諦めてしまう、非常に嫌な語感だと思います。
p.307 プライオリティをプレーの質に置き、・・・
p.327 大金が稼げるからプロ、ではない。ファンが満足する魅力的なサッカーを、どこまでも追及する、それこそがプロだ、とオシムは言うのである。
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