何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

「やる気」わくわくセラピー

2008-08-29 23:13:02 | Book Reviews
『「やる気」わくわくセラピー』 近藤裕・著、PHP文庫、2007年8月16日

p.42 そばがいまい店として知られ、繁盛している明月庵田中屋(東京都練馬区豊玉中)の田中国安さんは、健康食のそばづくりの哲学に徹した人です。そばづくりの工程からサービスに至るまで、ホンモノ、健康にこだわっています。利益本位でなく、店員さんたちも楽しく働き、お客さんには喜んでもらうことに満足しています。だから、この店はいつ行っても客が溢れているのです。

p.92 人を育てることを“教育”といいます。“教育”とは、英語の“education”が、ラテン語の“引き出す”という言葉に語源があることに示されているように、「内在するものを引き出すこと」を意味します。引き出す人、引き出す環境(物理的・人的環境)とともに、引き出されるもの、内から外に出すものの両方が同時に作用することにより、教育が成立します。つまり、そういう意味では教育は“共育”であるといってよいでしょう。

p.199 職場の各メンバーが信頼し合い、支援し合う関係であるときに、各メンバーのやる気は高まり、職場の生産性は上がります。
 逆に、人の足を引っぱったり、同僚の悪口を言い合うなど、職場の人間関係を破壊するような人が多い職場では信頼関係が崩れ、各自のやる気が阻害され、生産性が下がるのです。
 なぜ、そのような違いが生ずるのでしょうか。セクションの中心者の能力の貧困が、最大の要因なのだと思いますが、一つには、その職場の中心者の基本方針が違いをもたらすのです。生産性を高めるにはどういう方針にするかといった、マネージャー(さらには企業全体)の考え方によって、その結果が違ってくるのだと思います。

p.212-4 この会社の経営理念は、次の三つの社是・主要目標に表現されています。
1.社員一人ひとりの人間的成長を援助する。
2.社員の経済的安定を図る。
3.顧客との倫理的に正当なビジネスに徹する。
 このような経営の基本理念や目標にもとづいた同社の人事政策の特徴は、社員一人ひとりの利益と会社の利益を相関的に総合させていることにあります。社員は自分のために働き、そして自分の成長を援助してくれる会社の成長のために努力することにより、社員一人ひとりの能力や業績が上がり、それに見合う報酬が得られるというわけです。社員の報酬が上がることにより、社員は会社の成長のために頑張ります。それが会社の利益になると同時に自分の利益にもなり、自分の成長にもつながるという方式で、この企業は“雪だるま式”に成長したといわれます。

p.221 スタッフが仕事を通じて生きがいを感じられるような組織は必ず発展する、ということを私は確信しています。もちろん、そういうスタッフが多ければ多いほどその組織は成長し、発展する可能性は高くなるのです。生きがいを感じ、幸せな思いに満たされているスタッフに、やる気が高まらないはずがないからです。

p.238-9 「すべてに時があり、その一つひとつの時においての状態に意味がある」ことを悟ったのです。この「今の私の苦悩」にも意味があり、人生の変化の一つのプロセスであると思えた時に、私の人生の将来を望み見るこころが湧いてきたのです。自分の生命の価値、生きる価値が必ずあるはずだという確信に導かれたのです。

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