何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ジェネリックなのにブランド志向

2008-08-29 23:08:20 | くすり雑感
 アムロジピンのジェネリックが7月4日に薬価収載され、ほぼ同時に各社販売開始となったが、7月度において「先発企業の後発品がリード」(リスファクス 第5173号 2008.8.22)と、先発企業のジェネリックがシェアをとっている傾向にあるという。

 「新薬メーカーの後発品」との安心感を武器にリードし、・・・

 調剤薬局などに安心感を与えている。現場の薬剤師は「あすか製薬は武田だから」(首都圏の中堅調剤薬局)と告白するくらいだ。
 明治製菓も主力製品の「イソジン」や「メイアクト」で培ったブランドが、ユーザーの選択に大きな影響を与えている・・・

 薬剤師は自分でジェネリックを調査しないのか。単に、ブランドに頼っているだけなのか。科学的でもなければ、情けない感じが否めない。

 大手後発メーカーがシェア獲得に遅れを取っているのは、ブランド力ばかりでなく、納入価の問題も大きいようだ(同 第5178号 2008.8.28)。

 「価格を守るような高めの仕切り価戦略」(関係者)が遅れをとった原因とも言われている。「安売りするな」「安定供給をしろ」と、厚生労働省からの厳しい注文に、動くに動けなかったのかもしれない。
 厚労省にクギを刺されたため、日本ジェネリック製薬協会に所属する後発品専業大手は、仕切価を対薬価の2割引としたためとも指摘される。新薬メーカーは概ね3割引であり、・・・

 安くて、ネームバリューがあるから、それを薬局採用にしたというのか。国民に何と言って勧めるのだろうか。「このジェネリックは●●という一流メーカーが製造している製品だから、安心ですよ」とでもいうのか。薬の専門家が言う台詞ではないように思えるのだが。

 ジェネリックって、本来、脱ブランドのはずではなかったか。にもかかわらず、ブランド志向になってしまっているというのか。
 先発品は有名企業が、後発品は系列企業が、そんな構図にも見える。

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