<居眠り運転>JR福知山線で 脱線事故遺族目撃、JR西公表せず
毎日新聞 1月12日(木)19時21分配信
JR福知山線で先月15日、30代の男性運転士が快速列車を運転中に居眠りしていたことが12日、JR西日本への取材で分かった。同線で05年4月に起きた脱線事故の遺族が目撃していた。JR西は運転士を先月27日まで乗務停止にしたが、公表していなかった。
同社などによると、先月15日午後0時35分ごろ、大阪発篠山口行き下り快速列車の先頭車両に乗っていた遺族が、運転士の様子がおかしいことに気づき、西宮名塩駅で車掌に伝えた。運転士は内部調査に「北伊丹から宝塚ぐらいまで眠気を感じ、3回ぐらいカクッとなった」と認めたという。
北伊丹-宝塚間の所要時間は約10分。1分間操作をしないと緊急停止装置の警告音が鳴るが、この時は作動していないという。同社は乗務停止にした理由について「(脱線事故が起きた)福知山線での居眠りを重く見た」としている。目撃した遺族は「この路線で居眠りをするとは。企業の体質がおかしいのではないか」と憤っている。【亀田早苗、生野由佳】
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産経新聞 1月12日(木)17時56分配信
〈前略〉JR西は「ヒューマンエラーのため、公表はしなかった」としている。JR西は同月27日まで運転士を再教育し、復帰させた。
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まだ7年と経過していない現段階で、しかも事故のあった同じ路線での出来事だ。もちろん事故になっては困るが、結果的に事故になる・ならないの問題ではない。不適切な運転がいまだに後を絶たない、そのような業務実態をたいへん残念に思う。そのうえ2週間も経たないうちに職場復帰である。コトの重大さはわかっていないはずはないと思うが、本当にどこまでわかっているのか甚だ疑問だ。
遺族が目撃していなかったら明るみに出ないままで済まされていたのだとしたら、それも恐ろしいことだ。居眠り運転という不適切な実態のみならず、公表が遅れた理由をはじめ、当該運転手にどのような再教育をしたのか、再発防止策を立てたのか、そのあたりも明らかにして欲しい。内部的なことであっても、公共交通機関として、社会的責任を果たす意味も含めて、公表するのは当然かもしれない。
そもそも脱線事故に対して、ATCを設置するなどのほか、当時運転そのものに立てた対策の実施状況、定着状況はどうなっているのだろう。その妥当性も問われるように思われる。喉元過ぎれば・・・ということなのか。
山崎正夫元社長の判決を控えていたことで、タイミングが悪いと思っていたとも受け取れる。心証を損ない、有罪判決にでもなったら、歴代の社長の裁判にも少なからぬ影響を及ぼすと考えたとも推察されるがどうだろうか。トップ達をかばったのだとしたら、本当に反省しているなどと思えないし、遺族が呆れ果てるのももっともではないかと思う。
毎日新聞 1月12日(木)19時21分配信
JR福知山線で先月15日、30代の男性運転士が快速列車を運転中に居眠りしていたことが12日、JR西日本への取材で分かった。同線で05年4月に起きた脱線事故の遺族が目撃していた。JR西は運転士を先月27日まで乗務停止にしたが、公表していなかった。
同社などによると、先月15日午後0時35分ごろ、大阪発篠山口行き下り快速列車の先頭車両に乗っていた遺族が、運転士の様子がおかしいことに気づき、西宮名塩駅で車掌に伝えた。運転士は内部調査に「北伊丹から宝塚ぐらいまで眠気を感じ、3回ぐらいカクッとなった」と認めたという。
北伊丹-宝塚間の所要時間は約10分。1分間操作をしないと緊急停止装置の警告音が鳴るが、この時は作動していないという。同社は乗務停止にした理由について「(脱線事故が起きた)福知山線での居眠りを重く見た」としている。目撃した遺族は「この路線で居眠りをするとは。企業の体質がおかしいのではないか」と憤っている。【亀田早苗、生野由佳】
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産経新聞 1月12日(木)17時56分配信
〈前略〉JR西は「ヒューマンエラーのため、公表はしなかった」としている。JR西は同月27日まで運転士を再教育し、復帰させた。
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まだ7年と経過していない現段階で、しかも事故のあった同じ路線での出来事だ。もちろん事故になっては困るが、結果的に事故になる・ならないの問題ではない。不適切な運転がいまだに後を絶たない、そのような業務実態をたいへん残念に思う。そのうえ2週間も経たないうちに職場復帰である。コトの重大さはわかっていないはずはないと思うが、本当にどこまでわかっているのか甚だ疑問だ。
遺族が目撃していなかったら明るみに出ないままで済まされていたのだとしたら、それも恐ろしいことだ。居眠り運転という不適切な実態のみならず、公表が遅れた理由をはじめ、当該運転手にどのような再教育をしたのか、再発防止策を立てたのか、そのあたりも明らかにして欲しい。内部的なことであっても、公共交通機関として、社会的責任を果たす意味も含めて、公表するのは当然かもしれない。
そもそも脱線事故に対して、ATCを設置するなどのほか、当時運転そのものに立てた対策の実施状況、定着状況はどうなっているのだろう。その妥当性も問われるように思われる。喉元過ぎれば・・・ということなのか。
山崎正夫元社長の判決を控えていたことで、タイミングが悪いと思っていたとも受け取れる。心証を損ない、有罪判決にでもなったら、歴代の社長の裁判にも少なからぬ影響を及ぼすと考えたとも推察されるがどうだろうか。トップ達をかばったのだとしたら、本当に反省しているなどと思えないし、遺族が呆れ果てるのももっともではないかと思う。