何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

薬局が人不足でも補充しない実態

2006-11-09 19:43:10 | 薬害は人災だ
 ある理由があって退職者が出た薬局において、経営難から補充をせずに、労務費削減とばかり、それまでより1名少ない人数で薬局をまわそうとする経営手法が後を絶たない。調剤の核心は人でなければできないさまざまな判断を含んだ指導や管理であるにもかかわらず、報酬でそこが手厚くなっているにもかかわらず、である。

 そういった人減らしによるサービス低下は患者さんに対してのみならず、残されたスタッフにさらなる負担を課し、ますます安全管理などとはほど遠い態勢になっていくのを嘆かわしく思っていたところ、次のような文章に出会った。

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 ゆえに、説明もロクにしないまま、押しつけるかのように商品を販売してしまう。その結果、せっかく接点を持てた顧客が「言われるままに買ったけど・・・」と不満を募らせたり、「販売員にうまく買わされた」という「恨み節」さえ、大量発生させてしまう

 ゆえに、説明もロクにしないまま、押しつけるかのように商品を販売してしまう。その結果、せっかく接点を持てた顧客が「言われるままに買ったけど・・・」と不満を募らせたり、「販売員にうまく買わされた」という「恨み節」さえ、大量発生させてしまう
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『クレーム対応 ここがポイント』武田哲男・著、ダイヤモンド社、2002年、p.13~14

 まさに鉄骨を減らして強度は保たれているように見せかけた事件を彷彿させるのではないか。医療機関が(薬局は医療提供施設であるが)、必要な人的資源の補充を怠り(あるいは軽視し)、安全管理の質を定価させている様子を見て、安全確保を手薄にしているようでは、食肉の産地偽造事件に関連し「マスコミはあなたを殺人未遂犯として追及してくるから覚悟してください」というフレーズを思い出した。
『そんな謝罪では会社が危ない』田中辰巳・著、文春文庫、2006年、p.159 
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