トランプ大統領の発言は、対立する勢力や個人に対しては、容赦のない表現が多くて、従来のような曖昧な言葉を使わない。
自分の言っていることをはっきりと伝える発言を繰り返すので、過激と受け取られる。
しかし、従来の政治家がどっちつかずの日和見的発言で、保身を最優先にしているのに比べると、賛否がはっきりしやすい。
そこで、反対したり批判する勢力は、その発言の内容に対してではなく、従来の批判的なレッテルを貼って、口撃する手法をとる。
その中で、最も典型的な批判は人種差別主義者である、と決めつける方法が、批判する方にとっては容易な言葉になる。
自分の意思に沿わない部下を解雇する場合にも、採用した時期とは評価が違う場合は多い。
このケースで、部下を解雇するのは、上司の責任であり権利であるが、その場合に人種差別を理由に解雇したと非難する。
人種差別主義者ならば、初めからその人物を採用はしないはずだが、解雇した途端に、解雇された理由よりも、人種差別的な扱いだ、と解雇された側の言い分を大きく扱うのだ。
批判をするケースで、レッテル貼りで非難するのは、内容で批判できる能力の足りなさを、自ら晒している様な醜態であろう。