庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

新総理は増税を一切言わないで無駄使いを撲滅する愚直さが必要だ。

2011-08-30 | 国創り政治問題
新総理大臣は愚着で誠実な人柄ということが、今回の民主党代表選挙では、評価された様である。
組織の意見がバラバラでまとまりがない状況では、攻めの戦略など打ち出し様がないので、まずは党内融和ということを、優先した選択であろう。
しかし日本の状況は、一政党の党内事情を優先している場合ではないことは、誰にも判っているのに、守りの姿勢ばかりでは、マスマス停滞したままで衰退して行くばかりである。

新首相の生い立ちや苦労話に感動している状況でないし、新米政治家の時に政治信条を訴え続けてきた苦労が、やっと実ったと言う美談、出世話を聞いている場合ではない。

日本の現状は、愚直に苦労して努力している人から、希望や将来展望を奪い続けているのである。
既得権を獲得した守旧派産業や、それに繋がって今の地位、収入源を得た人たちは、現状を守ることばかりを最優先に考えてしまう。
この階層の利益を代弁して新産業の育成を怠ってきたツケが、今の閉塞感を大きくしてしまった。

苦労もしないで良い生活を得ることはできないのは、当然である。
しかし地道に努力をしようとしても、その機会を奪っている現状をしっかりと見つめるべきである。
そのチャンスを提供するには、企業活動の活性化にあり、守旧派産業の経営者にはその意欲も、チャレンジする能力もなくなっている。
正社員の比率をドンドン減らして、国内への新規投資も控えている様な、守りばかりの産業と老朽経営者を守ることを優先してきた、自民党政権は完全に行き詰って、国民の支持を失った。

民主党はそのような既得権階層の停滞した活力に、将来展望を期待させる「絵に書いたモチ」の様なマニフェストを提案して、2年前の政権獲得を実現した。
しかし、「絵に書いたモチ」は勝手に書き換えてしまい、早々と責任逃れの妥協策ばかりに奔走してエネルギーを浪費している。
公約にもなかった原子力発電の大幅増設の計画を、国民に説明する事もなく決定してしまい、おまけに経産省に操られて、原発輸出にまで国策と称して予算を付けてしまった。

民主党は、その責任をだれも明確にしようとしないで、退陣する首相の責に負わせる気なのか。
未だに、まったく見通しも希望もない「高速増殖炉」(もんじゅの実験炉)に、大きな予算を付けて惰性のままに進めている。
公明党は原発事故を受けて、党内の意見を集約して、『もんじゅの凍結』と「放射性廃棄物の再処理路線」を止めることに、決定している。
民主党では、その様な当たり前の方向転換すらできない【愚直の集団】に堕落してしまっている。

自民党政権時代の様な官僚の隠ぺい体質は、少しは改善されてきたが、まだまだ、隠された既得権擁護の【国民の意思に反した事業】が膨大に、惰性のままに実施されている。
これらを徹底的に見直して、将来展望に結び付かない無駄な事業予算を、まずは完全に廃止する事を優先すべきであろう。

それまでは、増税の必要性などは封印しておくべき政策で、徹底した無駄使い撲滅と行政刷新が最優先課題であることを、肝に銘じるべきである。

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