小説は70章からなる。現在1-5,70章を読んだ。例によって「読みながら書評」でお届けする。必ずしもシリアルには読まない。ご了承を乞う。
小説の主人公は「きみ」と「ぼく」である。当然「ぼく」の一人称の語りとなる。さいごまでキミとボクは名無しの権兵衛、権子である。村上春樹の多くの作品とおなじである(たぶん)。
彼女は壁の中の城塞都市に住んでいる。この壁というのが空気カーテンなのか、ブロック塀なのかは不明である。おそらく最後まで読んでもはっきりしない。
最後に作者の後書きがあるが、初期の作品「ハードボイルド・ワンダーランド」と似ている。作者も書き足らなかったことを書いたと言っている。
5頁まで読んだところではそんなところだ。ハルキ・ワールドの展開や、いかに。続く。