Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

ゆっくり流れる時間(若狭/湖北の山 三十三間山 山行記録)

2011年11月28日 | Mountain autumn
『稜線の光り』

(三十三間山にて Nov.2011.撮影)
 

”チ~ム Bigover” は穏やかな初冬のこの日に、若狭と湖北の境にある三十三間山に登山した。
この山には、今年始めに山スキーでピークを目指した。
しかし、この時は天候不良のため途中敗退する。
そのリベンジも兼ねて、今回はピークハントを目的とした山行を行なった。
前回と違い、この日は穏やかな日和。
稜線では冬のやわらかい朝日を浴びた山容に感動する。
とてもいい山行だった。

記録
 山域     若狭/湖北の山 三十三間山
 目的     ピークハント
 日程     2011年11月26日 (曇り/はれ)
 メンバー   ”チ~ム Bigover” の2名 
 登山口    福井県若桜町倉見駐車場 座標 N35°29′31″/E135°54′14″
 ルート概況 
       ・累積標高(上り): 706m  ・累積標高(下り): 698m  ・総歩行距離 7.0km
       ・行程時間  6時間00分
       ・ルート状況  無雪期・一般ルート
       ・山行形態   トレック登山

行程(トレース地図
   11/26(土)
     4:10自宅発→今津→福井県若桜町倉見→6:10倉見駐車場
    1日目
     入山6:40 倉見登山口(90m)~林道~最後の水場(260m)~8:20夫婦松~風神(720m)~
     9:55三十三間山(842m)~見晴らしのいい芝地(790m)昼食11:10~
     往路下降~倉見登山口(90m)下山12:40
 
     13:20倉見駐車場→若狭ドライブ→自宅 帰宅17:00

○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

なんて気持のいい時間であろう。
初冬のやわらかい陽を浴びて、稜線の芝地でくつろぐ。

朝早い時間に出発したおかげで、ピークを踏んでもまだ十時過ぎたところだ。
時間はたっぷりある。

日本海側は晴れ間が広がって、展望は申し分ない。
三方五湖と若狭のリアス式海岸が風光明媚な景観を創って、この上ない風景を僕たちに魅せる。

時間は、誰にでも等しく経過する。
でも、このときの僕たちほど、贅沢な時間を持ったものが居ただろうか?

そこには、ゆっくり流れる時間を持つ事の”しあわせ”があった。


ヤマレコ記録はこちら(写真/行程詳細記載)
       
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弱点は心にあり

2011年11月27日 | climb
迷い道くねくね


11月最後の日曜日、ゴッシーランドで一人ボルダリング。

記録 
 日時      11/27(日) 曇り
 場所      ゴッシーランド(多賀町佐目)
 メンバー    一人
 ボルダー    課題設定 4.0時間
          
○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

今春から取り組んでいるボルダーで、課題を設定する。
今日は後半部分を見出す。
一人なので、一手一手丁寧にムーブを創る。
最終ホールドもいいガバをみつけて、goodなラインが完成した。
でもいまの自分には・・・、繋がらん。
最終の一手も怖くて出せない。
くそったれ!と思うのが。
こんなところで落ちて、動けなくなったらと想像したら、
もうダメだった。

体も心もよれて、この日はとぼとぼ帰った。

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曇天の山中で

2011年11月24日 | climb
お気に入りのボルダーを登る


曇天の勤労感謝の日、ゴッシーランドで一人ボルダリング。

記録 
 日時      11/23(水) 曇り後小雨
 場所      ゴッシーランド(多賀町佐目)
 メンバー    一人
 ボルダー    課題設定 3.0時間
          内RP(グレード/★数はbigoverのきまぐれ)
          〇「どんてん」 4 (First ascent)
             MOVEはこちら
○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

この日も、午後から天気が悪くなるといういじわる予報。
それでも、春以来のゴッシーランドで外ボルダーする。

上流の河原に出て、三角岩で一課題つくる。
この岩、石灰岩の多様なホールドが適度にちりばめられた、なかなかいい岩だ。
お気に入りの岩で創り出す課題は、いつもながらワクワク出来る。
ムーブを繋げて登り切る。
やさし目の課題でも、First ascentは気持いいものだ。

その後、小雨の水が入ったところで、この日は終了。

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戒め

2011年11月14日 | climb
”戒め”を按じる鬼瓦


”チ~ム Bigover” の秋真っ盛りの休日は、

12日 朝より美術館巡り、近江の仏教美術を3つの美術館が合同企画で展示する「神仏います近江」を鑑賞する。
   ミホミュージアムと、滋賀県立近代美術館を訪れた。
   仏像をはじめとする造形物や仏画の存在感に圧倒される。
   ミホミュージアムのランドスケープにも感動した。
13日 三重のTubaki岩でクライミング、久々にお天気でエリアは大盛況。
    記録は下記にて。
   
記録                          
 日時    11月13日(日) 快晴
 場所    Tubaki岩(鈴鹿市)
 メンバー  Yくんと”チ~ム Bigover”の計3人
 ルート   try ×5
        内RP(グレード/★数はbigoverのきまぐれ)
        〇トンキー飯店       6a+
        〇 アスレッチッククラブ  5c
        〇 モンキージャスティス  6a+  ★ ★ 

○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

最近、クライミングの概念/理念がなし崩しと思うような事例を見聞きする。
ここで改めて自戒を込めて、フリークライミングを再検証してみよう。


フリークライミング
○フリークライミングとは
  ・フリークライミングで登る=そこにある自然の岩の造形などだけを利用して、自らの体だけを使って登ること。
  ・フリークライミングをする=登る為の手段をフリークライミングに絞って、それを目的として岩を登る行為。
  ・フリークライミングの原則=レッジtoレッジ
    =安定した取り付き【スタート】~安定したレッジ(両手を離して立てる場所)【ゴールまたはトップ】が原則
    (そこがフリークライミングエリアでもアルパインクライミングエリアでも同じである)
    (ルートをフリークライミングして終了点アンカーにクリップしても、
     その時安定した状態でなかったら登った事にならない。
     ルートによっては、ゴールがアンカーより上にある場合があるので、よくルートを観察する必要がある)
  ★補足
   ・スポーツクライミング
      スポーツ(sport)とは、人間が考案した施設や技術、ルールに則って営まれる、
      遊戯・競争・肉体鍛錬の要素を含む身体を使った行為。
     「スポーツ」の英語表記には、集合的な意味で用いるsportと、種目別に表現するような場合に用いる
      a sport / sportsの二種類がある。
      スポーツクライミングは、「肉体鍛錬の要素を含む身体を使ったクライミング行為」の後者の意味。
      加えて、クライミングは一人で行なう行為なのでa sportが正しい表現である。
      (ビレーヤーは、その時プレーヤーではない)
      日本人はスポーツを遊戯・競争と認識過ぎるあまり、スポーツクライミングの意味を一般的な
      遊興的スポーツと誤解しアルパインと分けて考え、誤った解釈をしている。
      すべてのクライミング行為そのものが、スポーツなのである。
○ルート
  本来ルートは、設定者(開拓者)のもの
  ただし、トポが雑誌、ネット等で公開された時点で公共性を帯びたものになる。
   (=設定者の許可を得なくても登ってもいい、と言う事)
  しかし、登る者は設定者の意図に沿った登りをしなければならない。(設定/設定者の尊重)
  また、たとえ設定者であっても、岩の形状を故意に変えたり加工したり、後日ボルトの打ち足しなども
  行なってはいけない。
○プロテクション
   フリークライミングにおいて、すべてのプロテクションはクライミングの妥協であると認識すべき。
    (意識はフリーソロ、最も良質なクライミングスタイルはフリーソロである)
   ロープ、ランニングビレー(立ち木・ボルト・キャンパー類・カムナッツなど)、アンカーの利用は、
   必要最小限で登ることが望ましい。(よりシンプルでナチュラルなクライミングが理想)
     *設定者が想定したプロテクション設定以下で登る
       プリクリップ、スティッククリップも設定がそうであった場合だけに許される
           例、一~二本目までのランニングビレーまでにグランドフォールするような墜落が
             予想されたり、クライミング中技量不足で危険と判断した場合は、
             その者はそのルートに取り付くべきではない。(=設定の尊重)
 
○登り
   フリークライミングで「登った」と言うことは、
        上記のすべてをクリアーしたクライミングであったという事。

    (トップロープはもちろん、設定されていないプリクリップ、スティッククリップした場合、
     そのルートを登った事にならないし「登った」と言ってはならない。
     それらのクライミングはすべて「試登」として カウントされる)

  ・初登=文字通り、人類が初めてそのルートをフリークライミングで登る事
  ・再登=再登は、初登者の登りのスタイルと同等かそれ以上でないと、そのルートを登った事にならない。
  ・種類
    ★レッドポイント(RP)=一つのルートを一度の墜落もテンションもなしにリードでフリークライミングで
                登り切ること。
                これができて初めてそのルートを登ったと言える。ボルトルートにおいては、
                クイックドローが事前にセットしてあった状態における完登に関しても、
                レッドポイントとなる。
    ★オンサイト(OS)=初めてのトライ(初見)でレッドポイント(RP)すること。
            クライマーはグレード以外のルートについての情報を事前に入手してはいけない。
            また人の登りを見て参考にしてもいけない。
            フリークライミングではもっとも価値あるスタイルとされている。
    ★フラッシング(フラッシュともいう)=他者の登る様子を事前にみてレッドポイント(RP)すること。

     *ルートをスタートし途中からクライムダウンしてスタートに降りてもトライ数にカウントされない。
      反対にランニングビレーの一本目にクリップして、ロープテンションして降りればトライ数1となる。
      当然その時点でオンサイトでなくなる。

クライマーは今一度、理念/概念を尊重する心を再考べき!
自分の都合や仲間内のルールで、”クライミング”を変えてはならない。

自戒を込め今あらためて、それらを心に留め、自身のクライミングを楽しんでいきたい。


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”無事下山”のために(鈴鹿山系イブネ/クラシ 山行記録)

2011年11月08日 | Mountain autumn
幻想の高原

(イブネにて Nov.2011.撮影)
 
11月最初の休日、”チ~ム Bigover” は所属の山の会の山行に参加した。
目指すは鈴鹿山系雨乞岳の北方に位置する、鈴鹿の雲の平ことイブネ、クラシだ。
紅葉と幻想の高原台地を11名のメンバーで満喫した、とてもいい山行だった。

記録
 山域     鈴鹿山系 イブネ/クラシ
 目的     ピークハント及び紅葉狩り山行(岳連やまっこ山行)
 日程     2011年11月05日 (曇りのち雨)
 メンバー   岳連やまっこ9名+”チ~ム Bigover” の2名 計11名
         (CL Iさん、SL Mさん)
 登山口    渋川藤切橋 P 座標 N35°02′55″/E136°20′24″

ルート概況 
       ・累積標高(上り): 1025m  ・累積標高(下り): 1008m  ・総歩行距離  15.7km
       ・行程時間  8時間45分
       ・ルート状況  無雪期・一般ルート
       ・山行形態   トレック登山

行程(トレース地図
        7:30登山口渋川藤切橋(430m)~林道~桜地蔵~蓮如上人の旧跡~杉峠~
         イブネ(1160m)~13:00クラシ(1154m)~往路下降~16:15渋川藤切橋(430m)

○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

雨乞岳は、鈴鹿の山の中でも人気のある山。
登山は、鈴鹿スカイラインや永源寺からのアクセスがよく使われている。
また、神崎川をはさんで御在所方面からもアプローチ出来る。
トレースコースも多彩で、山深いこの山域は登山好きを飽きささない、いい山である。

しかしながら、残念な事に道迷い遭難もこの山域は多い。
神崎川の本流と支流が深く切れ込んでいるため、地形は複雑だ。
谷や沢、枝尾根に入り込むと電波が届かず、電話や無線などの通信手段を失ったり、
またGPS電波も捕捉しにくくなる。
そして、地図を読み切れずに迷い込んで、現在位置をロストするのだ。

山行中どんなに注意していても、ルートを外してしまう事がある。
特に鈴鹿のマイナーな山域などは道標や標識も少なく、
下降時など下る尾根を間違う事はよくある事だ。
大切なのは、常に間違っていないか意識しながら行動しているかという事。
そして、おかしいと思ったら、立ち止まって地図、高度計、GPSで現在地を確認する。
(間違ってはいけない、コンパスは進行方向を確定するツールだと言う事を!)
現在地さえ確認出来れば、必ず正規のルートに戻れるはずである。

それでもわからない時は、ヤブを漕いででも必ず登り返す事である。
稜線に出れば、またそこで現在地を確認する事が出来るはずだし、
もしもの緊急時には通信も取れる。
この鉄則を守っていれば、道迷いによる遭難は避けられる。

また別に、こうした時の為にも、個々に地図の読解力を高めておく必要は過分にある。
高度な機能を備えたGPSは山で非常に頼りになるが、
これを道路ナビと同じように見てしまうと、大きな落とし穴にハマる可能性がある。
いや、ここでは必ずハマると断言しておこう。
道路ナビのように自分がとるルートを右/左の二次元で判断すると、
知らずうちにとんでもない谷や急傾斜の尾根、
越える事が出来ない岩稜に入り込んでしまう恐れがあるからだ。

言いたいのは、GPSにダウンロードした地図をキチンと読図する力が必要だという事だ。
その為にも普段より地形図を谷と尾根の関係で認識して、現在自分がいる位置の地形と比較し、
三次元で判断する訓練を積み重ねる必要がある。
そうしなければ、GPSで現在位置を把握しながら元気なのに警察に救助要請する、
なんてあきれた遭難事故を起こしかねない。
これでは、高価なGPSも宝の持ち腐れである。
GPSさえあれば大丈夫と思っている登山者は、
ローテク/アナログな知識と技術あってこそのハイテク機器だという事を再考するべきである。

今回の山行では、メンバー全員が4時過ぎに無事登山口に下山した。
そのとき、駐車場にはまだ十台近くの登山者と見られる車があった。
日が暮れるのが早くなったこの時期、後続の彼らはヘッドライトを付けての行動となるのだろう。

小雨も降り続いている。
入山した者、すべての人の”無事下山”を祈る。

参考blog「豊後ピートのブログ」

ヤマレコ記録はこちら(写真/行程詳細記載)
       
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ルートの質

2011年11月01日 | climb
『秋の雲がひろがる田園』
こころ爽やか


また週末天気が悪くなり、日曜日は朝から雨。
そんな週末山屋の”チ~ム Bigover” は、所属の山の会のクライミングトレーニングに便乗する。
場所は比良山岳センター人工登攀壁。
プラスチック触るのはホント久しぶりだった。
   
記録                          
 日時    10月30日(日) 雨
 場所    比良山岳センター人工登攀壁(大津市)
 メンバー  やまっこメンバー4名とカミさんの計6人
 固定壁   コンペ課題(5.11c~d) 4try

○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

外岩でも人工壁でも同じだと思うが、モチベーションの湧く課題がある。
「よっしゃ、このルート絶対登ったろ!」と、通い詰めてでも登りたいと思う課題だ。
そんな課題が身近にあった。
課題はコンペルートなので前半はやさしめ、後半にいくほど厳しくなる課題だ。
作り手は、僕もよく知る滋賀のクライマーなんだが、セットの質の高さから
彼の力量も素晴らしいものだと感じ取れる。

登っていて気持いいのだ。
人工壁でこのナチュラル感を感じさせる、こんなセットなかなか出来るものではない。

力量の足りない僕は、この日RP出来なかったが、またTryするべき課題であると思った。
クライミングに対するモチベーション、上がって来た。


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