Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

山岳クラブ『岳士クラブRaccoon(ラクーン) 』創設

2019年05月05日 | essay


2019年4月、山岳クラブを創設した。
昨年度よりカミさんと模索していて、このほど意を決しての設立となった。
名称は『岳士クラブRaccoon(ラクーン) 』、
クライミングや登山活動を行う人たちとのコミニュティ構築が目的のクラブだ。

発足会員は6名、滋賀県山岳連盟にも加盟してのスタートとなった。
会員とともに、いいクラブ・山岳活動を展開し、
会員も少しづつ増やして交流を広げていきたい。
湖北・湖東域での山岳会は少なく、
この地での新クラブ創設はいろんな意味で意義あることかもしれない。

個人的には、長年山岳やクライミングに関わって活動を続けてきたが、
ついに自分でクラブを発足し、代表を務める運びとなった。
過去・現在・未来において、山岳に関われることを幸せに思い、
またこれを通して多くの友人に恵まれることにも感謝する。
そしてこのクラブ活動に対して期待と意気込みを感じる。

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。
という僕の理念をこのクラブ活動においても踏襲できるようなクラブに成長できたらと願う。

少し停滞気味だった自分の活動であった中、新しい一歩を踏み出せたように思う。

『岳士クラブRaccoon(ラクーン) 』HP

自然界との調和

2018年07月22日 | essay
このブログ[Soulful Bigover]は、
「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。 がテーマ。

その目的は、『自然界との調和』である。
山やクライミングに向かい、自分が如何に自然界に受け入れられるかを試す。
心・技・体が、その時の自然界に調和した時、
その心地良い精神は他には換え難い自分の宝物となる。

私にとって、山岳・クライミングはそうした精神を得る機会を与えてくれる、
唯一無二なものである。

山岳では、自然界の中で弱くなった人に、
時に厳しい試練とも思うような過酷な状況を提供してくれる。
そこに自らが自分の足で立ち、
持てる装備と知識と知恵・体力で立ち回る。
クライミングでは、日常的に自分の登りを意識し自分で考え、
トレーニングしスキルアップに精進する。
そして、自らが目標とする厳しいラインに挑む。

山岳・クライミングで自然界に向かった時、切磋琢磨した自分と自然界が『調和』する。
そして、その時のみにこそ、
「自由」と「ロマン」を得ることができると信じている。

下記に、そんな私の信条に導いてくれた一文を掲載する。
僕のクライミングに於けるバイブルである。
長文であるが、紹介する。

一読頂きたい。

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山と渓谷社『フリー・クライミング上達法』あとがき より原文のまま

『あとがき』

 最初の予定では、我々は「肉体的・精神的対決としてのクライミング」という見出しの最終章を書くつもりでいた。しかし、結局それはあまりに知的問題であり、クライミングにおける世界観を構築しなければならぬ羽目に陥る危険があった。したがってここでは、観念的になることを避けてスポーツ科学では律しきれないクライミングの一側面についてのみ簡単に触れることにした。
    
 クライミングは、おそらく他のほとんどどんなスポーツにも増して精神的な、またそれゆえ知的な挑戦である。クライミングほど運動形態とその可能性が多様なスポーツは、ほかにないだろう。
 まったく同じクライミング・ルートは世界のどこを捜してもないのだ。それとは反対に、器械体操の演技はミュンヘンでもロサンゼルスでもモスクワでも同じである。そしてまた、あらゆるクライミング技術を完璧にマスターし、体力条件を最高に整えたとしても、ある一本の最難ルートにおける成功はまだ保証されたわけではない。なぜならそこには、肉体的ファクターを支える精神が参加しなければならないからだ。初見(未知)の登攀箇所の「チェスの問題」を解くのは精神である。
 精神が長年の運動体験の蓄積の中から、当面の箇所に最も類似した動作パターンを瞬時に呼び出しそれから行動によってそれを現実する。したがって、初見ルートのクライミングは常に創造的行為であり、芸術行為とすら呼べる。クライミングにおける創造的要素の頂点は初登攀である。このときクライマーは自分自身の足跡を遺産として残すことになる。つまり、そのルートには、クライミングに対する自分の考え方が反映され、ライン選択、岩の与える物すべての完璧な利用、あらゆる確保の可能性の追求等における自分の創造力が反映される。初登攀は、まだ触られたことのない岩場にクライマーが描く絵であり、永遠に残るものである。
 
 あまりに多くのクライマーが、フリー・クライミングの挑戦目標を、単に測定可能な要素、つまりグレードにのみ集中させている。クライミングもたしかに他のスポーツ同様、業績と数字によって成り立っている。そしてその業績は疑いもなく肉体と精神の複合的行為の所産である。しかしそれにしても、「フリー・クライミング」の世界の体験は、グレードという数字の枠内だけでとらえられるべきものではないと我々は考える。世界には数えきれないほどのクライミング・エリアがあり、そのどれにも独自の特徴と特殊な条件と魅力的な景観がある。だからこそ、どのクライミングエリアもグレードの数字の狭い枠をはるかに越えて挑戦のしがいがあるのだ。クライミングの真骨頂は、新しいルートを求め、未知の課題に取り組み、そこで繰り返し自分自身の創造力を検証することにある。未知のエリアを旅するごとに、我々は自分たちと同じ理想と世界観を発見したクライマーに出会う。個性豊かな人々が同じ精神を共有していることで知り合い、心のミニュケーションができ、仲間の輪が無限に広がっていく。我々は、クライミングを通じて大部分の友人と知り合えたと誓って言える。
 
 何年も夢中にクライミングをしている者なら必ず、旅行に出かけて新しいことを知りたいという抑えがたい欲求の中毒となった経験があるだろう。旅と人々と他国に「中毒」になっているからこそ、我々は創造力を最大限に働かせ、常に未知のクライミングの可能性とエリアを求め続ける。
 一つの目標を発見し、それに到達した瞬間に私たちの頭にはもう次の目標が浮かんでいる。私たちの最終目標となるような登攀旅行など決してないだろう。ありがたいことだ!仮に最終目標のルートを発見し、登攀してしまったら、何をしたらいいのだろう?ほかのスポーツにでも移るしかないのだろうか・・・・ クライミングは究極的にはきわめてロマンチックな人生観である。そこでは自分の体験の無限の可能性の前に、スポーツとしての業績や個々のグレードの価値は突然色あせてしまうのだ。
 
 我々は、本書が読者のスポーツ的能力向上への道標になることを願っている。しかし同時に、読者がクライミングを実践することで、このスポーツの多様な側面を発見し、業績主義やグレードをはるかに超える体験を獲得してくれるよう祈っている。
 
                            
ヴォルフガング・ギュリッヒ
                            アンドレアス・クービン
           

「冒険」

2015年04月03日 | essay
「未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である。
地図は探求の結果として、できるのである」
                  by 湯川秀樹

(雑誌「ナショナルジオグラフィック4月号表紙」を撮影 2015.4撮影)

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何も纏わず、「自由」と「ロマン」を求めて
自然界に帰ろう

 
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マイペースを創る

2013年08月07日 | essay
ちょっと横になって休息

(自宅にて撮影 2013.1撮影)

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2013年、”チ~ム Bigover” にとって、こんなに慌ただしい年はない。

内輪の話になるが、病で入退院を繰り返していた実父が5月の連休明けに逝去、
当然の事ながら長男である僕がその葬儀や諸行事を執り行う。
悪い事は続くもので、先週母が裏の用水路にハマって左肩を粉砕骨折、
で翌日緊急手術するはめに。
幸い今は病院で手厚い看護を受け、少しずつではあるが回復しリハビリも開始した。

そんな予期なき日常に翻弄されつつあった今年、
クライマーの友人が彦根にクライミングジムをオープンする計画を4月に聞く。
長年待ち望んだアウトドアスポーツの発展の為のコアとなる施設、
この開設と運営に”チ~ム Bigover” として全面協力する事とする。

まず店舗建設では、外壁アートとフロントの外構工事を請け負った。
特に外壁アートは全国的にも前例のない中、
その規模の大きさや出来映えの善し悪しの不透明さなど、
プレッシャーの中での作業となった。
しかしながら、ペイント作業の間充実した日々をカミさん共々送り、
また最終的にいい作品になったと自負している。

その作業と平行して、6月はボルダリングジムの課題設定をお手伝いする。
夜な夜な出かけていっては、1~3課題ずつ設定していく。
そして7月オープンよりは、ジムスタッフとして休み返上して店に入る。

しばらく本格的なクライミングから離れて老いの増した体には、
5月からの慌ただしさは正直かなり堪えた。
でも忙しくあり積もり積もった疲れはあるものの、
日々は楽しく充実していたのは事実。
クライミングの勘も取り戻しつつあって、
またここで新たに出会った人たちとの出合いも刺激的である。

そんな中、体のあちこちに痛みを感じ寝不足気味の先週、
ちょっと痛みの強い右足の筋肉故障を起こした。
このとき、故障したくやしさはもちろんあるんだが、
その反面ちょっとホッとしたところもあった。
痛めた瞬間、これで少し休めると思ったのだ。

幸い故障の程度はたいした事なさそうで、
後遺症もなく2週間もすれば元に戻りそうだ。
この機会に、あちこち痛んだ体のケアを行ない、
プライベートで翻弄されていた僕の生活も、
落ちついたものに取り戻していこうと思う。

ジムをオープンした友人は、
こんな僕に新しい環境を作る機会を提供してくれたんだと思っている。
その事に、今とても感謝している。

この機会を逃さずに、これから僕自身の新たなマイペースを構築していこう。
まずは自分の足下を見直して、今一度ナチュラルな自分を取り戻す。
さらに今後、この湖北湖東の地域に新たな文化や志向が根付くよう、
いろいろ試行錯誤していきたい。

だから、今は痛めた体のケアをしながら、少し休息です。


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年の暮れに

2012年12月26日 | essay
『こいのぼり』

蝸牛会アート展でカミさんが描いた作品(2012.5撮影)


何だか、バタバタと落ち着きのない一年だった。
今年より岳連の役員を仰せつかって、その事業や行事に、
僕自身が振り回されていたのかもしれない。
地に足を着けた仕事や山での活動が、思うように出来なかった。
そして、何だかフワフワとした感じを残したまま、2012年が終わろうとしている。

来年は、年齢的にも節目となる年である。
でも、これからの日々をどんな心持ちで過ごしていけばいいのか、
まだ暗中模索である。

パタゴニア社の社訓的な言葉を綴った「パタゴニアン100ヶ条」を読み返してみた。
その中の41条に
「50歳を過ぎてから信念と確信に満ちた仕事をはじめる」
とあった。

大きなキャンバスに描かれたこの気持のいい鯉にも、気持を新たにするきっかけをもらう。
大きく泳ぎだすのは、これからかもしれない。

己の気持次第だ。


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パタゴニアン100ヶ条

1.ルールは盲目的に従うものではなく、自分たちで創るものである。
2.過ぎ去りし時代の栄光、成功をひきずらない。
3.夢中になり悪戦苦闘することが仕事であり、それは決して苦労ではない。
4.我を忘れることが遊びである。
5.何事も閃いたり、思ったら、まずアクションをひとりでも起こす。
6.お金のかからない自分なりの贅沢を知っている。
7.ムダな生活用品よりも趣味に関するモノの方が家に多い。
8.業界づきあいは必要最低限にとどめる。
9.神出鬼没。
10.単純なくりかえしの作業に神経を集中することが出来る。
11.神は決して人の姿をしていないと思う。
12.利害関係ではない人間関係に恵まれている。
13.プロの物書きではないが文章を書くのは好きである。
14.投機的なることにはいっさい興味がない。
15.寝食忘れて物事を追求してしまう。
16.太陽系の中のひとつの惑星に自分は生きていると感じることがあり、神秘を知る。
17.生きることはユーモラスなことだと笑うときもある。
18.ハードなときでも人生や仕事を楽しむコツを知っている。
19.大人の常識よりも子供の奔放さに本来の姿を見る。そして感心する。
20.生活習慣のひとつに日記やスケッチがある。
21.インスピレーションやテレパシーに満ちた生活を送っている。
22.およそ営利目的だけで作られた新製品には興味がない。
23.名コックの料理もいいが、山の上で渇きを潤おす一個の果実の至上の美味を愛す。
24.美術館の中の高価な美より日常生活の中に在るさりげない美を愛す。
25.人は誰しもがアーティストだし、そうあるべきだ。
26.クリエイティブな作業に没頭しているときに生きる悦びさえ感じる。
27.歩いて行ける所ならば、車には乗らない。
28.子供の頃から好きで、ずっとやりつづけていることがある。それがあるから自分だと思う。
29.モノの名称よりも、自然に関する名称をよく知っている。
30.動物との共生感が人には絶対に必要な感覚であると信じている。動物は魂の友である。
31.山や海は聖書以上の偉大なるバイブルであると感じたことがある。
32.喜びや富は多くの人と共有すべきものである。
33.悲しみは自分だけのうちにひっそりと秘め大事にすべきもののひとつである。
34.文明ということでいえば、先進国より未開社会に真価をみる。
35.マス・メディアを信用しない。観ない、読まない。
36.都市での流行現象に無関心のうえ、他人を意識したファッションを着ない。
37.どんな問題も頭で解決するものではなく手と足を使い解決する。
38.過ち、失敗からは逃げず真剣に取り組む。
39.手になじんだ道具を使い、創造する趣味がある。
40.コレクターではないが、愛着のあるモノがたくさんあり、大事にとってある。
41.50歳を過ぎてから信念と確信に満ちた仕事をはじめる。
42.生涯一職人的なスピリットを持った自由人であろうとする。
43.人は誰しも何らかの使命を持って生きるべきだと思い、それを実践している。
44.仲間たちとの仕事、遊びであれば思い切りエンジョイできる。
45.原点が何であるかを知り、そこに戻らず、よりよい方向へと前進する。
46.人と能力を競いあうことよりも高めあうことに興味がある。
47.いくつになっても自然に対する驚きを忘れない。
48.ネクタイ、スーツが仕事着だとは思わない。働きやすいスタイルが一番。
49.テキパキと仕事をこなしてしまったら、勤務時間中でもあとは勝手。
50.知的な好奇心と体のはたらきがひとつである。
51.人と人との出会いからすべてがはじまり、そこに未来が開かれていった。
52.誰も歩まなかった道を先人たちの残した英知をムダにせずに歩む。
53.組織はシステムではなく個人が解放されるサークルであるべきだ。
54.何よりも自己の健康の管理が大切である。と同時にメンタリティの自己コントロールも。
55.フラストレーションを決して他者にぶつけない。
56.音楽の響きの奥に感情の源を知る。
57.エゴがある限り、それをのぞむ限り、人は何も得ることができない。
58.町内の人々と親しく長いつきあいがある。街にも通じている。
59.酒場で決して社会、会社、家庭の自慢や愚痴をいわない。
60.よきライバルである親友たちに恵まれている。仕事でも遊びでも。
61.超自然、非科学的世界におけるフォースを信じる。強い関心があり、調べたりもする。
62.何事も決断が早い。
63.体験したことのないことを知ったかぶりをして批判的に語らない。
64.年少者であれ年輩者であれ年の差を超えて、よき人生の友となれる。
65.道具とは社会の中のルールではなく、地球そのものに対する愛であると思う。
66.前例のないことでも、正しいと思えばやってしまう。
67.他人の意見を尊重するが、自分の意見は曲げない。
68.大自然を前に神を感じたことがある。
69.飛行機では行くことのできない旅先に憧れ、何度も実際に行ったことがある。
70.心の通った握手のやり方を心得ている。
71.天体に関する忘れ難き思い出がある。
72.旅行以外のときは手ぶらで暮らすのが性に合っている。
73.昼と夜の過ごし方のメリハリがハッキリしている。
74.いくつになっても、たえず何か学ぼうとする。
75.鍵の数だけ人は不幸であり、賞なるものも、その鍵と同じである。
76.シンプルな生活ほど人の強さをあらわしている。
77.テレビを観ることは、ほんの気晴らしである。観ないにこしたことはない。
78.家族内での断絶はない。
79.自分独自の人生経験にのっとった暦がある。
80.ひとり暮らしの不自由さは感じない。
81.休日に退屈をおぼえることはない。気の向くままに行動している。
82.カルチャー・ショックにより自分自身を強くすることができる。
83.いつも太陽と月が気になる。
84.計算よりも偶然のなりゆきに事の本質があることを知る。
85.自分が心安らげる場所が何処かよく知っている。
86.盛り場よりも"外れ"のちっぽけな町を愛する。
87.マネー・ゲームのために結束し、抗争はしない。そんなゲームからはおりる。
88.古き佳き時代の音楽やアート・オブ・リヴィング、詩、人を愛する。
89.女子供という見方、扱い方をしたことがない ― 男ならば。
90.他人のプライバシーをのぞきみしたり、干渉したりするようなことも、気もない。
91.肩書きで相手をみない、そんなものに惑わされない。
92.東洋的、日本的な文化や精神世界への関心がある。
93.何であれ、他人をうらやましいと思ったことがない。
94.どんなに忙しくても、本を読む時間はつくる。
95.遊び友だちとの笑いに満ちた長く自然のつきあいがある。
96.ネイティブ・ピープル、カルチャーに尊敬の念を抱く。
97.臨機応変の生き方をしている。
98.それを欲しているうちには、それは本当に手に入らないことを知っている。
99.海と山で、この地球のことを学び、街で、人生のことを学んだ。
100.はじまりは終わり、終わりははじまり・・・であると知る。

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パタゴニア100ヶ条

2012年06月20日 | essay
Patagonia カタログ表紙を飾る創設者イヴォン・シュイナード

(自宅で 2012.6撮影)

梅雨空の週末、友人が営む岐阜のXーWALLへジムクライミングしに行く。
人工壁ボルダークライミングで2時間ほど体を動かす。

目的の半分は友人とのダベりだったが、この日はTさんお出かけで会えなかった。
これがかなり残念だった。

記録                          
 日時    6月16日(土) 雨
 場所    XーWALL(岐南市)
 メンバー  ”チ~ム Bigover”の計2人
 人工壁   2時間 

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登山用品メーカーの「Patagonia 」からカタログが送られてきた。
このブランド、高品質高価格で知られる世界でも屈指のアウトドアブランドである。
僕もこのブランドの商品はいくつも所持していて、そしてそれぞれ長く愛用している(10年単位で)。
理由は、厳しい山岳活動の中であっても、このブランドの商品が信頼出来るからである。

カタログの表紙は、しょぼくれた爺さんがボロ工房で作業している写真である。
この爺さんこそが、アメリカを代表する企業を産み育てた、創設者のイヴォン・シュイナードである。
おそらく、アメリカの究極の遊び人が経済的に成功した、希有な存在の一人であろう。
(でもアメリカにはこういう人が比較的多く存在する)
成功した理由の大きな要因は、この人の自然とともに生きようとする生きざまと、
自由で創造力な豊かな発想、そしてそれを現物にする手工業力と実行力だろう。
このシュイナードさん、今は大金持ちであろうに、今も野山に出てアウトドアスポーツを楽しみ、
その中で得た体験を基に、自分で欲しい物を自分でトンカチ創っているようだ。
VIP扱いを極度に嫌い、かっこなんかまったく気にせず、写真のようなおんぼろ工房で、
自分が納得いくまでトンカチトンカチ・・・。

冒頭で記したように、ここの製品は過酷なアウトドアでの使用に耐えられるよう、
妥協を許さない作り込みが施されている。
その分価格も高いのだが、そのすべてが使える物だ。
そういう製品を作ろうというこのブランドの精神は、この創業者の信念が反映されているのだ。

僕も”ものつくり”に関わる一人として、また同じクライマーの端くれとして、
この爺さんに影響を受け続け、尚かつあこがれの存在として、
僕の心にあり続けるだろう。

パタゴニア100ヶ条

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Happy Xmas

2011年12月22日 | essay
『 黙 』

(芹川にて 2011.12撮影)

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クリスマスを前に

だからこそ、これを観て聴いて
辛かった今年を振り返る

世に起る現実を受け入れ、悲しみを乗り越え、

そして、希望を携え、
今を生抜く

【Happy Christmas (War is Over)/John Lennon】
*YouTube動画にリンクしてます*

So This is Xmas                さぁクリスマスだ
And what have you done?         この一年何をしたの?
another year over              もうこの年も終り
And a new one just begun          新しい年が今始まったのさ
And so this is Xmas             だからクリスマス
I hope you have fun             楽しんでほしいんだ
The near and the dear one          近くにいる人や親しい人、
The old and the young            お年寄りや若い人と
・                     ・
・                     ・
・                     ・
A very Merry Xmas              心からメリークリスマス
And a happy New Year            そしてハッピーニューイヤー
Let's hope it's a good one without any fear  今は何も恐れることない、いい年であるよう願おうよ
・                     ・
・                     ・
・                     ・




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Macユーザーとして

2011年10月06日 | essay
なんだ?この喪失感は・・・

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パソコン使いはじめて十数年
appleコンピューターにずっとお世話になっている。
そして、これからも・・・



信念の人”Mr.Steve Jobs ”
あなたは、僕に多くの事を教えて下さいました
ありがとうございました

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安らかにお眠り下さい。

アナログな時間

2011年08月31日 | essay
上高地俯瞰

(西穂高岳にて 2007.Jul撮影)

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8月も今日でおしまい。
忙しくないのに、なんだか慌ただしく終わった感があるこの夏であった。

その要因の一つとして、携帯電話を機種変更した事があるのかもしれない。
それまで持っていた携帯は、一度雨に濡らして基盤が錆びていた。
それが7月頃より、いよいよ調子悪くなった。
OSが不調を訴え、携帯内のデーターがすべて喪失する恐れがあった。
中にたいしたデーターがあったわけではない。
でも、それはそれでやっぱり残念な思いをするだろう。
それに、未練たらしくこれを持っている理由も別段ない。
そこで、この機会に流行のiPhoneに替えようと思った。
(毎月の支払い金額が変わらなかったのが、スマートフォンに機種変した最大の理由)

そして、手に取ってその機能の優秀さに驚いた。
iPhoneは、まさに携帯電話機能の”おまけ”が付いた小型PCだった。
いくつかアプリをダウンロードして動かしてみたり動画見たり、GPS機能の有効性を確認したり・・・。
ついにはTwitter にも登録して、たどたどしくはあるがいま使いはじめている。
僕は最初、このTwitter に懐疑的だったが、使いかけるとこれがなかなか面白い。
(運用や発言には注意は必要だが・・・)

いつもの事だが、新しいものを手に入れた時というのは楽しいものだ。
iPhoneが手から離れない時間が続く。
そんなこんなで、この8月はこのスマートフォンさまにかなり遊んで頂いた。

でも、何か物足りない空虚な時を過ごしてしまったような感じが、僕の中に残る。
なぜ?
僕にはこのデジタル感が早すぎだったのか・・・。

僕は元来のんびり志向、ばたばた時間を過ごすのが苦手である。
時間かけて本を読んだりペンでじらじら書いたり、そんなアナログな時間が僕は好きだ。
そうした時間がこの夏に、ほとんどなかったことにいま気付く。

世の中は、これからますますデジタル化が進むのだろう。
また、デジタル無しでの生活は出来ない社会となろう。
そして、僕もその渦の中で生きていかねばならない。
振り回されても、振り落とされないように?

”何か物足りない空虚な時間”がまたやってくる。
が、致し方ない、そういう社会に生きているんだから。

そんな中にあっても、自分らしいと実感する時間はやっぱり必要である。
僕にとって、その時間というのはアナログな時にある。
そして、そんな時がデジタルで曇りがちなこころのモヤモヤ感を取り払ってくれる。
これからは自分のライフスタイルに合ったアナログとデジタルの配分/使い分けが必要なようである。

山のあの透明な空気感を素直に感じる事が出来るよう、こころの中はいつでもクリアーにしておきたい。
その為にも、常日頃よりアナログな感性をもっと”ゆたか”にしていかねば!

と、PCのキーボードを叩きながら、今思った。
(ど~やねん?)

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