Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

徒然に

2006年02月25日 | life

今週末の土/日は、休みを返上して仕事の予定だ。
今年に入って、工事現場の管理をやっている。
そのため、内務の仕事がこのところ溜まりがち。

今日はすこぶる天気がいいが、予報では明日は雨。
どのみち、アウトドアには行けそうもないので、
「まっ、いいか」。



確定申告もしなくちゃいけないし、五輪も終盤となって、なんとなく世間も気ぜわしい。
オリンピックと言えば、昨日はフィギアスケートでの金メダル獲得で、
TVでは一日中お祝いムードの放送が続いた。
報道ではあまり紹介されていないが、僕的には今日行われるスキー回転の佐々木君に期待している。

彼は、日本ではあまり受け入れられない「ビックマウス」である。
でも、やることやってその自信からでる彼の「大口」、僕はそんなにきらいじゃない。
彼には、口だけでなく実力が本物であることを証明してほしいし、
頂点を見据えた最高のパフォーマンスを目指してほしい。

明日の朝、メダルを掛けて鼻高々の佐々木君の姿が、画面にあればうれしい。
世間を気にして遠慮がちな選手が多い中、こんな生意気くらいの日本人のアスリートが、
一人くらいいても僕は良いと思うのだ・・・。

未知との遭遇

2006年02月19日 | Mountain winter
湖北の山の中で一番目につくのは伊吹山。
滋賀県の最高峰であり、その山容は夏冬問わず美しい姿である。
滋賀県の人なら誰でも知っている、知名度の高い山である。
その人気の山の奥に、白倉岳と吊り尾根を形成する金糞岳があり、彦根からもよく見える。
特に冬になると早くから雪をかぶり、冬の間中白く輝き続ける山である。
世間ではあまり知られていないが県下第2の高峰で、山を知る者にとっては気になる山である。

今回は、カミさんと二人で山スキーでこの金糞岳を目指した。
夏は鳥越林道を利用して、標高1000m付近まで車で上がれるが、冬期はこの林道が閉鎖される。
こうなると、麓から金糞岳ピークまで標高差1067m、距離約10kmのタフな雪山となる。
日帰りでは、かなり厳しい山である。
で、今回は行けるとこまでという思いで、それでも早朝3時に起床して自宅を出発する。

登りは鳥越林道を使わずに、東俣谷川沿いの道を行く。
薄暗い狭い林道を2時間ほど進んで、悪いトラバースを越えたところで行き詰まってしまった。
「??? 何だ、これは ?」
そこには関電のダムがあり、先の道も雪に埋もれてこれ以上前に進めない。
思わぬダムの出現と、途切れた道に頭は混乱する。
どうも暗い単調な林道歩行で時間と距離感を失い、現在地を見誤ったようだ。
分岐の「追分」を通り過ぎてしまい、沢を詰めるルートに入ってしまっていたのだ。
自分のミスを理解し早々に引き返したが、これで一時間以上ののロスをしてしまった。



「追分」まで戻りルートを見つけて、ようやく中津尾に取り付く。
この間にカモシカ2頭と遭遇、奴らの脚力に脱帽する。

尾根ルートから、やがて明るい鳥越林道に出る。
でももうピークには行けない、どんなに急いでも時間ロスを回復できる訳もなく、
意気消沈気味に登高する。
結局700m付近でラーメンとお汁粉で大休止し、ここからはスキーで下降とした。
あとは道迷いの心配のない、だらだら林道滑降。
天気もよかったので、休憩中はお気楽モードだった。

しかし現実は、「そうは問屋が卸してくれなかった」のだった。
鳥越林道は今年の豪雪で荒れ放題、倒木が至る所にありまたデブリもあちこちに出現し、我々の行く手を阻む。
その度にゴキブリのように這いつくばったり、スキーをはずして障害物を越えたりしなければならない。
途中一カ所、完全に林道が崩落したところがあった。
そこには急傾斜のカリカリデブリがあり、通過するのにスキーを引きずりながらキックステップトラバース。
ミスって落ちれば、100m下の川底までノンストップである。
一歩一歩慎重に進みここを越えるが、予想外のデンジャーゾーンの出現に二人して肝を冷やす。
予想外と言えばイノシシ2頭と5mの至近距離で遭遇し、その他イノシシの死骸2体なんかにも出くわした。
単調と思われた林道も、終わってみればなかなかエキサイティングな未知なるルートとなり、
我々はこのアドベンチャーを十分満喫した。

冬山では計画や予定には書けない、予期できない状況が次々に出現する。
それにどう対処していくか判断と行動が求められ、そのリアリティがとても面白いのである。
今回は失敗したが、次回はピークを踏めるよう作戦を変更して、また金糞岳に挑みたい。



帰路、自販機で買ったファンタグレープが体を潤す。
雪山の帰りに、冷たいものをとてもおいしく感じた。
そのことがこれから迎える春の予感を感じさせた、そんな山行でもあった。

記録
 山域・目的  金糞岳(滋賀県長浜市浅井町) 山スキー
 日程     2006/2/18 日帰り
 メンバー   カミさんと二人
 データ    積雪 50~150センチ、雪質 ザラメ状、
 行程     2/18(土) 晴時々曇り (行動行程 9時間)
          4:45  自宅発 → 近江高山キャンプ場駐車場 
          5:45  キャンプ場駐車場 より入山(250m)
               ・ ヘッドライト付けてカリカリの雪面をシール歩行
          8:30  関電ダム
               ・ 現在地を見誤り、追分を通り過ぎて関電ダムまで行ってしまう
          9:00  追分(370m)
               ・ 追分まで戻り鉄橋を渡り、中津尾に取り付く
               ・ 倒木多くスキーを引きずって登高
         11:00  林道と合流(650m)
               ・ 幅の広い林道
               ・ 白倉岳、花房尾は真っ白で美しい
         11:30  林道 700m地点
               ・ ここで今回の登高を打ち切る
               ・ 気温5度、天気もよく琵琶湖も望めて、ここでのんびり大休止
         12:30  滑降開始(~林道滑降)
               ・ 雪質が西面側シャーベットと北面側アイスバーンと交互に変わる
               ・ 倒木・デブリ・林道崩落が至る所にある
         14:30  駐車場下山(250m)
         15:00  近江高山 → 帰宅 
 

チャレンジすること

2006年02月13日 | outdoor&sport
毎月第2日曜は、「びわ湖こどもの国」でクライミング教室である。
この教室もかれこれ4年ほど続いている。

昨日(2/12)は、雪が降るにもかかわらず、8名の受講生に来て頂けた。
毎回am10:00の受付の後、午前中に約1時間の机上講習、そのあと実践クライミングという行程で
pm3:00まで行っている。

受講生の方も半ば常連化し、皆さんかなり登れるようになって来た。
実践では、ルート課題を僕がいくつか設定して、それぞれクライミングして頂いている。
リードでトライする方もいて、教室は結構いい雰囲気である。



頭が痛いのは、机上の方である。
4年もやればク、ライミングに関しての持ちネタも枯渇する。
最近は、世間話的に話をしてお茶を濁しているのが現状である。
でも昨日は、オリンピックネタでいい話があったので、それを紹介させて頂いた。

ちょうど前夜、トリノでフリースタイルスキーの女子モーグルが行われた。
期待の上村愛子さんは残念ながら5位に終わり、メダルには届かなかった。

彼女は8年前の長野から、メディアや俗世間に浮つくことなく、ずっとひたむきに努力し続けた。
でも前回のソルトレークでは屈辱の6位におわりその後ルール改正などもあり、さらに彼女は苦しんだ。
そうした苦悩の中で、上村さんは自分の弱い部分を、自らが認めさらけ出すということを学ぶ。
負けん気が強くてプライドの高い彼女にとって、これはとても勇気のいることであったはずである。
その上で、難度の高い3Dという武器でトップを目指した。
不得意であるエアーで世界に挑むことを決意し、彼女は勝負したのだ。

そして、昨夜の決勝で見せたそのエアーは、誰よりも美しかった。

それだけでも僕は満足だったが、レース後のインタビューでアスリートとして成長した彼女を見て、
さらに僕は感動していた。

テクニカル・メンタル両面において、自分の殻を破ることの難しさ、そしてそれに挑戦する困難と勇気。
僕はスポーツを愛好する端くれとして、彼女から大きな教訓と感銘を受けた。

こうした日本のトップアスリートが繰り広げるハイパフォーマンスは、
自分たちのスポーツやクライミングすることのモチベーションにつながる。
大切なのは、自分も彼女たちが描いた軌跡の延長線上にいるんだという意識。
そして我々のような場末の者も、パフォーマンスアップに向けた努力を、けっして忘れてはいけないということ。

僕は、そのことを受講生の皆さんに伝えたかったのだが・・・?
こうした事例を通して、一人でも多くの方にクライミングやスポーツすることの素晴らしさを
リアルに知ってもらえれば、僕は幸せである。


ごりやく

2006年02月06日 | life



昨日は、近所のお稲荷さんのお祭りだった。
僕も及ばずながらこれのお手伝い。



朝からお供えを神棚に飾り、神主さんを迎えてお参りする。
午後からは、お餅を切ったりお下がりを分ける作業がある。
仕上げに、日の落ちるのを待って焚き木に火を付けてドント焼き。
この篝火にあたると、一年間風邪をひかないそうだ。
既にこの日風邪気味だった僕は、これ以上ひどくならないようにと、火の粉と煙に巻かれてお稲荷さんに祈った。

明けて今日、朝から体の節々が痛む。
風邪は昨日よりも悪化しているようだ。

アレッ?お稲荷さんのごりやくは?
それとも保菌者までは面倒観ないのかな?
幸いインフルエンザではないようだ。
でもこじらせると厄介なんで、今日は無理せず静養することにする。

お下がりのお餅を食べながら、再度ごりやくを期待して体の回復を待つこととする。



ジムクライミング

2006年02月03日 | climb

毎週水曜日は、KO-WALLに行く日と決めている。
本来クライミング力UPには、週2~3回通うのがベストだろう。
でも諸事情でそうもいかず、週イチの通いとさせて頂いている。

僕は昨年のクライミングを思い返し、己のフィジカルのなさを痛感。
それをふまえ、今年は持久力アップのためトラバース課題を多くやったり、
不得意なキャンパシングにも重点を置いて取り組むようにしている。

このジム、年2回ホールドを総付け替えして頂ける。
ルートもその都度リニューアルし、幸い課題には事欠かない。
トレーニングによりクライミング力がアップすれば、
こうした難度の高い面白い課題にも挑めるはずだ。

トレーニングとしてのクライミングも、目的があれば「これもまた楽し!」である。