北アルプスのニホンザル、岩に立ち仲間を見守る”男前”
(横通岳にて Sep.2011.撮影)
”チ~ム Bigover” は、お彼岸の連休に北アルプスで登山を行なった。
行動した二日間は好天に恵まれ、三ツ星マークがつく山行が出来た。
記録
山域 北アルプス 常念岳/横通岳
目的 ピークハント及びテント泊山行
日程 2011年9月23日~9月24日
メンバー ”チ~ム Bigover” の2名
登山口 ヒエ平 P 座標 N36°19′41″/E137°46′58″
ルート概況
・累積標高(上り): 1890m ・累積標高(下り): 1890m ・総歩行距離 16.0km
・行程時間 1日目 9.5時間、 2日目 8.5時間
・ルート状況 無雪期・一般ルート
・山行形態 BCテント1泊 トレック登山
行程(トレース地図)
1日目
0:40自宅発・・豊科IC・・5:15ヒエ平 P
6:00ヒエ平 P(1260m)入山~一ノ沢登山口(1323m)~王滝ベンチ~胸突八丁~
12:40常念乗越 BC(2466m)設営~14:40横通岳(2760m)~15:30BC(テント泊)
2日目
4:50常念乗越BC(2466m)~6:30常念岳(2857m)~9:10常念乗越BC(2466m)撤収~
一ノ沢登山口(1323m)~13:30ヒエ平 P 下山
14:00ヒエ平P・・豊科IC・・21:00自宅
○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○
猛威を奮った台風が過ぎ去って、日本は今年初の冬型気圧配置となる。
こんな日は、予報が晴れでも高山の稜線はガスる事が多い。
23日もそんな日だった。
僕らはこの日、1250mのヒエ平から2660mの常念乗越まで上がって、そこにBCを設営した。
そして、疲れた体に鞭打って、計画通り横通岳に向かっていた。
ガスが槍穂高の主稜線にダイナミックにかかる。
山を渡る風は、やはり冬の風だった。
2650m辺りまで来た時だった。
カミさんが、ちょこちょこ動く動物をみる。
サルだ。
まず数匹を確認、そして稜線西側の斜面を見る。
と、居るは居るは、それは20匹ぐらいの群れだった。
このニホンザル達、それぞれの個体が皆小猿かと思うほど小さい。
地元の多賀の山で見るような大猿と違い、太々しさもない。
草や這松の実などついばみながら、ザレ地を移動していく。
そのちょこちょこ動く様は、とても愛くるしいものだった。
僕らは、横通岳の登頂後の帰路、再びこの群れに会う。
サル達は僕たちと至近距離となっても、別段気にする様子もない。
我々も彼らをあまり刺激しないように、静かに遭遇地点から離れる。
歩みを進めてふと稜線を見上げると、群れから50mほど離れたところに、
ひと回り大きな個体のサルが岩に立っている。
おそらくボスザルであろう。
彼は我々を監視し、仲間を見守っていたのだ。
その姿は、なかなかの”男前”で、彼に生きものとしての”かっこよさ”を感じた。
群れのサル達は彼の導きでここ来て、すぐそこにある厳しい冬を越す為の準備を整えている。
きっとこのサル達は深い絆で結ばれていて、ボスである彼はその期待に応えてきているのだろう。
野生生物を語る上で、擬人化した思いを持つことは良くない。
でもサル達との出会いは、その理解を越えてそう感じさせたものだった。
そんな彼に出会えた事が、この山行の最大の成果だったような気がする。
こんな日は、予報が晴れでも高山の稜線はガスる事が多い。
23日もそんな日だった。
僕らはこの日、1250mのヒエ平から2660mの常念乗越まで上がって、そこにBCを設営した。
そして、疲れた体に鞭打って、計画通り横通岳に向かっていた。
ガスが槍穂高の主稜線にダイナミックにかかる。
山を渡る風は、やはり冬の風だった。
2650m辺りまで来た時だった。
カミさんが、ちょこちょこ動く動物をみる。
サルだ。
まず数匹を確認、そして稜線西側の斜面を見る。
と、居るは居るは、それは20匹ぐらいの群れだった。
このニホンザル達、それぞれの個体が皆小猿かと思うほど小さい。
地元の多賀の山で見るような大猿と違い、太々しさもない。
草や這松の実などついばみながら、ザレ地を移動していく。
そのちょこちょこ動く様は、とても愛くるしいものだった。
僕らは、横通岳の登頂後の帰路、再びこの群れに会う。
サル達は僕たちと至近距離となっても、別段気にする様子もない。
我々も彼らをあまり刺激しないように、静かに遭遇地点から離れる。
歩みを進めてふと稜線を見上げると、群れから50mほど離れたところに、
ひと回り大きな個体のサルが岩に立っている。
おそらくボスザルであろう。
彼は我々を監視し、仲間を見守っていたのだ。
その姿は、なかなかの”男前”で、彼に生きものとしての”かっこよさ”を感じた。
群れのサル達は彼の導きでここ来て、すぐそこにある厳しい冬を越す為の準備を整えている。
きっとこのサル達は深い絆で結ばれていて、ボスである彼はその期待に応えてきているのだろう。
野生生物を語る上で、擬人化した思いを持つことは良くない。
でもサル達との出会いは、その理解を越えてそう感じさせたものだった。
そんな彼に出会えた事が、この山行の最大の成果だったような気がする。
ヤマレコ記録はこちら(写真/行程詳細記載)
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