Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

これから、これから

2005年08月29日 | climb
昨日は、久々に椿岩へクライミングに行った。
メンバーは、最近クライミングにハマりかけているHクンとK君の三人。
二人ともまだリードになれてなくて、悪戦苦闘していた。
それでも、墜落の恐怖に耐えながら、がんばって登っていた。
その姿は初々しくもあり、また今の自分と変わりない我が身を見たような気がした。

僕はこの日、「いい感じ 5.11a」を一撃RPすることを目標にしていた。
二本程のアップを済ませた後、十分休息。
そして、陽が陰るのを見計らって取付く。

このルートは、ストレニアスで結構長い。
気温もまだまだ高いし、持久戦覚悟と気合い入れで裸族で挑む。(腹巻きだして)
途中の核心部では細かいホールドにめげかけたが、落ちて元々と開き直ってなんとか通過。
フルパンプしたが落ち着いてレストし、最後まで集中力が途切れぬよう登り、なんとかRP出来た。

自分の登りとしてはギリギリな感じで、まだまだ復活と言える状態でない。
でも、本気モードでかつ一撃出来たので、今日の結果には十分満足している。
秋も近くなりクライミングシーズンに入るにあたって、まずは上々の滑り出しと行った所か。

記録
場所   椿岩
メンバー K君、H君、bigover
ルート  アスレチッククラブ  5.9 RP
     モンキージャスティス 5.10b RP+1T
     いい感じ       5.11a RP
                  計 4本

7.カキノキ(柿)

2005年08月25日 | Portable Weblog
カキノキ科・カキノキ属

落葉高木。
花は6月、淡黄色で株により単生花や両性花を生じ、富有柿などは雌花だけで、
栽培には授粉樹を混植する。
雄花は2〜3個が集散状につき16雄ずい、雌花は単生して1雌ずいと8個の不稔雄ずいがある。
萼、いわゆるへたは大きくて4裂し、裂片は長さ幅とも1〜1.5センチ。
和名は紅葉と果実の色を示すアカキ(赤黄)に基づく。
             
                        「街の樹木」八田洋明著 栃の葉書房より

農家の野小屋前に植えられた柿の木である。
  良く見るとまだ青いが、子供のこぶし大の実がたくさん成っている。
  手前の田んぼの稲も穂を重く下げはじめ、いまは秋の収穫に備える。
  この様子だと、今年は米・柿とも豊作のようだ。

  写真は、野小屋のある田園をカメラに収めた一枚である。
  こんな風景も、区画整備の進んだ最近の圃場では少なくなってしまった。

わすれもの

2005年08月23日 | essay
槍ヶ岳に登ったのが16日だから、あれから一週間が過ぎた。

筋肉の張りもようやくとれて、体は通常モードになり始めた。
でも、今一つ仕事のノリが悪い。

どうも魂を、山に置き去りにして来たようだ。

早く取り戻さねば・・・。

夏の山行記録

2005年08月19日 | Mountain summer
今回の山行の目的は、あくまで「槍ガ岳 全員登頂」である。
その為に時間的にも体力的にも、余裕のある計画を立て実行した。

13日の晩にK君の車で彦根を出発、平湯のアカンダナ駐車場より5時過ぎの上高地行きバスに乗り、無事入山に成功する。
まずは順調なスタートである。

久しぶりの梓川沿いの路でもあり小梨平~明神~徳沢~横尾と、それぞれ趣のある地名と景観を楽しみながら進んだ。
横尾でテントを張り、小屋へビールを買いに走る。
それと持ち込んだワインで、「祝入山」パーティーである。
K君とははじめての山行だが、彼もかなりの呑ンべーのようである。
呑み助二人は、穂高の懐に抱かれて美味しい酒と共に、楽しい時間を過ごした。

15日もゆっくり行程である。
途中、一ノ俣谷へ滝を見に行く。
この谷には美しい滝が並んで落ちているのだが、この登山道は廃道になっていて、最初から薮こぎの連続となる。
それでもルートを捜しながら進むが、結局沢を徒渉出来ず、大飛瀑観光をあきらめる。
そうこうしていると雨も降り出し、ここからは真面目にババ平を目指す。

途中の槍沢ロッジで、テントの受付を済ませる。
くわえてビールを二日分とプラスαを買い込み、今日の目的地を目指した。
テントサイトのババ平には、昼過ぎに到着した。

時間は、いっぱいある。
赤沢山の岩場や横尾尾根の景観を堪能しながら、またまた宴会である。
二日連続で「昼間っからビール」で、とても幸せである。

明けて16日は、いよいよ本番である。
3人ともこの日はしっかり気合いを入れて、2:00起床、3:40ヘッドランプつけて出発である。
槍沢から水俣乗越への路は急登だが、朝一番パワーと多量の飲水のおかげか、ほとんど疲れを残さずに登りきれた。
ここからは、東鎌尾根をたどって本峰を目指す。
相変わらず天候が不安定なのか、晴れたりガスったり雨が降ったりで、尾根と同様変化に富む登高となった。
槍の雄姿や北鎌の険峻な様相、また穂高の展望が開ける度に各々のカメラで、ここぞとばかりの撮影会となる。
K君もカミさんも、景観の雄大さに感銘し大満足の様子である。
もちろん、僕もうれしくてたまらない。

思えば22年前、はじめての北アの登山は槍だった。
その後も山岳会に入って、冬の槍ガ岳を目標にがんばってきたのだ。
槍ガ岳は今までに夏1登、厳冬期4登(内、北鎌より2登)で、僕の山岳活動にとって象徴的な存在である。

そして今回もまた、いろんな想いを浮かべながら、槍の穂先きの岩稜をのぼる。
第6登目となるピークは、残念ながら濃いガスに包まれてまったく展望はなかった。
だが、ここに3名が元気にこれただけで、もう大満足である。

下降は、槍沢をひたすら下る。
K君は、途中分かれて天狗原に向う。
僕とカミさんは、残存体力や腰の調子を考えて、まっすぐベースを目指す。
美しい景観の中で、親子のライチョウタカのかっこいい飛翔にも出会えた。
それぞれが槍沢を楽しみながら、長い下降を続けた。

そして、3時過ぎに全員ベースに集結し、今日の成功を祝った。
もちろん、ビールで乾杯である。
乾いた空気とブラボーなロケーションの中で、ほどよく酔いがまわる。
本当の満足感や幸福感とは、きっとこうした心持ちを言うのであろう。

最終日は、精神的につらい上高地への下山である。
進むに連れ、いつものように足が痛みだし、疲労し皆無口になっていく。
それでも、この地をなごり惜しむ自分に酔いしれ、それを楽しみながら歩き続けた。

上高地に着くとちょうど帰りのバスが出る前で、ここも順調に通過出来た。
平湯に着いて温泉で汗を流し、ほぼ計画どおりに今回の山行が終わった。
天気が安定しない中、唯一晴間が長く続いた16日に槍ヶ岳の登頂を果たせた。

思い入れの強い槍穂高連峰に、今までとは違うメンバーで充実した時を分かち合えた。
このことには、みんなに心から感謝したいと思う。

思い出と新たな山への念いを抱きながら、ごきげんの3人はこの地を後にした。

メンバー  L.bigover 2.カミさん 3.K君

行程
8/13      20:30彦根出発 → 0:30平湯駐車場

8/14(曇り)  5:10平湯駐車場 → 6:30上高地・・・11:45横尾(テント泊)

8/15(曇り/雨)7:50横尾・・・9:00~10:00一ノ俣谷・・・12:30ババ平(ベース設営)

8/16(曇り/晴)3:40ベース発(2000m)・・・5:30水俣乗越(2470m)
         ・・・8:00ヒュッテ大槍・・・9:45~10:30槍ヶ岳登頂(3180m)
         ・・・11:00槍の肩・・・12:00坊主岩小屋(2720m)
         ・・・14:30ベース着

8/17(曇り/晴)7:15ババ平(ベース撤収)・・・13:30上高地
         → 14:30平湯駐車場 → 20:00彦根帰還



槍 登頂

2005年08月16日 | Portable Weblog
8/16 9:45 槍ケ岳に無事登頂した。

残念ながらガスがかかって展望はないが、天気はまずまず。
途中のリョウ線は、素晴らしい景色が堪能できた。

いい山行である。

            8/16  槍ヶ岳(3180m)ピークより


夏休み

2005年08月16日 | Portable Weblog
八月に入って、はやくも十日あまりたった。
我が家も、世間に習って夏休みを頂いている。

kくん、カミさんそして僕の三人は、8/14の早朝より岐阜の平湯から上高地に入った。
我々パーティーは北アルプスの主峰「槍ケ岳」を目指して入山。
今日は雨の予報だったが、幸い上高地はよく晴れ渡り、ここ横尾まで快適にこれた。
明日からも、いい山行になるよう頑張ろう。

今日は、とりあえず入山を祝してビールで乾杯である。

                       8/14  横尾テントより

6.サルスベリ(百日紅)

2005年08月10日 | Portable Weblog
ミソハギ科・サルスベリ属

中国南部原産の落葉小高木、高さ5〜8mで広く庭園に植栽される。
幹は淡紅紫色で平滑。
皮が薄く剥げ易く、痕は雲紋状に白く残る。
花は8〜9月、通常は紅色、時に白色。
開花期は長いので「百日紅」の文字が当てられる。
雄しべは多数で、外側の6本は長い。
近種のシマサルスベリは本種よりも幹の色が白くて平滑。
花の美しさはやや劣る。
琉球、台湾・中国に分布。

        「街の樹木」八田洋明著 栃の葉書房より

お盆という事で、母とカミさんの3人で墓参りに出かけた。
  墓のあるお寺の境内に、紅白のサルスベリが今を盛りに咲いていた。
  房状についた花が、風に揺られてとても綺麗だった。
  夏に咲く花は、どれも夏の太陽に負けないような活気があるのだが、
  サルスベリはその代表選手のような存在だと思う。
  枝の出方も、自由奔放な感じがして好きな木である。

幻の酒

2005年08月06日 | life
2年前かみさんと、立山のタンボ平を山スキーで滑った帰りのことだった。
黒部立山アルペンルートの大観峰駅で、酒が試飲販売されていた。
白く白濁したその酒は、甘い香りを駅舎に放っていた。
酒好きの僕は、ありがたく試飲させて頂いた。
山スキー帰りで疲れていたせいもあってか、その喉越しの良さと旨さに格別だった。
「ここでしか売ってないよ」という店員の話しだったが、そんな事はないだろうとその場では買わなかった。

しかし、いろんなとこでこれを買い求めようとするのだが、終点の室堂でも富山の街の酒屋にもその酒はなかった。
今年の春には扇沢周辺でも捜してみたが、やっぱり売ってなかった。
ないとなるとよけいに欲しくなるのが人情、あの時買っておけばと今さらながら悔やまれる。
店員の話しを信じなかった罰である。
もはや僕にとってあの酒は、「幻の酒」となってしまっていた。

ところが、思わぬ展開でこの「幻の酒」と再会することが出来た。
先日親しい友人が、晩方に我が家を尋ねてくれた。
剣立山方面への山登りの帰りに、疲れた体を押してわざわざ寄ってくれたのだ。
そして、土産は「大観峰」というにごり酒。
あの「幻の酒」である。

大観峰駅は立山の東側にあり、関西の僕にはちょっと縁遠い所。
もうこの酒は飲めないとあきらめていたのだが、友人の粋な計らいで呑む事がかなったのだ。
翌々日の夕食、この酒にて晩酌する。

酒の当てはドジョウの蒲焼き、これも珍味である。(写真)
「大観峰」はすこし重いので、オンザロックでグビッ・グビッと呑む。
very happyな酔いがまわる。

その酒はあの日と同様、極上に旨かった。
友人から頂いた、暑い夏の「至福」の時であった。
感謝、感謝。

5.ヒツジグサ

2005年08月01日 | Portable Weblog
スイレン科スイレン属

池沼に生える多年草の水草。
多数の根生葉を出す。
葉は広楕円形で、水面に浮かび光沢がある。
細長い根生の花柄の先に5cmほどの白色の清楚な花を1個開く。
蕚片は4個で緑色。
花弁は白色で8〜15個あり、長さは蕚片とほぼ同じ。
花が終わると水中で球形の液果となる。
和名は未草で、未の刻(午後2時)に開く事による。
しかし開花時間は必ずしも一定しない。

花期 6〜9月
成育地 池沼
分布 北海道、本州、四国、九州
            「日本の野草」山と渓谷社より

昨年の秋に購入して、家で育てていたヒツジグサが初めて咲いた。
  小さい白い花が清楚に咲いた。
  一輪だけだが、初めてと言うのはやはりうれしいものだ。
  花は夕方にはピッチリ閉じて、今日は早くもおやすみのようだ。