Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

雲泥の差

2006年04月23日 | climb
前夜は、友人たちと夕食会。
夜更かしと適量を超えるアルコール、重い重い朝を迎える。

そんな状態でMAさんと芹谷に行った。
岩は渇いていた。
しかし、前日までの雨で、コルネからはしみ出しが出ている。
これで課題のルートには取り付けない、良い「言い訳」が出来る。

アップの後、以前RPした細かいホールドが続くフェィスルートに取り付く。
少しランナウトするこのルート、気の入っていない登りを受け入れない。
足の上がらないクライミングで、「なさけない」ロワーダウンとなる。

そんな中、大阪から来ていた女性クライマーが、積極的ないいクライミングを見せてくれる。
今の自分と彼女はまさに「雲泥の差」、自身のメンタル面の弱さを痛感させられる。
それを認識出来ただけでも、この日ここに来た意義があった。

最後によれた体に鞭打って、「ラ・バンバ」をなんとかRP。
重い重い一日が、ようやく終わった。

記録
 日時   4月22日(土) 曇り
 場所   芹谷(多賀町)
 メンバー MAさん、とbigoverの2人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価)
      〇 ハングルーズ  5.10a  RP×1
      〇 ラ・バンバ   5.11a  RP×2 ★
      〇 エスニック   5.11b  T ×2 ★★
                   計 5本 

お花見

2006年04月19日 | life
今週に入って、いい天気が続いている。
黄砂の影響で青空はないが、春らしい暖かい陽気だ。
母親がどこかに連れてけと言いたげだったので、近郊へお花見に出かけた。

行った先は、彦根の龍潭寺
うちは以前は、このお寺の近くで30年近く暮らしていた。
このお寺の方と母親はご近所付き合いがあったし、僕にとっても子供の頃よく遊んだ所でもある。
母はご住職の奥さんと10年ぶりの再会となり、短い時間ではあったが昔話に花を咲かせたようだ。


(龍潭寺境内にあった粋な飾り窓)

龍潭寺は、素晴らしい庭があり観光名所ともなっている。
よく手入れされたお庭の拝観と美しいしだれ桜、思い出深いこの場所で贅沢なお花見が出来た。



送別クライミング

2006年04月17日 | climb
週末の天気があやしい。
土曜日は一日雨で、その雨が明くる日に残るかもしれない。
そんな心配の中、僕たちはMA号に便乗して白嵒に向かった。

今回のクライミングは、いつもと少し違う。
友人でありクライミングパートナーであるYO君が、
今月末にアメリカに経ってしまう。
そんな彼との送別クライミングでもあった。

幸い白嵒は上天気で、部分的にしみ出しはあるものの、
コンディションはまずまずだった。
彼も日本的課題の多いこのエリアで、外岩クライミングを満喫したようだった。

彼は「流れ者学者?」なので、なかなか定住出来ない。
4年ほど前にも、アメリカに渡り何かしら研究していたようだし、
今回もいつ帰国するか未定のようだ。
僕のような土着民族には少しうらやましいなと思う反面、
短時間で成果を出さねばならない学者家業も、なかなかたいへんだな~とも思う。
いずれにしても、YOくんの彼の地での健闘を祈る。

そして、YOくんがいつの日か帰国したとき、再び彼とクライミングに行けるようにしたい。
僕にはそんなことぐらいしか出来ないんだが、きっと彼もそれが一番うれしいだろう。

だからこそ、この日のクライミングもがんばる。
そんな日々を続けることが、きっと大切なんだと思う。

記録
 日時   4月16日(日) はれ
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー MAさん、YO君、KAさん、カミさんとbigoverの5人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 私は大女様       5.10a RP×1
      ○ 道普請は慌てずに    5.10c RP×1   ★★
      ○ トンガリコーン     5.11a T×3    ★
                       計 5本

好選択

2006年04月10日 | climb
この日のクライミングは、当初芹谷の予定だった。
しかし、午前中に寒冷前線の通過を予報していたので、椿岩に場所を変更していた。
8日の9時すぎに土山役場で合流し、二人で鈴鹿市に向かう。

久しぶりの椿岩、しかしキャンプ場の駐車場に着くなり雨が降り出す。
しかも雨はどんどん強くなる。
今日どうしても登りたい二人は、即座に椿をあきらめ白嵒に転戦することにした。

パートナーのMaさんは、先月スペインクライミングから帰って来たばかりで、
伊勢道の車中でいっぱい土産話を聞く。
普段見聞きしないクライミングの話を聞くのは、とても刺激があり楽しいものだ。
勢和多気ICから新しく開通した高速で一気に大台町まで行く。
下道の割愛で30分くらい短縮できそうだ。

12時前に快晴の岩場に到着、ここは日だまりでいつもとても暖かい。
ここに来た選択は正解だったようだ。
そしていつものように、ぐだぐだ能書きたれながら二人交代で登り合う。

最後の登りも「大女様」にするか「道普請」にするかで迷ったが、
取り付いて二人ともすでにパワー切れであることに気付く。
「道普請」だったら、フルパンプ テンションしていたかもしれない。
少しやさしめの「大女様」でクールダウンしてよかった。

今日は、いろんな意味でいい選択が出来たようだ。
気分の良いこの日のクライミングが終わった。


記録
 日時   4月8日(土) はれ
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー Maさんとbigoverの2人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 私は大女様       5.10a RP×2
      ○ 道普請は慌てずに    5.10c RP×1   ★★
      ○ トンガリコーン     5.11a T×2    ★
                       計 5本

冬から春へ

2006年04月03日 | Mountain winter
まさに季節が変わった瞬間だったのかもしれない、そんな山行だった。

4/1、前日までの強い冬型で取立山は新雪が30~40センチ、厳冬期のようなラッセルでトレースを自ら刻む。
少人数のラッセルは、大変な労力がいる。
でも、これもなかなか気持ちがいいと思う僕は、やっぱりマゾっ気が多いのか?


前回の1100mの最高到達点を過ぎて主稜線に出ると、そこには別世界が広がっていた。
雪庇ある細長い尾根、稜線北側に広がる純白のスロープ、青い空・・・・。
早出のおかげで時間も余裕が出来、写真なぞ撮りながら、景観を楽しみながら登る。
念願の取立山には10時半に登頂、単独ボーダーの方と静かなピークとなる。
先行した山スキーの地元パーティの方々は、既に大長山方面にトレースを付けて遥か彼方だ。
カミさんとリベンジできたピークで、ゆっくりとくつろぎタイムを楽しむ。
取立平方面に軽く一本滑る頃には、後続の登山者も次々とやって来た。
やはり天気がいいとみなさんご機嫌で、いつのまにか賑やかな取立山となっていた。


快晴のピーク、太陽からの日差しがかなりきつくなって来た。
紫外線も強くて、照り返しで顔が痛い。
きっとこの時、季節が冬から春に移う瞬間を、僕たちはこの山頂で向かえたのだろう。

下山は、もちろんスキーで滑降。
でも、暖かな日差しで重くなってしまった雪、華麗にスキー滑降とは行かない。
固まりかけた生コンクリートのような雪面を、斜滑降でドロドロと降りる。

それでもやっぱりそれを楽しみながら、課題だった取立山を僕たちは、大満足で終えることが出来た。 



記録
 山域・目的  取立山(福井県勝山市) 山スキー
 日程     2006/3/31・4/1 (1日ピークピストン)
 メンバー   カミさんと二人
 データ    積雪 200~250センチ、雪質 新雪~生コン、
 行程     3/31(金)曇り 後晴れ
          16:30  自宅発 → 福井北インター → 勝山東山いこいの森下 
          19:30  国道157号沿い駐車場 にてベース設営 泊(620m)
               ・ 駐車場には30センチの新雪あり、パーティは我々のみ

        4/1 (月)晴れ
           3:00  起床 
               ・ 星空の放射冷却で、すべてが氷でカチカチ
          5:00  ベース出発(入山)(620m)
               ・ 林道をショートカットしながら行く 
               ・ 新雪40センチほど、ラッセルしながらトレースをつける
           6:45  林道820m付近
               ・ この辺りで後続パーティに追いつかれる
               ・ この方達は地元の山スキーグループで強い、大長山までツアーのようだ
          8:45  主稜線 1100m付近
               ・ 尾根に出る前がガリガリのアイスバーン
               ・ 前回とほぼ同じペースでここまで来る
               ・ 先行パーティのトレースで、クトーを付けてスキーシール登高
               ・ 素晴らしい景観の尾根を行く
         10:30  取立山(1307m)登頂
               ・ 広い山頂、360度展望、念願の真っ白な白山も望め大満足
               ・ 続々と後続登山者が登頂するなか、我々はゆっくり休憩
               ・ 取立平方面へ50mほど滑降、既に重い雪で滑りが悪い
         11:45  下山滑降開始
               ・ 稜線上は比較的快適に滑降
               ・ 1200mからの急斜面からは、生コンのような雪でスキーで曲がれない
               ・ 斜滑降/キックターンで下降、大変だがけっこう楽しい
         12:30  900m駐車場上
               ・ 林道をショートカットしながら滑降 
         13:40  駐車場下山(620m)
         14:00  勝山東山いこいの森下 → 勝山温泉センター → 帰宅 

リベンジ

2006年04月01日 | Portable Weblog
今日は3/31、カミさんと二人、取立山の登山口駐車場でテントを張ってくつろいでいる。
前回登頂出来ず、途中敗退したことは先のエントリーで紹介した。
今回はその無念を晴らすべく、再びここにやって来たのだ。
昨日までの降雪で駐車場には 30センチほどの積雪があり、ここだけは季節は冬のまま止まっているようだ。
明日は、前回よりラッセルが厳しいかもしれない。
雪山に同じ状況無し。
気持ちを入れて、明日こそピークに立つと誓いつつ、シュラフに入って眠りに着く。