Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

我が家のタンパク源

2005年09月30日 | life
アメリカから牛肉が来なくなって、どれくらい経っただろうか。
先日新聞で、アメリカ畜産協会?みたいな団体が「アメリカ牛肉は安全です」と、気合いの入った広告を載せていた。

我が家は基本的に、肉類は豚で賄っている。
アメリカ牛がなくてもたいして影響がないので、この広告にもさほど共感しなかった。
たまに利用する吉野屋も、豚丼が旨いので不便しないし、この前食べた新メニューのショウガ焼き定食は格別だった。
スポーツ指導員のアスリートの食事に関する講習会でも、「良質のタンパク質とビタミンB1を多く含む豚肉は最高!」と言っていた。

今日は僕が夕食当番の日、買い出しにスーパーにも行かねばならない。
そしてカゴの中には、30円値引きの豚バラ肉が当たり前のようにあるだろう。
安くて栄養があって理屈抜きに旨いこいつには、いつもながら感謝である。

今晩豚肉喰って、鋭気を養い日曜のクライミングに備える。

へたくその証し

2005年09月26日 | climb
                   (Photo by bigover 「プレッシャー」)

台風の進路によっては、雨かもしれないと思っていた。
しかし、東に大きくカーブしてくれたおかげで、三重県側はこの日快晴になった。
風は強いものの、爽やかで快適なクライミング日和となった。

今回は、5.11台を3本登れればと、ここを訪れた。
その一本目のケイブマンで、核心のクリップ部分でムーブミスして、テンションを掛けてしまった。
2回目のトライでは、無難にそこを通過できたが、その後疲れが残り、次のアトランタRPがもう精一杯だった。
時間的な猶予もなかったので、この日はここで打止めとした。

やはり今の自分は、一日を通しての持久力が決定的に不足しているようだ。
10月半ばには、このメンバーと備中へのツアーも決まった。
楽しみであると同時に、体つくりも精を出さねばと、思いを巡らす今日である。

              

記録
 行程   05/09/25 晴
 場所   椿岩
 メンバー Mさん、Yくん、Hくん、かみさんと二人 計5名

  ・マタマタ  5.9   T×1
  ・ケイブマン 5.11b.c T×1、RP×1
  ・アトランタ 5.11a  RP×1

              計 4本

9. ウラシマツツジ

2005年09月24日 | Portable Weblog
ツツジ科ウラシマツツジ属

高山の砂礫地や乾いた草地に生える落葉低小木。
地下茎を長くひいてふえる。
茎は残存する葉柄の基部におおわれ、高さ2〜6センチ。
葉は倒卵形で、質は厚くてしわが多く、鈍鋸歯が目立つ。
秋になると美しく紅葉する。
初夏、新葉の間から2〜3本の短い花茎を出し、黄白色のつぼ型の花が開く。
花冠は長さ4〜5ミリ、内側に毛が生える。
果実は球形で、黒紫色に熟す。
花期;6〜7月 
生育地;高山
分布;北海道、本州(中部地方以北)

       「日本の野草」山と渓谷社より

  写真は、先日赴いた空木岳の上部稜線で撮影したものである。
   緑のじゅうたんの中で赤い葉のウラシマツツジがよく映えて、とても印象的だった。
   こうした自然の彩りは、人の手でつくろうと思ってもなかなか出来ない。
   造園家の端くれとして、改めて自然がつくる生態系の深さに感銘を受ける。
   10年後に再びここを訪れた時、はたして僕の目にこの美しい景が映っているだろうか。
   本当に大切にしなければならないものは、こんな小さな自然であるのかもしれない。

青空のもと(空木岳 山行記録)

2005年09月20日 | Mountain summer
百名山でもある空木岳を、今回二日間の行程で登った。
ルートは池山尾根をたどって空木岳をピストン、初日は池山小屋までとし、ここにベースを設営した。

きれいな白樺林の中にあるこの小屋は、室内トイレのあるまだ完成間もない無人小屋である。
看板に「池山作業小屋」とあるが、ここを利用して登山する者は多いようだ。
到着すると、すでに5名の先客がいた。
僕らはバルコニーにテントを張り、快適な一夜を過ごした。

18日は、早朝より池山尾根をいく。
なだらかな道をヘットライトつけて歩き、夜が明ける頃に細い尾根に入った。
ここからの登山道は、稜線からの巻道が多い。
険峻な沢をトラバースする結構わるいルートだが、そうした箇所は過剰な程に整備されて難無く通過出来た。

細尾根からやがて主稜線に出て、空木平との分岐を過ぎると景観は一変する。
大きなどっしりとした尾根は、「駒石」など花崗岩の奇岩を列ねる。
美しい緑色のハイ松と紅葉が交じる灌木、そして秋の高気圧で晴れ渡った真青の空がいきなり目の前に広がった。
尾根の上下で、これほど趣の異なる山もめずらしい。
このロケーションに巡り会えただけでも、今回の山行は成功と言えるだろう。
ピークまでの登りでフィルム2本分のシャッターを切り、素晴らしい景色をカメラに収めることが出来た。

秋風のふく2864mの山頂でゆっくり過ごした後、下降にかかる。
同ルート下降なのでピッチも上がり、順調に行程を消化出来た。
すでに無人となったベースのある池山小屋には、3時前に到着。
珈琲を一杯湧かし休息した後、我々も早々に撤収し下山、約一時間後には駐車場に着き車中の人となった。

記録
山域・目的 中央アルプス 空木岳 ピークハント
日程    2005/9/17~18
メンバー  かみさんと二人

9/17 晴 (行動行程 2時間)
  10:30 八日市インター発 → 駒ヶ岳高原 → 14:00 林道終点駐車場
  14:30 入山(1370m)
  16:40 池山小屋(1750m) ベース設営

9/18 快晴 (行動行程 12.5時間)
  2:00 起床  
  4:00 ベース発
        ・ライトつけて遊歩道ルートを行く
  5:00 マセナギ上部(1980m)
        ・細尾根から主稜線へ
  8:10 森林限界付近(2580m)
        ・展望の効く花崗岩の美しい尾根
        ・紅葉も始まりかけ
  9:40 空木岳 登頂(2864m)
        ・縦走して来た登山者でにぎあう
        ・木曽駒、南駒、御岳、南アルプス、富士山の眺望を満喫
 10:25 下降開始
        ・駒石(写真)を俯瞰しながら下降
  11:50 ヨナ沢の頭下部(2280m)
 14:45 ベース着
 15:30 ベース撤収
 16:30 林道終点駐車場 下山
 17:00 駐車場 → 駒ヶ岳高原 → 22:30 帰宅

快適なテント生活

2005年09月18日 | Portable Weblog
今回の山行は、中央アルプスの空木岳。

午前中に仕事をかたづけて、カミさんと駒ヶ根にやってきた。
今は林道終点より一時間ほど来た池山小屋にいる。
今夜のテント場は、素晴らしいの一言だ。
小屋のバルコニーにテントを張り、名月を肴にバーボンで一杯、ごきげんな夜を過ごしている。
明日は早朝よりピークを目指す。
      9/17 18:30 池山小屋より


寒冷前線 通過中

2005年09月14日 | essay
9/14の夕方、黒い雲が上空を支配し、北風を伴った雨が降っている。
ただいま、寒冷前線が通過中のようだ。
外は雷も鳴って、ちょっとした荒れ模様になっている。

予報では、このあと上空に寒気が入って、少し冷え込むと言っていた。
真夏の選挙戦で先週まで熱かった街も、この雨と共に冷めていくのか。

季節が遷ろう・・・。
すぐそこに「秋」が来ている。

(写真は9/7撮影の美しい夕焼け)

読書の秋

2005年09月06日 | life
昨夜仕事帰りに、市内の大型書店に行った。
ここに行くのは久しぶりでもあった。
お目当ては、その日発売の『ロック&スノー029』。
行くと新刊にもかかわらず、既にコーナーの片隅に追いやられている同書を発見。
クライミングのマイナー度を感じながらも、とりあえずあったことに安堵して、これを購入した。

せっかくなので、店内をうろうろする。
新しい本を見つけて手にとって眺めるのは、いつも楽しいものだ。
セラピーものからスポーツ関係、当然山岳書もチェックする。
しかし、この関係の書棚に目新しいものはなく、ピンと来るものもなかった。
最後に、仕事に関係する建築・造園の専門書コーナーに寄る。
幸いそこには、今までにはなかった書籍がいくつか見受けられた。

その中の一つに『近自然学』というテキスト大の本があり、これを手にとって流し読みする。
値段を見ると3500円とあり、かなり高いと感じた。
でも、最近落ち着いて読書もしてなかったしいい機会だし、財布の中身を確認して思いきって買うことにした。

内容は現在の地球環境の悪化を懸念し、その改善策を唱ったものだ。
ちょっとまゆつば物のデーターを集めて現状を解説し、未来をかなり悲観的に予想していく。
この書き方、読者に不安をあおるような表現が多く、かなり鼻につく。
でも対策の視点はちょっと面白そうだし、発想の転換にもなりそうである。
そういう点でこの本、期待が持てるかもしれない。
いずれにしても環境問題は、僕にとって興味のある内容である。
はたして悪書なのか良書なのか、じっくり見きわめながら読んでみたい。

8. ケヤキ(欅)

2005年09月01日 | Portable Weblog
ニレ科・ケヤキ属

果実(石果)はゆがんだ平たい球形で径5㎜内外。
10センチ位の枝ごと離脱し風で散布される。
樹皮は灰褐色、ややなめらかで雲紋状の薄片となってはげ落ち、これは生長後の2次的な師部が部分的に出来るためと説明される。

本州〜九州、台湾・中国に分布。
人家の周囲に植えられる落葉高木、日本産樹種のうち最も大木となるものの一つ。
高さ30mに達し、各地で天然記念物等に指定されている。
葉はしばしば左右不同、するどい鋸歯がある。
花は4〜5月、雌雄同株。
新葉の展開と同時に花を開く。
雄花は数個ずつ新梢の下部の葉腋につき雌花は上部の腋に1個、花柱は2分する。
材は硬く、木目も美しいので建材や家具材として尊ばれ、盆栽の材料としても有名。
エノキ、ムクノキなどと共に樹形のシルエットが素晴らしく、武蔵野を代表する樹木。

                        「街の樹木」八田洋明著 栃の葉書房より

おそらく建材用にと植えられた欅であろう。
  よく手入れが行き届いていたのか、下部数mは枝もなくまっすぐで太い。
  腐れも見られず、とても綺麗な樹皮である。
  樹冠もほうきを大きく広げた様が遠くからでも眺められて、その姿はたくましさを感じる。
  ここに登ってみたいと思うのは、僕だけだろうか。