Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

梅雨明け宣言

2006年07月31日 | Mountain summer
梅雨がなかなか明けない。
五月からのこの三ヶ月間、ずっと天気がよくない。
実はこの爺ケ岳山行、先々週の海の日連休に計画していたものだ。
傘マークのつく予報を見て、順延を繰り返していた。

今週も怪しい天気だったが、半ば強行軍的に計画を決行した。
扇沢周辺の山には、湿気の多いガスがまとわりつく。
それはやがて雨雲となり、初日は雨となった。
幸いなことにこの雨、僕たちの行動時間には上がってくれる。



山中では、天気の変化がダイナミックな景観を作る。
尾根や谷にたれこめていた雲が竜のように立ち上がり、ガスがみるみる消えていく。
そして空に夏の青空を望む。
その青さは梅雨明けをイメージさせ、苦しい登りに苦闘する我々を鼓舞する。



入山二日目、爺ケ岳を目指して稜線を登る。
下界には雲海が広がり、そのなかに山々が島のように浮かぶ。
そこを渡る爽やかな夏の風が、僕に梅雨明けを確信させた。

久々の北アルプスは季節替わりする最高のロケーションで、「心地いい」が印象のいい山行となった。



記録
  日程   7/29(土)~7/30(日)
  場所   北アルプス 爺ケ岳             
  目的   ピークハント
  メンバー カミさんと二人



行程    7/29(土)曇り/雨時折晴れ 
        3:00 自宅発 → 豊科IC → 扇沢 → 8:00 柏原新道口駐車場
           ・既に駐車スペースに余裕はあまりない
        8:20 入山(1330m)
        10:30 1820m
           ・最初の急登はこの辺りまで
           ・雨が降り出し雨具装着、でも30分ほどであがり梅雨明けを予感する。
           ・石畳状によく整備された登山道を行く
        12:00 2090m
           ・沢に雪渓が残る。
           ・尾根までの急登が始まる。
        13:45 種池山荘(2450m)
           ・ここでテント設営、快適な天場 水1L 150円也
           ・設営完了と同時にまた雨が降り出す。ビール飲んでくつろぐ。
     7/30(日)晴れ/くもり
        4:00 起床
        5:30 ベース出発(2450m)
           ・ガスと風の中出発、かなり寒い
           ・やがてガスが晴れ始め、ブロッケン現象も見えた
           ・写真を撮りながらゆっくり登る
        6:45 爺ケ岳 南峰(2620m)
           ・鹿島槍、針木、剣、そして槍も遠望出来る
           ・平野部には雲海が広がり,神々しい風景を満喫
        7:15 爺ケ岳 中央峰(2670m)登頂
        8:40 ベース着(2450m)
           ・ベース撤収
        10:00 種池山荘より下降開始
        10:30 1820m
           ・重荷で急下降が足にこたえる
        13:15 駐車場下山(1330m)
        13:40 駐車場 → 大町温泉郷で入浴 → 豊科IC → 20:30 自宅着

演出効果

2006年07月21日 | essay
先日のこと、仕事ではあったが京都を訪れる機会があった。
久しぶりの京都駅、烏丸口を降りると真正面に京都タワーがそびえ立っている。

このタワー古都の街を照らす灯台をイメージして、昭和39年に建設されたものだそうだ。(僕はローソクだと思っていた)
僕はこれを見ると、いつもダサイ建造物だと思っていた。
でもこの日は、「これもアリかな」と妙に納得してしまう。

実は京都駅の駅舎も出来た当時は、京都のイメージにそぐわない冷めたい感じの建築だと批判的だった。
それも今日はなんだかしっくりきている感じがする。
好きでない景観も時とともにその土地になじみ、やがて違和感のないものに変わっていくのかと不思議に思った。



この日の夕べ、駅のレストランでご一緒した方々とおいしいビビンバとビールを頂いた。
折しも京の街は祇園祭の最中、駅の中でも提灯が飾られコンチキチンのお囃子も聞こえてくる。

ディスプレーされた提灯のほのかなあかりや心地いいBGMが、無機質で近代的なものを暖かく包んでいる。
感性や感情なんて、ちょっとした演出で流されて変わってしまう。
それとも暑く乾いた喉をうるおしたビールのせい?・・・いい加減なものだ。

ほろ酔いで情緒に触れた、いい気分な「ちょっとだけ京都」だった。

8. 山田錦

2006年07月19日 | Liquor collection
酒名    芳水 特別本醸造 「山田錦」
データ   清酒 精米歩合  60%
      アルコール分 15度以上16度未満
      原料米 井川町特別栽培米 山田錦
      杜氏名 高垣 克正
      蔵元が地元井川でお米作りからこだわって造ったお酒
容量/価格  720ml 1050円
入手    2006.7.14 リカーマウンテン秦荘店で購入
醸造元   芳水酒造有限会社
        徳島県三好市井川町辻231-2
評価    ★ 酒飲み好みに仕上がっている。
          甘い香りで、口に含むと程よい酸味もありかつまろやかである。
          喉ごしもよく、肉系の肴にもよく合った。
     (★はbigoverのきまぐれ評価)
 
メモ    先日、仕事で徳島県に行った。
      その折に地酒をと思っていたが、日程が詰まっていて入手できなかった。
      その代わりと言っては何だが、地元のリカーショップで購入。
      値段の割にうまい酒だった。

変革の波に乗るむつかしさ

2006年07月10日 | essay
台風接近の影響か、この週末の蒸し暑さはなかった。
じっとしていても肌は汗ばみ、湿気が体にまとわりつく。

そんな昨日の日曜日、びわ湖こどもの国でのクライミング教室に行ってきた。
この施設、本年度より県が進める指定管理者制度により社会福祉法人の「友愛」が 運営受託するようになった。

前年度までは、県の外郭団体の「社会福祉事業団」が運営されてこられた。
ここではクライミングに関する事業も、公的機関がおこなう教育的見地に立った運営がなされていた。
替わった「友愛」は、法人と言ってもれっきとした民間業者。
民間がやるとなると、どうしても利潤の追求を迫られる。
果たしてこれまでのように、パブリックとしてこの施設が活用されて行くのかいささか不安である。
4年ほど続いていたこの教室は、「友愛」の理解もいただき今年度はなんとか継続出来ることになった。

そして昨日、第一回が開催された。
集まったメンバーは、継続して登録いただいた顔見知りの方々。
みなさんこのスポーツの面白さをわかりつつある段階である。
クライミングらしいムーブや洗練された登りも出来るようになってきた。
ここに集うメンバーとの久しぶりの再会、そしてそれぞれが真剣なクライミングへの取り組み、それがまた楽しい。
終わりの頃には、みな暑さにやられて一応に疲れた様子だったが、力を振り絞った後の満足な表情がそれぞれみられた。

政治や政策の変更に伴い、社会の形が変わっていきつつある現在。
変革が必要なことは十分承知の上で、旧制度のいい部分をどうやって継続していくのか。
課題や障害は多いが、関係者が知恵を絞って行動していかねばと思う。

そして、こうした草の根的な活動が今後も続いていくことを願うのである。

7. 加賀ノ月「満月」

2006年07月03日 | Liquor collection
酒名    加賀ノ月「満月」
データ   純米吟醸
       清酒 精米歩合 麹 50% 掛 60%
      地元五百万石を原材料としまろやかで深みの味わいと
      飾りのない香りの優しい満月を想わせるお酒
容量/価格  720ml 1207円
入手    2006.6.23 石川県瀬領町 森酒店にて購入
醸造元   (株)加越
        石川県小松市今江町9-605
評価    ★★ 香りは薄く、色も透明。口に含むと程よい甘みが広がる。
         飲むと口の中に丸みのようなものが広がる。
         また、舌奥にはワインのような渋みが残るが嫌な渋みではない。 
      (★はbigoverのきまぐれ評価)
 
メモ    大日山登山の帰り、県道沿いの酒屋に立ち寄り購入した。
      あっさりとした味わいで、夏場にもいけるいいお酒だと思う。