『シロモジ黄葉』
(奥美濃 能郷白山にて Nov.2010撮影)
”チ~ム Bigover” は、銚子ケ峰山行に引き続き、今回も奥美濃の山に入山した。
山は、”奥美濃の主峰 能郷白山”、山行目的は、ピークハント及び紅葉狩りだ。
この計画は、天候不順で2回順延して、今回は3度目の正直。
この週末は、日本は高気圧に覆われて好天の予報、ようやくの事で決行出来た山行だった。
ルートは、岐阜県本巣市根尾~能郷より入山、ピークより南に伸びる長い尾根を辿るものだ。
それに、アプローチ的な往復2時間の林道歩きが加わり、トータルで10時間超のロングルートとなる。
温見峠から行けば1.5時間ほどでピークに立てるのだが、しっぽりと奥美濃の山を楽しみたい僕らは、このルートを選択した。
気がつけば11月ももう中ばで、紅葉高度もかなり降りてきている。
そのおかげで、つまらないと思っていた林道歩きは今真っ盛りの紅葉で、あきる事がない。
その景観を十二分に楽しみなが、単調な林道歩きをこなす。
標高を上げるとともに木々から葉は無くなり、山が寂しくなった頃、今度は登山道に雪が見られるようになる。
週はじめの荒天時に降った雪が、まだ残雪として残ったようだ。
そこはまさに”秋と冬の境目”だった。
今シーズン初の、雪を踏みしめながらいく山登りに、なんだかずいぶん得した気分で行程を進める。
出発して5時間余り、もう足が疲れて息が上がりかけた頃、ようやく能郷白山のピークに立つ。
下界には季節外れの黄砂が立ちこめて、この高所からこれを眺める。
少し白濁したようなマッタリとした霞が、まるで墨絵のような幻想的な景観を創る。
奥美濃の山々を望む。
その時間は、本当に静かな山頂での、至宝のひとときだった。
下山は日が暮れないうちにという想いなんだが、雪で滑り易くなった登山道を慎重に降りるのと同時に、眼下に広がる錦の山腹を眺めながらの歩みで、ペースは上がらない。
存分に奥美濃の山を楽しんで、林道ゲートについたのは4時を少し回った頃だった。
日が短くなっているので、周囲はもう薄暗くなりかけている。
この時期としては、少し暑いくらいの山行を無事終えて、山岳会の留守本部に下山報告のメールを送って、この思い出深い山行を締めた。
記録
山域 奥美濃 能郷白山
目的 ピークハント及び紅葉狩り
日程 2010年11月13日(土)
メンバー ”チ~ム Bigover” の計2名
概況 ・最大標高差1238m ・総歩行距離 16..0km
・行動時間 10.5h
・ルート状況 無雪~積雪7センチ(1400mより上部)/一般ルート
・山行形態 日帰り(ビバーク装備有り)/トレック登山
トレース図
行程 11/13(土)晴(黄砂薄曇り)
03:00 自宅深夜発→彦根→大垣(国道21号~157号)→
岐阜県本巣市根尾能郷 能郷谷林道ゲート前 駐車(5:30着)
・後続車が2台、その後もう1車がここに駐車
06:00 ゲート前より入山(380m) ~林道~
・およそ3キロの林道、舗装された道を登る
・山は紅葉/黄葉真っ盛り
07:05 登山口(700m) ~西側の尾根に~928m~林道合流~
・沢を渡って急登を行く
・錦の絨毯のような登山道
08:50 主稜線(1160m) ~前山付近~
・前山までの行程は長い
・1400mぐらいより残雪を踏む(11/7に降った雪か?)
10:20 主稜線コル手前(1400m) ~
・残雪に親子熊の足跡を見ながら進む
・急登/長距離の疲労が足にくる
11:20 能郷白山(1617.3m)登頂
・無風で暖かなピークで1時間の休息
・黄砂で霞がかかったような奥美濃の展望を堪能する
・ここから無線発信、名古屋局と交信する
12:30 ピーク出発 ~往路下降~
・融けかけた雪でスリップしないように注意しながら高度を下げる
14:00 主稜線(1200m) ~登山口(700m)~林道~
・今が盛りの紅葉を楽しみながら急傾斜を下降
16:10 ゲート前(380m)下山
・10時間超の行程を明るいうちに無事終えてホッとする
・駐車場に後続車の車がまだ1台あり
16:30 能郷谷林道ゲート前 P→大垣→自宅着(20:30)
・明日はレスト、ベストな山行を終えて満足された気分で就寝
紅葉モミジの落ち葉絨毯
霞に浮かぶ奥美濃の山々
墨絵のような景観、北アルプス/乗鞍/白山/御岳の稜線部は雪を纏う
能郷白山ピークより白谷を俯瞰する
奥美濃の山を楽しむ
雪まじり(1400mより上部)の登山道を往復する
食べられるキノコ???
ナメタケ?だと思われるが採って食べる勇気はなかった
旨そうだが、今日のところは写真だけ
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