Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

心地のいい想い(鈴鹿山系 釈迦ケ岳山行記録)

2014年02月27日 | Mountain winter
『雪山登山』

(釈迦ケ岳にて 2014.2撮影)
 

”チ~ム Bigover”は、冬期恒例の「岳友と行く雪山」登山を行なった。
計画した鈴鹿の釈迦ケ岳へは、3人とも冬期は初めて。
準備段階からこの山行をとても楽しみにしていた。
そして、寒風の吹く鈴鹿で僕らは充実の一日を過ごした。

山行記録
 山域     鈴鹿山系 釈迦ケ岳/猫岳
 目的     ピークハントおよび縦走
 日程     2014年2月22日(猫の日) 
 メンバー   Mさんと”チ~ム Bigover” の3名 
 登山口    三重県菰野町 朝明ロッジ前駐車場
 ルート概況  ・累積標高(上り): 690m  ・累積標高(下り): 650m  ・総歩行距離;9.5km
        ・行程時間 8.5h
        ・ルート状況  積雪期・整備ルート 積雪1.0m(1000m)
        ・山行形態   日帰り(ビバーク装備有り)トレック登山
 行程
  2/22(土)曇り時々晴れ
   05:20 自宅早朝発→→三重県菰野町→
   06:50 朝明ロッジP(7:00集合)
   07:20 入山 ロッジ前登山口(450m)~中尾根~ガレ~1097m最高点~
   11:10 釈迦ヶ岳(1092m)~大蔭~猫岳(1057m)~1000mコル~主稜線~
   14:00 白滝谷分岐(840m)~林道コース~ロッジ前登山口(450m)下山~
   16:00 朝明ロッジ P→自宅 帰宅

トレース地図


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入山して間もなく、氷化した雪を踏んでの登高となる。
中尾根の細い稜線は、下部は休むところもない。
結局、800mぐらいまで上がってようやく一息つく。
ここでアイゼンを装着して、ピークを目指す。
アイゼンの爪の効きが足裏から伝わる、
そんな凍った雪面が心地いい。
急峻な尾根のアルパインチックな景観が、
これまた心地いい。

主稜線に出て、釈迦ケ岳の最高点を通過し北へ向い、
展望のあるピークで一息。
雪山のピークから濃尾の野を俯瞰し、下界で曇りがちな心を洗う。

この日は、ここから猫岳を経て羽鳥峰まで縦走の予定だ。
大蔭からは雪が柔らかくなって、わかんに履き替える。
北西から吹き付ける稜線の風は強く冷たい。
アウターのフードを被って冬の山から体を守る。

山慣れた3名だから、様々に変化する冬山のそんな状況を、
それぞれが楽しんだ。

主稜線をトレースして、羽鳥峰手前の峠から下降。
それから朝明ロッジまでの長い林道を黙々と歩いて、
ほぼ予定通りの行程を踏んで無事下山。

疲労感と共に、心地のいい想いを心に仕舞い、
Mさんとまたの再会を約束して帰路についた。



ヤマレコ記録はこちら(写真/行程詳細記載)

2007年4月の釈迦ケ岳山行記録
       
BIGOVER Photoへもどうぞ

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ベストルート(北陸白山山域 護摩堂山 山行記録)

2014年02月12日 | Mountain winter
『雪』

(護摩堂山にて 2014.2撮影)
 

”チ~ム Bigover” の二月の山スキー山行。
北陸白山山塊エリアの護摩堂山で、山スキーを使った雪山登山を楽しんだ。

山行記録
 山域     北陸山域 護摩堂山
 目的     山スキー山行
 日程     2014年2月11日 
 メンバー   ”チ~ム Bigover” の2名 
 登山口    石川県白山市 157号沿い 大道谷川太田谷出合 チェーン脱着場
 ルート概況  ・累積標高(上り): 500m  ・累積標高(下り): 500m  ・総歩行距離;5.5km
        ・行程時間 8.0h
        ・ルート状況  積雪期・未整備ルート 積雪2.0m(新雪40センチ)
        ・山行形態   日帰り(ビバーク装備有り)山スキー登山

 行程
  2/11(火)終日快晴
    02:30 自宅深夜発→彦根IC→福井北IC→勝山市→157号(谷トンネル通過)~
    05:30 大道谷川太田谷出合P
    06:15 大道谷川太田谷出合(581m)入山~北尾根(920m)~
    11:30 護摩堂山 山頂手前(1100m)~同ルート滑降~
    14:30 大道谷川太田谷出合(581m)下山~ P→福井北IC→彦根IC→
    17:00 自宅 帰宅

トレース地図


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例年積雪量が多く、山スキーでもよく登られる取立山周辺。
そこに隣接する護摩堂山から北にのびる比較的なだらかな尾根に、大道谷より取り付く。
この尾根は、このエリアでもちょっとマイナーなルート。

そんな夏の登山道もない尾根を、早朝よりカミさんと二人で、
えっちらほっちらラッセルして登る。
この日は新雪のおかげで、この尾根はノートレース状態。
初めての来訪でもあったので、地図読みしながらルートファィンディングを楽しみながら登る。
朝方あった小雪の降雪も、日が昇る頃には止んで、一気に青空が広がる。
キラキラ光るふかふかの新雪を踏んで登る。
開けた尾根に出て、北東方向に見える真っ白な白山を展望しながら登る。

冬山登山の醍醐味を、この尾根の登りだけで味わい堪能してしまう。

電波塔が見える位置まで来て、高度計と地図でピークまでのこり標高差で50mを確認する。
そこからピークを踏むには、急傾斜の細尾根をつぼ足でひと登りしなければならない。
これを乗っ越す事は、そう難しい事ではなかった。
でもこれを行ってしまうと、ここまでの、あんなに綺麗だった登りが、
なんだかゴチャゴチャッとしたものになってしまうような、
そんな気持ちになってしまった。
そんな気持ちを失ってでもピークを踏間なければならない理由が、
どうしても見いだせない。

僕らは、ここできびすを返した。

スキーでの滑降は、尾根の傾斜も緩く小さなのぼり返しの連続で、
それほど爽快なものではなかった。
この尾根、マイナーエリアであるがゆえに、山スキーのベストルートとは言いがたい。
でも、終日を通して充実した心持ちでいたのだから、
僕らにとってこの日の護摩堂山は、ベストなエリアだったんだろうと思う。

とても気持ちのいい一日だった。



ヤマレコ記録はこちら(写真/行程詳細記載)
       
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