Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

2006年10月30日 | climb
初めてこのミルキータワーを訪れたのは、およそ3年前だったと記憶している。
その時は「空へ」は触らなかった。
理由は、そのラインの美しさに一目惚れしたから。

手をつけたのは、その半年後ぐらいだったか。
もちろんオンサイト狙いで。
結果は上部核心部でフォール、長くて綺麗なルートをオンサイトで、という思いはあえなく潰えた。

それ以来、このラインをなんとしてでもフリークライミングしたい、という憧れにも近い思いが募る。
やがて、それが「熱」となって僕を何度となくここに導いた。
そして今回、ようやくの完登。
『これしきに何度かかっているんや」と言うやなかれ。
登れた本人は大満足なんだから。
と同時に、執拗にこのルートにこだわりTryする僕に、文句言わずつきあってくれたかみさんに感謝である。

いろんな想いが僕を包む。
そして、「熱のあるクライミングはおもしろい」を確信する。

写真は、この日の朝から僕の登りを見守ってくれたヒキガエル君。
この子に念願だった今日の成果を報告し、あつい体のままこの地を後にした。

記録
 日時   10月28・29日
 場所   鳳来(愛知県)
 メンバー かみさんとbigover、計2人

 エリア  28日(土)晴れ ミルキータワー 
  ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 空へ        5.11d T×3  ★ ★ ★ ★
                      計 3本

 エリア  29日(日)晴れ ミルキータワー
  ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 空へ        5.11d T×1、RP  ★ ★ ★ ★
                      計 2本

11.奥の松

2006年10月25日 | Liquor collection
酒名    あだたら吟醸 「奥の松」
容量/価格  720ml 980円
入手    2006.9.10 リカーマウンテン秦荘店で購入
醸造元   奥の松酒造株式会社
       福島県二本松市長命 
評価    星なし(★はbigoverのきまぐれ評価)
        乾いた香りで口当たりもあっさりしている。
        さっぱりとした甘みがある。     
メモ    気取らない酒である。

空へ

2006年10月23日 | climb
気のあった仲間と行くクライミング遠征。
エリアは鳳来のミルキータワー周辺。
いつも静かでクライミングに集中出来る、僕のお気に入りのエリアだ。

今回は「空へ 5.11d」一本に目標を絞っていた。
このルート、タワー状になった岩塔のど真ん中にライン取りされている。
高さも約25mほどあり、登り応えのあるロングルートである。

ランナウトに耐えながら鳳来特有のガバ系ホールドを、繋いで繋いで登る。
上部に行くほど傾斜が増し、最後にもひと核心。
名前の通り、その姿はまさしく空へのアプローチを想像させる。
僕的には、なかなかドラマチックで四ツ星な課題である。

今回4回のTryを試みたが、残念ながらRP出来なかった。
しかし、精神的にも肉体的にも厳しい状況の中、最後まで自分のクライミングを展開した。
そして、こうした質の高いルートでクライミングする事の楽しさを再認識した。

このルートは、僕のクライミング魂に火を着けたようだ。
「空へ」の離陸成功の為、次週もここを再訪する。

記録
 日時   10月21・22日
 場所   鳳来(愛知県)
 メンバー Maさん、Tokaさん、かみさんとbigover、計4人

 エリア  21日(土)晴れ ミルキータワー 
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ サンバ       5.10c RP×1  ★
      ○ 空へ        5.11d T×2  ★ ★ ★ ★
                      計 3本

エリア  22日(日)晴れのちくもり ミルキータワー/韋駄天ロック 
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 空へ        5.11d T×2  ★ ★ ★ ★
                      計 2本

やれやれ

2006年10月16日 | life
昨日は地元の大イベントである「市民運動会」があった。
この運動会は、学区内にある数多くある小さな町を4つに分けて支部対抗で競う。
毎年この時期に、地元の小学校のグランドで開催されている。

この年中行事に関し僕は都合があえば参加する程度で、特に熱心であったという訳ではない。
(去年はこんな感じ)
しかし、今年はそうはいかなかった。
町内の役で「体育振興委員」というのがあって、今年と来年それに当たっている。
その上に、支部の連絡責任者という要職までなぜかついてきてしまった。
その役目はというと、運動会の運営委員会議への出席、各町への連絡、町内の選手依頼、うどん券の販売、支部の選手選考の取りまとめ、会場準備片付け、当日の選手招集等々。
そればかりかうちの支部は昨年度優勝しているため、開会式の選手宣誓を僕がやらねばならない。
人前に出て、こんな派手がましい事をするのは生まれて初めてで、とても緊張した。
でも、なんとか生き恥をさらす事なく無難に宣誓できた。

幸いにもこの日は天気がよく、人の集まりも順調。
最後には年齢別のリレーにも出場して、久しぶりに全力疾走で走らせて頂いた。
そして四苦八苦しながらも全プログラムをこなし、無事閉会式を迎えた。

これまでの苦労が報われたのか、我が支部は今年も優勝。
来年度の支部責任者の方に、選手宣誓付きでこの役目を引き渡せそうである。
何はともあれ、今年この運動会を乗り切れた事に安堵。
なかなか骨の折れるイベントであった。
でも、普段しゃべる事のない地域の方々と面識を持てたことは良かったように思う。

いつもの山行以上にお疲れモードの昨夜は、ビールの酔いもはやく早々に床に着いた。

本日は晴天なり

2006年10月10日 | climb
10月体育の日を絡めた三連休である。
連休初めには強烈な低気圧の影響で、全国的に天候が荒れ模様となっていた。
北アルプスの山では、白馬や穂高で気象遭難が相次いだようだ。

登り込みの足りない僕たちは、当初よりツアーを諦めて、この連休は地元で登る事にしていた。
連休最後となったこの日、ようやく天候が回復して爽やかな秋晴れとなる。
今シーズンに入って天気に見放され続けた僕たちにとっても、久しぶりの青空のもとでのクライミングである。
場慣れした岩場で、主にイレブン台を登り込みこれからのシーズンに備えた。

記録
 日時   10月9日(月) 晴れ
 場所   椿岩(三重県鈴鹿市)
 メンバー Maさん、Fッコ、カミさんとbigoverの4人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価)
      〇 モンキージャスティス    5.10b  RP×1     ★★ 
      〇 アトランタ         5.11a  RP×1     ★
      〇 いい感じ          5.11a  T×1、 RP×1 ★
      〇 ケイブマン         5.11b.c T×1     ★
      〇 トンキー飯店        5.10b  RP×1 
                         計 6本 

継続していく事のむずかしさ

2006年10月06日 | essay
写真の二足の山靴、大きい方の僕のものは20数年、小さい方のかみさんのものは10年ほど経つ。
これまでオイルを塗ったり、樹脂部分を自らメンテしたりして大事に履いてきた。
でも経年劣化には勝てず、この夏二足同時にソールが痛んでしまった。

これらをなじみの山道具屋に持ち込み、ソールの張り替えを依頼した。
修繕は二週間ほどで出来あがり、無事我が家に戻ってきた。
ソールを張り替えただけで、新しい靴に生まれ変わったようで、なんだかとてもうれしい気分になった。

僕は命にも関わる山道具は、信頼できるお店でしか購入しない。
なじみのショップは、今回のようにいつもきちんと対応してくれる。
また、僕の期待に応える商品を情報とともに販売してくれる。

そんな信頼していたショップが、先月(9月末)で閉店してしまった。
閉店は経営者の方の事情で、致し方のないことのようだ。
残念であるが、しかたがない。

しかしながら、我が家にとってアウトドア活動はライフワークの中心的存在で、このプロショップは活動の一端を担ってくれていた。
それがなくなる事は、単に不便になると言う事だけでは済まない。

これまで僕たちはここで山道具を購入すると同時に、店主の山に対する理念も享受してきた。
また、この地で13年間蓄積されたコミニュティの存在や店主のアウトドアに対する情熱や念いも、閉店によって失うことになる。
これはこの湖東域でアウトドアに関わる者、またこれから行おうとする者にとって大きな損失である。

本来文化というものは、こうした核となるものが存在してこそ育まれるものである。
僕は開店当初よりおつき合いさせて頂いて、このショップがそういう存在であると認識していた。

プロショップという拠点がなくなった今、僕たちはこれまでと違った空気の中でアウトドアを行う事になる。
すべてを自らが考え、計画し行動する。
そして己の自己判断と責任でバックカントリーに出向き、経験を積み重ねていかなければならない。
と同時にその事を次の世代に伝えることも、残された僕たちに課せられた。
アウトドア活動がライフワークの中にある者は、今後そうした「心づもり」が必要であると思う。

それ以上にむずかしいのは、モチベーションの維持である。
実はこのアウトドアに出向くモチベーションも、いままでショップからもらっていたのだ。
そのことを、僕たちは覚えておかねばならない。

これまでこんなにお世話になったショップに対し、僕たちが恩返しできる事とは?
それは、これまでの自分のアウトドア活動を継続し、さらに発展させていく事であろう。
謙虚な心で自然と対峙し、その上で自らを律する意識を持つ。
そして、山に向かう自分をこれまで以上に創造していくということ。
ショップの閉店に伴い、そんな事をいま改めて思う。

最後に『ORCA ADVENTURE CLUB』さんへ

この地から山に向かう者が絶えない限り、ORCAが残した『いぶき』は足跡となってずっと生き続けるでしょう。

僕は山に向かいます。
リソールされた古くて新しい山靴で、また次の一歩を踏み出す。
さらなる「自由」を得るために・・・

13年間、本当に有り難うございました。
いずれまた、山での再会いたしましょう。
そして、楽しい山談義に花を咲かせましょう。

水入りのクライミング

2006年10月02日 | climb
クライミングに行く週末を楽しみにしていた。
でも、天気予報は下り坂で午後からは雨の予報。
それでも諦めきれず、Mさんと約束通り芹谷に集合。
9時に駐車場につくと早くも雨がポツポツ。
Mさんと相談して芹谷を諦めて、通称「奥芹」へ向かう。

ここには林道沿いのかぶった壁に、3本のルートが引かれている。
そのうちの右端にあるのが「ジョーカー 5.11a」12m B4本である。
雨も小康状態となり、ここをトライすることにする。
僕はオンサイトトライであったが、最近リードクライミングしていないので、一回目は無理せず探りに行く。
その分RPトライでは、集中したクライミングが出来た。

このルート、クリップ一本目までのぼろい岩を慎重に登って、バルジ状の壁をやや左上するように登る。
2本目のプロテクションはランナウトするので、クリップミスすればグランドの可能性もある。
大きな動きかつムーブを駆使し、見た目よりダイナミックなクライミングでTOPを目指す。
また、ナチュラルな無理のないライン取りで、開拓者のセンスが光るなかなかの好ルートである。

メンバーがそれぞれこのルートを楽しんだところで雨が本降りに。
前回に続き今日もまた「水入り」でついてなかったが、久しぶりのNEWルートゲットで悪く無いクライミングであった。


記録
 日時   10月1日(日) 曇りのち雨
 場所   芹川権現谷(多賀町)
 メンバー Mさん、カミさんとbigoverの3人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価)
      〇 ジョーカー   5.11a T×1,RP×1 ★★ 
                   計 2本