Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

衝動買い

2008年10月30日 | life
足首を故障して、そろそろ2ヶ月経つ。
故障当初は全治1ヶ月と踏んでいたが、残念ながらまだ完治していない。
普段の生活や仕事には影響しないまで回復したが、アウトドアでの行動にはまだ不安が残る。
その間、僕のフラストレーションは溜まりまくりだ。

このストレスを物欲で解消、以前から気になっていたアルコールバーナーをネットで購入した。
品物は「TRANGIA/トランギア アルコールバーナ TR-B25」、昨日自宅に配送されてきた。

早速自宅で点火テストを行う。
本体タンクにエタノールを注いで、たまった液体に直接ライターで点火。
瞬時にそのエタノールが燃え、1分ほど待つ。
と、火口からきれいな炎が上がりはじめた。
いい感じである。

普段ガソリンバーナーに慣れているので、火力こそ物足りない感があるが、火の上がり方が穏やかでどこかやさしげで安心感がある。
それに、このバーナーのシンプルな構造と操作性には、ある種の感動さえ覚えた。



火が点いたところで、早速湯沸かしに掛る。
およそ300mlの水をコッフェルに入れて、バーナーに据える。
待つ事約5分、プクプク沸騰し出した。
火力がさほどでないので、お湯はグラグラとはならない。
このお湯の湧き方も、奥ゆかしくて情緒たっぷりだ。



せっかくお湯になったので、ここに先日購入した「酒タンポ」に日本酒を注いで湯煎する事にする。
静かに燃えるコンロとも相性がいいのか、とてもいい具合に燗酒が出来た。
この晩は、肴のちくわと貰い物の「豆腐よう」(沖縄名物)で、ご機嫌な晩酌を頂く。



このバーナー、無計画な衝動買いの割には試運転より絶好調で、その使用感にも大満足である。
しかしこの満足度とは裏腹に、まだ本格的な山登りに行けない僕のフラストレーションレベルは、またまた上がってしまったのだ。

早く足の故障を治して、このアルコールバーナーを持ってアウトドアに出かけたいものだ。

引続き「ゲージュツの秋」

2008年10月24日 | life
やっとこさ、イメージしていたphotスタンドが一つ出来た。

自分が撮った写真を使って、インテリアと実用を兼ねたアートなものが出来ればなと考えてこれを作ってみた。
3枚の写真をポストカードにプリントして、これスタンドにはさみ込んで1セットとする。
これは時期や好みで写真を変えてディスプレーして、必要に応じてはがきとしても使用できるというもの。

今回のテーマは「湖」。

しばらく暇に任せて、いろんな組み合わせでこんなphotスタンドを作っていこうと思う。


ゲージュツの秋

2008年10月17日 | life
どういうわけか、秋には食欲や読書、スポーツそして芸術といろんなお題が付く。
気候がいいので、なんでもお好きなように!と言う事だろうか。
そこでbigoverもちょっと「ゲージュツ」してみた。

このページでもよく紹介している、下手の横好きPHOT。
これをなんとか「アート」に出来ないかという事で、フォトスタンドを手作りしてこれにディスプレーしてみようと目論んだ。

フォトスタンドはシンプルな形のものを考え、その主な材料をホームセンターで調達する。
バックの板は桐の板、そしてクリアープレートは3ミリのアクリル板を使用する。
これをカットして、それぞれのエッジをくそ丁寧にサンダー掛けする。
そして、ネットで購入したステンレスの化粧ボルトを貫通させる穴をドリルであける。

ここに思わぬ落とし穴があった。
アクリル板は意外に粘りがなく、ドリルビットが貫通する手前で脆くも割れてしまうではないか。
最初は実用をかねて写真を絵はがきにして、それをディスプレーしようと目論んでいたのだが、本体のアクリル板が割れてしまい、そのサイズでは出来なくなってしまった。

しかたないので、サイズ変更して、とりあえずプロトタイプとしてこれを完成させる事にする。
再度双方をカットし直して、また懸命に研磨して最初から作り直す。
失敗した穴あけは、割れたアクリル板で何度か練習して、割れないコツをつかむ。
そしていよいよ本番、始め細いキリで馬鹿穴をあけて、もう一度所定の太さの穴を慎重にあける。
さすがに今度はうまくいく。

後は桐の板にニスを3度塗りして、乾かしてからお気に入りの写真を張っつけて、化粧ボルトで組んで完成。
途中アクシデントもあって意外に手間がいったが、初めての作品にしてはまずまずかな?

「工作」の域を出ていないという声も聞こえてきそうだが、自分としてはちょっとは「ゲージュツ」出来たと自己満足している。
もうちょっと作品が洗練してくれば、これも立派な「アート」となるだろう。

次作に期待・・・かな?




「秋色の結実」

2008年10月07日 | Photo collection
           
           秋の味覚の代表選手「栗」
            固い皮で包まれている上に、刺々しいイガを纏う
            直火にくべれば激しくはじけ跳ぶ、とんでもない「やんちゃ坊主」
            今は、秋色の野に落ちて日溜まりの中

                               (秋のマキノにて)

芹谷事情

2008年10月03日 | essay
       芹谷の駐車スペース前にあるお地蔵様。
       いろんな事を守ってくれるいい仏様なんだと思います。
       これからも大切にして行きましょう!

                    (芹谷にて撮影)

かねてから懸案だった、芹谷ダムに関するニュースが跳び込んできた。

「芹谷ダム関連news1」
「芹谷ダム関連news2」

自然愛護を主張する人や、ダム建設など大型公共事業に対して対立意見を持つ人たちにとっては朗報だろう。
またこの地区でクライミングする者にとっても、煩わしい事の一つが減ってひとまず安堵と言ったところか?

さて、このニュースに関して僕自身の感想は・・・。

正直”複雑”である。

僕は自然保護も大切だと思うし、既得権などいろんな事情が絡む大型公共事業に対しても疑念を持っている。
また、この芹谷で遊ぶクライマーの一人としては、ダム建設が中止されて「あ~良かった」とも思う。

しかしながら、本当にそれだけでいいんだろうか?
最近頻繁におこる異常気象による豪雨や、超大型台風の出現などを見てると、「本当に治水ダムなしで大丈夫かいな」と勘ぐってしまう。

僕は、この芹川流域内で日々の暮らしを経ている者である。
その中には、好きな風景や貴重な文化遺産もあるし、友人や知り合いもたくさん住んでいる。
主要道路や鉄道など、日々の生活に欠かせないライフラインもこの流域に集中している。
もし大きな洪水が一度でも発生したら、そこにある多くの生命や貴重な財産がすべて流されてしまう。
それらはもう取り返しのつかない、私たちの大きな損失となるであろう。

今までこうした治水の観点から、流域住民を巻込んでいろいろ意見交換し検討してきたのは、一体なんだったんだろうか。
この川に関して治水対策はダムしかないと結論づけたのは、住民をはじめとする関係者の総意であるし、滋賀県知事もそう言っていたのではなかったか。

今回のダム建設中止決定により、ダム以外で有効かつ安価な治水対策がとられるのであったなら納得もする。
しかしその理由は、なんと財政難によるものだという。
危険度の優先順位云々とあるがこれは後付けの言い訳に過ぎず、この判断に政策理念や高い政治判断は全く感じられない。
これまでこの事業に関わって振り回されてきた人々にとって、この数十年は一体なんだったんだろう。

素人目に見ても、この芹川は大水に対して不策でもろい川である。
今まで、大きな被害がなかったのが不思議なくらいだ。
今後行われるであろう河床の浚渫や堤防補強だけで、適正な対策がとられるとはとても思えない。
下流域には5万人の人間が住む。
住民の生命と財産を守る責任のある行政として、何をどう考えているのか・・・?

人はそれぞれの立場で各々意見があり、それらを交換しあってこそいい社会が構築されていくものだと思う。
この芹谷ダム建設は、そうしたプロセスを辿って決定した好事例だと僕は評価していた。
それがこの場に及んで「やっぱりお金がないから出来ません」だなんて、なんじゃそりゃ!だ。

人には未来の事を予知する能力はないが、過去の出来事や歴史から予測することは出来る。
これからは大きな台風が来るたびに、大雨警報が出るだびに、私たちは洪水に対して怯えて暮らしていかねばならない。
そしていつかの将来、私たちは悲しい出来事に遭うかも知れないという、覚悟を決めなければならない。
今回の行政の決定は、住民に「あきらめろ!」と言ったに等しい。

そんな大事が起こらぬよう、僕たちは山の地蔵様にお祈りするしかないんだろうか?

今回の知事の決断が、住民にとってあるいは我々のようなこの流域で片隅で遊ぶ者にとって、結果的に幸運であったとなるよう、今は願うばかりである。

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