Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

雲上の花道 Part2(飛騨 白山 山行)

2010年07月22日 | Mountain summer
                 『室堂平と別山』
                       (白山 御前峰付近にて)

”チ~ム Bigover” の「花いっぱいの山に行こう」山行第二弾は白山。
久々にテント装備一式を担いだ。
そして、距離/高低差ともにしっかり歩くこのルートに、梅雨明けの猛暑がこたえた。
でも、期待していた高山植物は今が盛り。
地元伊吹とともに、ここ白山山塊の植生の豊かさに感銘した、いい山行だった。

記録
 山域     飛騨 白山周辺
 目的     テント泊によるピークハント縦走
 日程     2010年7月18~19日 
 メンバー   ”チ~ム Bigover” の計2名
 概況     単純標高差1450m  トータル歩行距離 17km
        行程時間 1日目 9時間 、2日目 9時間
        行動方法 無雪期・一般ルート・トレック登山 
        山行形態 テント縦走(山中1泊)
 トレース図


 行程     7/18(日)晴れ
         01:45  自宅深夜発→彦根IC→白川郷IC→大白川ダム 白川自然休養林P(5:30着)
         06:00  入山(1250m)~    
               ・ブナ林の急登を行くが、久々の重荷がこたえる 
         08:50  平瀬道(1900m)~大倉山~
               ・陽が登り気温も急上昇、大汗かいてジリジリ登る 
         11:30  平瀬道カンクラ雪渓展望台(2300m)~
               ・御前峰/別山や雪渓眺めよく、多種多様の花が咲き乱れる
         12:45  平瀬道/展望歩道分岐(2440m)~展望歩道~
               ・標高差1200mを登り切ってようやく一息
               ・今度は400m弱を下降する
               ・かん木帯の中に随所に花を見る
         14:45  南龍ヶ馬場(2070m)(幕営泊)
               ・超快適な幕営地
               ・友人のY江チャン、Rチャンパーティと合流、テント前で尽きぬ話でダベリング

         7/19 (月)晴れ/ガス
           02:45  起床
               ・満天の星の基で朝食~出発準備
          05:00  南龍ヶ馬場(2070m)(幕営撤収)~とんび岩コース~
               ・浅い沢伝いの登山道を朝の冷気の中快適に行く 
           06:30  とんび岩コース(2330m)~
               ・随所にあるお花畑で高山植物を愛でながら時間かけてゆっくり登る 
           07:20  室堂平(2448mm)~
               ・クロユリやハクサンコザクラなど多種多様の花 
           08:40  白山 御前峰(2702mm)登頂
               ・祠のある山頂は360度の大展望、雲海の向こうに北アルプス連山を望む 
               ・Y江チャン、Rチャンパーティと山頂でも合流
           09:40  室堂平(2448m)~平瀬道~
               ・後は下り一辺倒の行程
               ・昨日見過ごしたお花の写真を撮りながらゆっくり下降 
          11:30  大倉山(2038m)手前 避難小屋付近~
               ・上空少しガスって来て日差しが途切れる、酷暑を避けられて助かる 
          14:05  白川自然休養林P(1250m)下山
               ・全行程をほぼ予定通り消化して無事下山 
          14:40  休養林P→平瀬「しらみずの湯」入浴→庄川IC→関ヶ原IC→自宅着(20:30) 
               ・高速は高鷲ICまで渋滞、その後は順調に走行し無事帰宅      


入山してしばらく行くと、小白水谷方面の広大な樹林帯を望む
白山山塊の広大さを感じた(奥の山は三方崩山)


カンクラ雪渓展望台より、目指す稜線を望む
暑さでかなり消耗するが十分水分補給して、後ふた登り


小さいが綺麗な紫が目につく”ハクサンコザクラ”
豊かな高山植物帯に入ると疲れた体も癒される


”コバイケソウ”と”シナノキンバイ”のコラボレーション


展望歩道から眺め降ろす天場のある南龍ケ馬場
山塊が大きく、どこも眺めても景色は雄大である


岩に張り付くように咲く”チシマキキョウ”?


白山 御前峰よりの北アルプス連山の大展望


山旅のお伴’ひこにゃん”も大満足


青空+白い雪渓+ナナカマドの緑、すばらしい景観くれた大自然に感謝


大倉尾根2000m上部では、いたるところに高山植物が咲き乱れていた
特に”カラマツソウ”は、白い花がよく目立って綺麗だった


大倉山避難小屋当りまで降りてここで一息
大きなダケカンバのもとで長い行程の疲れを癒す


’あとひといき’の案内、お風呂カッパに励まされて、もうひとがんばりする

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ロープワークな週末

2010年07月14日 | outdoor&sport
             県防災ヘリによる遭難者ピックアップ訓練の様子
                    (多賀町 大君ケ畑にて)

この週末の”チ~ム Bigover” は、クライミングの自己研修を集中的に行なった。

まず8/10(土)は、京都大原の金比羅でマルチピッチのトレーニング。
しばらく体を動かす事が出来ていなかった我々は、これで運動不足解消も狙う。
あえてこの日は、ダブルロープシステムで北尾根~Kスラブをクライミングする。
ナッツなども駆使して、確実なプロテクション設定の練習も行なった。
それにしても暑い。
久々のKスラブ(5.9)は、日陰なく汗まみれのクライミングとなる。
二人とも合計3ピッチ登って、脱水+熱中症気味になり、結局今日のクライミングはここまでとする。
なんと軟弱な、エリア内で同志社大学の学生さん達ががんばっていたのとは大違いの我々であった。
最後に先日岳連の研修会で教わったシステムのおさらいを兼ねてKスラブを懸垂下降し、消耗した体を引きずってこの岩場を後にする。



プラス番外編で、この日の夕べに住まいのある地元で毎年恒例の花火大会が行なわれた。
実家でおいしいごちそうとたくさんビールよばれて、疲れた体を癒した。
よく晴れたこの日は、花火の上がる河川土手道に屋台と信じられないほどの人出で大賑わいだった。



明けて8/11(日)は、滋賀県遭難対策協議会主催の「遭難救助訓練」に出向く。
地元の多賀町で開催され、また防災ヘリも飛ぶという事で所属山岳会を通して申し込んでいたものだ。

会場に集まったのは滋賀県各地の消防署員、地元の消防団そして山岳関係者で80人ぐらいはいただろうか?
午前中はロープワークの研修、午後からは実践救助訓練というプログラムだった。
今思うと主対象が消防だったのと雨が降って室内での訓練に変更となり、ちょっと焦点がぼやけてしまった感のある訓練だった。
僕の感想だと、一日の短い時間の中では、ちょっと欲張り過ぎかな?

そんな中でも収穫はたくさんあった。
特にアンカー支点が互いに遠い場合、メインロープで流動分散アンカーを作る方法は勉強になった。

”写真左手の箇所を「インラインノット」で結束してアンカーを作る手法”

”張り込みつり上げによる遭難者救助訓練の様子”

その他に消防署員による応急処置法やストレッチャー搬送など実演を見て、これまた深く研修する。
そして小雨が降る中、最後に県の防災ヘリ「淡海」が登場。
ストレッチャーに乗せた疑似遭難者を、河原よりヘリホイストでピックアップする訓練が行なわれる。
ホンマモンのヘリが飛んで来て人を実際につり上げてヘリに搬入する様子は緊張感もあり、さすが!に迫力があった。
よくトレーニングされた隊員達の動きも素晴らしかった。

当初は、なんとなく設定したロープワークな週末だった。
でも我々には意外にも大きなインパクトのある二日間になった。
山での遭難や事故は多方面で大事となり厄介であり、そして悲惨である。
そんな事にならない様、こんなような週末を自分でつくって、山にクライミングにますます精進したい。

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