Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

転換点のツアークライミング

2005年12月31日 | climb
MAさんと年末の休暇を利用して、雪のある滋賀を脱出し鳳来に向かった。
ここを訪れるのは一年半ぶりかな。
初日ミルキータワー、二日目はパラダイスに出向き、今年最後のクライミングを楽しんだ。

このところ白嵒の「みじかしい」ルートばかりだったので、力不足は承知の上で難度が高くて長い課題をやりたかった。
ミルキーでは「空へ」にトライ。
このルートは25mほどのうすかぶり直登で、終盤に核心が来るドラマチックなクライミングが出来る。
中間部で十分レストできたので、ひょっとするとRPできるかなと思ったが、核心部に入ったあたりでフルパンプ。
久々のランナウトにも負けて、あえなくテンションしてしまった。
次の日は12台の「ドルフィン」に取り付く。
リーチのない僕には、遠いホールドへデットのムーブが連続する課題となる。
これも男らしい真っすぐなラインで、なかなかの好ルートである。

しかしムーブを探っている最中に、右足付け根あたりに痛みを覚えるアクシデントが発生する。
昨日と違いこの日は気温が上がらず、昼前に冬型の雲の出始めた。
日が陰り岩も体もどんどん冷え、結局2便目は回収クライムになってしまった。
MAさんも冷たい岩にモチベーションを奪われ、今年のクライミングを終えることに二人は合意する。

まったく成果のない二日間だったが、次なる年に向けて課題と目標を見い出せた気がする。
フィジカルでは持久力アップと保持力に向上、メンタル面では己に負けない攻めのクライミングの実践である。
文字で書くことは簡単だが、ボディケアしながらの実践は成り難しであろう。
しかし、トレーニングを含めクライミングに取り組む姿勢を今一度考え直す転換期にあるようだ。
でもこうした方向性を見いだせたことで、また自分のクライミングが面白くなる。

そういう意味で、今回のツアー100点満点であった。

記録
 日時   12月29・30日
 場所   鳳来(愛知県)
 メンバー Maさん、bigover、計2人

 エリア  29日(thu)晴れ ミルキータワー 
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ サンバ       5.10c RP×1  ★
      ○ 空へ        5.11d T×1  ★ ★ ★
                      計 2本
 エリア  30日(fri)晴れ後くもり パラダイスロック 
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ ドルフィン     5.12a T×2  ★ ★ ★ 
                     計 2本



ツアーにて

2005年12月30日 | Portable Weblog
年末の休みを利用して、鳳来へクライミングに来た。
鳳来湖周辺のエリアを巡る二日間の予定だ。
幸い天気もいいので、冬の寒さも含めてここを楽しんでいる。
今日も腐れ縁のMAさんと二人、パラダイスに向かう。
鳳来湖キャンプ場にて(写真はエボシ岩)


迎春準備

2005年12月28日 | life
スーパーの歯ブラシコーナー。
過剰ではないかと思えるほど、すごい数の商品である。
この日本でどのくらいのメーカーがあって、いくつのラインナップが売り出されているのだろうか。

幸い僕の歯はいたって健康、よってこの分野に関してはほとんど無知である。
でも思うに、これだけ品数があるということはやはり、メーカーがしのぎをけずって開発製造を行い、その一本一本にはそうしたものの英知が詰まっているのではないかと察する。
このおびただしい歯ブラシ群に、それに関わった人たちの熱い意気込みを感じる。
たかが歯ブラシ、されど歯ブラシといったところか。

そう考えると200円前後の歯ブラシも安直には買えない。
こういうときには専門家に聞くのが一番。

僕の友人に自称「キングオブハミガキ」がいる。
その存在意義を僕はさっぱり理解できないが、自らを「王」と名乗る彼をある意味尊敬している。
その彼にメールで尋ねると、「Gumがいい」とすぐさま返答してくれた。
さすが「キング」、アドバイスも素人にわかりやすく端的である。

何がいいのかわからないが、とにかく「キングオブ・・・」が言う「Gum」のコーナーへ。
そして僕は、青緑色の「かため」とあるブラシを一つ、迷うことなく選んで購入した。
この歯ブラシは、めでたい元旦より使わせて頂くとする。

今日はもう12月の28日、今年もあとわずかである。


今年一番

2005年12月26日 | climb
大きな寒波が、次々に襲った今年の12月。
家の周辺は50センチ近い積雪があり、まさに雪国の様相である。
そんな厳しい冬型が緩んだ昨日、いつもの腐れ縁の三人でクライミングに出かけた。

場所はこのところ毎週のように通っている白嵒。
MAさんと僕の目標は、先週の宿題「目覚めの一発」のRPだ。
10時前にエリアへ到着。
さすがここは南国、とても暖かい。
ガリガリに凍っていた今朝の彦根がもう想像出来ない。
当然のようにここの空は気持ちよく晴れ渡っている。
昼寝できるほどの陽気もある。
この日は人も多かったので、じっくりルートトライすることにする。

アップの後、一便目へ。
果敢に攻めたが核心部クリップムーブが安定せず、これに苦労し消耗してしまう。
そして次のムーブが起こせず、フォール。
二便目もこのクリップに躊躇してテンション。
後がなくなってしまった僕は、ハングドッグしてこの核心部をクリップを含めムーブの再構築を行う。
そして、次のトライを30分後に定めて、集中が途切れないよう休息を取った。

いくら暖かいとこだと言っても3時を過ぎると日がかげり、岩も体も冷えてくる。
MAさんは、二撃目でこのルートを既にゲットしている。
通いつめた白嵒も、おそらく今年は最後になるだろう。
ケリつけたいという思いもあり、それがプレッシャーとなり追い込まれる。
軽くストレッチしながら、気持ちだけは冷やさぬようにして時間を待った。
いつの間にか人も減り、賑やかだった岩場も静かになる。

そして最終トライ・・・。
集中した僕の心の中は、雑念はなく上に向かう気持ちのみ。
そしてTOPまでフリーで登りきり、アンカーに最終クリップ。

気負いのない気持ちのいいクライミングでRP。
集中した自分の登り、こんな納得のいくクライミングは久しぶりである。
思い出した、この泥臭い登りこそが僕のクライミングなんだ。

これが今年一番の会心のクライミングであったと確信する。



目標も達成でき、日暮れかけたエリアをあとにする。
土山までは、MAさんの超快適な「新車ぷれましー」に乗せて頂く。
リラックスした車中で、今年のシーンを思い浮かべる。

その時僕は、とても幸せな心持ちに満たされていた。

記録
 日時   12月25日(sun) 晴れ
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー Maさん、カミさんと二人、計3人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ 道普請は慌てずに    5.10c RP×1
      ○ 目覚めの一発      5.11b T×2、RP×1  ★
                        計 4本


冷たい雪

2005年12月22日 | essay

今朝起きた時、雪はまだ積もっていなかった。
「今日は雪です」とNHKの天気予報士が言う。
空もその放送を聞いていたのか、窓の外をみると雪がチラチラ。
その雪はやがて冷たい粉雪となって、みるみる屋根を白くした。

南国の人にはピンとこない表現だろうが、雪には冷たい雪とあったかい雪があるのだ。
今日のは、そのうちでも「極上に冷たい」に分類される雪だ。
こんな雪は、晩の間に冷えきった地表にしっかり根付くように降り積もる。



アイスバーンになった道を、スリップしないよう緊張しながら車を走らせる。
JR高架橋前にある電光掲示板は、氷点下5℃を表す。
彦根は、日本海側に分類される北国である。
それでも、こんなに気温が下がるなんてことはいくらもない。

季節は冬ではあるが、まだ年は明けていない。
なのに、この厳冬の到来は何なんであろうか。

かわいそうに玄関先に飾られた鉢植えの花も、早すぎる冷たい雪に凍えている。


エネルギー充填

2005年12月19日 | climb
今回の白嵒クライミングは、成果なしだった。
いろんな理由がある。
岩場でも何となく眠く体が重い、午後から岩が冷えうまくホールドできない、2時過ぎに降雨があった…。

書き並べると正当な理由はなく、全部「言い訳」だと気付く。



今回初めて取り付いた「目覚めの一発」は、ルート紹介の中に「恐怖」の文字がある。
これに気持ちを持っていかれる。
怖くて、核心部で一手がでないのだ。
ダメダメな自分が前面に出てくる。

その後ハングドッグでムーブ確認したら、危ない箇所などどこにもなかった。
ルートを先入観でとらえ、自分で観察判断していなかったことを恥じる。

気の入らないクライミングでスタートしたこの日、終日を自己嫌悪の中で過ごす。
そして、何も残せずここを後にする。

こんな日は、いつもより体/気持ちともに消耗が激しい。
帰りに寄った吉野家の「豚キムチ丼」で、体と心にカロリー補給。
現金なもので、お腹に物が入りすこし暖まると、次へのモチベーションを感じる。
「こんな日もあるさ」と開き直って帰宅。

そして、今日も無事であったことに安堵する。

記録
 日時   12月17日(sat) 晴れのち雨
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー Maさん、カミさんと二人、計3人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ まっ黒クロスケ     5.10a RP×1
      ○ 目覚めの一発      5.11b T×3  ★
                        計 4本

本気靴

2005年12月13日 | climb

自分の体と力だけで岩を登る、「フリークライミング」。
フリーに挑むクライマーは、敵をつくらず己に挑む。
ぼくは、この魅力に取り付かれてしまったんだ。

そんな中、唯一の味方がクライミングシューズ。
僕の本気靴はファイブテンのアナサジベルクロ、発売されてかれこれ10年は経つだろうか。(当時は青色だったな〜)
この間、各メーカーからいろんな武器が発売されて、僕も多少は浮気した。
でも、今ではこの靴が僕的にはベストであると確信している。

理由は?と問われても、うまく答えられない。
あえて言うなれば、いろんなルートをこれで登って来た、と言うこいつとの信頼関係かな。

記録
 日時   12月10日(san) はれ
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー Maさん、Yoくん、Haくん、bigoverの4人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ まっ黒クロスケ     5.10a RP×1
      ○ 寄り道         5.11a T×1 RP×1  ★★
      ○ 道普請は慌てずに    5.10c RP×1     ★
                        計 4本


冬の晴れ間

2005年12月08日 | life
久しぶりの天気である。
思い返せば、先週の月曜日に晴れて以来の太陽である。

この間の寒波で、伊吹山は麓まで真っ白に雪化粧である。
青空の下で白く輝く山は、いつ観ても気持ちがいい。

今日は、隔週で通っている腰の治療も受けて、体も少し軽くなった。

気分も体も冬の晴れ間、週末のクライミングが楽しみである。


街の灯り

2005年12月05日 | essay
12月に入ってから急に冬っぽくなった。
おかげで外へクライミングにも行けず土曜日はジムへ、日曜日はカミさんと所用とあわせて年末の買い物などした。

買い物は、ここへ行けばたいていの物は揃う、近所のビバシティへ出向く。
店内の広場では、子供たちを集めて仮面ライダーショーをやっていた。
歳暮・クリスマス商戦と合わせて、店内はいたってにぎやかである。



こうした活気にあふれた雰囲気の中を歩くと、世間はほんとに景気いいんだろうかと勘ぐってしまう。
日も暮れてくると、きれいに飾られたイルミネーションが街を飾る。
これが消費者の購買欲を刺激するよう、またうまく仕掛られている。

しかし我が家の現実は、この冬空と同じようにきびしい。
流されぬよう、ギュッと財布のひもを閉め直した。

冬到来

2005年12月01日 | essay
昨日の彦根は、一日しぐれ模様だった。
そんな時、鈴鹿や湖北の標高の高い山では雪が降る。

案の定、今朝の伊吹山はうっすらだが冠雪していた。
伊吹山が三回雪をかぶると、ここら平地でも雪が降ると言われている。
伊吹の冠雪は今年二回めなんで、次回あたり一降りあるかもしれない。

今日から十二月にも入り、いよいよ冬が来るかな。