Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

チャレンジすること

2006年02月13日 | outdoor&sport
毎月第2日曜は、「びわ湖こどもの国」でクライミング教室である。
この教室もかれこれ4年ほど続いている。

昨日(2/12)は、雪が降るにもかかわらず、8名の受講生に来て頂けた。
毎回am10:00の受付の後、午前中に約1時間の机上講習、そのあと実践クライミングという行程で
pm3:00まで行っている。

受講生の方も半ば常連化し、皆さんかなり登れるようになって来た。
実践では、ルート課題を僕がいくつか設定して、それぞれクライミングして頂いている。
リードでトライする方もいて、教室は結構いい雰囲気である。



頭が痛いのは、机上の方である。
4年もやればク、ライミングに関しての持ちネタも枯渇する。
最近は、世間話的に話をしてお茶を濁しているのが現状である。
でも昨日は、オリンピックネタでいい話があったので、それを紹介させて頂いた。

ちょうど前夜、トリノでフリースタイルスキーの女子モーグルが行われた。
期待の上村愛子さんは残念ながら5位に終わり、メダルには届かなかった。

彼女は8年前の長野から、メディアや俗世間に浮つくことなく、ずっとひたむきに努力し続けた。
でも前回のソルトレークでは屈辱の6位におわりその後ルール改正などもあり、さらに彼女は苦しんだ。
そうした苦悩の中で、上村さんは自分の弱い部分を、自らが認めさらけ出すということを学ぶ。
負けん気が強くてプライドの高い彼女にとって、これはとても勇気のいることであったはずである。
その上で、難度の高い3Dという武器でトップを目指した。
不得意であるエアーで世界に挑むことを決意し、彼女は勝負したのだ。

そして、昨夜の決勝で見せたそのエアーは、誰よりも美しかった。

それだけでも僕は満足だったが、レース後のインタビューでアスリートとして成長した彼女を見て、
さらに僕は感動していた。

テクニカル・メンタル両面において、自分の殻を破ることの難しさ、そしてそれに挑戦する困難と勇気。
僕はスポーツを愛好する端くれとして、彼女から大きな教訓と感銘を受けた。

こうした日本のトップアスリートが繰り広げるハイパフォーマンスは、
自分たちのスポーツやクライミングすることのモチベーションにつながる。
大切なのは、自分も彼女たちが描いた軌跡の延長線上にいるんだという意識。
そして我々のような場末の者も、パフォーマンスアップに向けた努力を、けっして忘れてはいけないということ。

僕は、そのことを受講生の皆さんに伝えたかったのだが・・・?
こうした事例を通して、一人でも多くの方にクライミングやスポーツすることの素晴らしさを
リアルに知ってもらえれば、僕は幸せである。


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