Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

難しい課題

2011年06月20日 | outdoor&sport
>良好な雲上の世界を目指して

(北ア前穂高にて 2010.9撮影)
 
6/17~18は、岳連の行事に関わる山岳活動で両日を消化した。

記録 
 6/17(土) 夏山山岳救助訓練「講習会」打合せ及び現地下見山行 (小雨)
        西大路小学校(日野町 西大路)8:00~林道P~綿向山(7合目)~下山~打合せ
        岳連スタッフ 4名
         行程確認と講習内容/ルートの設定等決定
 
 6/18(日) 山岳指導員研修会(無雪期) スタッフ/講師として参加(曇り)
        場所  大津市志賀町山岳センター人工壁
        参加者 講師4名 受講者7名(内指導員1名)
        内容  基本的なクライミングシステムの講習
            懸垂下降の実践
            ロードセルを使い登攀者荷重時の支点荷重の測定 
             結果 登攀者重量の2~3倍の荷重を測定
                
            ロープの引っ張り強度試験(ロードセルで荷重量測定)
             結果 ロープ連結及びループ結束で試験(古いロープで)
                 9.5mm およそ850kgで切断
                 11.0mm およそ900~1200kgで切断
                 
             研修成果
              懸垂下降など単にぶら下がるだけの支点であっても、
              耐荷重最低200~300㎏の支点を構築する必要がある。

              ロープ切断は結束部でなく、ロープが掛かっていたフックのエッジ部で起った。
              ロープが如何にせん断荷重に対して弱点となりうるかが証明された。

              オーバハンドノットで連結したロープは、およそ600kgほどで滑りほどけはじめた。
              また、エイトノットは300kg程の荷重が掛かると、まったくほどけなくなる。
              ロープの結束方法は、負荷となる荷重を想定して選択する必要がある。
              (ワイヤー南京結び習得の必要性を確認)
ロードセルを使った研修風景


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両日とも山岳の講習研修に関わる行事だった。
伝える立場として、山岳をどう伝えていくか。
僕にとって、難しい課題のあった二日間だった。

二日間、連盟副会長の山本氏と同行頂けた。
いつもながら、氏の理論知識の奥深さと、山岳の対する熱意に感銘を受ける。
しかしながら、これを受ける我々や受講する側が、未だこのレベルに達してない。

特に18日の研修会。
講習内容は、ある程度知識見識のある指導員を対象に、実験/講義が準備されていた。
しかしながら、集まったのは肝心の指導員の参加が1名、あとはオブザーバー的な一般受講生6名だった。
開講するも、受講生のクライミングレベルと研修内容レベルのミスマッチ感が拭えない。

それでも、参加者みんなが、ここで何かを得ようと真剣に取り組む。
この向上心が、やがてこの研修会の空気をいいものに入れ替えていく。

大切な事はここにあった。
「知ろうとしない無知」ほどの無知はない!
山に対する思い入れや目標と向上心がある限り、現状のレベルは問題とする所ではないんだ、と気付く。

難しい課題に少しながら光明を見た。


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