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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

4月の呟き:前半

2012-06-14 | つぶやき
時差が一月以上あってすみません・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梅田にちょと行く時に、せっかくだから、
ついでに行こう、という場所が昔はいくらでもあったのに、
すっかり田舎の子になっちゃって、
いつも用がすんだらすぐ帰ってきちゃう。
ヨドバシくらいしか思いつかない、悲しい(^_^;)


おなか、いぱい。
お財布からっぽ(~_~;)


愚痴を聞きながら食べるご飯は、ご馳走でも美味しくないな。
家でひとりでお茶漬け食べてる方が美味い。
でも、ま、仕方ない。


ルパンでさえも重すぎて盗めなかったという鉛のハートですのよんw


そういうことはデリカシーと想像力の領域だから、
常識にはならないでしょう。
わたしはそれを、誰にでも期待したりしないな。
というか、ほとんどの人に期待しない。


一句できた。
「春の嵐おんなひとり焦げたパン」


そして、この強風のどさくさのさなかにも、
駅でびっくりの美青年駅員をチェーック!
タイプではないけど、顔がきれいすぎて、じっと見てしまう。
しかも感じがいいw
ちなみに美青年というものには、ホントは関心ないのですよ。
20代の男の子とか、かっこいいとか悪いとかも、思いもしない。
青すぎるものにはひかれないのですね。
まあ、でも、口説かれたら一応ついてくけど。


白い沈丁花見た。香りは同じだったけど、白いの清楚でいいな。


被害者意識を振り回す人に限って、平気で加害者になったりする。


元夫の理屈はいつも「これが常識だ!」で、
それに合わないわたしの理屈は何でも「おかしい屁理屈」にされた。


いつもと違う時間に自転車乗ると、いろんなことがある。
小学生低学年が3メートル位の高さからジャンプして
土手を降り川にボールを拾いに行くのを、
はらはらして見たり
(そっちは危ないよ、こっちから上がり~とか、つい声かけてしまう)
こっちを見て可愛い声でミャーミャーいうばかりで
ちっとも動かない猫を、
怪我してるのかと動きだすのをじっと待ってたり。

小学生は無事にボールを拾い、土手を上って行きました。
猫はそのうちそろ~と歩き出し、やせっぽだけど怪我とかはなさそうでした。
桜の他にもいろいろ見ることがあるので、中々目的地にたどり着けないのである。


考えるだけで幸せになるものは、シルクの美しい布や、
アロマの香りやマッサージのことや、
最近は石けんもだけど、やっぱり切手もいいですねぇ。
万年切手素人のままだけど。手紙に貼る切手を選ぶだけでも楽しいな。


おはようさん。今日こそは新しい日、新しい週、と思いつつ、
結局代わり映えしない毎日が続くのだけど、
懲りずに、今日こそは新しい日!と思う。


春が春すぎて、わくわく落ち着かないじゃないか


幼稚園は総連系の朝鮮幼稚園へ行った。
父が日本人幼稚園に行かせたくなくて、それしかなかったので。
でも、わたしで懲りて、
弟たちは普通に日本の幼稚園に通いました。
まあ、実験失敗というやつやね。
残念ながら、幼稚園のことは、何も覚えてない。
その二年程の間、わたしは日朝バイリンガルだったのに、
日本の小学校入って最初の夏休みまでにすべてをきれいに忘れてしまった。

幼児に英語を仕込みたい親御さん、
それ、ずーーーっと続けないと子どもって数ヶ月で数年分忘れますから(笑)
慌てないでいいと思うよ。w

そして、小学校は公立の普通の小学校に行って、
かなーりおめでたくて無邪気な子どもだったけど、
妙な違和感はずっとあったよ。
普通の幼稚園に行ってれば違ったのか、全然わかんないけどね。
中学からは私立の女子校で
ここに違和感があったのは韓国人だからではなく
わたしの心が自由すぎたせいだと思うけど。


なんかずっと、IQについてこだわっている?のか、
しょっちゅう言及している人がいるけど、
わたし47年の人生でIQについて考えたことなんか、
全部合計しても3分くらいもないなー。


ここ数年ほとんどテレビを見なかったので、
今年は時々見ようと決めたのだけど、
地上波はいいんだけど久しぶりにBSを見ようと思うのに、
リモコンがわからん。
でも、去年はリモコンの電源ボタンがわからずに、
まごまごしてたので、少しは進歩しているのである。
ちなみに、うちのテレビは小さいブラウン管のテレビデオ。
VHSのビデオデッキが組み込まれて?いるやつ。
いまどき。(笑)


ドストエフスキー「二重人格」より
>知っていやがる、知っていやがる、
>なにもかも心得ていやがるんだ、ごろつきめ! 
・・・「知っているがや」に空目。
役に名古屋弁か!と一瞬感心した。

ちなみに、ドストエフスキーbotの引用作品名「カラマ」を、ずっと、
「カルマ」と空目して、そんな作品あったっけ、
と思いつつカラマーゾフの兄弟読んでた馬鹿はわたしです。


金木犀のオレンジ色の小さいたくさんの花の様子は、
あの甘くてちょっとつきまとうような香りはあってると思う。
沈丁花の女らしいけど清々しさもある香りには
もっと華やかな花でもよかったかも。
でも桜の花に似合う香りはどんなだろう。
満開のときはあんまりきれいすぎて、香りはいらないのかもねぇ。


人の古いiPod classicをいただくことになって、
別にiPod自体はほしいわけじゃないんだけど、
初期化してないと言うその中身が気になって。
けっこうこだわりのありそうな人なので、
多分わたしの知らない音楽だらけと思う。
なんか、すごい楽しみ~


昨日はよく降ったけど、風は強くなかったので、桜はまだきれいです。
でも早く散ってほしい気もする。咲く前から咲いてる間中、
ずっと落ち着かないのよねぇ。


>お金というのは、とても怖いもので..........
>でも、僕はいま、お金というものが存在しない世界を想像すると、
>ちょっとぞっとします。
>そこではべたべたな依存関係がまかりとおって、
>他人と適切な距離を取れない。
家の中の「嫁」の立場とその労働量とか


わたしの場合、写真の方が、絵より
センチメンタルになりがちなのは、なんでだろう。
写真の方が雑多で余分な情報も多いしコントロールしきれない部分も多いのに。
多分、絵を描く過程で、かなり注意深く、
感傷を避けて削って薄めてごまかしているということだろうな。
文章はその中間くらいだ。


そういえば、オランダの女の子としゃべってて、
結婚してるのって聞いた時に「ううん、一回も」って答えられたことがあって、
あー、何回もするのが全然普通なんだぁ、へー、と思ったのは20年も前。
今やわたしも、「前に一回してたことはあるけど」と
答えるようになりましたが(^_^;)



ある方のブログの
「30代くらいまでは、何でも自分ひとりでできることに安心していたけれど、
50代目前の今は反対に、全部自分でしなくても人に代わって
やってもらえることに安心するようになってきた。」
というところが、すごくわかるー!


頭のいい人の、難しい言葉の多いツイートもよくわからないけど、
オタクの人の、固有名詞が一つもわからんツイートは、
もっとわかんないなー。


象は鼻が、らくだはコブが凝るかもしれませんねぇ。
キリンとか凄そうだな。

映画:アーティスト

2012-06-13 | 映画


評判がいいので見てきました。
懐古主義の小品だろうと思ったんだけど、
確かに重量級の映画や
深く深くしんとしみ込む映画と比べると、
まあ、そんな感じだけど(笑)
これも「ミッドナイトインパリ」と同じように
気持ちよく見れる映画ですね。

サイレント映画時代の人気男優が
トーキーの時代になって落ちぶれて行く中
彼を秘かにずっと愛する新進女優が
どんどん売れっ子になって・・・というお話。

この男優役の人、愛嬌ある男前ですね。
調子に乗って、堂々と自信満々のときも
あの笑顔でにこっとされたら、ちょっとくらっとくるなぁ。
それに比べて、相手役の女優さん、
天真爛漫な明るさがとても華やかでかわいいんだけど
顔や雰囲気が今風すぎるのですね。
これは友達が言ってたんだけど
この男優さんはこの時代の顔になってるけど
ヒロインが全然20年代の顔じゃない、と。
確かに予告編で見たときからそう思ってたんだけど
本編見ても、まさにそうだなぁと、そこは少し残念。
「グレートギャッツビー」の中のミア・ファーローなんか
決して古風でもコンサバでもない顔なんだけど
20年代にぴったりの物腰だったのよねぇ。
ミア・ファーローと比べるのはかわいそうか。
でも、いい女優さんと思います。
次の映画は見てみたい気にさせる。

成功してた人が落ちぶれて行く様子というのは
わたしには、かわいそうで見ていたくないものですが
その辺もあんまりどぎつくなく、でもしっかりと描かれていました。
そんな彼を助けようとするヒロインだけど
やり方が、まあ、そりゃ配慮が足りないでしょうという感じで
少しはらはらします。

映画が大失敗して破産した男を訪ねて
映画をほめ、なぐさめに行くこと自体、
彼女の映画が大当たりしている状況では
デリケートなことなのに、それに
男友達を同伴したり。
(しかも彼は「父が大ファンなんです!」と言う、とか)

製作陣に無理矢理のごり押しで
彼を自分の相手役に決めさせ、
脚本をぽんとわたすとか。
それがショックで彼は出て行ってしまうんだけど
そりゃ、自覚があればそれは施しにしか見えないでしょうよ、と
ヒロインの、今ひとつ相手を気持ちをわからない鈍さに、
まあ、これはおとぎ話だなぁと思いました。
でも素敵なおとぎ話だけどね。

そして何か賞を取ったという、わんちゃんですが
確かにすごくかわいくて、賢い!
いい仕事してます!
でも・・・
去年見たポーランド映画→「木漏れ日の家で」の中の犬は
これに負けないくらい、いやずっとすごい演技だったと思うんだけど
もっと話題になってよかったと思うんだけどなぁ。
とか
結構辛口のこと書いたけど
いい映画ですよ。

寝違え

2012-06-12 | Weblog
首と肩が変、というか寝違え?
寝違えた、ってのも
日本語慣れてない人なんかが直訳すると
変てこな意味になりそうよねぇ。
「寝ている間に姿勢や何かの具合で筋を傷めた」
というような意味を
寝違えた、
だけでは想像できまい。

むしろ、
目が覚めたら横に知らん人が寝てた!ぎゃっ!
みたいなシチュエーションを想像してしまうのでは?(笑)

もちろん、わたしの昨夜の寝違えは前者ですよ。

FE2

2012-06-11 | 写真
洗濯機が今にも壊れそうなのです。
20年前に買ったものですから。
乾燥機は別で、足付き台の上、洗濯機の上方にあるんだけど
それも数年前から壊れてる。
乾燥機なくてもなんとかなるもんですね~。

でも、その乾燥機の足が
洗濯機の下の防水パンの排水口に半分かかってるので
排水口の中を掃除できなくて
この前、とうとう詰まってしまいました。
1日かかって、詰まり解消用の液剤?などを
何度か試してみて、やっと流れて、一安心。

でもいい加減、壊れた乾燥機を捨てて
洗濯機も買い替えなくては、急に壊れたら本当に困る。

というわけで、ヨドバシに洗濯機を見に行きました。
ところが防水パンや排水口の位置を測り忘れて行ったので
結局カタログ貰っただけで終わった。(ばかです)

で、帰りにふらっと、ヨドバシのすぐ近くにある
中古カメラ屋さんで働いてる友達に会いに。
何となくおしゃべりしてるうちに、
何となく買っちゃった、カメラ(笑)。
高級なカメラにも目移りしたけど
銀塩一眼レフは初めてなので
(正確には10年ほど前、ニコンのAPSサイズのフィルム一眼レフを
持ってたことはありますがこれは、AFもついてて、
ほぼオートでしか撮らなかったし、操作的に
コンパクトカメラと変わりない感じだったのでちょっと別?)
とりあえず、絞り優先オートでも撮影できるもので
丈夫なもの、と言って選んでもらいました。

買ったのはニコンFE2というカメラ。
30年前くらいに人気のあったカメラみたいです。
同じカメラがいくつかあった中で、一番元気そうなヤツを(笑)。
35ミリのレンズも買ってつけて、
使い方をざっと大雑把に教えてもらって
すぐフィルム入れてぼちぼち撮っています。
今のところ全部絞り優先オートで撮ってるので、
写ってないということはないだろうけど
フィルムの巻き取り方聞くの忘れた(笑)。
なんとかなるかな。
そしてフィルムの装填の仕方も
覚えてるかどうか、やってみないとわかんない。
ボタンも2つほどよくわからないものがある(笑)。
こんな状態で大丈夫なんでしょうか?

次の土曜に、友達のカフェで「カメラカフェ」という
撮影会イベントがあるのです。
カメラマンの方と(北畠さんという方で
この方の写真が1枚、わたしのお店に飾ってあります。
すごく静かできれいな写真を撮られる。)
ご一緒するので、まあその時に教えてもらえるかなぁと(笑)。

でも、なんだか面白いです。
操作がデジカメとは全然違うし
ピント合わせも、わたしの良くない視力では
毎回ホントに合ってるのかなぁ、ま、いいやと撮ってるし、
あ、間違えた!とか、ああ、そういうことか!とか
まだ覚束ない手つきでもたもた撮っていますが
このカメラとも仲良くなれるといいなぁ。

復讐

2012-06-10 | Weblog
嫌いな人だか裏切った人だかに、
復讐することばかり激しい言葉で呟いてる人がツイッターにいました。
まだ大学生の男の子。
その、激しくて暴力的で残酷な、あまりに強い憎悪に驚いた。
そんな暴力的になるほど人を憎んだことはないかも。
人生で一番憎んだのは父だけど、死んでほしいと願ってたときでも、
暴力的に痛めつけたいと思ったことはなかったなぁ。

一体何をされたら、あんなに憎めるんだろう。
相手を痛めつけ残酷に殺すことを繰り返すツイートばかり。
全く穏やかでないつぶやきの連続です。ネタだと思いたい。

自分が本気で愛してたなら、何をされても許すし、
許せないなら本当に愛してたわけじゃないんだから、
そんなに憎む資格はないし、どっちにしても愛した相手を、
それほど憎むのが、わたしにはわかんない。

それ、愛の裏返しってよく言うけど、
わたしは裏はないのが愛と思ってるから、
愛されなくて憎む、愛させてもらえなくて憎むというのは、
別物と考えてます。
それは愛でなく執着とかでしょう、と。
それこそ地獄だろうけど。
愛してたら、そんな風にはならなくて、
自分の中が悲しいだけなんじゃないかな。

復讐ツイートばかりしてる人は、
「嵐が丘の」ヒースクリフ思い出させる。
あれは愛の物語ではなく、支配と執着の物語だと思いました。


そしてそれから、
あまりに怖いのでもう見ないようにした方がいいかなと思いつつ
数週間様子を見てたら
段々、落ち着いて来た。
自分が本当はとても傷ついたことを
遠回しな言い方で、ぽつりぽつりと言うようになって
ものすごく、ほっとしました。
憎悪ではなく、悲しさの、うかがえる呟きが増えて
ああ、乗り越えつつあるんだなぁと。
しばらくして、その男の子はツイッターをやめますと宣言し
本当にきっぱりやめてしまった。
ちょっとさびしいけど、そうやって成長していくんだなあ。
よかった。

髪を切った

2012-06-09 | Weblog
45すぎて、白髪が目立ちはじめて、染めるようになりましたが、
しばらくやめてみようかと。
ショートで前髪おろして、ふわわん、だったときは、
ホントに白髪が似合わなかったの。
でも伸びてきて、ちょっとワイルド?になってきたら
白髪オッケーな感じがしてきました。(?)

それで3ヶ月ほど染めずにいました。
髪の分け目のあたりに、だんだん目立って来たかなぁ。
まあ年相応の量と思うけど。
白髪の似合う髪型ってどういう感じかなぁ。
とりあえず、可愛い感じは似合わないですね。
オトナな雰囲気の髪型とか?
大人も何も、孫もいそうな年なんだけど(笑)

2週間ほど前に5センチほど切ったけど
肩のあたりで何してもはねるし
暑くなって来て、湿気や汗で変なクセも出るので
また今日5センチほど切りました。
肩に当たらないけど結べる長さで
前髪も横も後ろもほぼ同じ長さの
センターパーツのワンレングスボブです。
これは、映画「男と女」のアヌーク・エーメみたいにしてみたい!と
ずっと憧れてた髪型に近いです。
中々前髪が伸びなくてできなかったけど、
やっと、かなり近くなりました。
でも中身が違いすぎて、全然あの、ものうげな
大人の女の雰囲気にはならないですね(笑)
それはしょうがない・・・。そして
白髪の似合う髪型かどうかも、わからん・・・。

でも年取るとますます女は肌と髪だと思うので
ふわふわもいいけど、ツヤのいかせるストレートは
悪くないと思います。
くせ毛で少し段があると、くるくる、ふわふわになる髪ですが
揃えると結構真っすぐになる髪質なので
この髪型の間はツヤを大事にしようと思います。

しかし、髪切ると、気分あがりますね。
そして夜シャンプーする時に、短くなった分ラクで
またうれしくなる。
髪さえ切れば美人になる気がするけど
中身は何も変わってないのにね(笑)。

映画:パレルモ・シューティング

2012-06-08 | 映画


3月に見た映画の感想を今頃書いてすみません。

今年はいつになく劇場で映画を見ることが多いのだけど
大体安い回数券のある近所の映画館(5本4800円!)か
レディースデイに行くので
1800円出して見ることはほとんどないのです。
1000円くらいだと、小品でも楽しめるけど
1800円はかなりの大作でないと見る気にならない。

この映画は今年見た中で、1800円払った数少ないものです。
(もう1本は「ブリューゲルの動く絵」)
写真の教室の修了展示が神戸のアートビレッジセンターであって
そのオープニングパーティのとき、同じ建物で
パーティ後の丁度いい時間にこの映画がやってて
カメラマンが主役のヴェンダース監督映画!見るしかない!と
パーティでほろ酔いのあと、見に行ったのです。
写真展後にカメラマン映画なんて、なんて趣味のいいわたしたち!と
自画自賛しながら
あまり予備知識なく見たのですが
主役のカメラマン役のカンピーノがかっこいいーーーっ!
めろめろになりました。

カンピーノはドイツの人気ロックシンガーだそうで
そういわれれば、やたら存在感はあるのに
演技はどこか不器用な感じ。上手くはない。
でもそれも含めて、かっこいい。
ものすごく好みのタイプの体つきで、
目は鋭いのに、無骨なやさしさもあり
ワイルドなのに迷子のようなところもある。
彼にきゅんとしない女がいようかと思うほど。

不眠に悩まされている世界的有名カメラマンのフィンは
ほんの思いつきのようなきっかけでイタリアのパレルモを訪ねる。
そこで絵画の修復をする美女と出会い、
幻覚のようにフィンの前に現れてきた
死神(デニス・ホッパー)とも対峙することになる。

と、ストーリーはこんな程度のことなのですが
ヴェンダース、やっぱり好きだなぁと思った。
映像もカッコいいし、わかりやすさと暗示や曖昧さの加減が絶妙と思う。
何よりカンピーノが出てるだけで、何でも許す(笑)

他にも見所はいろいろあって
音楽も、音楽の使い方もいいし
妊婦のミラ・ジョボビチ(本人役)を撮影するシーンがあるんだけど
実際に妊婦だったようで、女神オーラだしまくりの
妊婦ミラ・ジョボビチに目が覚めます。

また、死神役のデニス・ホッパーはこれが遺作で
これも見とくべきと思わせる。
後半彼が出てくると、まるで彼の映画のようになっちゃった。
もちろんカンピーノの存在感も負けてないんだけど
やはり役者として、また人生のキャリアが違うよなぁと。

でも、死神との対話はカタルシスというよりは
けっこういらない感じもしたかも(笑)
生と死に対する内省的な考察みたいなのはいらないなぁ。
西洋人には面白いのかもしれないけど、
死を恐ろしい裁きのようには思わないわたしには
どこかわかりきったことばかりに思えて。


ヴェンダースはベルリン天使の歌も好きだけど
実は「ミリオンダラーホテル」(→感想日記)が大好き。
なんだかやさしくて詩のような映画です。
また借りて見たい。

映画:ピアノマニア

2012-06-07 | 映画


もう10年くらい前になるけど
「パリ左岸のピアノ工房」という本を読んで
半分も読む前に、これは今年一番の本だわ!と
興奮したことがあります。

ピアノを再び弾きたくなった男性が、ピアノを探し
とある工房へたどり着く話。
ピアノというものには一台一台個性があることがわかり
世界中の素晴らしいピアノのことがわかり
そして、猛烈にピアノがほしくなる本でした。
この本を読んだせいで、
海外生活から日本へ帰国後、ピアノを買う時に
普通に楽器やさんやヤマハへは行かず
中古楽器店を探し、2、3ヶ月もいろいろ調べて、触ってみて、
中古のスタインウェイの小さいピアノを買うことになったほど
影響を受けた大好きな本です。

映画「ピアノマニア」は
その本と似た匂いがします。
ドイツで、一流のピアニストの為に
ピアノを選び、調律する調律師を追った
ドキュメンタリー映画です。
これ見ると、ピアノの知識のない人はびっくりするんじゃないでしょうか。
プロのピアニストの音へのこだわりと
それを具体的に叶える調律師との間の
どこか抽象的な会話と音でのやりとりが
すごく面白いです。

CD録音をする有名ピアニストは曲ごとに調律に注文を付けます。
一台のピアノにいくつもの音色を求めて、
チェンバロ風に、とかオルガン風にとか、もっと広がりをとか
ぎゅっと深い音にとか、調和をとか、均一性をとか、
残響を美しくとか・・・。
その度に調律し直すのだけど
耳の良くないわたしには違いはさっぱり(笑)
でも、プロのピアニストが求める音を
一流の調律師が作りだして録音されてるんだなぁと思うと、
家にあるピアノ曲のCDを、また、とても聴きたくなりました。

そしてほこりをかぶりかけてる家のピアノも
弾いてやらなくちゃなぁと思いました。

映画:ミッドナイトインパリ

2012-06-06 | 映画


ほとんどの映画は、近くの映画館で見るのですが
そこは通常ロードショーより少し遅れて、映画かかかるので
いつも世の中のとは別の時間で映画を見てます。
でもこれは珍しく、世の中と同じくらいのタイミングで見た。
友達が褒めてて
丁度、映画1000円の月初めの1日だったので
西宮ガーデンズまで見に行ったのでした。

アメリカ人主人公がパリで
夜な夜な憧れの1920年代にトリップし
その時代の有名人と会ったり、恋をしたりという話。
ストーリーは他愛もない話だけど、
パリの街が良いです。

実はわたしは昔卒業した女子大では英文科で
専攻は米文学、卒論はフィッツジェラルドだったので
この時代は、まさにおなじみの時代。
登場人物も懐かしさを感じるほど、身近な人ばかり。

フィッツジェラルドとゼルダ夫妻
ガートルード・スタイン
ヘミングウェイ、コクトー、
詩のT・S・エリオット等々。
画家では、ピカソ、ロートレック、ゴーギャン、ドガ、ダリ、
映画のブニュエル、音楽のコール・ポーターと有名どころ満載。
でも、あまりに有名人ばかりで
しかもその各人物の造形が、あまりにストレートなステレオタイプで
アメリカっぽいと言うか、薄っぺらと言うか、わかりやすすぎて
ちょっと不満に思いもしたけど
こじんまりと楽しくて可愛い映画だから
まあ、こんなもんかと納得することにしました。

主人公は、そこそこ売れてる脚本家だけど
本当は文学やりたくて小説書いてて
今、ここ、じゃない場所や時代にばかり憧れて
優柔不断でもっさりして
インテリだけど空気が読めず、ぶつぶつもごもご愚痴ったりしている・・・
まさにウディ・アレン映画でウディ・アレンが演じてた男そのもの。
ウディ・アレンとは全く違うルックスなのに
段々彼に見えてくるほどでした。

主人公が憧れた20年代の人間はルネサンスに憧れて、と
人間はみんな、ここにはいない青い鳥ばかり夢見るのだなぁと
そういう側面もあるお話だけど
そうまとめると、俗物でパリにも過去にも興味のない
アメリカ人婚約者家族が一番賢いような・・・(笑)
ちょっとした皮肉が効いてるのもウディ・アレンっぽいです。

軽いワインとか飲みながら
休みの午後に気楽に見るのにいいような映画です。
(↑ほめてるのですよ)

体操服袋

2012-06-04 | Weblog
息子が小学生の時に作った体操服袋。
10年くらいの間にあちこち破れたりほつれたりを、
継ぎあてして、まだ使ってる。
大学生になっても使うんだろうか・・・(^_^;)

最初は下手なミシンで縫ったけど、
今はミシンは使わず手縫いで補修してます。
手縫いは案外丈夫で、ミシンの糸がちぎれたところも、
手縫いだと残ってたりする。


こっちはくたくたになって着心地がいいので
部屋着にしてるTシャツ。
脱ぐ時に左手で右腕の内側のところを引っ張って脱ぐ癖で
そこに穴があいちゃったのを繕いました。
派手な赤い小花の布で補修。
とってつけたみたいで、面白くて好きです。

前にアップした手あみの部屋履きもそうですが
こういう補修は、わざと目立つようにするのが好きですね。

今まで
ブラウス一枚、パンツを二枚、今まで手縫いで縫ったけど、
夏中着て何十回も普通に洗濯しても、大丈夫でした。
ミシンよりしっかりしてるかもしれない。
細かい縫い目でもなく、大雑把なわたしの作ったものでも。
ミシンが下手すぎて仕方なく手縫いするんだけど
手縫いも、楽しいです。

映画:ひまわり

2012-06-02 | 映画
先月、近くの劇場で映画「ひまわり」見た。
「ローマの休日」とかも、そうだけど、
大人になると子供のときの見方とは随分変わりますよね。
悲しさに浸りきるには、物分りよくなりすぎてるんだけど、
この切なさは一体何としよう・・・。
最初のシーンにかぶさる音楽で
すっかり「ひまわり」モードにされてしまいます。
音楽、すごいなぁ。やっぱり。

粗筋は言うまでもないと思うんだけど
一応ネットでチェックしたら
wikiに載ってる粗筋が、超いい加減で嘘だらけでびっくり。
やっぱりネット情報ってどうしようもないな。
(と言いながら、ものすごくお世話になってるけど(笑)


しかし「ひまわり」やっぱり名作でした。
登場人物の誰にも感情移入できないメロドラマだけど、これは堂々の名作。
「ローマの休日」みたいに端正なおとぎ話的きれいさじゃないけど
「ひまわり」は同じくらい名作と思います。
最初の方のイタリアの情熱的な恋人同士の
いちゃいちゃベタベタメロメロが、けっこう濃いです。
ベッドの中だけで何日いたんだろう、この人たちって感じ。
イタリアだなぁ。
でもそんな「ひまわり」より
今の日本人が「ローマの休日」の方が好きなのは
オードリーの初々しさ、清らかさが
セクシーでゴージャスな女性より好まれてるからじゃないかな。

そしてソフィア・ローレンを見て考えたんだけど、
こういう女の人のことって、日本の男は好きじゃないよね。
若くても、迫力や貫禄があって幼さが全然ないゴージャスな女性。

よく、日本の男は若い女が好きって言うけど、
それは日本の男に限らないと思う、公平に考えて。
どこの国の男も若い女好きでしょ、そりゃ。
ただ日本の男は若い女が好きなのではなく、幼い女が好きなのよね、って思います。
どんなに若くて美しくても、
ゴージャスな女だと苦手でしょう、日本の多くの男は。
幼さがないといけないみたいです。
例えばAKBとか10代の女の子は、若いと言うより幼い。
どう見ても子どもだけど、そこがいいのかな、
わたしにはわからないですが。
彼女らを見ると、ただ幼いんじゃなくて、媚のある作った幼さです。
一人残らずそうだと思う、10代のアイドルみたいな子達は。
その媚は見えないのか、それとも
実はその媚が好きなのかな、日本男子は。
「ローマの休日」のオードリーの
上品な清楚さとも全然違って、むしろ下品と思うけどな、そういう媚は。


若い頃のソフィア・ローレンでも、いいなぁと思う日本人男子は
少なかろうというところから、とりとめなく色々考えたわけですが。

キャッシュカード

2012-06-01 | こども
息子が生まれたときに作った彼名義の口座のキャッシュカード。
裏面に好きな写真をプリントできるサービスをやってたの。
この銀行、今は別の銀行になってるけど、
このキャッシュカードはまだ使えます。

今は180センチ近くなってでかい息子のキャッシュカードがこれなのが、
おかしい(^。^)。

お年玉やお小遣いや学資保険全部ここに入れてて、
何時の間にかびっくりする額になってます。
まあ、受験と大学の学費できれいに消えますが・・・。

こんな、赤ちゃん時代が懐かしいけど、
実際のこの時期は、わたしはちっとも自分の子どもがかわいく思えなくて
育児はやっつけ仕事でやってたんですけどねぇ。

このカードは息子にはやらずに、
わたしがずっと持ってるつもりです。