まわりの女子もたくさん褒めてたので、勇ましい気持ちになろうと、
見逃してたワンダーウーマンを借りてみたけど、わたしにはなんか微妙だった。
愛のためでも、平和のためでも、世界のためでも、どうしようもなく仕方なくてでも、
やたら好戦的な人って、やっぱり好きになれない。
物語を作るために闘いが必要なら、物語もいらない、というくらいに、好きになれない。
平和的な性格だからというより、なんだろう、マッチョなものへの拒否反応かな。
自分の個人的な地雷は支配や抑圧に関することのまわりにあるので、
苦悩よりも戦いが前面に出ているようなものは、どうにも苦手。
ワンダーウーマンは、もちろん正義と必然性があって戦うわけですが
その辺はまあご都合主義的で、自分たちの正義に対しての疑いも逡巡もなく、
とにかく悪を倒して世界を救うって、シンプルで雑な話。
それはそういう戯画的なものとして楽しめばいいんだろうけど、乗れなかった。
戦いありきの世界観が、わたしにはしんどいんです。
戦争は全部、侵略戦争でさえ正義や防衛の名の下に起こるもんなぁ、とつぶやきながら見た。
いや、この類のファンタジーの世界って、なにしろ部族とかが戦うものなんだし、
このコミック的虚構にあれこれ言うのは野暮、とは思うけど、
それだからファンタジーが好きじゃないんでしょうかねぇ。
強く美しい者の痛快な正義の戦いより、
弱くみっともない者の苦悩の方に、どうしても惹かれてしまうし。
ヒロインの住む女戦士だけの島にある男が不時着。
この男を追ってきた人たちと戦いながら、世界では戦争が起こってると知り
悪者の軍神アレスが人間を操っていると考えたヒロインは、
人類を救いに島を出てm戦火のヨーロッパでアレスを探し出し戦いを挑む。
悪役のドイツ軍人や女性天才博士、寄せ集めみたいなユニークな仲間達など
脇役は漫画っぽいけどこれはこれでいい感じでした。
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