四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

師匠との問答「“見る”“観る”“視る”」の違いは・・・もう30年前です。ものの見方の基本です。

2021-01-05 19:43:49 | 日記

●もう亡くなりましたが、私の人生で何人かいる師匠の一人に、岡本枩治と言う哲人が北本市にいました。昭和50年頃北本市社会教育委員をしていたころ、岡本さんは委員長でした。いろいろ教わることが多く、自宅を訪ねました。ある時、「工藤君、“見る”“観る”“視る”とあるが、これはどう違うのかなー」と問われました。「うーん…」…「今度来たとき聞かせて」と宿題を出されました。辞書で意味を調べました。しかし、ご老公(我々はそう呼んでいました)のことだから、辞書に書いている意味を言っても…。辞書以外にもいろいろ文献を探してみましたが、結局明確には分かりませんでした。

●1週間後に自宅に行き、「“見る”は全体を無意識のうちに目に入る。“観る”はテーマ・課題をもって全体を観る。“視る”は、テーマ・課題を決めて深く視る。洞察するように」と答えました。ご老公は、「ホー…」とにっこと笑って聞いていました。私の答えに対する感想や意見は言わずに。いつもそうでした。問答をしていても、「あはは」というだけで自分の考えや答えは言いません。自分で考えろということなんでしょう。岡本さんは、北本町議会議員を1期務めました。そして後半の2年議長をされました。「工藤君、議員になって議長を務めたら次は辞めろ」というのが遺言です。不肖工藤日出夫、遺言通り5期18年が終わりますが、いまだ議長の職に就くことはできていません。私は、常に自分で考え、自分で最善の回答を求めています。時に誤解されても…。私のものの見方の基本にしています。

●菅総理もついに観念したようで、1都3県に緊急事態宣言をすることになりました。遅ればせながら、宣言をすることで2週間後に減少に転じれば…しかし、減少の速度は昨年春のようにはいかないのではないか。からりでたらめなこと言う政党の「日本維新」の幹事長が、11月にすればよかったと発言しています。今頃このようなことを平気で言う政党って信用できませんよね。吉村大阪都知事も、経済への副作用を考えると緊急事態宣言を要請しないと言っていますが、大阪の死亡率(死亡者数)は東京の倍です。感染陽性者が減少していると言っても、依然高止まりです。近畿圏(大阪・兵庫・京都)を限定的に強い対策を打ち出した方がいいように思いますが…まあ関西だからいいか。

●成人式が急きょ中止になっています。気の毒ですが…方法と場所を考慮して行う方法はないのか。と思ったりするが…感染拡大が収まったら時期は外れるが、秋口にでもできないものか。昨年の緊急事態の遅れは、東京オリンピックへの影響と中国首脳の習近平の国賓への配慮があったと思いっています。今回はも、東京オリンピックが、大きく影響しているのでしょう。もちろん経済への影響が最大の理由ではありますが…Gotoもあるでしょうね。感染症への危機管理は、感染拡大が始まった入り口で押さることではないでしょうか。感染症の専門家の北村氏が、川下が医療なら、川上の発生を抑えないと問題は解決しないと解説しています。しっかりと感染予防に気を使いましょう。

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