●昨日のお昼ごろ、イギリスが国民投票でEUから離脱が52%と、2年後の離脱が確かになりました。残留・離脱が拮抗しているとの事前調査であったが、実際は4ポイント差と大きな差が出ました。キャメロン首相は早々と辞意を表明。政治も経済もこの先不透明で混迷が深まる兆しといえます。我が国の株価も一気に1286円と急落し、為替も一時100円を割り込み、金融経済に衝撃を与えています。
●さて、今後のEUとイギリス、そして国際社会への影響です。離脱まで2年ぐらいの期間が必要であるが、この間、イギリスはスコットランドと北アイルランドの独立に向けた動きが加速するとともに、国民投票による国内の分断、政治経済の不安定化は、全く予断を許さない状況のようです。東西冷戦構造後の経済・産業活動と金融グローバル化は、一方で反動として内向きの動きも出てくることはすでに言われていました。即断、拙速を避けて、国際状況をしっかり見極め、適切に対応していくことが肝要と思います。
●昨日、書店に頼んでいた、井出英策慶応大学教授のご本「18歳からの格差論」が届き、早速読み始めました。「日本に本当に必要なもの-この生きづらい分断社会を終わらせる」との表紙の帯の言葉は、現代社会に警鐘を鳴らしています。まだ、半分ぐらいしか読んでいませんので、詳しい感想や私の考えは先にするとして、先般、井出教授の講演で聞いた「新しい財政論」を思い出しながら、「ウンウン」と読んでいます。格差を是正したいですか?という問いかけから始まる本書は、我が国が置かれている最大の課題への挑戦でもあります。イギリスがEUから離脱を決めた背景にも、何らかの格差と分断を、国民の多数が感じていたのかもしれません。最後まで読んで感想を述べます。
●昨日は、何人かの支援者に「6月議会」の報告に行きました。新聞に取り上げられたことから、総合振興計画の否決と副市長問題は話題の中心でした。行政経験者や企業経営の中核をこなしてきた方からは、辛口の意見を聞きました。総合計画は、(原案を見て)内容の出来が悪いので可決できないのは理解できるが、12月からここまで引っ張って「否決」、それもだれも賛成しない「否決」では不信任と同じだ。撤回しなかったのか。もっとも新聞見ると、市長は「文書で要請がなかったので撤回しなかった」と言っているが、撤回は市長が政治判断するもので、議会から文書出すようなものじゃないよ。途中で議会は何かできなかったのかと言われたので「何度か撤回のサインは出した。しかし、市長が議会で修正してください」というので審査に影響が出ました。と答えました。議案を出した市長が、議会で修正してくださいというのだから、これはあきれるだけだなー。部課長連中は、誰も市長に意見言わないのと聞かれたが…。
●副市長の問題も、人事議案を出すと言って引込め、次に置かない条例を提案し、質疑の後撤回というもおかしいな。これは追加議案と言っているが、追加議案は、緊急性の場合と言われている。どうしてもこの会期内で議決が必要なものだ。それを提案し、質疑をし、その結果「撤回」する。それこそ「議会から文書で頼んだの」と言われ、ただただ「反省…」でした。この置かない条例を出した以上、撤回したとしても、普通は副市長を置かないということでなければ、条例提出に対する鼎が問われるよ。議案の提出とはそういうものだから…。勉強になりました。