四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

議会基本条例制定に向け、先進地の大津市、草津市の両議会で研修受ける

2016-04-27 21:38:43 | 日記

●昨日今日の二日間、滋賀県大津市と草津市の2市議会を訪問し、議会基本条例制定の経過、制定後の運用、議会改革について勉強させていただきました。両議会とも、市民に開かれ、分りやすい議会に向けて改革されていることを確認し、私たちの取り組みの今後に参考になりました。

●26日は大津市議会です。議場を使っての研修です。昭和42年に建設されたようですが、木質系は北本市議会と同じですが、何とも風格のある議場でした。特に電子化が進んでいます。議員と執行部がタブレットを携帯、議長席の後ろに大きなモニターが設置され、一般質問等の資料が映し出すそうです。

 

●大津市議会はマニフェスト大賞の地方議会部門で3年連続受賞しています。基本条例は普通のシンプルなものです。しかし制定に向けた取り組みから、数々の成果を上げていました。条例制定が目的でなく、「市民に開かれた」、、「市民に分かりやすい」議会を目指す中で、議論・討論した結果を条例にしたという説明に納得でした。議会は通年議会です。毎年5月に招集され、翌年の4月に閉会しています。その間に4回の通常会議(定例会)と、その間の休会中に必要に応じて特別会議を開催しています。これですと、臨時会の手続きが必要でなく、緊急課題に対応できます。

●政策検討会議を設置しています。この会議のために3つの大学とパートナーシップ協定を結び、議会が条例を作るなど政策立案に研究者がアドバイスしています。議員の政治倫理条例、いじめ防止条例、議会基本条例、災害等対策基本条例、がん対策推進条例を議会が制定しています。議会ミッション・ロードマップを策定しています。議会基本条例は、これまでの議会改革の歩みを後退させないため市民との約束として。また、議会の組織や運営などの基準や行動方針を示すとともに、他の議会例規を束ねる実質的な最高規範として定めています。これで、既存の条例を5本廃止し、基本条例に統合しています。

 

●27日は草津市議会でした。草津市議会は議会改革特別委員会の正副委員長に対応していただきました。議会基本条例は、平成23年から取り組み、60回を超える会議を経て平成26年に議決し27年1月1日施行されています。この間、三重県伊賀市への視察、大学教授による研修会、市民との懇談会、パブリックコメントと、大津市同様「開かれた議会、分りやすい議会」を目指しています。条例制定が目的でなく、議会の役割を明文化し、議会運営の透明化を図り、市民の信託に応える議会・議員を目指しています。

 

●北本市議会も7年前に議会改革検討の中で議会基本条例の制定が話し合われましたが、制定に至らなかったことがあります。今回は、各会派とも前向きになっていますので、北本市議会に合った条例が制定されるよう、10人の委員、事務局が力を合わせていきます。市民のご意見を行く機会も必要です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする