素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

自転車のマナー

2011年11月26日 | 日記
 最近、交差点で警察官の姿を良く見かける。車関係ではなく自転車への警告、取り締まりではなかろうか。近頃、ブレーキをはずしたピスト自転車による事故のことがクローズアップされている。

 自転車の走行に関して、従来からある法的な規制を厳格に遵守させるとともに新たな規制を設けようとする動きが加速している。しかし、歩行者を守るため規則通りに歩道から自転車を締め出すと、車道での自転車の安全がおびやかされるという悩ましい事態があちこちで生じている。

 私の日常生活での移動手段は歩きと自転車と自動車をがほぼ同じ割合であるので、それぞれの立場での“こうあればな”という思いがよくわかる。道というのは、更地に計画的につくられたものではないのが大半である。したがって広さやまわりの条件はまちまちである。

 そこを、一律に法律などで規制しようとするとかえって危険が増大する場所も出てきたりして新たな問題が生じる所が出てくるのは至極、当たり前のことである。かといって、今のようにブレーキなしの自転車で速度をあげて走り回るということを野放しにしておくこともできない。頭の痛い問題である。

 そのことで思い出すのが、昨年の2月19日に大阪天満宮から熊野街道に入り住吉大社まで歩いた時のこと

 3つ目は、阪堺電車上町線の[北畠]と[姫松]間の道路。天王寺駅前から阿倍野筋を線路を真ん中に見て歩くのだが、そこはどこにでもある普通の路面電車の走る風景。[松虫]の手前で電車道とは離れ、再び[北畠]の手前で合流する。そこからの一区間の道路の様子が「なんやこれ!?」と思ってしまった。表現がむずかしいが、私は勝手に「自己責任道路」と即命名した。裏返して言えばとてものどかな空気が漂っている異空間。
 車道、歩道、線路、自転車道が時と場合に応じて自然と変化したことに驚いた。

 原則を決めることは大切だが、最終的には歩行者、運転手、自転車に乗る人がそれぞれ状況に応じて、安全第一ということを考え判断していくという気持ちを持たないとだめだと思う。危険を予測することが求められているのである。ただ、自転車は中途半端な位置にいるので甘くとらえられてきたというのは事実である。だからブレーキをはずして平気で乗るということができるのだと思う。ここは猛省してマナーを高めるべきである。

 ピスト自転車のほかに電動自転車も気をつけなければならない。今日、ジムへの道で私も電動自転車と正面衝突しそうになった。ゆるやかなのぼりの場合、電動自転車はかなりのスピードが出る。その勢いで幅の狭い道で見通しの悪いカーブを曲がるとふくらんでくるので対向する自転車や歩行者にぶつかる可能性が大きくなる。下っている自転車より速いスピードで上ってくる自転車はない。という思いこみをしてはいけない時代になった。

 マナーの向上を図るとともに可能な限り、歩道、自転車道、車道と区分された道づくりは進めていってほしい。
コメント
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