素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

十三夜

2011年10月07日 | 日記
♪十三夜♪という歌がある。戦前のものだが、榎本美佐江がカバーしてヒットした。中学から高校にかけての頃だったと思う。金田正一投手との同棲、結婚、離婚と世間を騒がせたこともあり印象に残っている曲である。

 当時からズーッと、なぜ中途半端な十三夜なのだ?という素朴な疑問を持ち続けてきた。

十三夜(小笠原美都子)


 今日、夕方の天気予報のコーナーで“お月見”をとりあげていて十三夜がでてきた。概ね次のような内容であった。


 日本では、古くから秋の名月を鑑賞する「お月見」の風習がある。お月見というと旧暦八月十五日の十五夜がもっとも有名だが、日本では古来もうひとつ旧暦九月十三日の十三夜もまた美しい月であると重んじてきた。
 
 中秋の名月(十五夜)はもともと中国で行われていた行事が日本に伝来したもので、十三夜の月見こそ日本独特の風習である。
 
 一般に十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものともされてきた。十五夜だけでは、「片月見」といって忌み嫌われたという。
 
 十五夜はサトイモなどを供えることが多いため「芋名月」と呼ばれているが、十三夜は「栗名月」とか「豆名月」と呼ばれている。
 
 十五夜はあまりすっきりしない夜空であることが多いのに対し、十三夜の夜は晴れることが多いようで、「十三夜に曇り無し」という言葉もある。今年の旧暦九月十三日は明後日の10月9日で天気のほうは大丈夫でしょう。


 日本人にとっては千年以上も前から“十三夜”は“特別なお月様”としてあり続けてきたということを知った。しかし、いつの頃からかは定かではないが、少なくとも私が物心ついた頃には“十五夜お月様”だけが君臨するようになったということか。

 明後日の夜、十三夜のお月様を眺めてみよう。

 

  
コメント
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